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スーパーフライヤーへの道 第13章 「SQ21便は北極圏から南下する」 [SFCへの道]

スーパーフライヤーへの道 第13章 「SQ21便は北極圏から南下する」
ニューアーク発シンガポール行きSQ21便の出発時間は、午後11時である。サマータイムの関係上、シンガポールとの時差は12時間なので、同じ「時」に離陸する。
搭乗前にオストドはトイレでスウェットに着替えてしまう。機内に乗り込むと、白人のクソガキ(失礼、口が悪かったので「クソお子様」とでも呼ばせてもらう。)面倒なので、USKⅡ(アメリカのガキ)と表記しよう。
このUSKⅡは、こともあろうにオストドたちの前列に「鎮座」されているのはしょうがないとしても、
離陸前にシートを一杯に倒しておったので、一応紳士らしく。「失礼。座るのに邪魔だから、シートを戻してくれないか?」と言ったところ、「何故、シートを倒してはいけないのか?」と切り替えしてきたので、「君にもシートを倒す権利があるだろうが、私にも戻させる権利がある。それにマナーの問題と、安全上の問題である。」と突き放すと、しぶしぶながら、席を戻す。
しかし、このUSKⅡたちは腹の虫が収まらないらしく、小声で「イエローだの、ジャップだの」と言っているのを、「地獄耳」に入ってしまったので、こちらの英語もスラッグになってしまう。
直訳すればこんな言葉が口をでてしまったのは、「日本人としての誇り」を傷つけられたからだ。
「おい、USKⅡ、お家に帰ってママのおっぱいでも吸ってネンネしな。赤ちゃん。」つい昔の癖がでてしまった。-反省-
こんなUSKⅡには罰を与えねば気が済まなかったので、眠りについた頃を見計らって、シートを飛行機の振動にあわせドコドコ蹴っ飛ばすことにした。
少し話しを戻すことにしよう。
定刻より10分ほど遅れて、マンハッタンの夜景を左手に見ながら、「渡り鳥」A340-500はテイクオフした。大西洋沿岸を北上し、グリーンランドから北極圏を飛行し、シベリアから中国大陸を南下し、シンガポールへ向かう。機内食は2回。夕食と朝食。あとは往路と同じく勝手にリフレッシュメントを食べればよい。
偶然、オストドがキャビン後方のリフレッシュメントコーナーで、漁っているところにUSKⅡの片割れ
兄さんの方が来て、オストドに話しかけてきた。「先ほどは失礼な発言をして申し訳けない。」「いや、こちらこそ言い過ぎた。誤るよ。」10分くらい話をしたが、要は弟君は最近日本人の女の子に振られて落ち込んでいるとのことらしい。また、父親と母親は厳格な人で人種差別を憎んでいるので、
両親には言わないでやって欲しい。とのこと。なんでも、元駐日米軍で沖縄にいたらしい。
もちろん、こんなばかげたことを両親に告げるつもりは毛頭ない。
兄さんも、士官学校に入学するらしく、その前の家族旅行とのことであった。
そんな話をしていると、メストドがやってきたので、その旨を話す。彼はメストドにも謝罪したので、和解。報復はこれを限りに打ち切られた。
まだ、夜の明けないチャンギ国際空港に向け、「渡り鳥」は最後の力を注ぎ降下してゆく。眼下にフェリーターミナル(チャンギ港・デサルーへ渡る国際フェリーターミナル)を見ながらぐんぐん降下してゆく。いつ見ても灯りの灯されたチャンギ国際空港は美しい。F40スポットへ入る。ランディングタイムは午前5時50分であった。
早速、スモーキングルームへ走る。メストド曰く、「オストドは、ニコチンが切れると凶暴化するから」
立て続けに2本吸う。ここであることに気付く。目が廻っているというより、船酔い状態みたいだ。
昔を思い出す。ある旅行社(九州の鉄道系)のツアーで、「杉良太郎と行く新さくら丸船の旅」(もちろん添乗員として)乗船し、神戸港で降りたときに襲われた感覚(地面が波打っているような)である。スウェットのまま降機してしまったので、トイレに行き着替え&洗面etc。フードコートのセブン・イレブンに行き、使い捨てライター(90セント)を購入して、歩いてターミナル1に行く。
ターミナル1のトランスファーDカウンターで、この旅はじめての「ペーパーチケット」とパスポート。クレームタッグ・ANAカードを出す。ついでに、11の席(最前列でブロックされていた)を要求したところ、「いいよ」とのことで、なんなくゲットする。そりゃそうだろう。乗り継ぐフライトは6時間以上も後の出発なのだから。
とりあえず、TGのラウンジへ行く。スモークサーモンとツナのサンドイッチを食べる。
ラウンジの係員の女性から、「ミスターオストド。午前8時20分発で、希望のシートが取れますが、乗りませんか?」と言われるが、「空港への迎えを頼んであるから、仕方ないんだよね。」と答える。
そうすると、ラウンジの女性がインビを持ってきて、「申し訳ないが、10時までクローズになるので、10時にまた、戻ってきて欲しい。」と一度ラウンジを追い出される。(プールにでも行けば良かった)
ウインド-ショッピング&スモーキングタイム。ラウンジにスモーキングエリアはない。
ついでに、無料のネットでANAの日本サイトに繋ぎ、チェックする。
10時にラウンジへ戻って11時15分にゲートへ向かう。


チャンギ空港(シンガポール)のTGラウンジ

「旅の最後は、ちょっぴり豪華に」へ続く。


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