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オストド&メストド「大人を休む旅 時の流れを取り戻すクラビ」 [旅行記・旅関係]

「まえがき」
前の年に同じタイ王国にあるコ・サムイ島に行った。そこで「ピッピ」と出会い童心に帰ったオストド。
1年間死に物狂いで働いた。メストド1号も疲れ果てているので、また二人で「大人を休むべく」
タイに出かけることにした。プーケット?という声もあったのだが、プーケットの人気は高く、オストドの薄い給料袋では旅行費用すら捻出できない。諦めきれないでパンフレットを捲っていたら、「クラビ」に出会うことができた。プーケットなら掠りもしないが、すぐ近くに何とか手に届きそうなリゾートがオストド達を呼んでいる。延泊プランもあるので、1泊延ばして7日間のツアーに参加することにした。

「バンコクへの機中で・・・」
12/29昼会社をトドズラ(「とんずら」が正しい)し、自宅経由で成田空港へ。空港中の中のパーキングに車を停めて時計を見るが、まだ早いので、カードラウンジへ行く。
チェックイインカウンターで航空券を貰いながら、ANAのカウンターへ行く。この旅にあわせてANAノマイレージクラブに入会。ツアーマイルも貯まるしフライトマイルも50%ながら付く。
いつものように、さっさと出審査を済ませと思ったが、機内食にやや難ありJALはスペシャルミールでステーキにしてくれたけど、ANAはダメとのことで、ベジタリアンミールなんぞを食べる羽目になったので、ウドンを食べて出国する。
免税店でタバコ&香水を購入。10%OFFの券を持っていたが、香水だけ10%OFFだって・・・
機内に乗り込んでみると、後ろの席にはやっちゃんとそのご家族&ご一行様らしき人がいる。
機内食の時、「お待たせいたしました。ベジタリアンミールでございます。」とCAが持ってきてくれたとき、後ろのオバはんが、「うちの子にもベジなんとか頂戴」とCAに言っているが、「ご予約いただいたお客様だけでして・・・」と言うCAに「なんでやね。同じ客やないか~」と言っている。
さっさと食べ終わり、機体後方のトイレに並んでいると、やちゃん風のおっさんがやってきて、話しかけられる。「なあ、兄ちゃん。」「はあ。何でしょ?」「あの、ベジなんとか言うのはどういう風に頼めばいいねん。」「ああ、スペシャルミールですね。予約すればいいんですよ。」「いやぁ、ウチのクソガキメシもよう喰わんねん。果物とかは喰うんやけど・・・」「あ、それならフルーツだけもありますよ」
「んで、うちのカカアが兄ちゃんに聞いて来いってな。今からやったら、帰りの便間に合うか知ってるか?」「じゃあ、CAにリクエストしてみたらどうですか?」「いやあ、あの姉ちゃんたちなんか怖がってるみたいでなぁ~」(そりゃ、そうだろう。奥さんは豹柄。オッサンは金きらきんだもんなと思いつつ)
「じゃあ、僕が聞いてあげましょう」「いや、助かるで兄ちゃん。おおきにな。」行ってしまった。
しょうがないので、CAに訳を説明してリクエストを挙げることにした。後で、CAが帰りの便を確認しに行っている。(良かった帰りの便は一緒じゃないゾォ~)

「バンコクの空港で」
またもや、やっちゃん風のオッサンにとっ捕まってしまったオストド。オストドの運命はいかに・・とドラマではなるのだが、ここはバンコク。ドラマでもない現実である。
「なあ、兄ちゃん。ワシ等どこへ行けばいいねん。」(知らんそんなことと思いつつ)「はあ。日程表はお持ちですか?」「おい。○○。日程ちゅうのだせや。このタコ」「おう。兄ちゃんこれやこれ」
「拝見しますね。ああ、なるほど」今日はバンコクのホテルへ1泊なさって、明日は市内観光。その後、プーケットへ出発になってますので、入国審査を受けて、荷物を受け取ってください。」
「だから、どこへ行けばいいんか知らんか?」「じゃあ、ご一緒しましょう。」(しぶしぶ。このオッサン達と連れ立って歩くことになってしまった。)
「あ、あれがそうですねガイドあそこにいますから、じゃあいい旅を」「おお。すまんかったのォ~。なんか困ったらいつでも言ってきてや、」と名刺を頂く。名刺には○○土建ってある。
その時、オストドの脳裏にはまたこのおっさん達に会いそうな気がしていたのは、言うまでも無い。
バンコクでバッゲージをピックアップし、ガイド嬢に迎えられバンコク市内のホテルへチェックイン。
チェックインの際、「スモーキングにして」と頼んだら、スーペリアルームをデラックスルームにインポラアップグレードされた。(♪ラッキー♪)

「バンコク市内観光」
本来なら、ツツ-っとクラビへ行きたかったのだが、半日のバンコクでの自由行動がある。
出発前に一人3000円払って市内観光を申し込んでいたので、寝不足の頭でぼっ~っと待つ。
迎えはきっと「混乗のバス」と思っていたが、他に申込みがなかったのか専用車に専属ガイドで行くらしい。ガイドに案内された車を見て「あんぐり」状態のオストド&メストド1号。ベンツのワゴン車はピカピカに磨き上げられて、内装は黒の革張りである。まるで、VIPの気分だったが、すぐ打ち破られた。ガイド嬢曰く「オストドさん達ラッキーね。本当はこんな車こないんだけど、このあと、日本の。えっ~と、そう高○大臣迎えがあるから、この車来た。よかったね。」(ふ~ん。政治家も落選すれば只の人。当選前は頭を下げまわってばかり・・・って教えてやりたい衝動に駆られた。)
まあ、不本意ながらも高級車に乗ったオストド&メストド1号は「不機嫌」になった。その時ガイド嬢が「美味しいよ食べる?」と飴をくれた。パッケージには「緑茶飴」と書いてあったので、一個ずつもらう。「私、日本のこの飴好きね。タイ人。日本好きよ。」って「ふ~ん。」と言いながら飴を口に入れる。やたらと甘い飴だ。「ねえ。聞きたいんだけど。もしかしたら日本茶に砂糖入れる?」と聞いたら、「あたりまえでしょ。グリーンティ甘くして飲む。これ、常識よ。」と切り返される。
「暁の寺」へ船で行くらしい。船着場から、ボートに乗り込む。わずか5分ぐらいで到着。
先に船から飛び降り、メストド1号とガイド嬢に手を貸す。ガイド嬢曰く「優しい旦那で幸せね。メストド」ってこんなことぐらいで「幸せなら」お安い御用である。

「予定より早くバンコク空港へ・・・」
少々疲れてきたので、早目に空港へ行ってもらう。買い物などは興味がなかったので、宝石店では20分あまりで、メストド2号への土産のピアスを買っただけである。
空港へ飛ばしに飛ばさせて、うるさいガイド嬢と別れることにした。TGのチェックインカウンターでガイド嬢が手続をしている横から、マイレージカードを差し出してどうかな?と思っていたら「OK」とマイルをつけてくれたり、(パンフレットでは不可だったが)セキュリティチェックまで送ってくれたが、チップなんぞやらないで、さっさと中へ行く。(高○さんにでも貰ってくれ~)

「クラビ良いとこ一度は・・・・・」
TGのジェットで一時間ほどで、クラビに着く。真っ先に飛行機から飛び出しバッケージクレームへ行く。しかし、荷物がでてきたのは「ビリ」したがって、到着口のガイド氏を待たせてしまう。
ボロイワゴン車に揺られること1時間あまりで、タイビレッジに到着。オプションを売りたいガイドに
「行きたかったら電話するから」と言いチップを奮発してバイバイ。部屋は一階だけど広々している。
到着後、屋内のレストランへ行く。夜の屋外は虫が料理に飛び込んできても解らないからだ。
ウエイター氏にドリンクは?と聞かれ目に入ったのは、「ミッキーマウス」コーラにバニラアイスetcの飲み物。滞在中こればっかり飲んでいたオストド。
食事を終わり、部屋へ帰りベランダで一服。ちょっと生暖かい風はオストドとメストド1号に優しく吹いていた。
12/31朝食。朝からしっかりベーコンだの煮豆(ベイクドビーンズ)やら、いり卵やらパンやらをどっさり摂るオストドと負けじとばかり、フルーツを召し上がるメストド1号たらふく飲み食いして、いざプールへ出陣?と思いきや、メストドが忘れ物に気がつく。「日焼け止め忘れた~」との声にホテルから、散歩と称して(結局毎日多い日は3度通った)歩いて10分ぐらいのスーパーへ行く。
日焼け止めにメストド1号のパレオ&ついでにオストド向けにも1枚。オストドの頭を守るべく帽子に
お菓子類を購入する。
買い物も終わりプールへ行く。ここのプールは2段になっている。上段のプールサイドの東屋ではタイ式マッサージが受けられるので、早速予約。呼びにきたので、メストド共々行く。メストドの担当者は日本に住んでたことのあるオバちゃん。オストドの担当者はきれいなおねえちゃん。「ミディアムねミディアム」と言い横たわるオストド。メストドはオイルマッサージに切り替えたようだ。小さい手で一生懸命に揉み込まれる快感に昇天しかけた時、オストドを悲劇が襲ったというより、メストド1号の策略に嵌った。メストド1号がオバちゃんの耳元で何か言ってるな~と半分眠りかけていたオストド。オバちゃんがオストドの担当のお姉ちゃんに何か言った瞬間。オストドの絶叫がプールに響き渡った。
つまり、メストド1号は「あんなんじゃ彼の酷いコリはよくならないので、ハードそれもベリーハードで」と言ったらしい。おかげで、東屋の周りは人だかりができ、いい客寄せパンダになったオストドであった。
「ガラディナーの夜はロマンチックに・・・ってなるわけない」
朝食時にテーブルをキープしたが、ステージから見ればはるか彼方の席。ビュッフェの食事もたらふく詰め込み雨が一時的に降ってきたので、部屋へ帰ることにした。その後パーティーはカウントダウウンへ突入していったが・・・・
オストドはメストドに復讐することにした。酔っぱらったメストドはくすぐったがり屋なのをオストドは知っている。ベランダでいい雰囲気しなったところで、メストド1号の全身をオストドの「神の手」がまるで鍵盤を弾きひくかのようにリズミカルにくすぐり続け、メストドは身をよじり逃げ回っていた。
その後は記憶にない。
「時の流れを取り戻す」
ここクラビでの滞在時間は本来の時の流れを取り戻していた。鳥のさえずりで眼がさめベランダで一服していると、「グッモ-ニン・サー」と声を掛けながら、ハウスキーパーやプール・ガーデンキ-パが過ぎてゆく。「グッ・モ-ニン」と返事をしながら、今日はどうしようかな?プ-ルでカクテル片手に
読書もいいなと考える。アーリ-バ-ドの声に眼醒め、星達のささやきや優しく吹き渡る風のささやきを聞きながら、眠りに就く。ここに時計なんかいらない。腹時計が鳴れば「食事の時間」だし、身体を動かしたくなれば、プールへ飛び込む。夜には腕を組んでディナーへ出かけ、カクテルを片手に思い出話に花を咲かせる。
そうここには「大人を休む」ためだけの空間なのかもしれない。
「あとがき」
オストド&メストドはこのリゾートにたった4泊しかしていない。でも、この5日間で「大人を休む」を覚えたような気がする。
そうそう。あのマッサージのオバちゃん達の本職はスパのエステシャンだったので、最後の晩にディナーに出かける前にオストド&メストド1号はスペシャルな時を楽しんだ。なんでも、カップル用のロマンティックなんとかというパッケージらしい。明日からはまた大人を演じなければならない。そんな二人への自分達からの贈り物だった。
あ、それからあの「やっちゃんもどき」ご一行様とは、バンコクの宝石店でばったり会ってしまった。
「お~い。兄ちゃん。ワシやワシ○○や。」と寄ってくる。「いやぁあん時世話なりっぱなしで・・・」
「どや、兄ちゃん一杯やらんか?」「いやあ奇遇ですね。残念だけど飛行機乗り過ごしそうなんで・・」といいつつ、ご辞退。
メストド1号と「くわばら・くわばら」と唱えながら、ワゴン車に逃げ込んだのは言うまでも無い。


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