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「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第10話     [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

こっほん!

ええとぉ~度々ではございますが・・・僕です。いやぁ~酷い目に遭いました。関戸のおばちゃんの秘伝の薬の話。まあ・・・説明も聞かずに飲んじゃった僕のオッチョコチョイはいつ直るのかなぁ~
何せ・・・一週間分を飲み干した後に・・・一週間分と言われても困ります。
まあ・・・あんまり記憶にはないんですけど・・・・巫女’sと僕たちの部活の副顧問であり、僕とは禁断の関係の美希まで・・すっかりきらきらと輝いていたので・・・ヨシとしておくとして・・・
久しぶりに来た学校は異次元の空間の様、だって・・・空気の色からして違うし・・匂いも違う。
男子校特有の整髪料とかタバコの匂いが充満している・・・何せ・・僕たちの学園の入り口をずず~っと入っていくとまず・・・購買部。そして・・さらに魔界に入っていくと食堂。(因みに・・・僕たちが登校する頃には食券は売り切れ状態で、ラーメンくらいしか食べれません)その前に悪魔・・いや・・・体育馬鹿・・・じゃなかった・・・所謂体育教官室。キー先生曰く・・・俺らと一緒にするな!という人種の棲家・・・・
何せ・・・昼間から・・酒の匂いは漂うしタバコの煙がここから学園中に広まっていることになっています。
なっているというのは・・・トイレで喫煙をしても・・・体育科の責任にすればいいということです。
今回の舞台の題名は・・・トルコ行進曲。多分・・・感の鋭い人なら・・・ははん!アレだな?とお解りいただけると思います。
では・・・皆さん!時間旅行の準備はよろしいでしょうか?僕たちが一番輝いていた時代。昭和50年代へタ~イムスリップ・・・・・

元服ってなんだ? ⑩

「ふう~間に合ったぁ~」

僕がなんとか教室に駆け込むと・・・・いつもと様子がちょっと違う。
ふと・・・後ろを見ると・・・

「うわぁっ~せ・・先生!おはようございます。」
「おはよう!・・・だが・・・間一髪アウト!」
「そ・・そんなぁ~学年主任に呼び出し喰らってたもんで・・・」
「まあ・・いい!さっさと座れ・・・」
「はい!」
「あっ・・・それから・・・後で・・・予想問題配っておけ!そうだな・・・ちょうどいい!社会関係奉仕部は全員会議室へ一緒に来い!」
「はい!」 僕たち全員・・・同じクラスにいるわけで・・・・部員一同声を揃える・・・

「大体・・・お前らが・・・まあいい。」

キー先生はホームルームを終えると・・・最近、出席は取らないらしい。まあ・・・空席を数え、僕たちの分12名を引けば事が足りる・・・つまり・・・みんな健康優良児・・と言うべきか・・・試験の点数の悪さは出席点数で補えだったので・・・休む奴はほとんどいない。従って・・・・12席の空席以外があれば・・・誰が休んだ?と確認すればいいからだ・・・

「それから・・・今日は・・・体育の授業以外、自習だからな・・・予想問題を各自やること・・・おい!社会関係奉仕部・・行くぞ・・・」
「はぁ~い。」

キー先生の後ろをゾロゾロと歩く僕たち。
まあ・・・以前だったら、「あいつら・・また何かやったのか?」だったけど・・・

「そうだ・・会議室に行く前に一服して・・・ヨシ!お前ら・・・部室に行くぞ」
「はぁ~い。」

僕たちの部室・・・元「生活指導室」。今では僕たち社会関係奉仕部の部室だ。まあ・・僕たち以前はココの常連だったわけで・・・教室より居心地がいい。
何せ・・校長先生の家の犬の掛りつけの獣医さんのところのお引っ越しのお手伝いで要らなくなったフカフカの絨毯を貰ってきて敷きつめてあったし・・・僕たちの専用みたいだった椅子やテーブルは、部の備品になったし、
壁に掛っている月単位の黒板には一応、僕たちのその日の所在地が記入されていることになっているし・・・
なっている・・と言うのは、まさか・・ナンパ大会とか書くわけいかないから・・・△山公園清掃とか書いてある。
また・・・僕たちの部室には強力な換気扇が備え付けられている(だって・・・汽車ぽっぽみたいに先生たちはタバコを吹かし・・・僕たちを怒鳴りつけていたから・・・換気扇がなければ僕たちは窒息死するか、タバコの煙に燻された燻製になってしまう。
まあ・・今では先生方の喫煙室(但し・・・キー先生と兄さんこと学年主任しか来ないけど・・・)と、一緒にお昼寝するスペースになっているわけだ。

「しかし・・・お前ら久しぶりに顔を見たなぁ~」
「はあ・・・一生懸命働いてましたからね。それに僕たちが学校に来たときは何故か・・先生がいらっしゃらなかったから・・・・」
「馬鹿たれ!お前らが・・・あっ!お前らだけじゃないか・・・あっちこっちの学校に謝りにいったり・・」
「ついでに・・・デートしてるの知ってますけど・・・・ホステス養成学校の・・・」
「うっ!」
「まあ・・・武士の情けでこれ以上突っ込みませんが・・・・」
「くそぉ~!一人・・一本ずつ吸わせてやる・・・それでいいな?」
「えっ!いいんですか・そうですか・・・済みませんねぇ~そうだ・・・佐々木ぃ~お前の家の割引券。先生に進呈しないと・・・」
「そうだな・・・・先生・・・コレ!どうぞ・・・50%OFFですから・・」
「あん?」
「やだな・・・佐々木んちでやっているラブホの割引券。それも・・VIPカードですからね・・・」
「ま・・・その・・なんだ・・・・お前らが持っているにはふさわしくない物だから・・そのぉ~預かっておく!」

先生に一本ずつもらい一緒に一服。もちろん・・・生活指導中!の札はドアからぶら下がっている。

「そういえば・・先生。お顔の色がすぐれませんが?」
「ああ・・お前らの顔を見たら・・胃が痛くなってきた。」
「そうですか・・・そうだ!いい薬ありますよ・・・兄・・じゃなかった学年主任に渡したんですけどぉ~うちの神社のすぐ近くに住む人から胃薬をもらいまして・・・そうだ・・・あれがいい。すぐ良くなりますよ・・・」
「そうか・・・お前。いい生徒になってきたなぁ~」
「やだなぁ~先生。僕・・神主ですからね。人様の役に立つのは当たり前ですから・・・」
「そうか!」
「ええ・・・そうだ!先生・・・体重何キロあります?あれ・・10キロにつき・・1錠ですからね・・・」
「75キロだと・・・」
「8錠飲んでください。僕が言っていたといえば・・すぐ呉れるはずですから・・・」
「そうか・・・じゃあ・・・お前らは会議室にある全クラス用の予想問題集を配って歩け・・いいな?」
「あのぉ~エレベーターは・・・・」
「ああ・・使っていい!俺がいいと言ったと言っておけ!」
「はい。」

キー先生がタバコを消して職員室へ出て言った途端・・・狐に化かされた顔をしていた仲間たちに僕は説明した。
胃薬と言うのは・・・・スッポンのエキスを固めた丸薬のことだと聞くと・・・一斉に部室は笑いの渦に包まれた。

「お前もやるねえ~」
「だろ?・・・あれ・・・8錠も飲んだら・・・今日中に佐々木んちのラブホに行くだろ・・きっと・・・」
「さて・・・じゃあ・・・さっさと配ってしまうか?」
「そうだな・・・・」

僕たちはぞろぞろと一階の会議室に降りてゆき・・途中で校長先生とすれ違った。
もちろん・・僕たちは部活中を意味する。兄さんが用意してくれた腕章をしているので、何も言われない。それどころか・・・・

「おお!キミタチ・・感心・感心・・・また感謝状が届いた・・・」
「校長先生。おはようございます。これからも・・・頑張ります。」
「そうしてくれたまえ・・・・キミたちは我が校の誇りだからな・・・・」

僕たちは深々と90度のお辞儀をして校長先生を見送った。

「なあ?校長どこ行くんだろ?」
「ああ・・うちの親父とかPTA幹部と・・・コレ!」

佐々木クンはゴルフのスイングをして見せた・・・

「なるほど・・・ゴルフね。いいご身分だな・・・」
「まあな・・・一応、校長だもんな・・・」

僕たちは会議室のドアをノックした。何せ・・・礼儀だけはうるさい学校だから・・・

「失礼いたします。社会関係奉仕部。お手伝いに・・・」
「おう!入れ・・・」
「あれ?体育科の鈴木教官・・・あの・・・うちらの授業は?」
「ああ・・なんだか知らんが・・熊田先生が1-Bはたるんでいるからと・・・・」
「それで・・・代わられたんですか?」
「ああ・・あれに・・・逆らえる奴はいないよ。国語科の景山先生を駆逐したスーパーマンくらいじゃないか?」
「そ・・そうですね・・・ちょ・・ちょっと失礼します。」

僕は廊下に仲間を集めた。何か嫌な予感がしてしょうがない。

「なあ・・・なんかヤバくねえか?」
「ああ・・・鬼クマだろ・・・・何か起こるかもしれないよな・・・」
「あっ!大変!」
「何だよ・・・」
「俺と副委員長だけ聞かされていたんだけどな・・・渡辺・・いるじゃん。」
「あの運動オンチか?・・・略してウンチ・・・・」
「ああ・・・あいつ・・・心臓悪いんだよ・・・結構・・・あいつ見学が多いじゃん」
「おい!何かヤバい気がしてきたけど・・・」
「いくら・・鬼クマでも殺さねえだろ・・・」
「そうだといいけど・・・」

僕は嫌な予感がした・・・でも・・出席簿。特に体育科には渡辺の体調は伝わっているハズ。
物置から台車を6台引っ張りだし・・・僕たちはそれに予想問題が詰められた箱を積み込んでいる最中に・・・

「お~い!委員長!俺ら体育の授業行ってくるからなぁ~」 副委員長の関根が僕に言って走って行った。
これから・・・彼らは3時間ぶっ通しの体育の授業が待っているのだ・・・それも鬼クマの授業が・・・・

「す・・鈴木教官!あのぉ~渡辺のことなんですけど・・・熊田教官には・・・」
「ああ・・・出席簿には書いてあるから・・・大丈夫だ!それに・・今日は体育館での授業だからな・・・」
「そ・・そうですか・・・・それなら・・いいんですけど・・・あいつ・・・例の病気が・・・」
「そうだったな・・・まあ・・大丈夫だろ・・・無茶はさせないだろうし・・・・」

その・・・数時間後に起こることは誰にも解らなかった。そう・・・その瞬間までは・・・



「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第11話へ・・・続く・・・ 






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