SSブログ

「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第26話            [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

元服ってなんだ? 26

「しかし・・青○ぅ~お前んとこ・・いつ来ても線香の匂いが立ち込めているというか・・何か出そうだよな?」
「それはだなY。ここがお寺であって・・・裏にはお墓が一杯あるからだろ・・・」 青○クンの代わりに答える僕。
「そうだけどよぉ~部長。」
「それにだ・・・宗教法人は儲かるんだよな・・・つくづく・・思うけど・・・」
「お前のところも?」
「まあな・・・税金は払っているのかよくわからないけど・・確か無税だったような・・・」
「じゃあ・・坊主丸儲けかぁ~」
「まあな・・青の家は仏様のもの横取りして食っているし、俺んところは、神様のを横取り・・・」
「いい商売だな・・・・」
「まあ・・ヤクザよりはな・・・一応、人様の役に立っている訳だし・・・・なあ?青!」
「嬉しいねえ~部長が神主になってよかったよ・・・」
「ちょっと待て・・・こいつエセ神主・・じゃなくて・・・代行だろ?」
「うん。兄さんは確か・・神学部じゃなかったっけ。まあ・・俺はまだ・・資格が無い。」
「まあ・・巫女さんとやっちまうから・・・」
「こっほん!佐々木ぃ~やっちまったじゃなくて・・・結ばれたと言ってくれないかな・・・一応!」

僕たちは本堂へ勝手に向かっていた。兄さんは青○の家に挨拶に行ったのだ。
青○君の家はどっちかというと・・・廻りのほとんど全てがお寺。
つまり・・・寺町と言えばいいのだろうか?この辺は都内でも有数の幽霊スポット。
最近は、僕は忙しいので来れなかったけど、以前はよく泊まりに来ていたのだ。
僕たちはいつも・・遊びに来ると、本堂のお掃除を手伝わされ、ここでミニ合宿をよくしたのだけど、
夜はトイレに行くのも怖いくらい・・薄気味が悪い。稀に・・火の玉じゃなくて、ヒトダマが飛んでいるそうだけど・・・

「なんか・・・出そうだよな・・・」 人一倍霊感が強いYが怖気づく。
「うん・・・ほ・・・ほら・・・お・・・お前の後ろ・・・・」
「みなさ~ん。うらめしやぁ~」
「んぎゃあ~で・・出たぁ~」

わざわざ・・白い着物にお化けのメークを施した由香ちゃんが隠れていたのだ。それが・・・後ろと言ったとき・・
僕の首筋に冷たく冷やした手をつけたのだ・・・・

「南無阿弥陀仏・・・ナムアミ・・・えっ!・・ちょ・・ちょっとまて・・・由香ちゃん?」
「ばれちゃったぁ!」
「そりゃバレるでしょ・・・今、昼間だもん。何で・・・ここにいるの?」
「婚約者の家に来ちゃ悪いの?」
「ああ・・そうだった・・・青お前・・・婚約してたんだっけ・・・」
「まあな・・・」
「うん。その割には・・・なんで・・・俺らとナンパしてんだ?こいつ・・・」
「そうなの?酷い!栄ちゃん・・・」
「うん。こいつには・・お仕置きが必要だな!・・・諸君!Are you redy?]
「イエ~ス!」
「かかれぇ~!」
「おう!」

僕たちはオオカミだ。それも・・・獲物を狙うオオカミの群れ。今日の獲物は青○クン。
一斉に飛びかかったオオカミたちに・・・哀れな青○クンは縛り上げられ、電気あんまを喰らっている・・

「よ・・よせよぉ~大岩。」
「うるせぇ~さっきのお返しも込めてやる・・・」
「いいけど・・・大岩。適当なところで止めとけよ!潰しちゃったら由香ちゃんに恨まれるから・・・」
「潰す?」
「うん。青○の・・・潰しちゃったら・・・男じゃなくて・・・オカマでしょ?」
「ば・・・馬鹿ぁ~」
「それとも・・・潰しちゃっていいかな?由香ちゃん?」
「駄目に決まっているでしょ・・・」
「だってよ・・・大岩。そろそろ・・・止めとかねえと・・・化けて出られるぜ・・・」
「そうすっか・・・」

やっと解放された青○くんこと栄ちゃんは見るも無残とは行かなくても・・・ボロ雑巾状態に・・・

「大丈夫?栄ちゃん・・・・」
「だから・・・止めろって言っただろ・・・こいつら・・冗談通じないんだから・・・」

慌てて・・青○クンの誡めを解く、由香ちゃん1号。

「あん?冗談が通じなくて悪かったな!もっとやってやろうか?」
「もう・・結構・・・・」
「だろ?奥さんをコントロール出来ない。お前が悪い。」
「やだぁ~まだ・・結婚したわけじゃないし・・・まだ・・・やん!」
「やん!だって・・・聞いたか?お前ら?」
「うんうん・・聞いた。どうやら・・・アンコールの必要があるみたい・・・・」

僕たちはまた一斉に襲いかかろうとしたとき、廊下をパタパタとやってくる足音が聞こえた。

「やべぇ~和尚が来たぁ~」

僕たちは本堂に慌てて正座した・・・但し・・・ボロボロ状態の青○クンは由香ちゃんの支えがなければ、
正座すらできなかったのだが・・・・

「おお!悪ガキどもぉ~来たな!」 由香ちゃん1号の親父さんと青○クンの親父さんが正装をして現れた。
「悪ガキで悪かったな・・・このエロ坊主!」
僕の影にかくれるように・・・赤沼がボソっと言った。

「ん?何か言ったか?・・部長クン。」
「い・いえ・・・何も・・・それより、本日は僕たちのためにありがとうございます。」

僕は心にもないお礼の言葉を述べた。何せ・・兄さんが合図を寄越したからだ。

「うんうん感心じゃ。さすが・・・小さいながらも神社を預かる身じゃの・・・それに引き換え・・栄一。」
「はい・・・」
「みんなきちんと正座をしているのに・・・修行が足りんようじゃの・・・」

僕は青○クンが少しだけ可哀そうになった・・だって・・・僕たちにさっきまでボコられていたんだから・・・

「あ・・あのぉ~和尚さん。青○クンは・・・朝方の清掃作業で頑張りすぎまして・・・ちょっと疲れが・・・」
「そうか!栄一。これからも・・・人様の役に立つよう頑張りなさい。」
「はい・・・・・」
「では・・・これより・・・元服の式を始めるとするかの・・・」
「あのぉ~元服って何ですか?」
「なんじゃ・・・元服も知らないのか?」
「はい・・・」
「これからは・・・お前たちは大人として扱われると言うことじゃ・・・・」
「成人式にはまだ・・・・」
「そうでないわ!大人の・・そうじゃの・・・見習いとでも言えばいいのかのぉ~」
「そうですね・・・これからは・・・各自責任を持つ!と言うことだ解ったか?お前ら・・・」
「は~い。」
「それでは・・・由香!お前はあっちに行って・・・お膳の手伝いをしなさい。」
「は~い」

由香ちゃん1号は青○クンのそばを離れると、広間の方へ行った。

「では・・・お主たちのために仏様に、ありがたいお経を唱える。両手を合掌して頭を下げていなさい。」

それから・・・延々と1時間あまり・・・ありがたいお経が続いた。僕たちはありがたくて涙が出る思いだった。
何せ・・・クソ坊主は座布団を敷いているからいいけど・・・僕たちは木の床に正座しているのだから・・・
だんだん。。足の感覚がなくなり・・・こんなんだったら・・・断ればよかった!とみんなの心の芽吹きだした頃、
ありがたいお経は終わったのだ。

「それでは・・こころばかりの祝いの膳を皆で食そうかのぉ~」

そう言われても・・僕たちは歩くどころか立ちあがることすら出来なかった。兄さんも立ちあがれないでいる。
唯一、立ちあがることが出来たのは、青○クンただ一人だった。
和尚たちが出てゆくと僕たちは一斉に転がり・・・・

「痛ぇ~足が痺れて動けねえよぉ~」とのたうち廻っていた。
「はぁ?軟弱な奴らめ!」 そう言いながらも青○クンが一人一人起してゆく・・・
「ったく・・・お前ら胡坐でも良かったのに・・・」
「早く言えよぉ~馬鹿!」
「今さあ・・どっちが優位だか解っているのか?」
「お・・お前・・・」
「だったら?」
「助けてくれ!」
「しょうがねえなぁ~」

僕たちは壁に寄りかかるように立たせてもらい、一人ずつ・・ノロノロと壁に手をついて広間へ進んで行った。

「クソ坊主エロ坊主に一杯かまされた気分だよな・・・・」
「ああ・・・お返しはしねえとな・・・俺ら礼儀正しいもんな!」

多分・・・ご祝儀がなかったら・・・僕たちは復讐の鬼と化していたかもしれない。
でも・・・ちゃんと・・・ご祝儀は用意されていたのだ。

お祝の膳を頂いた後、由香ちゃん1号は青○クンのお母さんと買い物に出かけた。
それを見て・・信州のクソじゃなかった・・・ありがたい和尚様が僕たちにお祝をくださると言うことで、
僕たちは外へ連れ出され、兄さんは青○クンのお父さんと、般若湯の飲み比べをすることになったのだ。
多分・・兄さんが来なくて正解だったのかもしれない。
僕たちはほろ酔い気分の青○クンの未来のお父様の着替えを待って、とある駅に連れてこられたのだ。
もちろん・・・クソやなかった和尚も普段着に着替えている。

「よいかのぉ~これからのことは決して漏らすでないぞ!漏らしたら天罰が下るでのぉ~特に先生には内緒じゃ!」

まあ・・・僕たちは秘密が大好きなのだろう。みんあして顔を見合わせると・・・
「はい!」と勢いよく返事をした。
僕たちは、青○クンの未来のお父様を先頭に・・カルガモの行進みたいにちょっと怪しげな街へ闖入して行った。
たどり着いたのは・・・一軒のトルコだった。
青○クンの未来のお父様が、僕たちを心身共に大人にしてくださるという・・計らいだったのだ。
もちろん・・・由香ちゃん1号はもとより・・・みんなで秘密の誓いを立て、僕たちは高級公衆?浴場に連れ込まれた。

「さて・・順番じゃが・・じゃんけんじゃな・・・公平に!」

僕たちは狭い待合室でじゃんけん大会。勝ったものから好きな札(順番札)を選んでいけるのだ。
青○クンの未来のお父様から、サービス料とかいうお金を渡された僕たちは、Y・白○・赤沼・岡崎・青○・佐々木・遠藤・S・大岩・山口・佐伯・僕の順番になった。
じゃんけんで勝った僕は一番最後の札を取ったのだ。だって・・・残り物には福があるってことわざがあるからだ。
僕たちは順番にお姫様と呼ばれるお姉さまに腕を掴まれ・・・それぞれ・・・個室に散っていったのだ。

「よいか!終ったら・・・店の人に場所を聞いてな・・・ピエロという喫茶店で待っておれ!いいな!」

どのような・・事が行われたのか?それは・・・ここでは書くわけにはいかないけど・・・オオカミ見習いの10頭は確かに・・・オオカミに昇進したのだけは事実。
だって・・・2時間ほどのちに集合した僕たちは、風呂上りの石鹸の匂いに包まれ・・・ちょっと顔を赤くしながら
みんな満面の笑みを浮かべていたのだから・・・・・


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第1話に続く・・・・・








nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0