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オストド&メストド1号。「親孝行???な旅・・・」 第4章 「季節を遡る?」 [2009・GW 北海道の旅]

第4章 「季節を遡る?」

カーナビを“定山渓”にセットする。まあ・・・そのままR230を真っ直ぐ行けば中山峠にたどり着ける。
このコースは十数回通っているので定山渓からは心配いらない。札幌市内での“放牧”を終え、洞爺湖温泉へ向かうのによく通った道。
中山峠への道はパワーの小さい車にはきつい。ドライブモードとセカンドモードを巧みに切り替えながら上がって行かないとすぐ前をちんたら登る車に追いついてしまう。中山峠へ辿り着くと下界は春だったはずなんだが・・・



近くのスキー場もまだオープンしていると言う。こんなことなら・・スキーウェアー持ってくればよかった。
でも・・・オストドの場合は、“暴走族”か“ノロノロ運転”しかできない。華麗なシュプールを描くことなんぞ絶対に無理な話。何しろスポーツ音痴であるメストド1号の方が上手い。まあ・・歩くのと同時にスキーの国体選手だったお父様に仕込まれているし、小学校の頃、冬場は山の畑を毎日のように滑り、小学校からの帰り道にスキーで学校から帰ってきていた人間に敵うハズもない。ただ・・勝てるとすれば“直下降”のスピードだけ。
但し、その時は足の一本や2本を折るか命を失うか覚悟をしなければならないだろう。

「ねえ~職場へのお土産!面倒だからさここで調達しておくか?ヒマだし・・・・」
「そうね・・そうしようか。」
「でも・・嵩張るのはダメだからね!」
「うん。解っている。」

オストドの方は簡単。饅頭系を買えばいいのだが、メストド1号の方は人数が多いので大変。
試飲のカボチャノスープを貰い飲む。まあ・・・買って帰るほどではない。(人それぞれだが・・・)

「寒いし・・そろそろ・・降りようか?チェックイン出来るんじゃない?」
「そうするか・・・う~寒!」

折角登ってきた道をまた定山渓方面へ降りる。セカンドに落としてトコトコ下っていたら・・瞬時99.9Km/リッターとディスプレーに表示される。40キロ標示の部分は勾配が急。フットブレーキを踏みたくなるけどブレーキが熱を持つのでシフトダウンして下るのが正解。

「いやあ~スタッドレスの意味が解ったわ・・・山の中はまだ冬なんだな・・・」
「うん。知らなかった?」
「そうねえ~国内乗っていたのは二十数年以上も前だしその後は海外専門だったでしょ?それに偶に国内に乗ることあっても・・・フルムーンだったしね」
「そうだったわね。あのときは・・心配してたんだぞぉ~いつ飛行機が落ちるとか・・・・」
「その節はご心配をおかけしまして・・・あはは」
「笑いごとじゃないでしょ・・・アフガニスタンとの国境へ行くなんて聞いていなかったし・・・」
「言わなかったもん。まあ・・会社も危ないかも?って保険一億掛けてくれてたじゃん。」
「でも・・あの写真には参ったわ?行かせなきゃ良かったって後悔させられた」
「写真?」
「そう・・・ライフルを持ったおまわりさんとガンホルダーを付けたガイドさんとあなたの写真・・・」
「ああ!あれ・・・お客さんが撮ってくれた奴か・・・でも、危険手当も出たしね・・・」
「一日2000円でしょ・・・・」
「そういえば・・・そうだったっけ?」
「だから・・あなたが転職してくれて安堵したけどね・・・」
「まあね。娘のサンタさんへの手紙のおかげだな・・・」

オストドが華麗な?ツアコンの世界を引退したのは、娘のサンタ宛の手紙を読んだときだった。
年間300日以上もの旅の生活。夜遅く帰っても娘は寝ているし、娘の目覚める前には、次の旅の空へ飛び立っていたのだった。

「ねえ!前見て運転してよね。谷底には落ちないでよ!」
「解っているから大丈夫!」

今日の宿は“定山渓観光ホテル山渓苑”トクーのプレミアム会員なので、二人で21000円で押さえてある。
(ホテルの公式ホームページは・・・コチラ・・から・・・)
ホテルの玄関前ではスタッフがお迎え。車はホテルのスタッフが駐車してくれるとのこと。
チェックインを済ませると、新人ながら一生懸命な青年に案内され、8階の802号室へ案内される。
二人だけでは勿体ないほどの和洋室。もちろんバス・トイレ完備の部屋。
客室の窓は渓谷に面しており、窓の外には・・・鯉のぼりが優雅に風に舞っている。
今まで・・・風に泳ぐ鯉のぼりをほぼ真横から見る機会はなかったオストド。


(対岸のホテルとの間に渡されたワイヤーに揺れる鯉のぼり・・・もちろん、上流に向かって泳いでいます。)


(通されたお部屋・・・・昨日に比べれば雲泥の差)

“新人クン”と入れ代りに仲居さんがやってくる。夕食は18時半にしてもらう。部屋食だそうだが・・・

「まあ・・・宿泊料金から言えば大したモノはでないよな」
「そうねえ~」
「おっ!“時知らず”があるじゃん。これ追加しようかな・・・・」
「私はホッキ貝がいいんだけど・・・」
「じゃあ・・・両方頼んじゃおうか?昨日の鬱憤晴らさなきゃ・・・昼飯も食べてないし・・・」
「忘れてたわね・・・・」
「誤魔化された気がしないんでもないんだけど・・・・」

早速、フロントに電話を入れ“追加オーダー”(両方とも1皿1500円税込)をして、浴衣に着替え早速温泉に入りに大浴場へ向かう。“貸し切り状態”の広々とした内風呂で泳ぎ、露天風呂でくつろぐ。
火照った身体に渓谷を渡る風が気持ちがよい。部屋には氷水を入れたポットとお湯のポットの2つが用意されているのが嬉しい。部屋に戻り、交代でメストド1号が大浴場へいく。
18時半。オーダーした通り、時間ぴったりに食事が用意される。



(予想を良い方に裏切った・・夕食!この他にもデザートノフルーツが・・・)


(噴火湾産のホッキ貝のお刺身・・・・12cm以上のサイズ。コリコリして美味かったぁ~)


(これが・・・噂の“時知らず”・・・お味はまあまあ・・・美味しい部分はメストド1号が食べたので・・・)

食後は・・・二人でまったり。就寝前にもう一回、大浴場で泳ごうと思ったけど・・・それは無理でした残念。
メストド1号と一緒に喫茶コーナーで手作りジェラードの2段重ねを食べる。
オストドはチョコミントにゴマ。メストド1号はチョコチップにラムレーズン。ダブルで350円がGW割引で300円だった。


オストド&メストド1号。「親孝行???な旅・・・」 第5章 「やっと・・・親孝行???」へ・・・続く・・・











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