SSブログ

「オストド&メストド1号 温泉に行きた~い 強羅編 VOL3」   [温泉]

おもてなしの心

日本旅館の良いところは、「おもてなしの心」。
ちょっと有名になったり・・・大きく増改築して言った旅館・・いやホテル化した元日本旅館からは、そういう心が消えていくのは悲しいところだ。「おもてなしの心」は日本が世界に誇れる唯一のサービスマインドだったはず。
「もう・・そんな旅館探しても・・ないんだろうな」
「うん・・残念だけどねえ~」
今回、選んだ旅館もきっとそうに違いないんだろうな・・・そんな思いをで玄関をくぐる。
「すいません~」
「はい・・・いらっしゃいませぇ~」
「あのぉ~予約している・・東京のオストドですがぁ・・・早く着いちゃいましてぇ・・・」
「はい。オストドさま。たしかにご予約をお受けいたしております。ただ・・・お部屋にご案内できるのが・・・まだ・・準備中ですので・・・20分ほどお待ちいただけますでしょうか・・・・」

確かに・・・時計は14時20分。チェックインは15時からなのだから・・無理もない。それでも・・15時前から部屋に入れてくれると言うだけでもありがたい。

「どこかお出かけになられるんでしたら、お荷物お預かりしますが」
「その前におトイレ貸してくれる?」

オストドのチェックは始まる。最低の旅館だと貸してくれないところが多いのだが、わざわざ案内までしてくれる。
ロビーで庭を見ていること・・・5分あまりで・・・女性従業員の方がチェックインのため、台帳と部屋のカギ・・そして・・・部屋名が記入(テプラ)された・・木製洗濯バサミが人数分。

「コレ・・一体何?」
「はい。お食事やお風呂で・他のお客様のスリッパと区別するために・・・」

なるほど・・・ちょっとした心配りだ。確かに素足で履くスリッパ。自分専用なら文句はない。

「あれ?荷物・・・・」
「はい・・・お部屋に運ばせていただきました。」

客の荷物を運ばなくなった旅館は多い。また、運んでくれても・・これ見よがしに「運んであげるんだからチップよろしく」みたいな仲居が多くなった中・・・さりげないサービス。
多少・・古い作りの旅館だが・・・所々に生けられた生花は心を和ませてくれるし、目隠しのために掛けられた竹細工のすだれが、和の心を醸し出している。
通された部屋は上がりに畳2畳が敷かれ、居室は8畳の和室。広縁に洗面とテーブル・イス2脚。洗面台の反対側の壁には女性に嬉しい三面鏡が取り付けられている。もちろん居室にあるテーブルの上にも生け花がさりげなく飾られている。
窓の外には・・・この旅館の庭が広がり・・・目の前には箱根大文字焼きの・・大の字の山がそびえている。

「お布団はセルフになっておりますので・・・申し訳けございません。」

申し訳けなくなんかない。到着してすぐ布団を敷いてごろ寝ができる。また、他人が部屋に入ってくることもない。

「さて・・・お風呂にでも入るか?」

ここの旅館のお風呂は2箇所。岩風呂と露天風呂。その2箇所が細かい時間割で男女入れ替えになるのだ。
普通の旅館やホテルでも入れ替えはあるところがあるのだが、大体・・・1日2回。
ここは細かい時間割表をチェッックイン時に渡してくれる。
正直・・・岩風呂(屋内)は狭いし、洗面台もない。大体6畳ほどの浴室に洗い場が3つ。
女性がお風呂に入りたい時間帯、到着後・・夕食前、寝る前、朝食前の時間帯は女性が露天風呂になるように配慮されているし・・・目隠しも万全。
露天風呂には浴槽が3つ。内風呂x1・大樽風呂x1・岩風呂x1・・・・洗面台も2箇所あるしフェイス用石鹸も用意されている。
泉質は単純硫黄泉。熱からず・・そして温からず・・ちょうどいいお湯がこれでもかと各湯船に注ぎ込まれている。
男性客より女性客が多いのも頷ける。

さて・・旅館の迷惑顧みず(こればっかり・・・・学習能力はない。)早々とチェックインしたオストド&メストド1号。
お風呂から出ると・・・流れ出る汗に箱根の山を吹き渡る風はやさしい。
部屋に置かれた冷蔵庫はカラ!つまり・・・持込自由。ロビーに置かれた自販機は市中価格より20円高いだけ。
まあ・・自分の飲みたいものを部屋に持ち込むのもいい。
部屋にあるアメニティーは浴衣・丹前・バスタオル・タオル・歯ブラシ。まあ・・・及第点といったところだろう。
時間の流れはとっても・・・ゆるやか。夕食前にトド2頭・・・・昼寝を貪ったのは言うまでもない。

気になる食事編はVOL4にて・・・


「オストド&メストド1号 温泉に行きた~い 強羅編 VOL4」へ続く・・・・


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 1

コメント 2

飛騨の忍者 ぼぼ影

サービスのよい旅館は嬉しいものです。旅行の満足度がアップします。

by 飛騨の忍者 ぼぼ影 (2008-07-22 15:11) 

空飛ぶ食欲魔人

飛騨の忍者 ぼぼ影さま

いつもお越しくださいましてありがとうございます。
サービスのよい旅館・・・はっきり言って少なくなりました。
サービス料を取っているんだろうが・・・と言いたいほど・・・・低下ひている旅館が増えているような・・・・
ここの旅館・・・「あちゃ・・・お子様連れがいるぅ~」(うるさいのかな?)と思っておりましたが、全然気にならない・・心くばり。
そして・・ひとつ発見させられたことが・・・和の佇まいにジャズが意外にも合うこと。
まだまだ・・・日本旅館も捨てたもんじゃない。そう痛感させられた旅でした。
またのお越しお待ち申し上げております。
by 空飛ぶ食欲魔人 (2008-07-23 07:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0