オストド&メストド1号そして2号の旅。「津軽海峡・・冬景色」 ① [日本のお正月]
-まえがきに代えて-
オストドは昔プロ添ともプロコンとも言われていた頃。この地をニ度尋ねたことがある。
その二度の訪問の際、何処で見ていたのであろうか?今みたいに携帯電話等そんなに普及していなかった。
いや、その存在さえ知らなかった頃の話である。
僅かばかりのやっとバスが通れるかどうか?と思われる街並みを抜け、この先は階段になってしまう国道の手前をグングンとバスは登ってゆく。石川さゆりの唄ではないが、♪ご覧あれが竜飛岬 北のはずれと♪そう歌いたくなる景色である。
まだ、若き青年(子持だったが・・)だったオストドは、内心。「何が悲しくてこんな何もないところへ・・・」
そう思っていたものだ。
「やっぱり・・・ここへ泊まるわけぇ~」 許されるものなら、仕事も投げ出し家に帰りたかったのも事実である。
最初に訪れた時は、まだ駐車場も舗装されてなく、砂利を敷き詰めた。
そう・・言わせてもらえば、名ばかりのホテル。旅館いや・・民宿に毛の生えた程度と言えばいいだろう。
そんな所だったのだ。
「お疲れ様でしたぁ~ようこそ!」 当時、専務だった現社長が飛び出してくる。今でもその光景は目に浮かぶ。
二度目に訪問したのは、確か翌年だったはず。平成2年7月23日以降だったはずだ。
何しろ、砂利が敷きつめられていたホテルの駐車場がアスファルトに覆われていたのだからだ。
「Fさんお疲れ様!」
「専務!久しぶりです。お世話になります。ところで・・アスファルト舗装したんだ?」
「ええ・・天皇陛下をお迎えしたので・・・」
オストドは目が点になった記憶をしている。確か1982年封切の映画“海峡”のロケ班の宿舎になっていたのは、前回の訪問時に聞いていた。あの高倉健が泊っていた宿である
「い・・今、何か言いました?確か・・天皇陛下とか?」
「ええ・・ご視察の際に昼食とご休憩に・・・」
「道理で・・アスファルト舗装したわけだ・・・」
何もない。ただ温泉に浸かり、星空を眺め、そして、海鳴りだけを子守り唄に眠ったのである。
それから約20年。年賀状だけはやり取りをしていたのだが、当時の専務が言った言葉。
「Fさん。今度はご家族でいらしてください。その日が来るのを待っていますから・・・」
当時、まだ幼子だったメストド2号もすっかり、親馬鹿な私の目から見ても、美しく成長した。
“みにくいアヒルの子”だったはずなのだが、すっかり白鳥に育っていた。
「いつの日にか、家族で行かなきゃな・・・」
そんな会話が始まり、幾数年の時が流れた。行こうと思えばいつでも行けたはずだが、そのたびに、先送りされてきた“風の岬、竜飛旅情”である。当時の専務も代表取締役。つまり、俗に言う社長になったのも、年賀状で知っていた。
「ねえ~今年がそのチャンスじゃない?」
「まあねえ~取れるかな?」
最初は、オストド&メストド1号だけの夫婦での旅の予定であった。予定は未定と言うが、旅立ちのひと月程前、
現在は自立練習中のメストド2号が久しぶりに我が家へ帰ってきた。
「ねえ~父ぃ~今度は何処の国へ行くのぉ~」
「正確には行かない。日本に居るけど・・・」
「何処も行かないの?」
「いや・・・温泉へ行くけど・・・」
オストドの言葉を引き継いだメストド1号がすかさず付けくわえた。
「アンタも行くかい?」
「行くぅ~」
単純明快、しかも、即答で答えが返ってきた。こうなれば、毒喰らわば皿までである。
また、前回の様に“三つすくみ”の状態にならねばいいのだがと、少々不安を感じながらも、喜びを隠しきれないのが、親馬鹿の宿命なのだろう。
「ねえ!まさかとは思うんだけど・・・」
「何?」
「まさか、宿泊費自分で払えとかいわないよね?」
「はぁ?言うわけ・・・」
「言うわけないでしょ!だったら誘わないわよ!」
「良かったぁ~アタシ金欠だもん!」
こうして、懐かしき知人を訪ね、もしかしたら“これが最後かな?”と思いながらも、家族揃って行く事が決定したのである。ただ、後で聞いた話では、メストド2号は行き先を“全くもって理解していなかった”のだが、
龍が飛ぶが如く風舞う龍飛岬へ行くのである。
オストド&メストド1号そして2号の旅。「津軽海峡・・冬景色」 ②へ続く・・・・
作品情報 - 海峡
製作年 : 1982年
製作国 : 日本
配給 : 東宝
キャスト(役名) - 海峡
高倉健 タカクラケン (阿久津剛)
吉永小百合 ヨシナガサユリ (牧村多恵)
三浦友和 ミウラトモカズ (成瀬仙太)
大谷直子 オオタニナオコ (佳代子)
青木峡子 (峡子)
<おまけ>
(youtubeよりいただきました・・・)
オストドは昔プロ添ともプロコンとも言われていた頃。この地をニ度尋ねたことがある。
その二度の訪問の際、何処で見ていたのであろうか?今みたいに携帯電話等そんなに普及していなかった。
いや、その存在さえ知らなかった頃の話である。
僅かばかりのやっとバスが通れるかどうか?と思われる街並みを抜け、この先は階段になってしまう国道の手前をグングンとバスは登ってゆく。石川さゆりの唄ではないが、♪ご覧あれが竜飛岬 北のはずれと♪そう歌いたくなる景色である。
まだ、若き青年(子持だったが・・)だったオストドは、内心。「何が悲しくてこんな何もないところへ・・・」
そう思っていたものだ。
「やっぱり・・・ここへ泊まるわけぇ~」 許されるものなら、仕事も投げ出し家に帰りたかったのも事実である。
最初に訪れた時は、まだ駐車場も舗装されてなく、砂利を敷き詰めた。
そう・・言わせてもらえば、名ばかりのホテル。旅館いや・・民宿に毛の生えた程度と言えばいいだろう。
そんな所だったのだ。
「お疲れ様でしたぁ~ようこそ!」 当時、専務だった現社長が飛び出してくる。今でもその光景は目に浮かぶ。
二度目に訪問したのは、確か翌年だったはず。平成2年7月23日以降だったはずだ。
何しろ、砂利が敷きつめられていたホテルの駐車場がアスファルトに覆われていたのだからだ。
「Fさんお疲れ様!」
「専務!久しぶりです。お世話になります。ところで・・アスファルト舗装したんだ?」
「ええ・・天皇陛下をお迎えしたので・・・」
オストドは目が点になった記憶をしている。確か1982年封切の映画“海峡”のロケ班の宿舎になっていたのは、前回の訪問時に聞いていた。あの高倉健が泊っていた宿である
「い・・今、何か言いました?確か・・天皇陛下とか?」
「ええ・・ご視察の際に昼食とご休憩に・・・」
「道理で・・アスファルト舗装したわけだ・・・」
何もない。ただ温泉に浸かり、星空を眺め、そして、海鳴りだけを子守り唄に眠ったのである。
それから約20年。年賀状だけはやり取りをしていたのだが、当時の専務が言った言葉。
「Fさん。今度はご家族でいらしてください。その日が来るのを待っていますから・・・」
当時、まだ幼子だったメストド2号もすっかり、親馬鹿な私の目から見ても、美しく成長した。
“みにくいアヒルの子”だったはずなのだが、すっかり白鳥に育っていた。
「いつの日にか、家族で行かなきゃな・・・」
そんな会話が始まり、幾数年の時が流れた。行こうと思えばいつでも行けたはずだが、そのたびに、先送りされてきた“風の岬、竜飛旅情”である。当時の専務も代表取締役。つまり、俗に言う社長になったのも、年賀状で知っていた。
「ねえ~今年がそのチャンスじゃない?」
「まあねえ~取れるかな?」
最初は、オストド&メストド1号だけの夫婦での旅の予定であった。予定は未定と言うが、旅立ちのひと月程前、
現在は自立練習中のメストド2号が久しぶりに我が家へ帰ってきた。
「ねえ~父ぃ~今度は何処の国へ行くのぉ~」
「正確には行かない。日本に居るけど・・・」
「何処も行かないの?」
「いや・・・温泉へ行くけど・・・」
オストドの言葉を引き継いだメストド1号がすかさず付けくわえた。
「アンタも行くかい?」
「行くぅ~」
単純明快、しかも、即答で答えが返ってきた。こうなれば、毒喰らわば皿までである。
また、前回の様に“三つすくみ”の状態にならねばいいのだがと、少々不安を感じながらも、喜びを隠しきれないのが、親馬鹿の宿命なのだろう。
「ねえ!まさかとは思うんだけど・・・」
「何?」
「まさか、宿泊費自分で払えとかいわないよね?」
「はぁ?言うわけ・・・」
「言うわけないでしょ!だったら誘わないわよ!」
「良かったぁ~アタシ金欠だもん!」
こうして、懐かしき知人を訪ね、もしかしたら“これが最後かな?”と思いながらも、家族揃って行く事が決定したのである。ただ、後で聞いた話では、メストド2号は行き先を“全くもって理解していなかった”のだが、
龍が飛ぶが如く風舞う龍飛岬へ行くのである。
オストド&メストド1号そして2号の旅。「津軽海峡・・冬景色」 ②へ続く・・・・
作品情報 - 海峡
製作年 : 1982年
製作国 : 日本
配給 : 東宝
キャスト(役名) - 海峡
高倉健 タカクラケン (阿久津剛)
吉永小百合 ヨシナガサユリ (牧村多恵)
三浦友和 ミウラトモカズ (成瀬仙太)
大谷直子 オオタニナオコ (佳代子)
青木峡子 (峡子)
<おまけ>
(youtubeよりいただきました・・・)
ご訪問&niceありがとうございました♪
楽しそうな旅になりそうですね。
by nyankome (2010-01-04 18:10)
今日から仕事始めでした。
またお邪魔致します(^o^)
by inacyan (2010-01-04 18:19)
▽・w・▽こんばんわんこ
今日からちょっとだけ御仕事が始まりました。
まだ本格的に始まったわけではないのですが、
今年も一年、素敵な年にしましょう!
o(*'▽'*)/☆゚'・:*☆
by ★まっと★ (2010-01-04 19:28)
龍?竜?飛岬ですか?寒そうですね。
by デルフィニウム (2010-01-04 19:34)
竜飛三崎ですか・・・
寒いとは思うけど 温泉
羨ましいなぁぁぁ (^^)ニコ
by chunta (2010-01-04 21:13)
本日、長い帰省からUターンして参りました。
昨年は、nice!&コメントありがとうございまいました。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
明日から、仕事始めです。
ん~起きれるけど、行きたくない病が・・・
by ひろきん (2010-01-04 22:28)
旅行に行きたくなりました。
☆
by pandan (2010-01-05 07:14)
おはようございます。
寒さが厳しそうですがほっこりと
温泉って羨ましいです。
by kaoru (2010-01-05 07:28)
今年もよろしくお願いします!
by 税理士ももさん (2010-01-05 08:51)