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「僕たちは社会関係奉仕部」第4話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

馬鹿は死んでも直らない・・・4

「お~い!待ってくれぇ~!」

僕は仲間たちが箒やちりとり・・ゴミ袋を片手に歩く後ろから・・・・声をかけた。

「おっ・・・早いじゃん・・・・佐山・・・・どうだった?」 
「別に・・どうもこうも・・・・」
「俺らの・・・話出なかったか?」
「今日のところはな・・・・だって大体お前ら・・トルコから出てきたとこ・・見つかったわけじゃねえし・・・・未遂だもんな」
「だからさ・・・・地元はまずいって・・・吉原か堀の内・・・黄金町か栄町あたりに・・・・なあ委員長じゃねえ部長!」
「ああ・・・だけど・・・おまえらも好きだよな・・・・・」
「なんだよ・・・・お前嫌いなのか?なあ・・・・Y」
「ああ・・・こいつ。もう・・優子さんの尻にしかれてたりして・・・・」
「ば・・ばか言うなよ。・・・・一応・・・遊びは・・・いいらしいから・・・」
「ふう~ん。よく・・あの優子さんが・・・OKしたよな・・・・」
「実は・・・兄さん・・学年主任の一言のおかげ・・・だけど・・な」
「へえ・・・あの学年主任が・・・ねえ~。で・・・なんと言ったんだ・・あのセンセ。」
「ああ・・若いうちに遊ばせないと、年取って女に狂ったら・・・大変なことになるとか・・・大きな器の男にはならないとか・・・」
「へえ~あのセンセ・・そんなことをねえ~・・・やっぱ・・只モンじゃねえな・・・あのセンセ」
「ああ・・・俺らの首・・繋がってるのも・・・・あの先生とキーのおかげだもんな・・・」
「ふんふん・・・・じゃあ・・・・恩はいずれ・・・返すとして」
「ああ・・・仇で返さなきゃいいけど・・・・」

僕らは目的地近くの公園で一旦休憩することになった。
ジャンケンで負けたYと佐伯がジュースとパンを買いに走る。
僕は彼らに諸注意を与えた。

「いいか?くれぐれも・・・・・がっつくな!」
「何でよ・・・・声かけてもいいだろう?」
「あのな・・・それじゃ・・ナンパ目的がすぐばれちまう・・・・まずは・・・・イメージアップ作戦!」
「イメージ・・アップ?・・・なんだそれ・・・・」
「いいか?今まで思い出してみろ・・・・15戦14敗・・・1分け・・・・しかも・・・・・失敗しただろ・・・ばか大岩のせいで」
「なんでだよ・・・俺ばっか悪いのか?」
「そこまでは・・言ってない。・・・・だから・・・がっつくなと・・・」
「まずは・・・好青年度をアップして・・・・向こうから声を掛けさす・・・・中高あわせて・・・1000人以上の群れ・・・なかにはおっちょこちょいもいる・・・・」
「ふんふん。それで・・・・」
「ああ・・・まずは・・・・健全なグループ交際・・・・そして・・・・ムードを高めて・・・・・クリスマスまでには・・・ごちそうになる。」
「つまり・・・やっちゃう・・・」
「馬鹿・・・人聞きの悪い・・・・あくまでも・・・ごちそうになる・・・まあ受身だな・・・そうすれば・・・大騒ぎにはならない」
「なるほど・・・ねえ」
「それから・・・毎日ターゲットを替えて・・波状攻撃を仕掛ける・・・そうすれば・・・・両手に花になるかも知れない」
「いいねえ~。」
「だろ・・・一点集中はリスクが大きい・・・・まあ・・・リスクは分散し・・・・安定した・・・ごちそう目指して・・・・」
「がんばろう!」

ばか・・・8頭は雄たけびをあげた・・・・・まあ・・・・所詮・・健全な(どこが?)男子高校生の考えることは・・・・こんな程度です。
僕らは・・・・制服を着用の上・・腕章・・・これで・・・外からみれば・・・・感心な・・・好青年で・・・でも・・・一皮むくと・・・
涎を流している・・・オオカミ習いとオオカミそのもので・・・・・。
一生懸命・・な・・・フリで・・・・・黙々と・・・・女子高生の通学ルートに特に力をいれ・・・・掃除・・・・
狙い通り・・・チラチラと見ていく・・・・・子羊の群れ・・・・初日はこんなもんでしょう。
予想外な出来事も・・時には発生するもので・・・・見事に僕たちに騙された・・・・地区の町会の役員のおばさんから、
「食べなさい!」とお菓子をいただいたり・・・・酒屋さんからは・・・・ジュースまでいただいたりして・・・・僕たち・・・初日から・・・・町会では・・・好青年と印象づけに成功して・・・・・
おまけに・・・学校にまで・・お礼の電話が入り・・・・感激した・・教頭のハゲ・・からは・・・・「部費もなんとか考えよう」とのありがたい・・・・お言葉までいただいたりして・・・・・でも・・・一人・・魂胆を見抜いている先生・・・・キー先生。
早速・・・・お呼び出しが・・・・・

「部長!ちょっと・・・・」
「はぁ~い!」
「お前ら・・・・何企んでいる?」
「企むなんて・・・まあ・・・彼女欲しいかな・・ぐらいで・・・・」
「そうか・・・まあ・・・ほどほどにしとけ!・・・いいな。」
「了解っす」
「それから・・・・」
「なんですか?」
「お前ら・・よく化けたな!おかげで・・・・学校の名誉も・・・・うん。卒業するまで・・・その猫の皮、被っとけ・・・」
「はぁ・・・・」
「それと・・・・くれぐれも・・言っておくが・・・・」
「はい・・・・」
「学校の不名誉・・・・まあ・・なんだ妊娠騒動とか・・・無理やりやっちまった・・とかは勘弁してくれ・・いいな!」
「やだなぁ・・先生!俺ら・・男ですよ・・・妊娠するわけないじゃないですか・・・女じゃないし・・・」
「馬鹿やろう・・・・だから・・・・相手に・・・させるな!と言ってるんだ。」
「でも・・・時の運もありますから・・・・」
「あのな・・・・お前らまだ・・・学生・・・・まあ・・いい」
「はぁ・・・」
「とにかく・・・・俺も・・・OB・・つまり・・お前らと同じ頃があった。」
「はい。」
「とにかく・・・不祥事は避けてくれ・・・・大きい不祥事だけは・・・・いいな!」
「はい!」

僕は教員室の向かいにある・・・・先生方の喫煙室兼休憩室兼・・部室に戻った。もちろん・・・・気をつけねばならない。
でも・・・・部費で・・・今度産む!買ってもいいのかな?または・・・トルコ代払ってもいいのか?そこのところ説明してくれませんか?・・・・・キー先生!

その日の放課後・・・・僕らは赤沼君の家の近くにある・・・・スナックで・・・・会合を行った。
テーマは・・・・「妊娠について考える」・・・・講師はスナックのママ・・・・僕・・・このママにも・・お世話になったこともあるわけで・・・・延々と定休日の店の店内で・・・・講義を受けた。でも・・・・・大丈夫かな?こいつら・・・僕も含めてだけど・・
その夜は赤沼君の家で・・・・更に勉強会・・・・おじさんももおばさんも旅行中なので・・・・おじさん秘蔵のブルーフィルム上映会・・・・本日は・・・時間の関係から・・・・3本上映。確か・・・・・セーラ服モノと人妻モノ・・あと洋モノだった・・・
まあ・・・トイレに頻繁に立つもの・も多く・・・・・一番トイレが込み合っていた夜であった・・・・・・・。

明日は・・・・優子が迎えにくる・・・・金曜日。やっと1週間の・・お勤めが・・終わる・・・・・でも・・・・馬鹿が・・・一人加わることになる・・・・・そう・・・・悪徳不動産屋こと・・・佐々木である。

翌日・・・・全員眠い目を擦りながら・・・・登校。今日の彼らの清掃活動は・・・「ホステス養成学校」周辺。
学校の門を入ろうとすると・・・・キー先生と兄・・・学年主任のお出迎えである。何故か・・佐々木までもが・・・・
「おお・・・やっと来たか・・・・悪たれ連」
「先生方・・・お早うございます。・・なんだ佐々木・・・お前も一緒か?」
「ああ・・・へまやっちまって・・・・」
「まあ・・・お前らにこいつ預けるから・・・・」
「はぁ?」
「ああ・・・お前らと同じ・・・・部員だいいな?」
「了解っす!」
「それから・・・1時間目・2時間目は自習だ・・いいな委員長!」

僕も忙しい・・・委員長と部長・・・・どっちかに統一してくれないものだろうか?
「先生!俺・・・今日・・神社が・・・・・」
「ああ・・・神主代行・・がんばれよ!」
「はい!」
「じゃあ・・よろしくな・・・」

僕たちは部室に直行することにした。佐々木の話も聞いておかねばならない。
「佐々木・・・・部室案内するよ」
「ああ・・・・よろしくな!」
「でも・・お前・・なにやったんだよ?」
「ああ・・・・チョン高の奴とタイマンしたんだけど・・・・ちょっとやりすぎちまって・・・・」
「はぁ?」
「ああ・・・・ケリ・・いれたらさ・・・・あそこに当たっちまって・・・・泡吹いて・・倒れちまった」
「それで・・・・」
「しょうがないからさ・・・・救急車呼んでやって・・・・」
「ああ・・・でも・・ほっときゃよかったのに・・・チョン高だぜ・・・・」
「それが・・・キーにばれちまって・・・・・・ここ行きよ」
「ふう~ん。まあ・・・・歓迎するよ・・・・」
「ああ・・・・一緒にやろうぜ・・・・・」

僕たちは・・・ナンパ大作戦の実行を・・・佐々木に話し・・・・佐々木も大乗り気に・・・・だって・・彼も健全な男子高校生です。
もうすぐ・・・・優子が迎えにこっちに向かうころだな・・・と思っていると・・・・
「社会関係奉仕部部長・・・・神社からの迎えが来ている・・さっさと・・・・支度して・・・・行くように!」

あの・・・・今授業中ですよ・・・・学年主任・・・・おかげで・・・・全校生徒が見守る中・・・・僕は車に駈けてゆく羽目にになり・・・・・そして・・・・大観衆の前で・・・・キスシーンを演じることになってしまいました。
「アンコール!」の声も響きわたり・・・・・ではご期待に応えて・・・・と二回目をやっていると・・・・・
「そこの馬鹿夫婦!さっさと行け!」
また・・・・校内放送で・・・・・でもこれで・・・僕ら・・・学校中にばれてしまいましたけど・・・・いいんですか?先生!

「僕たちは社会関係奉仕部」第5話へ続く・・・・
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