オストド&メストドの“行きはいいんだけどね! in 万座温泉”③ [2010・春のはずの旅行記]
- Do you know? -
「いいのかな?こんなに・・空いていて・・・」
「そりゃあ~裏道抜けてるからね・・・」
予め断わっておいたので、“爆走”モード。狭い道もブンブンと走る。内心では、「帰りは渋滞のドツボだな」と思っているが、口には出さない。快適に飛ばす車の中では、開け放った窓から心地良い風が入り、CDに合わせてメストド1号の鼻歌が聴こえてくる。
「さてと・・このままだと早すぎるよな・・・どうしよう?」
「そうね・・・」
「じゃあ・・あそこで時間つぶししよう・・・ついでに・・給油しとかないと!」
長野原の駅を過ぎ、草津方面へのバイパスを左折する。トヨタレンタカーを左手に見ながらカーブを切り、グングン昇って行けば、しょっちゅう・・必ず寄る。浅間酒造がある。そして、その先にはエネオスのスタンドがある。
何しろ、本来ならもっと早目に給油したかったのだが、商売気がないのか?休日に走っているオストドが悪いのか?スタンドはあっても休みである。多分、往復は持つ計算で出てきているが、連休最終日にガス欠なんて喰らいたくもない。一度だけあと・・数十メートルの所で、同乗していた車が“ガス欠”になったことがある。それも軽井沢のど真ん中。あんな思いはしたくもない。それにこれから山を登るわけだから、履いてて良かったスタッドレス。入れてて良かったガソリンに越したことはない。
「思ったより・・入ったな・・・」
「どのくらい?」
「そうね・・5リッターほど計算合わない・・・あっ!」
山を駆け上がり、そしてそのまま下ったのだ。そして、メストド1号のウエイト分を計算に入れてなかったのだ。
「判ったの?」
「うん。それより・・・」
ガソリンスタンドの店員さんに確認すると、やはり草津-白根-万座ルートは通れないとのこと。
通れないものは知って居た。
「大人しく・・有料行くしかないね・・・」
「上はまだところどころ・・凍結してますよ!チェーンは・・」
「大丈夫!履いてて良かったスタッドレス!」
「ですね・・お気をつけて!」
本来ならば、ベルツの湯か大滝の湯でひと風呂と行きたかったけど、仕方がない。吾妻を抜け、三原-万座の有料道路を走らねばならない。ただ・・片道1020円もふんだくられるのだが・・・
気を取り直して、時間調整と早目の昼食を済ませておくことに・・・
(まあまあ・・場所柄で言えばリーズナブルだったので・・・・ココで頂きました!)
(コレ・・サービスらしいんですが・・何でしょう?)
(手を大事にしているメストド1号・・・なんでも・・お箸で・ひょい!正解は・・・うどんを揚げたもの!)
(和風ファミレスに毛が生えた程度・・・にしか思えませんでした。)
(これで・・お値段1380円・・・考えるのは止めます。お味はまあまあ・・・☆一個だけ・・)
-ひと~つ!ふた~つ・・・一体いくつ?-
「やっぱり・・金取るんだな・・・夏は払った覚えないけど・・・」
「いくら?」
「1020円だってさ・・・20キロくらいなんだよな・・・」
草津-白根のルートも志賀-万座ルートも通れない。唯一、開通しているルートを通らねばならない。
「まあ・・冬場は除雪するんだから仕方ないけどね・・・」
料金所で順番を待ち、係員にお金を払う。さっきから・・何やら一言喋っているな?と思えば、
「あのぉ~表万座リフト停まっているそうですけど・・・」
「スキーじゃないんで・・大丈夫!」
どうやら、強風に寄るものか?それともメンテで停まっているかは定かではないが、とにかく表万座のリフトが停まっているのは、理解した。多分、スキーもスノボーもせずに・・わざわざ・・こんな所までという顔をした係員に見送られ出発。
「ねえ・・さっきから気になっているんだけど・・あのカーブの標識のCの5とかって何?」
「ああ・・あれね・・カーブの番号」
「でもない所もあるじゃない・・」
「一応・・公称でしょ・・・ないところはカーブじゃなくて・・曲がりくねった道?」
慎重にカーブを切りながら登ってゆく。下りは何度も走っているが、初めてこの道を登っている。
「ひと~つ・・・ふた~つ・・・あれ・・ない!」
「一応、公称60個らしいけど・・もっとあるよね・・・おっ!雪がある!」
「大丈夫?」
「まあね・・履いてて良かったでしょ・・スタッドレス。」
今から何年前になるのだろう。オストドが二本の免許証を正真正銘手に入れたのは、その年の御用納めの日だった。無謀にも、雪の昇仙峡を走り、ついでに雪のいろは坂、雪の湯西川とレンタカーで駆け抜けた。
「笑い話だけどさ・・・今では。」
レンタカーを借りた時に、タイヤのセーンは買わされたのだが、付け方もしらないし、ましてやそのチェーンが長すぎることもしらなかったのだ。見かねたトラックドライバーがチェーンを装着してくれたのだ。
「相変わらず・・無謀・無茶は治ってませんけどね!」
「治し様がないでしょ?馬鹿は死んでも治らないんだし・・・」
そんなやり取りの中。最後のカーブを曲がると、万座のバスターミナルが見えてきた。
「あちゃぁ~凄い・・車の数・・・」
「そうねえ~大丈夫かしら?」
「大丈夫でしょ・・行っちゃえ~」
この日の宿である万座ホテル聚楽は、どん詰まりの手前を右折する。夏場なら、快適なドライブコースも厚い雪に覆われ、“この先通行止め”の標識があり、ゲートが閉まっている。その手前を林の中へ突っ込んでゆく。
「うう・・寒っ!」
「靴履き替えるでしょ?」
「うん・・凍傷になりそう・・」
防寒靴に履き替え、荷物を背負い、ホテルの玄関へ飛び込んでゆく。チェックインは14時だけど、ロビーで時間を潰せばよい。迂闊にもマフラーも手袋も忘れてきている。下界では春なのに、ここではまだ真冬なのだ。
宿泊カードに記入をする。車のキーをフロントに預ける。
「すみません!昨日も生憎満室でして・・お部屋の準備が・・・ゲレンデに行かれますか?」
「ううん。ココのお風呂に入るためだけに来たから・・・」
「それでしたら・・・特別にお風呂へお這入りください。タオルはお持ちですか?」
「忘れてきちゃってね・・・」
「それでしたら・・・コレを・・・」
フロント嬢がまるで女神様に見えた。荷物も預かってくれると言うのだ。お言葉に甘えて荷物を預かってもらい、
風呂に入るためだけに・・標高1800メートルも登ってきたのだ。そそくさと、勝手知ったる大浴場へ急ぐ・・
生憎・・カメラを持って行ったのだけど・・・貸し切り状態にはなれなかったので・・・・
その時は空吹きが見えたのだ・・その日は・・・まさか、吹雪になるとは予想もしていなかった。
-これって・・・吹雪かな?-
オストド&メストド1号に割り当てられたのは、フロントの真上。5階の洋室。
眺めは望めないけど・・広めの洋室。多分、ソファーをベッドにすれば4名は泊まれるかもしれない。
ユニットバス&トイレ付きのお部屋。オストドもメストドも風呂付のお部屋なんていらない。
わざわざ温泉に来て、部屋の風呂に入るなんぞそんな事はしない。
「ねえ・・ここよね?うちのパパが温泉大好きになったの・・」
「そうそう・・それだけ・・いいお湯なんだよ・・ココ!」
タ~ップリ長湯をさせてもらい、骨の髄から疲れが流れ出し、心身共リラックスしている。ふと窓の外を見ると
「あっ!雪が本格的になってきた・・・」
(部屋の窓から・・顔を出してみれば・・・)
(キャンピングカーの前にオストドの車・・・雪まみれになっているでしょう・・・)
(「わ~い吹雪だぁ~」と窓の外を眺めるメストド1号。写真を撮られた事にも気が付かない・・・)
オストド&メストドの“行きはいいんだけどね! in 万座温泉”④へ続く・・・
「いいのかな?こんなに・・空いていて・・・」
「そりゃあ~裏道抜けてるからね・・・」
予め断わっておいたので、“爆走”モード。狭い道もブンブンと走る。内心では、「帰りは渋滞のドツボだな」と思っているが、口には出さない。快適に飛ばす車の中では、開け放った窓から心地良い風が入り、CDに合わせてメストド1号の鼻歌が聴こえてくる。
「さてと・・このままだと早すぎるよな・・・どうしよう?」
「そうね・・・」
「じゃあ・・あそこで時間つぶししよう・・・ついでに・・給油しとかないと!」
長野原の駅を過ぎ、草津方面へのバイパスを左折する。トヨタレンタカーを左手に見ながらカーブを切り、グングン昇って行けば、しょっちゅう・・必ず寄る。浅間酒造がある。そして、その先にはエネオスのスタンドがある。
何しろ、本来ならもっと早目に給油したかったのだが、商売気がないのか?休日に走っているオストドが悪いのか?スタンドはあっても休みである。多分、往復は持つ計算で出てきているが、連休最終日にガス欠なんて喰らいたくもない。一度だけあと・・数十メートルの所で、同乗していた車が“ガス欠”になったことがある。それも軽井沢のど真ん中。あんな思いはしたくもない。それにこれから山を登るわけだから、履いてて良かったスタッドレス。入れてて良かったガソリンに越したことはない。
「思ったより・・入ったな・・・」
「どのくらい?」
「そうね・・5リッターほど計算合わない・・・あっ!」
山を駆け上がり、そしてそのまま下ったのだ。そして、メストド1号のウエイト分を計算に入れてなかったのだ。
「判ったの?」
「うん。それより・・・」
ガソリンスタンドの店員さんに確認すると、やはり草津-白根-万座ルートは通れないとのこと。
通れないものは知って居た。
「大人しく・・有料行くしかないね・・・」
「上はまだところどころ・・凍結してますよ!チェーンは・・」
「大丈夫!履いてて良かったスタッドレス!」
「ですね・・お気をつけて!」
本来ならば、ベルツの湯か大滝の湯でひと風呂と行きたかったけど、仕方がない。吾妻を抜け、三原-万座の有料道路を走らねばならない。ただ・・片道1020円もふんだくられるのだが・・・
気を取り直して、時間調整と早目の昼食を済ませておくことに・・・
(まあまあ・・場所柄で言えばリーズナブルだったので・・・・ココで頂きました!)
(コレ・・サービスらしいんですが・・何でしょう?)
(手を大事にしているメストド1号・・・なんでも・・お箸で・ひょい!正解は・・・うどんを揚げたもの!)
(和風ファミレスに毛が生えた程度・・・にしか思えませんでした。)
(これで・・お値段1380円・・・考えるのは止めます。お味はまあまあ・・・☆一個だけ・・)
-ひと~つ!ふた~つ・・・一体いくつ?-
「やっぱり・・金取るんだな・・・夏は払った覚えないけど・・・」
「いくら?」
「1020円だってさ・・・20キロくらいなんだよな・・・」
草津-白根のルートも志賀-万座ルートも通れない。唯一、開通しているルートを通らねばならない。
「まあ・・冬場は除雪するんだから仕方ないけどね・・・」
料金所で順番を待ち、係員にお金を払う。さっきから・・何やら一言喋っているな?と思えば、
「あのぉ~表万座リフト停まっているそうですけど・・・」
「スキーじゃないんで・・大丈夫!」
どうやら、強風に寄るものか?それともメンテで停まっているかは定かではないが、とにかく表万座のリフトが停まっているのは、理解した。多分、スキーもスノボーもせずに・・わざわざ・・こんな所までという顔をした係員に見送られ出発。
「ねえ・・さっきから気になっているんだけど・・あのカーブの標識のCの5とかって何?」
「ああ・・あれね・・カーブの番号」
「でもない所もあるじゃない・・」
「一応・・公称でしょ・・・ないところはカーブじゃなくて・・曲がりくねった道?」
慎重にカーブを切りながら登ってゆく。下りは何度も走っているが、初めてこの道を登っている。
「ひと~つ・・・ふた~つ・・・あれ・・ない!」
「一応、公称60個らしいけど・・もっとあるよね・・・おっ!雪がある!」
「大丈夫?」
「まあね・・履いてて良かったでしょ・・スタッドレス。」
今から何年前になるのだろう。オストドが二本の免許証を正真正銘手に入れたのは、その年の御用納めの日だった。無謀にも、雪の昇仙峡を走り、ついでに雪のいろは坂、雪の湯西川とレンタカーで駆け抜けた。
「笑い話だけどさ・・・今では。」
レンタカーを借りた時に、タイヤのセーンは買わされたのだが、付け方もしらないし、ましてやそのチェーンが長すぎることもしらなかったのだ。見かねたトラックドライバーがチェーンを装着してくれたのだ。
「相変わらず・・無謀・無茶は治ってませんけどね!」
「治し様がないでしょ?馬鹿は死んでも治らないんだし・・・」
そんなやり取りの中。最後のカーブを曲がると、万座のバスターミナルが見えてきた。
「あちゃぁ~凄い・・車の数・・・」
「そうねえ~大丈夫かしら?」
「大丈夫でしょ・・行っちゃえ~」
この日の宿である万座ホテル聚楽は、どん詰まりの手前を右折する。夏場なら、快適なドライブコースも厚い雪に覆われ、“この先通行止め”の標識があり、ゲートが閉まっている。その手前を林の中へ突っ込んでゆく。
「うう・・寒っ!」
「靴履き替えるでしょ?」
「うん・・凍傷になりそう・・」
防寒靴に履き替え、荷物を背負い、ホテルの玄関へ飛び込んでゆく。チェックインは14時だけど、ロビーで時間を潰せばよい。迂闊にもマフラーも手袋も忘れてきている。下界では春なのに、ここではまだ真冬なのだ。
宿泊カードに記入をする。車のキーをフロントに預ける。
「すみません!昨日も生憎満室でして・・お部屋の準備が・・・ゲレンデに行かれますか?」
「ううん。ココのお風呂に入るためだけに来たから・・・」
「それでしたら・・・特別にお風呂へお這入りください。タオルはお持ちですか?」
「忘れてきちゃってね・・・」
「それでしたら・・・コレを・・・」
フロント嬢がまるで女神様に見えた。荷物も預かってくれると言うのだ。お言葉に甘えて荷物を預かってもらい、
風呂に入るためだけに・・標高1800メートルも登ってきたのだ。そそくさと、勝手知ったる大浴場へ急ぐ・・
生憎・・カメラを持って行ったのだけど・・・貸し切り状態にはなれなかったので・・・・
その時は空吹きが見えたのだ・・その日は・・・まさか、吹雪になるとは予想もしていなかった。
-これって・・・吹雪かな?-
オストド&メストド1号に割り当てられたのは、フロントの真上。5階の洋室。
眺めは望めないけど・・広めの洋室。多分、ソファーをベッドにすれば4名は泊まれるかもしれない。
ユニットバス&トイレ付きのお部屋。オストドもメストドも風呂付のお部屋なんていらない。
わざわざ温泉に来て、部屋の風呂に入るなんぞそんな事はしない。
「ねえ・・ここよね?うちのパパが温泉大好きになったの・・」
「そうそう・・それだけ・・いいお湯なんだよ・・ココ!」
タ~ップリ長湯をさせてもらい、骨の髄から疲れが流れ出し、心身共リラックスしている。ふと窓の外を見ると
「あっ!雪が本格的になってきた・・・」
(部屋の窓から・・顔を出してみれば・・・)
(キャンピングカーの前にオストドの車・・・雪まみれになっているでしょう・・・)
(「わ~い吹雪だぁ~」と窓の外を眺めるメストド1号。写真を撮られた事にも気が付かない・・・)
オストド&メストドの“行きはいいんだけどね! in 万座温泉”④へ続く・・・
なんとも美味しそうですね。
by 娘達の為に! (2010-03-25 17:47)
いいですね、夫婦で温泉の旅・・・そんな夫婦になれるかなあ
by yuuri37 (2010-03-26 00:39)
すごい雪ですね。
温泉が楽しみになります。
by pandan (2010-03-26 06:46)
浅間酒造は味噌ピーが美味いんですよ(^^)
まっ何処にもありますが・・・
しかしこんなに降ってたんですね~、さすが万座です!!
by inacyan (2010-03-27 00:13)