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スーパーフライヤーへの道 第11章 「翼よあれがニューヨークだ。」 [SFCへの道]

スーパーフライヤーへの道 第11章 「翼よあれがニューヨークだ。」
長くもあり、短くもあったフライト中また、CAからアンケートの依頼を受ける。「ミスター・オストド。アンケートに答えてほしいのですが」「いいよ。」「あっミスターは日本人でしたね、日本語の用紙を持ってきます。」「はいよ。」また、丁寧に記載して渡す。カナダ側から南下して機体はニューヨーク州に近づく。眼下にニューヨーク・マンハッタンの街並みと自由の女神を見下ろしながら、9528マイルを飛び続けた「渡り鳥」は今、安息の大地を目指し軽やかに降下している。
オストドの脳裏にはオストドの好きなリンドバークの言葉が思い出された。
「翼よあれがニューヨークだ。」とつぶやいたとたん、隣のメストドが吹き出した。結婚するまではロマンティストだったメストドも今ではすっかりおばさん化して、リアリストになっている。男はいつだって子供の心を持ったロマンチストなのに・・・・
無事、ランディングはしたものの、ゲートが空かないとのことで、20分以上も待機させられ、機長の疲れ果てたアナウンスに、同情せざるを得ない。
入国審査の列で、係員に「一番左端のブースへ行け」と言われそこへ行く。
入国カードの色(VISA所有者は白・非所有者は緑)を間違え、白いカードを無意識に書いてしまった。オストド&メストドはVISAホルダーだったのだが、VISAが切れていたのを忘れていたのである。審査官に指摘されカードを書き直すはめに。書き直してる間に、係員がいなくなり別の審査官の元へ行く。「英語はしゃべれるか?」「いいえ」「この女性は?」「妻です」「入国の目的は?ビジネスそれとも観光?」「観光です。自由の女神に会いにきました。」「滞在日数は?」「明日帰ります」
「それは、クレイジーだ」「そうかも・・」「お前、英語しゃべっているじゃないか?」「このくらいしか出来ません。」「それだけしゃべれば十分だよ。楽しんでください。」「ありがとう」と、別室に送られることなく、無事入国。カート置き場には列が出来ており、使用料3ドルと書かれていたので、使わないことにして、荷物を引きずり税関へ行く。カードを渡したら、さっさと行けとばかりに手を振られる。明らかにアラブ・インド系などは徹底的にやられていたが、友好国「日本」のパスポートの威力は絶大みたいだ。試しに「荷物は検査しないのか?」と言ったら、「向こうでたっぷりやったろう」とウィンクされた。
到着ゲートを出てタクシー乗り場を探す。ターミナルBに到着なので、デルタのバッゲージクレームの端(正面左手)に乗り場がある。白人の人の良さそうなおっさんが「タクシーかい?」と聞いてきたが、白タクは危ないので、「ノーサンキュー」。タクシー乗り場の黒人のオバちゃんが「どこへ行くの
かい?マンハッタン?ジャージーシティ?」聞いてきたので、「NJのウィホーケンに行きたい」といったが、発音が悪かったみたいだった。ホテルの予約表を見せると、タクシーの黒人運転手が、「知っている。」とオバちゃんに言ってくれ、オバちゃんからチケットを受け取りホテルへ向かう。小1時間ほどでウィホーケン・リンカンハーバーにあるシェラトン・スィート・オン・ザ・ハドソンへ到着。
「幾らだい?」と聞いたら、「100ドル欲しいけど、57ドル、高速代込みだよ」と言ったので、63ドル渡す。このホテルもドアボーイが来なかったので、自分で荷物を運ぶ。
フロントで、予約表を見せチェックインしようとしたところ、「ミスターオストド、生憎リクエストのスモーキング&ツインルームは満室なので、禁煙のツインルームでもいいか?」ときたので、「ノー」そうすると、「ダブルのスモーキングなら用意できますが、掃除のため15分待ってください。」とのことで、フロント前のイスに座り、時計とニラメッコしていると、丁度15分が過ぎようとしたところ、「お部屋の用意ができました。2階のお部屋で申し訳けないのですが、ウエスト館のお部屋を用意しました。」
とのことで、2037号室へ行く。部屋のドアには、「この部屋は269ドルから500ドル頂戴します」と書いてあるが、オストドへの請求は169ドル+TAXであった。
部屋は入るとリビングルームが約10畳ほど、奥にシェラトン自慢のベッドを有した寝室があり、奥にはバスルームが6畳ほどのスペース。リビングには電子レンジ・冷蔵庫(ただし空)・コーヒーメーカー
流し・皿・ボウル・マグカップ・レギュラーコーヒー(ノンカフェイン1袋を含む3袋)と紅茶などがある。
リビングには30インチ近くのテレビが床に置いてあり、ベッドの脇にはソニー製の目覚まし機能付きAM/FMラジオ・ソファー&チェアーと、ダイニングテーブル?まである。
荷物を置き早速ホテル周辺を徘徊(散歩)する。NYウォーターウェイの乗り場は目の前だし、ハドソン河を挟んで対岸はマンハッタンのミドル地区だ。エンパイアステートビルも見える。
ラス・ステーキハウスやフードコートもあるが、余り食欲がないので、ホテルの売店でペットボトルのミネラルウォーター2本と、マフィン・チョコブラウニー・クロワッサンもどき・ポテトチップを買い部屋に戻る。ゆっくり入浴してポテトチップとクロワッサンもどき・コーヒーの夕食。空飛ぶ食欲魔人を称しているオストドだが、機内での暴飲暴食が祟ったのだろうか・・・・
「やっと会えたね自由の女神、そしてさよならN・Y」編へ


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kenta-ok

なんだかリアリティがあって、楽しめます。
by kenta-ok (2006-08-21 15:32) 

空飛ぶ食欲魔人

Kenta-ok様
ご訪問ありがとうございます。
続編もアップしますので、宜しければお付き合いください。
by 空飛ぶ食欲魔人 (2006-08-22 07:35) 

鈴蘭

初めましてお邪魔します。

yahoo japanでシェラトン・スィート・オン・ザ・ハドソンを検索した結果、ここにたどりつきました。

シェラトン・スィート・オン・ザ・ハドソンついて質問ですが、インターネットアクセス・バスタブ・駐車場はありますか?

来月NYに行く予定で安く・設備条件が良く・アクセスが良いホテルを探しています。

回答をよろしくお願いします。
by 鈴蘭 (2007-07-30 02:47) 

空飛ぶ食欲魔人

鈴蘭様
はじめまして!ご訪問有難うございます。
ご質問の件ですが・・・・・・・
『バスタブ』 勿論ありました。
『インターネットアクセス』有料ですが、使えます。
ただし、オストドは海外までPCを持っていったことがありません。
何故なら、メストド1号に壊されそうなので・・・・・
従って『金額』『スピード』については、ホテルへ直接お尋ねください。
『駐車場』ホテルの裏側にあったような・・・・・(利用してないので、よくわかりませんが・・・・)バレットサービスは勿論あります。
マンハッタンへのロケーションは最高です。ただし、夜遅くなければですけど・・・・
夜景や夜明けの眺めは最高です。価格もとってもリーズナブル。
詳しくは次のサイトをご覧下さい。
シェラトン・スィート・オン・ザ・ハドソン
https://www.starwoodhotels.com/sheraton/property/overview/index.html?propertyID=1177&back=-2&loggedOut=true
アクセスはNYウォーターウェイ。
http://www.nywaterway.com/
鈴蘭様のNY旅行が楽しいものでありますように!
BY・空飛ぶ食欲魔人ことオストド。
by 空飛ぶ食欲魔人 (2007-07-30 12:42) 

鈴蘭

ブログに訪問、ありがとうございました。

シェラトン・スィート・オン・ザ・ハドソンの件は、とても参考になり、直ぐに予約を済ませましたヽ(^◇^*)/ ワーイ

私も自由の女神の会いに行って来ますね♪
by 鈴蘭 (2007-07-31 08:58) 

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