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オストド&メストド1号「弾丸トラベル&究極のリゾート?な旅」 第5章    [2009・9月・シンガポール&バリの旅]

 第5章 弾丸トラベル 5

16,sep スリランカ時間 pm10:25 JPT am01:55)

A8ゲートに着いたキャセイパシフィックのB777-300。「まさか?」とは思ったけど、成田~香港~シンガポール~コロンボと同一の機体で飛ぶとは、夢にも思っていなかった。
ゲートA8より、自他すら他の便の到着客やら、これから出発するのであろうか?床に寝ころんでいる人々を避けて通りながら、とりあえず、一目散にトランスファーカウンターへ向かう。
バッゲージは一応、成田でスルーで流してある。何せ一旦、入国そして出国する時間はない。手元にはE-チケットの控えしかない。

「ねえ~一服しないの?」
「後で!とにかく・・・ボーディングパス貰わなきゃ!」

何しろ、愛すべきスリランカの人々には、申し訳ないが、今回も入国はスルー。つまり、するではなく、あくまでも乗継。これが・・コロンボ発券の達人者たちが、延々やってきた事。
トランスファーカウンターとナイトストップカウンターがあるところは、モロ入国審査の所、何せここの空港は、ヘタすればどころじゃなく、日本で言えばローカル空港に毛が生えた様なものである。
まあ・・以前は、ボーディングブリッジすらなかったそうだから、ボーディングブリッジがあるだけまだ随分良くなってきている。どこの建設会社だったか?ど忘れしたが、円借款で造られたピア。8つの搭乗口を持つ。
そういえば・・・“戦場に架ける橋”の映画撮影はここスリランカで行われたのだ。
トランスファーカウンターに着いたオストド&メストド1号はちょっとびっくり。
何せ、今までトランスファーカウンターを利用したのは、ソウル・イーチョン、シンガポール。それにドバイであったが、ここではパソコンをカタカタ操作して、ボーディングパスを発券してくれていたのだが、木箱にずら~りと並んだボーディングチケット。それらは、全てTGのもの。シンガポール航空の悪口を言うつもりはないけど、一体、何のためにインフォメーションを入れておいたのか、シンガポール航空のボーディングパスは用意されていなかった。

「う~む。どうしたものか?・・まあ、何とかなるんでしょ。多分・・・・」

心配そうにオストドを見るメストド1号には、こう答えるしかない。
カウンターの女性がオストド&メストド1号のパスポートとE-チケットの控えを持って、シンガポール航空のカウンターへわざわざ出向いてくれる事になった。その間大人しく横手にある椅子に座って待っていろ!とのこと。

「ちょっとトイレに行って来るから・・・宜しく!」

そう言い残し、さっさとトイレへ駆け込むオストド。まあ・・あれだけ飲み食いすれば、トイレに行きたくなるのも、仕方のない話だろう。トイレから戻り、メストド1号と数独を紐解いていると、女性係員がボーディングパスとラウンジインビテーションカードを持ってきてくれた。勿論、預け入れた荷物が引き渡されたかどうかもチェックしてきてくれる。手元にもE-チケットの控えが戻ってきて一安心。これがなきゃ・・・この後のシンガポール/成田間のフライト時間が解らなくなるところだった。

「さてと・・・これで“無罪放免”になったわけだから・・・・」
「はいはい・・・一服ね?」
「うん。ラウンジで吸えなくなっちゃったからねえ~」

以前は、タバコが吸えたのだが、いつの間にかスモーキングエリアがなくなっていたのを知っているので、メストド1号を伴いセキュリティーポリスにボーディングとパウポートを提示して、免税店の横をすり抜け、スモーキングルームへ消える。まずは、安堵の一服。そして神々への感謝の二服。

「そうそう・・そう言えば、ここノリタケのショップがあるんだよ!」
「ノリタケ?って・・あの食器の・・・」
「うん。ヨーロッパとか向けの陶磁器がスリランカで造られているんだよ!覗いてみる?日本じゃお目にかかれないモノがあるらしいけど・・・」
「遠慮しておくわ。買いたくなっちゃったら困るでしょ?」
「確かにねえ~ここから日本に帰り着くまで・・ええとぉ~・・・・」

指を降りながら数えるオストド。

「あと・・・5フライトあるもんね!そのうち3フライトがエコノミーだから、重量制限もあるし・・・」
「それより・・ラウンジへ行かない?」
「うん。喉が渇いてきたもの・・・」

そそくさとラウンジへ向かい、喉を潤す。でもエアコンが効きすぎで寒い。風邪をひくわけにはいかない。
メストド1号はブラックコーヒー。オストドはティーパックながら美味しいスリランカ産のティーを頂く。

「さてと・・飲むもん飲んだし・・・・」
「はいはい・・・恒例の“儀式”ね?」
「そう!深夜にインド洋で泳ぎたくないからね・・・」

またもや、1か所しかないスモーキングルームへ戻り、神々へ願いの一服。そしておしかしたらの二服。
そして・・おまけの三服。
何しろオストドは“末期?のニコチン中毒”適度にニコチンを供給しておかなければ、眩暈・吐き気・食欲不振・体調不良等を引き起こす。

「あの時先生に頼んで、あと1カ月くらい点滴をぶら下げさせておけばよかったんじゃない?」

娘であるメストド2号にまで、呆れ果てさせるほどの中毒患者だ。確かにあと1カ月抗がん剤入りの点滴をぶら下げていれば、タバコが嫌いになったかもしれないけど、“喉元過ぎればナントヤラ”で、再びヘビーになったのだから、仕方が無い。
何せ、タバコを止めるのなら、生きているのを止めると宣言するくらいだから、救いようがない。
更に、最近顕著に目立つのは、ニコチン切れは、オストドを凶暴化させることがあるのだ。
更に・・もう一服とタバコを取り出そうとするオストドにメストド1号の“微笑み攻撃”が下る。

「アナタ・・そろそろ・・お時間でしてよ!」

言葉は丁寧だが、何せオストドの飼育係でもあるメストド1号。ご機嫌を損ねるとエサはおろか、薄い財布が空っぽにされる危険性がるので、大人しく従うしかない。まあ・・タ~ップリとニコチン補給させてもらったので、温厚な性格にならざるを得ないのだ。
寝転んだり、座り込む人々に喧嘩を売りかねないと判断したメストド1号。確かにワザと寝ころぶ人間の足くらい踏んでやろうか?と考えていたのだが、動く歩道に誘導されてしまっては、それも出来ない。途中、マシンガンのトリガーに指を掛けた青年ポリスが立っている。内戦が終わったばかりだから、気が抜けないのかもしれないが、また、再び、彼ら若者が銃を取り、殺し合いをしないで済む様、願うしかない。
A7が今回の搭乗口となる。厳重?の荷物検査を受け、再び、空飛ぶ食欲魔人の復活となるのだろう。オストドは腹が空いてきたし、メストド1号も空腹を訴えているほどだ・・・


(ペットボトルの水も取り上げられても、ここにはディスポーサーがあるので安心!コロンボ空港搭乗待合所)

pm11:35 (JPT am03:05+1) ボーディンッグ開始が告げられる。勿論、お子様連れやハンディーを抱えた方から、優先搭乗。その後、ビジネスクラス(ファースト運行が無くなったのは寂しい・・・)のボーディング開始。まあ・・ここからは、シンガポール航空。つまりスターアライアンスだから、例えエコノミーでも☆Gのオストド&メストド1号は優先搭乗出来る。そそくさとボーディングブリッジを渡り、ボーディングの半券と共に、ジャケットをCA嬢に託す。勿論、教訓を生かしてメストド1号にパスポートを渡しているのは、言うまでもない。

17,sep am00:02 (JPT am03:32) SQ469便。ボーイング777-200は、静かにゲートA7より、トイングカーによってプッシュバックされ、RUNWAY22より、am00:15 (JPT am03:45)。それまで駄馬の様にゆっくりと進んでいた機体は、一瞬停止しかけたが、突然駿馬に生まれ変わり、エンジン音を響かせながら、
ローリングテイクオフしてゆく。
後は機体の座り心地の良い座席に身を任せ、弾丸トラベル最後のフライトに身を委ねるだけで、長かったシンガポールへの行程が終る。


(ドリンクは・・・やっぱり・・・コーラ。シャンパンやワインもありますけど・・・・どうなっても知りませんので!)


(確か・・・前菜だったんです。ただ・・・猛烈にお腹が空いていたので・・・食べちゃいまして・・・・)


(ヌードルに騙されましたぁ~因みにメストド1号はチキン入り、オストドは特別製のシーフード。)

待望の夜食?それとも朝食?を終え、すっかり爆睡モード。
眠りの世界から起こされた時には、もう最終着陸態勢。
am07:18 (JPT am8:18) RUNWAY20Cに静かに舞い降りる.まるで滑らかな着陸だ。

「ふう~これで・・弾丸は終わりよね?」
「うん。後は・・・明後日だからね!」

到着ゲートから足取りも軽かったのだが、まさか、でっかい大きな落とし穴が待ち受けているとは知らなかった。

第6章 二度と来るかぁ~シンガポール!と爆発したんだけど・・・に続く。


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