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「災難は忘れた頃やってくる」① [災難は忘れた頃・・・エッチな話]

オストドです。いよいよ第2話がスタートします。
一部・・・・・ほんのごく一部の熱狂的なオストド教狂信者から・・・・・脅迫されましたので、
続き・・・書こうと思います。

でも・・・・・私・・・いつ仕事してるのでしょうか?

***********************************

「大岩が黒岩?なんのこっちゃ」
大岩いや黒岩の美人?ではなく・・・・・美人!(後の仕返しが恐い・・・前に一度、全員顔に落書き書かれました。)
この美人の奥さんの心づくしの朝食をいただきながら・・・・・でも・・・視線が恐いんですけど

「皆さん!夕べ・・正確には4時間前ですけど・・いい匂いをされて・・・かいだ事のない石鹸の香りでしたけど・・・・」

一同、「・・・・・・・」

「どちらで・・・お風呂はいってらっしゃたのかしら?」

「・・・・・・・・」

「あら?婦人部の話題にしても宜しくてよ?」

「・・・・・・・・」

「あら?質問が難しかったかしら?」

「あの・・・ですね。昨日サウナに行ってきまして・・・・」
(よせ!生臭坊主・・・)

「そう?お酒を召し上がって・・・・ねえ。」
(ヤバ!)

「裸のつきあい・・・て奴で・・・・」
(説明になってないぞ!)

「そうだ・・・赤沼さん。主人がダイヤの指輪買ってくれるそうなんですけど・・・おまけしてくれるかしら?

「それは・・・もう・・・ぜひ・・・・ちくしょう」

まあ・・・・変態産婦人科の大岩・・いや黒岩。お金はあります。

「じゃあ・・・奥さんお邪魔しました・・・・ちょっとこいつ借りていきますから・・・」と早々に辞することにした。

「ええ。煮るなり焼くなり・・好きにしてください。ねぇ。あ・な・た」

とりあえず・・・・・だいぶ「尻尾」を掴まれ・・・・近くのファミレスへ移動する。

「はぁ?浮気がばれた?なんで?」 (オ~イ。大丈夫か大岩)

「ああ・・・・チクリにあってな!」

「ふ~ん。」

「お前等じゃねえだろうな?」

「んなわけねえじゃん。」

「でもよ、大・・・じゃなかった今黒岩だっけ。」

「ああ。婿養子・・だかんな。俺」

「でもよ・・・大じゃなかった黒岩が産婦人科だもんな。正に天職・・てか」

「うんうん。不妊症治療・・・とか言って患者とやっちゃったりして・・・・」

「・・・・・」

「おいおい。なんだよ。浮気相手ってそれか?」

「まったく・・・・こいつ。救いようのない馬鹿だわ。」

「お前等に言われたかねえよ!」

「でもさ、こいつ・・・・高校の頃から産婦人科になるって言ってたもんな」

「ああ、そうそう・・見放題だって」

「でどうだ?念願が叶って?」

「ま・・・まあな。最初はモノ珍しかったんだけど」

「ふんふん。」

「そのうち・・・飽きちまって・・・・」

「そりゃそうだろうな。」

「でも、お前なんで婿養子なんだ?」

「ああ・・・大学病院に居たころの話。」

「良く、解らないな」

「ああ・・・派遣で嫁さんの実家の病院・・・・まあアルバイトなんだけど」

「ふんふん。」

「そこで・・・1人娘だった・・あいつが・・その」

「奥さんいくつだった?」

「当時、高校2年かな」

「おっ。でやっちまったと」(おい。生臭坊主・・そこから離れろよ)

「ま・・・・あ・・・・そんで」

「親にばれちまった・・と」

「まあな。ガキ・・・出来ちゃってさ。」

「まあ。しょうがないな。」

「いや。俺の話より・・Sだ。S。」

「うん。Sだな。・・・おい。S。お前結婚するんだってな?」

「ああ。」

「まさか・・俺ら呼ばねえとか?」

「九州まで来る気か?」

「おう。行くともさ。ついでに嫁さんの同級生紹介してくんない?」(生臭坊主!いいかげんにしろ!)

「お前・・俺の教え子の手を出す気か?」

「お前だって出したろ!」

「ふ・ふざけるな!」と怒り出すS。

「いや。冗談だって・・・向こうがその気ならわかんねぇけど・・・・」(一同。頭を振る。)

「でもよ。確か結婚を二度する・・・とか言う言葉あったじゃん」

「おお。でもこのSの場合、当てはまらないだろ・・・・」

-回顧録-
このSには、許婚がいた。Sが確か大学3年の夏。白血病で亡くなった。もう先がないと知ったS。
確か・・亡くなる1ヶ月前にプロポーズをした。そして病床での結婚。新婚生活10日目の朝。奥さんはSの腕に抱かれて・・静かにこの世を去った。これが・・・X1回目。

次の結婚はそれから数年後のこと。心の傷が消えかけた頃だったろう。ひと夏の激しい恋。とあるお嬢様との許されるはずのない逃避行だった。
半年後、この「エイコ」と呼ばれていた女性は女の子を出産。我々悪たれ連で「菜奈美」と名づけた。
幼稚園の頃だった。「エイコ」と「菜奈美」は手を繋いで歩いていたときのこと・・・・・。
暴走車に跳ね飛ばされ・・・・幼い命はあっけなく散った。そして・・エイコもその数ヵ月後に・・・・・
病院に見舞ったときのことだった。

「やあ。どうだい?具合は?」エイコの好きだという花を差し出す。

「ありがとう。少しいいみたい・・・」
ちょっと思いつめた彼女。

「ねえ。あなた。喉渇いちゃった。ジュースかって来てくれる?」

「ねえ。オストドさん。頼みあるんだけど・・・」

「何だい?」

「もしも・・もしもよ。私が死んだら・・・・」

「縁起悪いこと言うなよ。」

「お願い!もし・・・・もの時には・・・・あの人の世話をしてくれるひと探して欲しいの。」「ね?お願い。」

ただ、うなづくことしか出来なかった。Sの買ってきたジュースを美味しそうに飲むエイコ・・・・
彼女が亡くなったと言う知らせは・・その2ヶ月後のことだった。
それも菜奈美が眠るあの場所で・・・・・。

その後、Sはしばらく音信不通だった。そのSがひょっこり集まりに顔を出したのが10年後の集まりの夜だったのだ。

「災難は忘れた頃やってくる」② 涙と笑いの結婚式に続く。


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