オストド&メストドの“行きはいいんだけどね! in 万座温泉”④ [2010・春のはずの旅行記]
-どの口が言っているんだ?-
「やっぱり温泉はいいわよねえ~最低でも・・4回は入らなくっちゃ!」
「はぁ?昔は温泉に来てもいいとこ・・2回で充分だったはず・・・」
「誰のせいだと思っているのかしら?どの口が仰っているのかな?」
「やば・・お風呂行って来る!」
首にバスタオルをかけ、小さいタオルを振りまわしながら、慌てて部屋を飛び出してゆく。食事の前にもうひと風呂浴びる。メストド1号と違いオストドは、昔から“カラスの行水”タイプである。その代わり、何回も温泉に飛び込むから、回数なんか数えていられない。いっその事、脱衣所に休憩用ソファーでもあれば、そこで休憩してまた風呂に飛び込むと思う。ここ“万座jホテル聚楽は、脱衣所に冷水器を完備してある。入浴前に水を一杯。入浴後にまた一杯の水を飲む。それにスリッパを入れる袋とか、濡れたタオルを入れて運べる“エチケット袋”と称したビニール袋もある。これで、“どこの誰か判らない人が履いたスリッパ”を履くこともなく、濡れたタオルをブンブン振りまわしながら、部屋へ戻ることもない。
テキパキと浴衣を脱ぎ、浴室に飛び込むと、どうやら、スキー等を楽しんで来た人々で溢れかえっている。
外は吹雪。露天風呂に浸かる人は、よっぽどの神経がなければ入らない。
「チキンズ・・・・・」
別にチキンを食べたいわけでもないし、食べられるはずもない。オストドはチキンアレルギーである。
いくら、抜気されていても、換気扇が廻っていても、硫化水素の濃度はそれなりにはあるかもしれない。
まあ、ゴミゴミしている所に入るよりも、誰ひとりいない、露天風呂に飛び込んだほうが気持ちがよい。
まあ、顔に突き刺さる様に吹き付ける吹雪くらい。別に遭難する心配もないわけだし、源泉が絶えまなく注がれているので、こごえ死にすることもない。ただ、滑って転ばぬ様にすればいいだけだ・・・
「男のくせにだらしねえな!」
まあ、大勢が露天風呂に入るわけにはいかない。せいぜい9多く見積もっても12平米あるかないか?のこじんまりした露天風呂である。女性用は木造りと石造りの二つあるらしいが、男性用はひとつしかないわけだから、
全員に来られても困るし、入れるはずもない。
これ幸いと露天風呂を一人占めにさせていただく。しばらくして、釣られたのか?それとも折角だから?それか、
オストドのボソっと吐いた言葉が聴こえたのか?まあ、どんな理由かは定かではないが、露天風呂に一人、また一人として入ってくる。源泉が注ぎこまれている部分は、オストドが“占拠”させていただいている。
火照れば吹雪の中に身体を晒し、冷えればまた首までしっかりと風呂に沈む。
しばらくすれば、温泉玉子ではなく、茹であがったオストドの出来上がりである。
「さてと・・・もうすぐごはんだし・・・」
そそくさと、脱衣所へ上がり冷たい水を一杯飲む。手早く身体を拭きあげ、部屋へ戻る。オストドと入れ替わりにメストド1号が風呂へ出かけてゆく。
(窓から顔を出し・・・・)
(メストド1号が戻ってきた頃には・・一旦止んだ雪・・・)
- バイキング 合言葉は・・・心おきなく -
夜7時半に予約をしてあったのだが、腹の虫は鳴りっぱなし。メストド1号がまだお風呂に浸かっているのだろう。
部屋の電話が鳴る。席が用意出来れば電話をくれることになったいた。
「お席のご用意が出来ましたので・・・・」
「はいはい・・」
メストド1号が戻ってきたので、早速指定レストランへ降りてゆく。グラスワインサービスのコースではあるが、オストドもメストド1号もワインを嗜まない。代わりにウーロン茶を頂く。
「合言葉は・・・」
「心おきなく・・判っているよ!」
取りあえずで持ってきた量は、赤城牛のしゃぶしゃぶだけで、軽く3人前。天ぷらが2人前にエトセトラ。
まあ・・空を飛んできたわけでないが、ここは標高1800メートル。
高くなれば、眠っているはずの“食欲魔人”の魂がムクリと起き出す。
都合、赤城牛のしゃぶしゃぶだけで、5人前は軽く平らげ、すっかり胃袋に押し込んだ量は、お盆で3枚分。
メストド1号は呆れながらも、デザートにコーヒーを嗜んでいる。
「さてと・・」
「まだ食べるの?」
「デザートは別腹でしょ!」
コーヒーにメロンを3切れ、ケーキを一通りいただく。メストド1号は目の前で、ひょいひょいと放りこむ、オストドを呆れた顔をして眺めている。
「しかし・・・我ながら衰えたな・・・」
「何が?」
「あん?食べれなくなったなぁと思って・・・」
「どの口がそんなこと言うのかしらね・・・」
「昔はもっと食えたけど・・・」
「いくわよ!」
食べて空になった食器を、返却台に片付け部屋に戻る。
「喰いすぎたかな・・」
「でしょうねえ~」
- 一夜明けて・・外はすっかり・・・-
(気圧のせいで・・パンパンに膨れた・・・)
朝風呂を楽しみ、あとはしっかりと朝食を摂る。チェックアウトも12時までOKなプランだが、渋滞は避けられない。多分、時速ベースで30キロ走れれば恩の字のはず。メストド1号は長風呂なので、先に部屋へ戻る。
(一面・・雪景色)
(只今・・除雪中・・・)
(ロビーからの眺め・・・)
(春はまだ・・・先)
朝食をいただき、10時に出発。この先どんな地獄が待っているのかは容易に頭に浮かぶ。
下界へ降りる雪道。そして・・その先は・・・渋滞になるのだろう。
(ホテルの玄関をでて・・・)
それから・・延々10時間。我が家に辿り着いた。途中、花園ICで高速を見限り、知り得る限りの抜け道という抜け道を抜けたつもりだったが、考えることは皆同じだった・・・・・FIN
「やっぱり温泉はいいわよねえ~最低でも・・4回は入らなくっちゃ!」
「はぁ?昔は温泉に来てもいいとこ・・2回で充分だったはず・・・」
「誰のせいだと思っているのかしら?どの口が仰っているのかな?」
「やば・・お風呂行って来る!」
首にバスタオルをかけ、小さいタオルを振りまわしながら、慌てて部屋を飛び出してゆく。食事の前にもうひと風呂浴びる。メストド1号と違いオストドは、昔から“カラスの行水”タイプである。その代わり、何回も温泉に飛び込むから、回数なんか数えていられない。いっその事、脱衣所に休憩用ソファーでもあれば、そこで休憩してまた風呂に飛び込むと思う。ここ“万座jホテル聚楽は、脱衣所に冷水器を完備してある。入浴前に水を一杯。入浴後にまた一杯の水を飲む。それにスリッパを入れる袋とか、濡れたタオルを入れて運べる“エチケット袋”と称したビニール袋もある。これで、“どこの誰か判らない人が履いたスリッパ”を履くこともなく、濡れたタオルをブンブン振りまわしながら、部屋へ戻ることもない。
テキパキと浴衣を脱ぎ、浴室に飛び込むと、どうやら、スキー等を楽しんで来た人々で溢れかえっている。
外は吹雪。露天風呂に浸かる人は、よっぽどの神経がなければ入らない。
「チキンズ・・・・・」
別にチキンを食べたいわけでもないし、食べられるはずもない。オストドはチキンアレルギーである。
いくら、抜気されていても、換気扇が廻っていても、硫化水素の濃度はそれなりにはあるかもしれない。
まあ、ゴミゴミしている所に入るよりも、誰ひとりいない、露天風呂に飛び込んだほうが気持ちがよい。
まあ、顔に突き刺さる様に吹き付ける吹雪くらい。別に遭難する心配もないわけだし、源泉が絶えまなく注がれているので、こごえ死にすることもない。ただ、滑って転ばぬ様にすればいいだけだ・・・
「男のくせにだらしねえな!」
まあ、大勢が露天風呂に入るわけにはいかない。せいぜい9多く見積もっても12平米あるかないか?のこじんまりした露天風呂である。女性用は木造りと石造りの二つあるらしいが、男性用はひとつしかないわけだから、
全員に来られても困るし、入れるはずもない。
これ幸いと露天風呂を一人占めにさせていただく。しばらくして、釣られたのか?それとも折角だから?それか、
オストドのボソっと吐いた言葉が聴こえたのか?まあ、どんな理由かは定かではないが、露天風呂に一人、また一人として入ってくる。源泉が注ぎこまれている部分は、オストドが“占拠”させていただいている。
火照れば吹雪の中に身体を晒し、冷えればまた首までしっかりと風呂に沈む。
しばらくすれば、温泉玉子ではなく、茹であがったオストドの出来上がりである。
「さてと・・・もうすぐごはんだし・・・」
そそくさと、脱衣所へ上がり冷たい水を一杯飲む。手早く身体を拭きあげ、部屋へ戻る。オストドと入れ替わりにメストド1号が風呂へ出かけてゆく。
(窓から顔を出し・・・・)
(メストド1号が戻ってきた頃には・・一旦止んだ雪・・・)
- バイキング 合言葉は・・・心おきなく -
夜7時半に予約をしてあったのだが、腹の虫は鳴りっぱなし。メストド1号がまだお風呂に浸かっているのだろう。
部屋の電話が鳴る。席が用意出来れば電話をくれることになったいた。
「お席のご用意が出来ましたので・・・・」
「はいはい・・」
メストド1号が戻ってきたので、早速指定レストランへ降りてゆく。グラスワインサービスのコースではあるが、オストドもメストド1号もワインを嗜まない。代わりにウーロン茶を頂く。
「合言葉は・・・」
「心おきなく・・判っているよ!」
取りあえずで持ってきた量は、赤城牛のしゃぶしゃぶだけで、軽く3人前。天ぷらが2人前にエトセトラ。
まあ・・空を飛んできたわけでないが、ここは標高1800メートル。
高くなれば、眠っているはずの“食欲魔人”の魂がムクリと起き出す。
都合、赤城牛のしゃぶしゃぶだけで、5人前は軽く平らげ、すっかり胃袋に押し込んだ量は、お盆で3枚分。
メストド1号は呆れながらも、デザートにコーヒーを嗜んでいる。
「さてと・・」
「まだ食べるの?」
「デザートは別腹でしょ!」
コーヒーにメロンを3切れ、ケーキを一通りいただく。メストド1号は目の前で、ひょいひょいと放りこむ、オストドを呆れた顔をして眺めている。
「しかし・・・我ながら衰えたな・・・」
「何が?」
「あん?食べれなくなったなぁと思って・・・」
「どの口がそんなこと言うのかしらね・・・」
「昔はもっと食えたけど・・・」
「いくわよ!」
食べて空になった食器を、返却台に片付け部屋に戻る。
「喰いすぎたかな・・」
「でしょうねえ~」
- 一夜明けて・・外はすっかり・・・-
(気圧のせいで・・パンパンに膨れた・・・)
朝風呂を楽しみ、あとはしっかりと朝食を摂る。チェックアウトも12時までOKなプランだが、渋滞は避けられない。多分、時速ベースで30キロ走れれば恩の字のはず。メストド1号は長風呂なので、先に部屋へ戻る。
(一面・・雪景色)
(只今・・除雪中・・・)
(ロビーからの眺め・・・)
(春はまだ・・・先)
朝食をいただき、10時に出発。この先どんな地獄が待っているのかは容易に頭に浮かぶ。
下界へ降りる雪道。そして・・その先は・・・渋滞になるのだろう。
(ホテルの玄関をでて・・・)
それから・・延々10時間。我が家に辿り着いた。途中、花園ICで高速を見限り、知り得る限りの抜け道という抜け道を抜けたつもりだったが、考えることは皆同じだった・・・・・FIN
しっかりと食べてこられたようですね~。
お風呂も堪能されて良かったですね。
by nyankome (2010-03-27 20:39)
雪の中の露天風呂、また格別ですね(^o^)
温泉で火照ったら外の冷気で身体を冷ましまた湯船へ…最高のループです(^3^)~♪
by 下総弾正くま (2010-03-27 22:42)
此処のH聚楽はお風呂場を出た所にマッサージチェアが置いて有ったんですが・・・風呂上りに一休みしていたら寝てしまい気が付いたら夜中の3時なんて事があったのを思い出しました(^^;)
廊下も暖房が効いていたので凍死せずにすみました(*^_^*)
by inacyan (2010-03-28 12:36)