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「トラブルコンダクター ものがたり」⑯「地獄の沙汰も・・・」(1) [暴露ばなし]

~「ワイロ」~
今でも・・・・通用するのであろうか?
先進国ではない「P」という国へ行った時のはなし。
「イスラム」の国なので、特に「お酒」の持ち込みはご法度である。
しかし、人間「ダメ」と言われれば「やりたくなる」のが、人の常である。
例えば「覚せい剤」とか「大麻」なんてのも、『地域』限定でやらせても面白いかもしれない。もちろんその『地域』は完全に下界とは隔離した上でのことだが・・・・
ついでに「暴力団の抗争」もその「塀の中」でやらせても面白いかもしれない。
まあこの続きについては、後日述べさせていただくとして本題に戻ろう。
お隣の大国の北○を経由して、P国のイスラマ○-ド空港に降り立ったオストド以下、男性4名。女性5名の一風変わったツアーご一行様。
入国管理官の『指示』(ワイロを出せ!か?)に従い、全員のパスポートを揃えて出す。その際10ドル紙幣を一枚挟んでおく。
この入国審査管の前で「知らん顔」をしてそっぽを向いておくと「OK!」と全員のパスポートにペタペタとハンコを押してくれる。勿論10ドルは無くなっている。
姉妹で参加された妙齢の「いやぁ~」との小さい悲鳴に荷物検査台を振り向く。
止せばいいのに「ランジェリーを入れたケースに小分けしたウィスキーを隠しているらしい。」慌てて検査台にいく。
「サー。礼儀を知らないもので・・・失礼しました。ツア-コンのオストドです。」と握手を求める。勿論小さく折った10ドル紙幣を忍ばせておく。
「サー。申し訳けないのですが、そこは女性の・・・ランジェリ-ケースですので・・・」
「オオ。ソリー。」で無事通過させてもらう。
まあ、荷物いじられたくなかったら「マネー!」のウワサは本当だったみたいだ。
今回のツアーは「ガンダーラ美術とインダス文明・・・・」というツアータイトル。
もちろん見学は「遺跡」と「博物館」「美術館」めぐりと、市場や寺院が主である。

~「ピクチャ-OK!テンダラー。・・・・・・」~
日本人ほど「写真好き」もめずらしい。写真撮影禁止!と書かれていても撮影したいらしい。管理人?も擦れたモノで、「ピクチャーテンダラー。」と要求してくる始末。
お客様に事情を説明して、一人50ドルほど預かることにする。これだけあれば、
「数々の難関」にも太刀打ちできるだろう。ここは「ワイロの国」なのだから・・・・
美術館や博物館でもストロボなしの場合で、10ドル。ストロボを焚いた場合にはもう10ドル。う~ん。「テンダラーしか知らないのか?」と思ったほど・・・・。
まあ、両者とも得をしたのでいいのだろうが、文化財保護の観点から言えば・・・・・。

~役にたった100円ライターと小袋菓子~
オストドはこの旅に100円ライターを30個ほど持ってきていた。
レストランのウェイターやポーターに『差し上げる』のだが、彼等の恐縮する態度はこちらが恥ずかしくなるほどである。
そういえば空港職員にも上げたときなどは、荷物検査もボディーチェックもなかったほどだったと記憶している。
現地に到着してガイドの青年アズマットに「小銭を用意したほうがいい」と言われた。
特に田舎の村では外国人が珍しいので、大勢の人に囲まれるとのこと。
そうなれば、お客様の安全を守れない。そのときに「小銭を撒け」というらしい。
「そうか!」とばかりに10ドルほどコインを用意させる。
P国は暑いいや暑すぎる。いくらエアコン付のマイクロバスでも喉はむしょうに渇くもの。村々や町を廻る。雑貨店では必ずバスを止め、各自ジュースを買う。
缶入りは一本20ルピー。瓶入りなら7ルピー。たちまち売り物を飲みつくして歩く人々の群れ。ガイドが「お金・撒いて・・・危ない!」と言うので、ウエストポーチに入れた小銭を一掴み取り出し撒く。そのお金を拾おうと大騒ぎしている間にバスにお客様を誘導するのだ。
小さな子供達に囲まれたときは、お菓子を与える。「どこかで見た光景だなぁ~」と思ったら、戦後の日本「ギブミー・チョコレート」のP国バージョン。
日本のお菓子を貰い、口に早速入れる子供。その子の口からお菓子を取り上げて食べる大人。後味の悪い思いである。勿論その可哀想な子供はバスに呼び寄せ、お菓子を食べさせたのだが・・・・・。




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