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カナディアン・ロッキードライブ 第八章 アイスフィールドハイウェイを行く。」 [カナディアンロッキー旅行記]

- R93を南下する。 -
この旅行に出発する1ヶ月ほど前だったろうか、愛娘より教えられたことがある。
仮に嫌なことがあっても、「ついている。だから、これで済んだんだ。」と思えば、
常に事態は好転の兆しが見えるのだと言う。試しに「ついている」を口にする様なったら、事態は全て好転しだしたから「人生は素晴らしい」と思えるようになった。
さて、本題に戻そう。
「ついている」ので勿論外は晴天。朝起きた時はもやがかかっていたのだが、ほぼ「日本晴れ」いや、ここは「カナディアン・ロッキー」なので「カナダ晴れ」と言わねばいけないのだろう。ジャスパー駅を左手に眺め、R93、アイスフィールドハイウェイを、
一路、コロンビア大氷原へ向かう。今日のドライブミュージックは「R35」(アールサンジュウゴ)快適に飛ばす。但し、ここは「ジャスパー国立公園」つまり人間のためではなく動植物のための保護区をお邪魔しているに過ぎない。人間が優先されると勘違いしているような者の来る場所ではない。制限速度を守り、自然界が与えてくれる
マイナスイオンを吸収し、その雄大な自然に抱かれる為に来るところである。
だから、大音響で音楽をかけてはいけない。眠気ざまし程度の音量。車の騒音以下にしなければ、「調和」を図ることなんぞ不可能である。
後ろが渋滞しようが気にすることはない。制限速度を守って走らなければ、動物の飛び出しにも対応できないだろうし、折角の雄大な景色を味わうことなど出来ない。
オートクルーズをセットし、制限速度を維持する。後ろでは、バスの運転手がイライラして、煽ってくるのだが「そんな事」はどうでもいい。次のビューポイント(駐車出来る様に整備されている)に到着するまで、抜きたければ抜くがいい。


ロッキーの風景。


ロッキーの風景。(メストド1号撮影)


ロッキーとはよくぞ名づけました。だって岩(ロック)の塊ですね。


ビューポイントの大半のパーキングは、ジャスパーから、バンフ方面側にある。
ここで、後続車を抜かせるのが、安全運転のカギ。

カナディアン・ロッキーに何度となく訪れているのだが、やはり観光バスよりレンタカーのほうが、小回りがきく。バスでは点から点の移動。制限時間もあるのだが、気の赴くまま心ゆくまで「ロッキーの自然」を満喫するなら、レンタカーが一番かもしれない。
ルートの選択もそうだ。片道しかドライブできないのなら、バンフ方面からジャスパー方面へ向かうより、ジャスパー方面からバンフ・カルガリー方面へ抜ける景色が、「旅のプロ」として働いていたオストドのお薦めである。
さて、車は途中のビューポイントをいくつか停車し、カナダの雄大な自然に優しく抱かれ、目の前に氷河が見えてきた。


動物(熊)が人間の出した食べかす等を手に入れるのを防ぐゴミ箱。
日本も見習いたい。そうすれば共存共栄も夢ではない。


ロッキー風景


山の頂にはコロンビア大氷原。自然の神秘。

AM11:15(JPT8/15AM4:15)コロンビアアイスフィールドセンターに左折して到着。


駐車場から見た「コロンビア大氷原」こと「アサバスカ氷河」。


ここがインフォメーションセンター 宿泊も出来る。

センターのインフォメーションにて、雪上車ツアーのチケットを購入する。
以前のセンターではなく、新たに建て替えられているのか、記憶のセンターではない。1人35ドル95セント。「ついている」ので、ルート選択に間違いはなかった。
何故なら、チケットにはサルファー山ゴンドラの売店でメープル・ファッジが貰えるクーポンが付いている。「憑きの神様ありがとう!」とは、メストド1号の弁。
「ついている」ので、AM11:45発のチケットが購入できた。少し土産物コーナーを冷やかし、インフォメーション裏手のシャトルバス乗り場へ行く。Cレーンからシャトルバスに乗る。ドライバーは若い女性。陽気にアナウンスしながら、(残念ながら、オストドの理解力では、50%ぐらいしか解らない)ぐんぐん山を登ってゆく。
山の中腹に設けられたバス乗り場からいよいよ「雪上車」に乗り込む。


雪上車。今の雪上車は特殊タイヤのタイプ。

懐かしい思い出が蘇る。以前の雪上車はエンジンの上部に大人が4人ほど寝転べるスペース(カーペット敷)があって、添乗員やガイドは座席に座ることなど出来なくて、このスペースに寝ころがって行ったものだが、頻繁に出るようになったおかげか、結構ガラ空き(実際の乗車は半分以下だった)。これもすべて「ついている」おかげだ。同時刻に出たA及びBはほぼ満席だったのだ。


ここから急斜面を下る。


小さく見えるのが雪上車。あそこまで下るのだ・・・・・。

バス乗り場を出た雪上車は砂利道の急坂を下ってゆく。他の雪上車のドライバーはヘッドマイクでしゃべっているのだが、オストド達の乗った若い男性ドライバーは、片手にマイクを持ち、片手ハンドルで器用に雪上車を走らせる。
氷河の上に降り立つ。温暖化の影響だろうか?あの時の冷たさはあまり感じられない。空のペットボトルに氷河の溶けた水を汲む。そう言えば昔は途中のドライブインで蓋つきコーヒーカップをお客さんに買わせ、この溶けた水を汲んでオストドが隠し持ていったカナディアン・クラブで乾杯した記憶が、昨日のように思い出される。


ドライバーの青年は「やりたければ、スキーでも、ボードでもどうぞ!但し命の保障はありませんが・・・・・」と笑わせてくれるが、「の・登ってみたい・・・・・・」


「このタイヤで轢いたら、アンタのお腹はぺっちゃんこ!」とメストド1号。
「じょ・冗談じゃない死にます絶対!」とオストド。


「この青いテトラの先は危険」らしいのですけど・・・・・山小僧だった昔なら・・・・・。


年々溶けて小さくなってゆく氷河。環境問題はここにも表れている。


センターへ戻る途中、見せてくれたクレパス。
「先生っ!質問!落ちたらどうなりますか?」「永久にさよならかもしれません」

センターに戻ったのが、PM1:30。レストランは凄い混み具合だったので、カフェテリアで「ツナサンド・エッグサンド・ブルベリーパイ・コーラ&コーヒー」を購入。16ドルちょっと。テラス席でアサバスカ氷河を渡る風に抱かれ昼食。
このブルーベリーパイのジャムは絶品の味で量も大量。日本ならこれ1個で1000円でもおしくない。
途中、ペイトー湖などを眺め、ジャンクションを経由しレイクルイーズへ。


絵葉書みたいでしょ?

「カナディアン・ロッキードライブ 第九章 レイクルイーズ・R1Aを走る」へ続く。


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