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オストド&メストド1号。「親孝行???な旅・・・」 第7章 「お疲れ様・・・」 [2009・GW 北海道の旅]

第7章 「お疲れ様・・・」

何も観るものがなかった豊平峡。レストハウスも無料ケーブルカーも資料館もまだやっていない。
「新緑の頃はきれいだろうなぁ~目に青葉・・・で」とか、「紅葉の頃はもっといいだろうなぁ~満々と水を湛えた水面に映る紅葉は・・・」などほざきながら、折角なのであっちこっちをお散歩。
オストドはさっさと・・写真を撮り・・って「ゲッ!バッテリー切れ~」無用の長物になってしまったカメラをぶら下げ、ベンチで落ち込む。
いつもなら・・・バッテリーを2個搭載したパワーパックを装着しているのだが、“たかが北海道”と侮っていた。
もちろんパワーパックは持ってきているのだが、車に残してきたカメラ用の専用リュックの中・・・・・
しかも・・・2.0GBのカードが2枚目に突入しているのに・・・重いからとバッテリー充電器は自宅に置きっぱなし
もちろん・・乾電池を使用できる“緊急避難用”のバッテリーケースはポケットにあるが・・肝心の売店がないので、乾電池を買うこともできない。予備の乾電池はメストド2号に出発前夜にやってしまっている。
ベンチに座り込み・・・“自分の運命”を呪う。きっと・・昨夜といい・・今朝といい・・・”目の保養”をした天罰なのか
何の呪いなのか知らないが、我が身が不甲斐ない。(従って・・ここからは写真がありません。^_^;)
ダムの上を歩く気にもなれず・・・ベンチに座り込み、お父さんとお母さんの散歩のお伴をメストド1号に託し、

「おかしい・・・何でだ?バッテリー3個フル充電して・・・あっ!」

バッテリーには番号を振っていない。つまり、充電したはずのつもりになってしまっていたのだ。
散歩を終えたメストド1号が戻ってきてオストドに尋ねてくる

「どうしたの?」
「あのさぁ~“万が一”にって・・・お父さんとお母さんの写真バシバシ撮っていたじゃん・・・」
「うん。記念もあるし・・・遣影用にも使えるからね・・・・」
「それがさぁ~もう駄目!バッテリー完全になくなったぁ~!」
「なんでよぉ!・・・」
「あのね・・・いつもは長時間写真を確認しないし、ホテルでは充電してたでしょ?」
「まあそうね。海外では・・・」
「今回は充電器置いてきちゃったし・・・散々、ああでもないこうでもないって鑑賞会やっちゃったしね」
「じゃあ~」
「ああ~もう無用の長物になっちゃったぁ~コレ!」
「じゃあ~そろそろ実家へ戻ろうか?」
「うん。もう・・・いい頃合いでしょ?」

復路のバスに乗り込み、“冷水”の駐車場に駐めてあった車へ戻る。試しにパワーパックの中のバッテリーも試してみたがウンともスンとも言わない。何しろ・・使い切ってしまったんだから仕方がない。
気を取り直し、定山渓から朝里川を抜け、黙々と車を走らせるオストド。まあ・・展望台で2度ほどニコチンを供給し、ヘロヘロ状態でメストド1号の実家へたどり着く。

「叔父ちゃん・・お疲れ様でしたぁ~」と・・ぼそっと甥っこがオストドの耳元で耳打ちする。
「うん。お前らも大変だろうけど頑張れよな~何かあったらいつでも行って来い!」

何しろ・・・26時間ほどの“プレゼント”を実行するのがこんなに過酷だったとは・・・・以前はタバコを吸っていたお父さんが禁煙したので、部屋でも碌にタバコを吸えなかったのも大きな誤算のひとつ。
ベランダがあれば良かったのだが、ベランダのない部屋では窓から上半身を乗り出し、片手に灰皿、片手にはタバコではいつ・・階下へ落ちるか?冷や汗の連続だったのだ。
1時間ほどの“滞在”で車へ乗り込むオストド&メストド1号。
「夕食くらい食べていけばいいのに・・・」 とお母さんはちょっとご不満の様子だが、レンタカーを返却しなければならないし、ETC割引で混んでいるかもしれない。それに・・・途中のコンビニで“切れてしまったタバコ”を補充もしなければならない。そして、オストドには“思惑”があったのだ。
それは・・・輪厚PAの“かき揚げそば”を食べたい。それに・・ANAのお土産券付きのホテルを予約してあるので、それを“有効活用”しなけれなならない。
札樽自動車道を大人しく走る。何せ・・・北海道警はヘリコプターを使い、速度測定をする。
トンネルの入り口から出口までの時間を測定して、違反車両を地上に連絡すると聞いたことがある。
トラックはおろか観光バスにまで煽られる始末だが、抜きたければ勝手に抜けばいい。
何しろ・・・速度超過で青キップなら、反則金を支払えば済むけど、“赤紙”を喰らったら北海道までまた来なければならなくなるかもしれないからだ。
輪厚PAで念願の“かき揚げそばとネギとチャーシューのは言った焼きおにぎりを晩ご飯に食す。メストド1号は正油ラーメンを食べる。“ETC割引”の恩恵を受け、千歳ICからレンタカー会社へ向かうが、ここで注意事項が一点。カーナビを自宅へ戻るに設定するとレンタカー会社へ運転手を誘導してくれるのだが、途中スタンドがない。
カーナビはしきりに右へ曲がれ!と指示を出すのだが、無視して直進してスタンドで満タンにして返す。
まあ・・レンタカー会社でも給油できるが、オストドが借りた時点ではリッター113.44円とのことだった。
それならば。市中のほうが安い。セルフ以外で入れても113円ですむ。
レンタカーを返却して空港へ送ってもらう。本当はそのまま東京へ帰りたいところだが、マイルで乗っている身。
予約がとれているのは、明日の午前7時50分発の成田空港行き。
今夜の宿は空港に直結しているはずのホテル。何しろ・・行けば解るでしょ!と下調べはしていない。

「ねえ!本当にこっちでいいわけ?」
「さあねえ~案内板見れば判るんじゃない?」

空港の見取り図を見ると端っこに今夜のホテルの入り口を発見。今夜のお宿はホテルコムズ新千歳空港。
(ホテルのWebは・・・コチラ・・・から)
さっそくチェックインすると5階のお部屋。ツインルームだから滑走路側でなかったのが残念。まあ・・・滑走路側でもバッテリーがなければ・・ただの・・”お荷物”のカメラ・・・
チェックイン時に朝食券を2枚とANAフェスタでしか使えないけど2000円分のお土産券をもらう。
これで14000円ほどはリーズナブル。部屋も26平米で空港ターミナルの中にあるホテルとしては、広いし窓もある。何より嬉しいのがお湯用のポットと冷蔵庫の冷水ポットのお水。「毎日代えてございます」には、安心できるひとつ。早速、2000円分の券を有効活用するために買い物に繰り出す。
ロイズのチョコチップやらバターサンド・それにマロンマロンを買い込み、差額を69円ほど払う。
ついでに・・オストドの夜食を仕入れに一階のコンビニへ行く。調理パンを1個仕入れる。まあ・・お腹がすく前にさっさと・・・いつものお薬を飲み、強制的に寝てしまえば済むから・・・パン1個で充分。
ベッドサイドの目覚ましと携帯sついでにモーニングコールをセットする。万一乗り過ごしては大変な事になる。

「まあ・・・お疲れさんでした。」
「そちらこそ・・・・お疲れ様」

こんな会話の後・・・二人を襲った睡魔は目覚ましが鳴るまで起きなかったんだから・・・8時間以上寝ていた計算になるのだ・・・


オストド&メストド1号。「親孝行???な旅・・・」 最終章 「いつもの生活に戻るとき・・・」へ・・続く。




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