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父はゴーストライター!? [ひとりごと]

「父!人事面接したことある?」
昨日、久しぶりのお休みを頂戴した。
殆どの社員は「お仕事」。オストドも本来なら出社予定だったのだが、「自宅に仕事を持ち帰った」のでお休み(自宅で仕事をしていたのだから、厳密に言えば休みではない)。
まあ、朝も早くから起き出して、会社に出社しない分だけラクである。
オストドの休みもハードワークが待っている。
「その・・・頭なんとかしたら?」と言われ、床屋へ飛び込む。「いつもの通りで!」と告げ、ひたすら居眠り・・・・・・。
帰りにはコンビニに立ち寄り、おやつとごはんの買出し。
自宅に戻り、ノーパソを立ち上げる。(仕事用/サブ)小さい画面を視ながらCADデータを呼び出し・・・
パコパコと図面を作成する。
ひと段落したので、読書に勤しんでいると・・・・・・・
「ねえ。父!」と娘が呼びかけてくる。
「何だい?」と少々警戒しながら答える。まあ、「父」ならそんなに無理難題はない。「お父様~」なんてくると警戒はMAXにしなければならない。
「父。会社の役員でしょ?人事面接したことある?」と聞いてくる。
「あるけど・・・一体なに?」
某、航空会社に提出するエントリーシートを差し出す娘。
「コレ、読んで・・・・・熱意伝わる?」
「どれどれ・・・・・」手にとって読み出す。
「答えはどちらがいい?」と聞く。つまり、当たり障りのない答えなのか?突っ込んでほしいか?である。
「厳しく!」と言う娘。
「そうさな。真面目さは感じられるけど・・・熱意というか何でウチじゃなきゃって感じかな」と答える。
「え~っ。それ4ヶ月も掛ったんだよ。・・・・・どこがいけないのかな?」
「いけない。ではなく、その会社への熱意は伝わらないけど・・・・」と答える。
そこへ「春眠暁を覚えず!」状態でメストド1号が冬眠・・・いや10数時間の春眠を終え、起きてくる。
「ねえ。母。父酷いんだよ」と告げる娘。
「どれどれ・・・」と妻であるメストド1号も文章を読み、一言。「こりゃ、間違いなく1次敗退だわ。」
「じゃあさ、どうすればいいのかな?父・・・・散々言ったんだからモデル文章書いてよ!」
そんな訳で、またノーパソを取り出し、パコパコと文章を作り、娘に見せる。
「ねえ。なんで、こんなに簡単に書けるわけ!」と娘。
「事実を書いただけだけど・・・・」と私。
「ふ~ん。これ貰った。でも・・・・・」
「でも?」と私。
「私も父くらいの歳になったら・・・・・書けるかな?」
「多分ね。」
「ねえ。父・・ついでにこっちも・・・・」と他の文章も持ってくる。
「父は私専属!・・・・ゴーストライター」
「全く・・・・・お前は!」と言いながら、娘の書いた文章を読む。
言い回しの問題だろう。パコパコと文章を直してゆく。
「う~ん。普段の父からは想像できないんだけど・・・・・・・」と娘。
「ダメオヤジとでも思っていたんだろ・・・」と私。
「なんで、こんな父なんて・・・思っていたけどさ。」
「酷い言い方だな~」
「だって、いつも休みはゴロゴロしてるか、旅行に行っちゃうじゃん。」
「うん。リフレッシュは必要だからね。」
「ほい。出来た。まずは母の検閲を受けるか?」と妻にパソコンの画面を見せる。
「いいんでない。」と娘にパソコンを渡す妻。
「原稿料・・・高いからな!」と私。
「受かったら・・・なんでもしますから・・・・・」
「何でもねぇ~」とにやつく・・・オストド。
腹の中を見抜かれたのだろうか?「一緒にお風呂は入らないけど・・・・背中は流してあげる」
妻の「あはは。残念でした!」の声が今でも頭にこびりついている。
「父!これからも・・・・よろしくね。」
「よろしく?まさかまだ書かせる気か?」
「うん。だって父はあたしのゴーストライターだもん。」
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