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「父親を辞める日・・・・」 第7章 [「父親を辞める日・・・・」]

日教組の性教育に驚愕させられた・・・

これは・・・とある知人に聞いた話。彼は私より若いが私よりしっかりした人間。

「あのねぇ~オストドさん。知っているかな?」

「何を?」

「ほら・・今・・・学校とかで性教育しているじゃない・・・」

「ああ・・そういえば・・・俺らのときは・・・はぐらされた様な・・・確かオシベがどうの・・・メシベがどうのとか・・・」

「うん。だけどね・・・今の日教組・・まあ・・学校の先生が教育しているわけでしょ・・・」

「確かに・・・やっぱり・・自分の子供には言いづらい面もありますよね・・・子供が何故出来るかって・・・」

「それがさ・・・学校で教えるのはいいことなんだけど・・・避妊の仕方だけらしいよ・・・」

「じゃあ・・モラルとか・・・そういうのは・・・」

「一切・・無しみたい。でも・・・モラルなんて良く言えますよね。・・・オストドさんは相当・・・やってきたでしょ」

「ンッグ!・・・・・あお・・あおういう・・Oさんはどうなの?」

「私ですか?・・・妻・・以外ないと言えば・・・嘘・・・」

「でしょ・・でも・・・そんな教え方なら・・・」

「そこなんです。好奇心の塊の子供たちに避妊の仕方だけ教えればいいって言う問題じゃない。」

「そうだね。」

「そんな教え方なら、避妊さえすればいいんでしょう。と・・火に油を注ぐようなもの・・・」

「じゃあ・・・親が教えるしかないじゃない。」

どの様に教えればいいのか?私には解らない。ただ・・・自分が辿ってきた道と同じ道を異性である娘にだけは

辿って欲しくないのが・・・親の本音だろう。

後味の悪い思い・・・

過去を振り返ると・・・娘への体罰は一度きり。

「こいつ・・・ぶっ殺して・・・自分も死ねばいい!」と思ったこともある。

最近では・・・「門限ルール」を定めた。

一度は警告。二度目は・・・夜中に帰ってきた娘。鍵を開けて多分・・恐れ慄いたに違いない。

玄関前に仁王立ちになっていた私。私は「ごめんなさい・」の一言があれば許す気でいたのだが・・・

「とにかく・・家に入りなさい。」

「いいです。」

家から遠ざかろうとする娘の髪の毛をひっぱり・・・無理やり家の前に・・・

「痛いじゃない。なんで・・髪の毛をひっぱるのよ・・・」

娘の痛みは一瞬に過ぎない。しかし、私の心のはまた大きな傷がひとつ増えたのを、彼女は理解できない。

娘の叫び声に妻が飛んでくる。私が心に傷を負いながらの大きな賭け。最近、妻と娘は口をきいていない。

妻は娘の叫び声に、母親の心を取り戻したらしい。

「ねえ・・・あなた・・止めて・・・後は・・私が・・・」

私は娘であったはずの彼女を妻と言う母親の手に託し・・・消えることにした。

因果は巡り来るもの・・・

昨日・・・私は一日中・・書斎や物置部屋の片付けをしていた。

出てくるのは・・・嘗ての娘の七五三の写真や成人式の写真など。

それを見ながら・・妻が届けてくれた紅茶を飲む。

「落ち込んでいるときには・・一杯の紅茶がいいらしいから・・・」

妻はそう言いながら・・・笑った。

「落ち込んでいる様に見える?」

「十二分にね・・・さっきから・・・タバコを吸うたびに・・・煙とため息を吐いているもの・・・」

「そうかな?」

「そう・・・おかげで・・・この部屋・・・タバコとため息が充満しているでしょ・・・」

そう言いながら・・・窓を開ける妻。

「ほら・・・片付けしましょう・・・ね?あなた・・」

恥ずかしい写真も一杯出てくる。

「どこのどいつだ・・こいつ・・・カッコつけて・・・咥えタバコで・・・」

「それは・・あなたでしょ?」

「お・・俺・・・・あっ!確かに・・・これ・・・捨てない?」

「駄目。人生最後の日を迎えるまで・・取っておきましょう。」

「でも・・・残しておきたくないな・・・死後まで笑われそうな・・・・」

「私も嫌。だから・・・最後を迎える瞬間に思い出を全部燃やせばいいじゃない・・・」

「そうするか」

そう・・・言いながら・・・また大事に・・・その写真を箱に詰め出す・・・私がそこにいたのだ。

「しかし・・・親不孝だったわね・・・お互い・・・」

「まあね。今でもそうかもしれないけど・・・・多少は返しているんじゃない?」

「ねえ・・覚えてる?今の娘の年齢のときには・・・お腹のなかに・・・娘がいたでしょ・・私・・・」

「うん・・・そうだったね。」

「因果は巡り来るものなのよね・・・その何倍も・・・」

「そうなると・・・娘にも来るのか・・・倍にして・・・」

今・・思えば・・・多分・・神様にツケを払っているのだろう。その因果に対して・・・

何倍にも膨れ上がった・・・利息をつけて・・・・


「父親を辞める日・・・・」 第8章へ・・・続く


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