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「旅は道連れ・・・世は・・どうなるんだろう」 第一日目 ① [男達だけの・・・台湾旅行記]

小雨降る・・出発の朝。

あれだけ・・・大騒ぎをして・・・後ろ髪を思い切り引っ張られていたはずなのに・・・気分はルンルン[るんるん]
オストドは病気である。「飛行機乗りたい症候群」とでも言うべきであろう。
特に・・・今回はANA(実際に運行しているのはANK)なので、エコノミーの格安航空券でもビジネスクラスのラウンジが使える。おまけに・・ちょこっとだけど・・マイルも貯まる。

前夜・・・「しょうがないから・・・行ってくるか?」と言いながらも、「心は既にここにあらず」と言う気分。
メストド1号である妻は・・・ブーブー文句を言いながら、オストドの旅の支度を夜遅くまでしているのを尻目に、
さっさと睡眠薬を服用してベッドへ潜り込んで眠ってしまった。

11月28日 AM4:00 目覚まし時計と携帯の目覚まし機能がにぎやかなリズムを奏でる。
昨夜はあんまり薬が効いていなかったみたいだ。ほとんど浅い眠りに近い。
それだけ・・・気分が高揚していたのだろう。特に・・前回のメストド軍団の遠征を指を咥えて見ていたわけなので、なおのこと・・病気は進行していたのだ。
ストーブに火を点け、お茶を飲み、タバコを吸う。新聞を拡げ・・TVを横目で追う。

AM5:00 メストド1号を起こす。本来なら彼女はあと1時間半も寝ていられるはずなのだ。
「こっそり出て行くからいいよ!」と言ったのだが、「起こして!」と言うので起こしたのだ。
ポロのキャリーを引き摺りながら・・肩にダンヒルのレポーターバックを掛ける。

「何の因果なんだか・・・」 恨めしそうに見上げる空からは小雨が降り注ぐ。
最近・購入した新しい相棒のエンジンキーを廻す。駐車場を出ながら・・・忘れ物に気が付く。

「あっ!リーディンググラス忘れた!」

毎日の様にPCを睨んでいるせいだろうか?老眼と言うのもいるけど・・・メガネがなけりゃ手元の新聞も読めない。
メストド1号に途中まで持ってきてもらい・・・再び車を成田空港へ向けて走らせる。
だが、途中で一人拾うことになっている。待ち合わせ時間のAM5:30に、待ち合わせ場所のコンビニに、時間通りたどり着く。G社のK氏を拾い・・・一路、京葉道路篠崎インターを目指すことにする。
K氏がおにぎりとサンドウィッチ、コーヒーを買っておいてくれた。K氏は我々の中で一番・・・気配りのできる人。

途中、幕張のPAに立ち寄り・・・一服と一回目の朝食タイム。何せ・・違反累積が4点だから・・・スピード違反に気をつけて走らなければならないので、気が急くのだが・・・腹が減っては戦は出来ないと言うし・・・
京葉道路から東関東自動車道路に抜け、一路、成田ICに向ける。
空港以外、唯一の固定駐車場であるセントラルパーキング成田に車を乗り入れる。
丁度、同じ時間にもう一台S社のY氏が運転する車が滑り込んでくる。
何でも・・途中迷っての到着らしい。
同じ送迎バスに6名の同行者と他のお客さんを乗せ・・・賑やかに走るバス。旅行の気分でみんな気持ちが高揚している。
電車やリムジンバスで到着した2名。その他、別のパーキングを利用した1台4名もほどなく合流。
集合時間になっても・・・S社のS氏とK社のK氏はまだ来ない。
しょうがないので・・・オストドがK氏の携帯に電話を掛ける。

「もしもし・・・お早うございます。今どちらですか?」
「今?今ねえ・・・高速走っているところ・・2タミに寄ってから・・そっちに行くからさ」
その旨をJTBのT氏に伝える。本来なら営業所の所長様なわけだから・・・ツアコンとしての同行はしないのだが、幹事が・・ボソッと・・・「来なきゃ二度と使わないからね!」と言った一言で来る羽目になったらしい。ご愁傷様!。

「ねえ・・・先に入っていていいでしょ・・・」 誰かの一言。別にK氏とS氏を待つ義務はない。

オストドはさっさとボーディングパスを受け取り・・・ANAのカウンターへ行く。Kカウンター集合だったため・・Aカウンターに行く体力は勿体無い。でも・・・しっかり預け入れの荷物には、ファーストクラスのタッグが付けられる。M社のM氏とさっさとラウンジへ行く段取り。手荷物検査場が混んでいたので専用検査場へ廻り込む。何故か・・・G社のK氏とO社のO氏も後ろを付いてくる。
暇だったのか?それとも好意なのかよく解らないけど、優先検査場を4名で通過させてくれた。ありがとう!
だが・・・このままでは4名でのラウンジ利用は無理。免税店でタバコを仕入れるM社のM氏。一緒に早足で歩く。
そして・・クイッ!と右に曲がり・・・猛然とダッシュ。利用料払ってもいいから・・・せめて4名くらいラウンジ利用させて欲しいよ・・ANAさん。
ラウンジへ入り・・・飲み物片手にスモーキングルームに駆け込むM氏とオストド。
弾む話は小指の話題しかない。隠語を操りながら・・・話さなければならない。更に両替を成田でするか台北でするか悩む二人。特にM氏はUSドルのチェックを両替したいらしい。
ラウンジ嬢を巻き込み相談。まあ・・・「USからのチェンジなら台北の方が率はいいだろう」と言う結論に達した。
M氏とラウンジでかき揚げそばを食す(オストド本日2度目のごはん)。
本来なら・・出発時間までラウンジで過ごしたいところだが、M氏が古本屋で購入してきたガイドブックは古すぎるので
ラウンジからのエスカレーターを降りたところにある本屋で地球の歩き方を購入。1680円。支払いはEdy。

「なあ・・・〇〇ちゃん。お口クチュクチュ買わなきゃ!」
「なんでですか?」
「だって・・・決まってるジャン!エチケットだよ・・エチケット。」

そうか!と思い・・二人で1本ずつ・・・お口クチュクチュをそれぞれ購入。1本200円のミニボトル。
51番ゲートんの前の売店で・・・チョコレートでポテトチップをコーティングしたものを発見。M氏に無理やり購入させる。
全員集合したので・・・機内に入る。しかし・・並ぶのは苦手だったのでエコノミーの搭乗案内を待ってさっさとビジ用のゲートからSFCカードを見せ中に入る。オストドのシートは41のF席。まあ・・通路側だからヨシ!とする。
機内でのオストドの仕事は、みんなしっかり抱いているバックをもぎ取ること。
そうでないと・・・そのバックをもぎ取ろうとするCAのお尻を触る輩が出るかもしれない。
みんなのカバンを奪い取りそれぞれの頭上に放り込む。
オストドの隣の席はS社のS氏。カードラウンジで飲んできたS氏は機内に入るとすぐ・・トイレに立つ。
そこへ・・・CAが「S様いらっしゃいますか?」とパスポートとチケットをヒラヒラさせながらやってきた。
どうやら・・・機内の途中で落としてきたらしい。
多分・・・オストドにネタの提供をしてくれたのだろう。
ちょっと・・いや大分ハイになっている男達を乗せて・・・NH1081便はそのドアを閉じ、9時20分プッシュバック。
9時25分にタキシングを開始。ランウェイ34Rから・・・男達の想いを乗せ台北に向けて笑いの渦に包まれながら、
オストドの大丈夫かな?この人たち・・・との不安の雲を突き抜けるようにそのコントラストの美しい機体B767-300を成田の空へ浮かべたのは、9時40分だった。

「オストド様いつもご搭乗ありがとうございます」

日本時間10時15分。確かにオストドたちは雲の上。高度36000ft 丁度浜松の上空を過ぎたあたりだ。
JA611A NH1081便はまだ・・・ちゃんと空を飛んでいる。紀伊半島を横切り、四国の沖・沖縄沖を抜けて台北へ向かうらしい。
ドリンクのサーブを受け、機内食。オストドは、ハンバーグを選択する。

「ちっちゃい!」オストドは忘れていた。いや・・・記憶の片隅から消したかったのかもしれない。
エコノミークラスの機内食は・・・であることを忘れたかったのだ。
ハンバーグを平らげ、ソバを喰い・・・デザートのプリンを2個食べ・・本日3回目の食事を完了する。
CAを目指すメストド2号のために・・・現役CAからなにか励ましの文章をいただきたいと申し出るオストドに・・・CAさんは優しい。L1から始まり・・・全員のメッセージを頂く。多分・・・他の航空会社では署名入りは頂けないかもしれない。
飛行機の形をしたビニール製の空気を入れる・・・子供用のおもちゃに日付、機体番号、便名そして・・・みなさんの暖かいメッセージ。そのメッセージを頂けたクルーのみなさんの「ハッピーフライト」を祈らずにはいられない。
徐々に高度を下げるNH1081便は12時29分(JPT13時29分)無事に台北・桃園空港に着陸。
第二ターミナルC9スポットへその機体は滑らかに滑り込む。

「旅は道連れ・・・世は・・どうなるんだろう」 第一日目 ②へ・・・続く・・・



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空飛ぶ食欲魔人

livly-cu様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-10 11:25) 

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