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「トラブルコンダクター ものがたり」⑫トロントの夜・・・ [暴露ばなし]

~トロントの夜は眠らない?~
お客様をホテルへお連れして明朝の朝食・出発時間を告げて解散。
私はまだやる事が残っている。社長とガイド嬢と連れ立って、とある市内のクラブへ行く。ガイド嬢が「化粧室」に消えたとき、社長より今回の「報酬」を受け取るわけだ。
大体、少ないときでも50万。多ければ100万を超えるときもある。もちろん脱税はしない。ちゃんと、カナダ政府に所得税を納める。ただこの所得税がオストドのサイフから出たのか?ご想像にお任せする・・・・。
1時間ほどでガイド嬢と部屋に戻る。そう彼女の荷物が部屋にあるからだ。
彼女も「社長からお小遣い貰った~」とご機嫌。
ウ○スティンのスィートから見る夜景は美しい。
とりあえず乾杯とルームサービスで差しいれられた(社長からである)ワインのグラスを片手に窓の外の景色を眺める彼女。背後に廻りこみ社長から貰ったショールを彼女の肩に掛ける・・・・・・。
その後の記憶は、残念ながら残っていない。どうなったのか?と聞かれても答えようがない。
ただ、朝食を一緒に食べたことだけは、覚えているのだが・・・・
少々お酒を飲みすぎたようだ。カナディアンクラブやナイアガラ産のワインを飲みすぎたようだ。本来ワインを好まない私はその甘い香りに包まれた至極の時間を過ごしたのだろうか?

~ 「えっ?予約入ってないの?そんな馬鹿な・・・・・」~
甘いワインの残り香に酔いしれながら、トロント空港のカウンターでのひとコマ。
一遍に現実に引き戻される。
私とお客様1名の予約が抜け落ちている事実が判明したのである。
「なんとかならないか?」と私
「申し訳けございません・・・。1名様のお席は確保できるのですが・・・・・」
「それ、キープ!」早速、お客様の席としてリザーブする。
「私の席も何とかならない?」
「ソーリー。その便は既に予約で満席でして・・・・」
「ジャンプシートでも構わない。お客様と違う便というわけにはいかない。」
結局、「じゃあ、ジャンプで・・・・・」と無理やり乗り込むオストド。
客室乗務員に「あんた日本語のアナウンスしなさいよ」と救命具の付け方をアナウンスする。「はい。これ・・・」と10ドル分のチェック(空港売店でしか使い道がない)を貰う。幸いキャプテンの「粋なはからい」でファーストクラスに席を確保してもらうことができたのだけど・・・・・。


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