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「メストド母娘・・・・プチ留学記」 VOL 15 「日本帰国までの長~い道のり 4」 [メストド軍団プチ留学旅行記]

この旅最後のフライト・・・・

この旅・・・最後のフライトはANAで締めくくりです。TG/SQ/EKと乗り継いできたけれど・・・やっぱり最後はANA。
NH902便はD36から、シンガポール時間23:25(日本時間00:25)発。
多分・・・もう・・・オストドは寝ているはずです。あと・・・・4時間後には起き出して・・・着替えて・・・家を飛び出すはずです。そして・・・迎えのためにわざわざ・・・休暇を取っていることでしょう。
成田空港の次に利用の多い空港・・・・シンガポール・チャンギ空港。正しく・・・私のホームグランドみたいなもの。
難なく・・・D36へ到着・・しかし・・・電光掲示板にはSQの表示が・・・「うっそぉ!~どこで間違えたのよぉ~」
でも・・・私・・忘れていたんです。NH902便はSQとのコードシェアー便。程なくNH902と表示が変わり・・・「ほっ!」
一瞬・・心臓が止まるかと思うくらい。やはり・・・わたしにはツアコンは無理。専属のツアコン(オストド)の後ろを付いて歩いているほうが楽みたい・・・シンガポールの検査はとっても厳しい。
娘は薬(アスピリン)を飲むためにペットボトルの水を持っていたが・・・あっさり「NO!」の一言。
待合室の中には自動販売機もないから・・・機内まで我慢するしかなさそうだ。
さすがに・・・ANAの成田行きなので・・あちらこちらに日本語があふれている。
異邦人だった・・・メストド軍団をほっとした空気が包み込みだした。

搭乗の案内が始まった。ANAのSFCカードを出し・・・さっさと機内に入る。娘が驚いている・・・

「便利なカードだねえ~」
「当たり前でしょう・・・それを手に入れるために、父と母は幾らお金を使ったと思っているの!」

世間では・・・狭い世間ですけど・・・「修行」と言う。yただ・・ひたすら・・5万ポイントを貯めるために・・・一日で2往復した羽田/沖縄間・・・沖縄だけで5往復もした。成田/ソウル/シンガポールとアシアナやシンガポール航空のビジネスクラスにも乗った・・・そして、シンガポール/ニューアークを1泊3日で往復したり・・・シンガポール/バンコク/成田とTGのビジネスクラスに乗った。ただ・・・飛行機に乗るためだけの旅。それが・・手にしているカードに込められている。
機体入り口では当然のように日本人CAが、にこやかな笑顔で「いらっしゃいませ!」と出迎えてくれる。
それだけで・・・日本語が通じる安心感に満たされる。
NH902便はB767-300型機。シート配列は2-3-2。私達の席は予めオストドが座席指定を掛けていたのでFGの二人席だった。
オストドの尤も好きな空港・・・シンガポール・チャンギ国際空港の煌きに見送られて・・・当たり前だけど・・機体は成田空港目指して・・シンガポールの夜空へ・・・
そういえば・・・CAさんからペットボトルとおつまみを配られた時に・・・「メストド様いつもご搭乗ありがとうございます」とご挨拶付き。今回は・・マイルで乗せていただき・・更にエコノミーなのに恐れ入りますと言う感じ・・・・なんだけど。
機内食については略したいところなんだけど・・・あえて記させていただければ・・・
正直に言わせていただくと・・・・ファーストサービスのラップに包まれたロールパンサンドウィッチが1個。まあ・・飲み物はカートサービスしていたけど・・今回の旅の機内食で一番酷い。まあ・・時間的制約もあるのでしょうけど・・・
普段なら・・・オストドの胃袋へ消えるはずの物。図らずも自分の胃の中へ。その結果解ったことは・・・
美味しくない!です。はっきり言って・・・水だけもらったら・・・さっさと寝るのに限る!が正直な感想。
でも・・・・何故か飛行機の中で眠りにつけなくなった私。以前なら・・エコノミークラスでもぐっすり眠っていたのですけど・・・ここ最近、贅沢な旅をさせていただいておりまして・・・機内でもベット状態で寝ておりましたので・・・・熟睡できなくなりました。グスン!

素晴らしい朝日の向こうに・・・

熟睡は出来なかったけど・・・そのおかげで素晴らしい朝日を見ることができました。
そして・・・ギャレーからも朝食を準備する音が聞こえ始めました。
お目覚めのおしぼりサービス。そして朝食のサービス。
お夜食のロールパンのサンドウィッチはいただけなかったけど・・・・朝食は量もお味も満足いくものでした。
まだ・・・ぐっすりお休みの方もいらっしゃいましたが、私達メストド軍団は朝から元気です。
いよいよ・・・徐々に機体は高度を下げ始め・・・窓から陸地が見えてきました。
成田到着まであと・・・少しです。
オストドは独りで寂しがっていたでしょうか?
それとも・・独身に戻り・・羽を伸ばしていたのでしょうか?
いよいよ・・・機体は最終着陸態勢に入りました。
長くて短かった旅ももうすぐ終わり・・・・小雨降る中を機体は静かに着陸しました。
入国もスムーズに進み、預け入れたスーツケースも思惑どおりにすぐ・・・ターンテーブルに出てきました。

「あっ!荷物受け取ったら携帯に電話するんだったけ・・・」

でも・・・出口はもうすぐ目の前です。「まっ!いいか・・・」と思った瞬間。私の携帯電話が鳴った。

「全く・・・もうせっかちなんだから!」

出口の扉の向こうに笑顔の夫の姿がありました。

「ただいまぁ~!」

-あとがきに代えて-

私・・メストド1号の拙い文章を最後まで読んでくださった皆様にお礼を申し上げます。
素人の私が書いたからこそ・・・何か皆様の参考になる部分もあるかと思います。
「英語の勉強にスリランカ?」と思われる方も多いでしょう。実際、私も娘も最初は半信半疑でしたから・・・
でも・・HEICなら大丈夫です。半年から一年位勉強した修了生は世界中のあちらこちらで活躍されているそうです。
娘が帰国して言ったことです。
英語は特に上達したとは思えないけど(一週間じゃあねえ~)色々な航空会社(全4社)を利用し、色々な国の人々に触れ合えた。今までの海外旅行とは全く違った目で世界を見ることが出来た。今回の旅行で得たものは沢山あると・・

最後に母親として一言。

「娘よ・・・どうか・・・夢を叶えてCAとして世界中の空を羽ばたいてください。」

多分・・・私とオストドの二人はそのファーストフライトに乗りに行く事になると思う。そして・・・ドジで・・それでも明るい娘の晴れ姿をその眼に焼き付けるのが・・・・私達の夢なのですが・・・・・

                                                    -Fin-

<編集後記>

空飛ぶ食欲魔人ことオストドでございます。いつも・・・駄文にお付き合いいただきましてありがとうございます。
最初は冗談のつもりで・・「旅行記書くように!それ・・・アップするから・・・」と妻であるメストド1号に言い渡したのが
事の発端。
「簡単だよ・・・メモを取ればそれ見ながら・・思い出して書けばいいんだからさ・・・」
帰国後・・・妻からメモを渡され・・・「じゃあ・・・これで書いて!」「書けるわけないじゃない・・俺今回留守番だったんだもの・・・いいから・・・少しずつ書いてみなよ・・・」
オストドは貴重な体験をさせていただきました。
まず・・・第一・・・「如何に作家に書かせるか!」という編集者の皆様の片鱗を垣間見ることができました。
次に・・・水のように・・・空気のように・・・当たり前であった日常生活。それが・・・独りぼっちの生活。
夜・・・電気の点いていない我が家に帰る空しさ・・・そして・・・会話する相手のいない寂しさ・・・
当たり前のように出てくる食事もありません。強がりを言って送り出しましたが、買って帰る食事はコンビニか、ほか弁
良くても・・・マックか吉野家で済ませる日々。そして・・・自分で洗濯するのも・・・何年振り?リーディンググラスを掛けなければ、洗剤の量も種類もわからない・・・・
でも・・・ひとつ・・・いや・・多くの事が解りました。
家族の大切さ等々・・・そして・・・私が妻に愛されていること・・・これが今回の大きな私の収穫だったみたいです。
娘であるメストド2号も・・・今・・もがき苦しんでいます。そんな娘に何もしてあげることが出来ない・・・もどかしさ。
多分・・・今・・さなぎになっている娘はどのように殻を破り・・・その美しい羽を拡げて大空へ飛び立ってゆくのでしょうか
嘗ての私達が飛び立ったあの日のように・・・・

これで・・・メストド軍団のプチ留学記はフィナーレです。
多分・・いつの日か娘はきっと空を飛んでくれるでしょう・・・・どうか皆様!ドジな新米CAを見ましたら・・・暖かい目で見てやってくださいますようお願い申し上げます。                    -By 空飛ぶ食欲魔人ことオストド-


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