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「オストド&メストド1号 「2008・夏 ちょっと贅沢?な旅」 Vol 5 [2008・夏 旅行記]

関空お騒がせ事件とちょっとお高いエミレーツ航空のグラホ 1

12,AUG,2008,(TUE)
18:30PM ニコチンの切れたオストドが喚く。

「はん!神戸空港なんかさっさと廃港にしてしまえ!ついでに・・伊丹なんか更地にしてしまえ!」
「あ・な・た!」

メストド1号の「いいかげん黙らないと(首)締めるわよ!」の意味の籠もった声。
別に、神戸や大阪に恨みがあるわけではない。伊勢の上空まで・・・30分あまり。あとちょっとのはずなのに、飛行機は淡路島の上空を飛んでいる。神戸空港を左手に飛び、ちょっときつめのバンクでのランディング。

「おお!もうすぐ着陸・・・こら・・ヨタるな!」
「あなた・・・・」
「うぃ!」

18:51PM ちょっとヨタっとしたけど・・無事ランディング。パイロットの腕前は・・まあまあ。座席は広い。へたな国際線のエコノミーより快適。CAは・・・ベテランさん。「ねえ・・どこかでお会いしませんでしたか?」と言いたくなる。
きっとどっかのエアーラインで飛んでいたにちがいない。

「ねえ・・今度から関空へのフライトにまた乗る?」
「そうだね・・・ANAやJALより席は広いし・・安いし・・・いいんじゃない。」

いくら・・・ANAのスーパーフライヤーであるオストド&メストド1号でも、この路線に関してはSFJの勝ちを認めないわけにはいかない。
荷物をピックアップすると・・一目散でニコチン供給のため、駅への連絡橋を渡る。
メストド1号は、何時の間に手に入れたのか関空ガイドを見ている。

「ねえ・・何か食べたほうがいいんじゃない?」
「うん。ニコチンは供給したけど・・・・」
「オストドは腹が減ると凶暴になるし・・・ニコチンが切れると・・狂人になるからね」
「ご尤も!で・・・奥様!何お召し上がりになりますか?」
「そうねえ~関西と言えば・・・・おうどんよね」
「おうどん?ああ・・・うどん・・・・そこに・・さぬきうどんならあるけど・・・・」
「じゃなくて・・・関西のおうどんが食べたいの・・・」
「ないだろうな・・・たぶん。おっ・・これ美味そうじゃん・・・」

オストドが目をつけたのは・・・花ごよみのさぬきうどんと天丼のセット。「うどんがいい」とほざいていたメストド1号は、花めかぶそば。

「あっ・・・お金下ろしてない!」
「はぁ?あんたの勤め先・・・銀行でしょ」
「そうだけど・・・忙しかったから・・・忘れてた」

あわてて・・ローソンの横にあるATMへ荷物を引き摺ってゆく。
無事・・旅行の軍資金を下ろし・・・まあオストドのサイフにも10万以上は入っているんだけど・・・貸したら帰ってこない公算が高い。旅行の軍資金はメストド1号の領分なのだ。
食事を終えたオストド&メストド1号。

「ねえ・・・喉渇いた」
「そんじゃぁ・・ラウンジへでもいきますか?」

ラウンジ比叡へ行く。国内線の到着から一階上に上がって・・吹き抜けの横の通路を抜けてゆく。
オストドもメストド1号もゴールドカードを持っているので、タダだけど・・・同伴者1名1000円はちょっと高い気がする。
コーラを飲みながら・・・またもやタバコをスパスパと吸う。ラウンジの営業時間は21時まで。カタール航空のカウンターオープンは21時55分。利用客が殆どいなくなったためか、ラウンジ嬢が片付けを始めている。



ラウンジ比叡 スモーキングルーム

「そろそろ・・・行こうか?」
「そうねえ~片付けの邪魔しちゃ悪いしね」

とりあえず・・・国際線の出発階へ上がる。予めカウンターを確認するためだったのだが、カタール航空のカウンターに何故か人影が・・・・ハンドリングを担当しているANAのグラホが受け入れ準備をしていたのだ。
カタール航空の予約担当からは、「21時55分に来い!」と言われていたけど・・・駄目元で確認すると、すぐカタール担当に電話を入れてくれ、1時間も早く振り替えチケットを入手することが出来た。
そのチケットを持って空港の端から端まで歩く。何せANAハンドリングのカタールはAカウンター。JALハンドリングのエミレーツはHカウンター。
ファーストクラスのカウンターへ闖入しようとすると・・・エミレーツの制服を着たグラホがまるで・・・

「邪魔者は通させませんことよ!」みたいに・・・真っ直ぐオストド&メストド1号の行く手を遮る。

「どちらのクラスをご利用でしょうか?」

言葉は丁寧だが、態度は明らかに・・エコノミーはあっち!と言わんばかり・・・・

「あのね・・・ファーストクラスなんだけどね・・・カタール航空が3クラス運航しないもんだから、振り替えで・・・・」
「それは失礼致しました。チケットを拝見できますか?」
「はい!振り替え票」
「ええと・・お荷物はドーハまでで宜しいんですね?」
「違う!その後乗り継ぎでコロンボまで行くの・・・QR302へ乗り継いで・・・・」
「はあ・・・これではドーハまでになっておりまして・・・」
「だから・・・eチケット持っているの・・・」
「予約番号はお持ちですか?」
「だから・・・システムで見れるでしょ・・・」
「カタール航空で確認してきてください。」
「はぁ?また・・あそこに行けってのか?電話で確認できるだろう?」
「出来ません。カタール航空に電話できません」

しょうがないので・・・走ってカタール航空のカウンターへ戻るが、蛻の殻。ハンドリングは全日空だったから・・・全日空の職員を捕まえてカタール航空担当に電話してもらう。

「航空券の番号で荷物のスルーは出来るはずですが・・・・」
「エミレーツのグラホが解らないみたいでさ・・・予約番号もってこいとかなんとか・・・・」
「こちらで・・エミレーツに電話しておきますので、どうぞお戻りになっていてください。」

エミレーツのカウンターに戻ると、「手続きしておきます」と言っていたのは嘘で何もされていなかった。戻ってしばらくしてカウンターの電話が鳴り響いた。カタール航空からの電話。小声でなにやらくっちゃべっていたが、どうやらカタール航空の担当者が付き添ってこなかったことに腹を立てていたのかもしれない。
すぐ・・・男性係員が予約状況をプリントアウトした物を走って持ってきてくれた。
だが・・・オストドたちのボーディングを発券したりしているのは、ビジネスカウンターの職員。

「あのなぁ~いくらPクラスだとはいえ・・・立派なファーストクラスの客だあ・・・バカヤロ!」

怒鳴りたいのをじっと我慢する。スーツケースにつけられたクレイムタッグを確認する。ついでに・・・ファーストクラスのタッグもである。このタッグは下請け先・・つまりハンドリング会社のJALのファーストクラス担当がつけてくれる。
エミレーツのグラホはとうとう最後まで「お気をつけて!」の一言もなく・・・何も作業に関わらなかった。

「きっと・・・何にも出来ないんだろう」

思いながらカウンターを後にした。
出国審査へそのまま進む。出国ラッシュのピークは過ぎたのか?それとも原油高の影響だろうか?ちょっと拍子抜け。
JALの制服のカウンター嬢より、「サクララウンジをご利用ください。」と案内されていたので、先端行きのシャトルに乗り込む。ここ数年JALとはご無沙汰だったけど、以前の「ナショナルフラッグなんだから!」のつんけんした態度は微塵も感じられない。オストド&メストド1号がファーストクラスの客だからかどうかは知らないけど、エミレーツのグラホのレベルとは雲泥の差。ANAとJALのカウンター嬢のレベルはほとんどない。世界でも有数レベルの質と言っても過言ではない。
先端駅に到着したシャトルを降り立ち、ラウンジへ向かう途中、スモーキングエリアがあったので中に入ってみる。

「なんだぁ~ここ・・・・凄い。」

成田空港もいや・・・バンコクの空港も叶わない。スモーキングエリア。落ち着けるしソファーの座り心地も◎。
ここに比べれば、成田空港やバンコクそれに香港だって・・天国と地獄ほどの差がある。これなら出発ギリギリまでここに粘るのも悪くない。飲み物が無料だったら・・・ANAのシグネットだって適わないだろう。
関空から出発する関西の人々が羨ましく思えるほどだ。

「ねえ・・ラウンジ行くんでしょ?」
「う・・・ん」

後ろ髪を引かれつつ・・・38ゲートそばのサクララウンジへ行くことにした。



関空 JALサクララウンジ

ファーストクラスでの出発なんですけど・・・ファーストラウンジが使えないんじゃ仕方ありません。
スモーキングルームの4人掛けを占拠するオストド&メストド1号。
早速・・・コーラとお菓子を堪能し・・・一服。
そして・・・「お騒がせ事件」のカウントダウンが静かに起ころうとしていたのは・・・時計の針が10時近くになってからだった。

「オストド&メストド1号 「2008・夏 ちょっと贅沢?な旅」 Vol 6
関空お騒がせ事件とちょっとお高いエミレーツ航空のグラホ 2へ続く・・・



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