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「オストド&メストド1号 「2008・夏 ちょっと贅沢?な旅」 Vol 9 [2008・夏 旅行記]

QR103便ファーストクラス搭乗記

優先搭乗が始まる。勿論、ファーストクラス優先。小さい飛行機A320故、ボーディングブリッジは一本のみ。つまり・・・全旅客全てファーストクラスを通ってゆくのだ。
一本しかない通路だから・・・羨望とも軽蔑とも取れる視線を容赦なく浴びせるエコノミークラスの乗客たち。早く慣れなければいけないと思いつつも、どこか遠慮してしまう自分がちょっと・・・
何せこの区間は、本来乗るべきはずだった区間ではない。「カタール航空の都合」により、「乗せられている」のだから・・・・羨望の眼差しの意味は解る。飛行マイル236マイル。ファーストクラスの場合、1.5倍換算になるにしても354マイルしかならない区間。飛行時間だって実質1時間はない。運賃の差額も一番安いチケットで比べると1.5倍。高いチケットで1.2倍。仮に・・・一番安いファーストのチケットと一番高いエコノミーのチケットでは、エコノミーのチケットの方が高い。
軽蔑のような視線を送る側の心境も解るような気がする。
「1時間のフライトに1万円ほども多く払うなんて・・」とかそんな類いなんだろう。

「わずか・・・1万円の違いで・・・」と驚かれる方もいるだろうが、出発前は「ファーストクラスラウンジ」で飲食や清潔で綺麗な化粧室の提供を受け、飛行中は温かい機内食。カーテンの隙間越しに垣間見るエコノミークラスはあめ玉1個。ファーストクラスでは、シャンペンも希望すれば出てくる。
ドーハに着陸し降機する際も勿論違う。ボーディングブリッジなんぞないからタラップで降りるのだが、ファーストで専用は屋根付き、エコノミーは機体後方から屋根なしタラップ。それも狭いタラップを順番に降りねばならないし、ターミナルに向うバスもフカフカの革張りソファーの12名乗りの大型バスに対して、エコノミークラスのバスは同じサイズのバスに詰め込み運んでいく。もちろんフカフカのソファーなんぞない。



日本では信じられないけど・・・開きっぱなしのコックピット。愛想のいいパーサー氏。サービスも良かった。



「機長!安全飛行でお願いしますね。」到着10分前にギャレーに来てオレンジジュースを飲んで・・・トイレに行った機長・・・・う~ん勘弁してよ!

ファーストクラスの乗客は10名。最後にファーストクラスに乗り込んできたのは、子供5人を連れた。お父さん。うち子供3名はエコノミークラス。小さい男の子と女の子はお父さんと一緒にファーストクラス。

「おっ!ここにも・・・親馬鹿がいる。それも・・俺以上だな・・・」
「はぁ?親も乗った事のないスーパーシートに娘を乗せたのは・・・どこのどなたでしたっけ?」
「まだ・・覚えているのか・・・・あれは・・・しょうがなく・・・」
「同じじゃない?この飛行機は一応、国際線だもんね。あの時は・・・国内線だけどさ・・・・」
「はいはい・・・解りました。私が悪うございました・・・・」

まったく・・・・もう10数年前の事を覚えているんだから・・・ここまで記憶力が良いとは脱帽するしかない。
06:15Am (JPT 11:15AM) ドアクローズ。21番ゲートからプッシュバックされる。
06:30AM (JPT 11:30AM) キャプテンスピーキングの後、ドバイ国際空港を離陸。わずか・・・2時間30分の滞在?でカタールへ向う。日系の航空会社のパイロットよりサービス精神は旺盛。日本人パイロットも「給料をくれるのは乗客」と考えを改め・・・もう少し・・・サービス精神を勉強して欲しいところ。

離陸後、すぐ・・テーブルが引き出され、クロスがセットされる。飲み物は・・・コーラ一筋のオストド。
本日3回目の朝ご飯にスクランブルエッグ・パン・サラダを完食。メストド1号はコーヒーも飲まず・・いや飲ませてもらえず・・(オストドが断った。何故なら・・・・スリーピングトドだったから・・・)
食後の紅茶を飲み干すと同時に・・・・機体は降下を開始する。離陸後、僅か45分でランディング。
背もたれを倒して眠り込んでいた・・メストド1号を叩き起す。

「あたしの・・・コーヒーは?頼んであったのに・・・・」
「断っておいた・・・・それに・・・俺は離陸前・・・3杯もアラビックコーヒー飲んだもん。なつめヤシも食べたし・・・・だから・・・離陸前に飲めばよかったでしょ?」
「うっ・・・・・・」

いつもなら・・・機内食だ・・なんだと起すのだが・・・今回は起さなかったのだ。どうせ・・・ドーハのラウンジで「嫌!」と言っていいほど飲めることだし・・・・

06:15AM (JPT 12:15PM) ドーハ国際空港にランディング。シートベルトのサインを点けながら自分は悠々コックピットを出て・・オレンジジュースを飲んで・・トイレに行った機長。
まあ・・・A320のパイロットは、需要過多らしいから・・・どこへでも行けるんだろうけど・・・見ているこっちは堪ったもんじゃありません。
「コーパイに操縦させるにしても・・・・お願いだからコックピットに居てくれ!」 オストドの心の叫び。

06:20AM (JPT 12:20PM) プレミアラウンジ(ファースト&ビジネスクラス用)の建物のすぐ側のスポットに駐機。機体が停止するや否やすぐタラップ車が横付けされる。
オストド&メストド1号は、晴れ男・晴れ女らしい。そういえば・・・ずっと続いていたサンダーストームがドバイでもドーハでも影も形もなくなっている。

「やっぱり・・暑いね。」

メストド1号がタラップを降りながら喋る。返事をしながら・・・さっさとファーストクラス専用のバスに乗り込む。別に歩けと言われても歩ける距離。多分1分もかからないのだが、歩かせてはもらえない。
ここで・・・小さい子供を連れたお父さんとお別れ。係員に子供と一緒にこのバスに乗せろと言っているみたいだが、残りの子供たちはエコノミークラス。おじさんと男の子そして女の子をエプロンに残し、バスは発車してゆく。
バスは最初に到着口につく。ここで・・・オストドたち以外5名の乗客が一斉に降りるのだが、係員に何やら言われ、バスに再び乗り込んでくる。聞いてくれば教えたのだけど・・・聞かれなかったから教えなかった。乗継用のターミナル(ラウンジ)は、次のSTOPなのだ。
プレミアムラウンジに着くとここでファーストクラスの特権は終わり。次のドーハ/コロンボ間は同じ飛行機の機種で同じシートなのだが、ビジネスクラスで運行される。
つまり・・・ここからはオストド&メストド1号は、ビジネスクラスの乗客になるのだ。

「オストド&メストド1号 「2008・夏 ちょっと贅沢?な旅」 Vol 10へ続く・・・・





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