飛んで!飛んで!飛んで!飛んで!イスタンブール! ⑥ [2010 夏 イスタンブールの旅]
第5章 ドバイトランジットタイム
「ありゃ・・・また飛んじゃった!」 どうも飛行機の中は良く眠れるのだろうか?
いつの間にかシートベルト着用のサインが消えている。
隣の席ではメストド1号が寝ているが、少々寝苦しいだろうと思い。シートをスリーピングモードにする。
誰も褒めてはくれないので、自分で「旦那の鏡だな・・」と褒めておくことにする。
お互いのシートに、“ドント・ディスターブ”つまり、起こすな!のシールを貼りつける。
そうしないと・・CAの職務なのか?嫌がらせなのか起こされるケースがある。
考えてみれば、もの好きな二人である。コロンボ発券のループから抜け出すために、
エミレーツ航空から、直買いで、ド・ノーマルのチケットを買った。
「お前等アホか?」 そう言った悪たれ連の連中の顔が浮かぶ。
「土産なんか買って来ないからな・・アホと言ったから・・・」
「そんなもんいらねえよ・・・ゆっくりしてこい!ドアホ!」
まあ、毎度おなじみの言葉が飛び交う。まあ、彼等の喜ぶ土産は持ち帰りが出来ない。
彼等だって・・そんなもん貰っても、カミサン連中に怒鳴られるか?離婚届を突きつけられるし、
オストドだってその後始末の紛争に巻き込まれるのはゴメンである。
いつの間にか夜が明けたらしい。自称、眠り姫ことメストド1号はぐっすりと眠っている。
「サーお食事をお持ちしましょうか?」
「ノーサンキュー。ラウンジで喰うからいいよ!」
どうも・・オストドの英語はいつも酷いものである。ブロークンイングリッシュのオンパレードだ。
「ったく・・これだから・・進化しないと言われるんだよなぁ~」
自らを諌めるのだが、最初にスピーキングを習った相手が悪いのか?
それとも・・単に化けの皮が剥がれかけているだけである。
最終着陸態勢に入ったとのアナウンス。まだ眠っているメストド1号を叩き起こす。
「夢見てた・・・」
「あっそう・・・もう・・着陸らしいよ!」
配られてあったミネラルウォーターを飲み干す。メストド1号は飲みかけをリュックにしまう。
「あのね!持ち込めないと思うけど・・・」
「判ってるわよ!飲んじゃうでしょ・・・いつも」
14,AUG AM5:52(JPT10:52) RUNWAY12Lに静かにランディングする。
オストド&メストド1号を乗せたB777-300ERは、もうひと踏ん張りとばかりに、B20ゲート目指す。
AM6:02(JPT11:02)ゲートに滑り込む様にスポットイン。
「さてと・・・乗継まで時間あるし・・・」
「どのくらい?」
「5時間ちょっとかな・・・」
乗継客が多いのは知っていた。ドバイで降りる人々には、ファーストトラックと言うカードが配られる。
優先入国扱いらしいのだが、運が悪いのか?いつもその恩恵に預かったことはない。
正確に言えば、途上国等で昔はやった事があるし、今でも“地獄の沙汰も金次第”とでも
言えばいいのか?それなりの手数料を払えば、並ばなくて済むところもある。
「んっぎゃ・・・乗継多いのは知っていたけど・・・ここにもファーストトラック欲しいな!」
「乗継時間がなかったら・・・どうなるのかな?」
「やったでしょ?お嬢(メストド2号)を連れてスリランカへ行った時・・・」
「ああ!バンコクでね・・・歩いた方が早かったと思うけど・・・」
「まあ・・正確に言えば、やられたと言えばいいのか・・・」
「やけに余裕あるわね?」
「まあね!さすがに疲れてきたのかな・・」
長蛇の手荷物検査を受け、ラウンジへ向かいながらも、お目当てのモノを探した。
「なにキョロキョロしているの?美人でもいたかな?」
「違うよ・・・エネルギー切れ・・・」
「ああ・・なるほど!ニコチン切れね・・・」
「いいや・・ニコチンはコレで補給していたけど・・強いて言えば、煙切れ・・・」
「ったく・・・」
探しても見つからない。お目当てを探すことが出来ないほど、疲れているらしい。
まあ、ラウンジで聴けば教えてくれるだろうと言う事になり、ラウンジへ向かうことにした。
(ラウンジ内の拠点!勿論・・・です。)
(サービス満点!2~3本吸うと取り替えてくれる・・・・)
「さてと・・・何か喰う?」
「今は・・いい」
「あっそ!俺は喰うよ!」
「どうぞご自由に・・・・」
ここで間違えてはいけないのである。まずはメストド1号のため、コーヒーとミネラルウォーターを運ぶ。
順番を間違えると、自称“眠り姫”が、時に怖~い存在になる。ふて寝なんぞされた日は、
飛行機に乗せるのに苦労する羽目になる。
ちゃんと順番を間違えることなく・・ついでに、メストド1号も食べれそうなモノを探す。
そして・・やっと自分が朝食にありつけるのだ。
(一皿め・・・都合、3皿分・・平らげた)
(座るところを探すのに苦労した・・スモーキングエリアがいつの間にか・・・)
(ラウンジからの眺め)
(結構・・広いラウンジ)
(お買い物する気力は残っておりません・・・)
(ドバイ・・初上陸かな?無煙タバコとオストドのタバコ・・・・)
「頭痛くなってきた・・・」
「寝不足かな・・・」 そう言いながらも、俺より寝てるじゃんと突っ込みたくなる衝動を抑える。
「何か食べなきゃ・・薬飲めないよ!各種ご用意してありますんで・・・」
オストドのオンボロになったレポーターバックには、ほとんど各種の薬が備えられている。
常備している喘息の咳止め、胃薬、ロキソニン、、喉用のスプレーに消炎剤クリーム。ついでにシップ。
その他あらゆるものが詰め込まれている。中にはこんなもんまだ必要かな?と思われる。
某三鳥ーのマカとか、いいかげんあきらめればいいものを、抜け毛予防の薬。
つぃでに・・・処方はされたけど、使い道に困る薬まで・・・幅広く備えられている。
「そうよねえ~バファリンある?」
「バファリンはないけど・・ロキソニンなら腐るほどある。何か食べて胃薬と一緒にどうぞ!」
「判ったわ!それに少しお腹も減ってきたし・・・」
メストド1号がビュッフェスタイル形式から、食べられそうなモノを選びに行った。
まあ、その前にスモークサーモンやら、パイを味見させてはいたのだが・・・・
「おっ!おしいなぁ~連れの男がいなきゃ・・・な」
別にオストドがどうのの話ではない。誰とは書くわけにはいかないけど、883会の一員の
某クンの好みを発見したのだ。
「こらぁ~何見とれてるの?」
「ああ・・お帰り!○の好み発見したんで・・・」
「どの人・・・」
「斜め・・右後方・・約5メートル」
「なるほどね・・あっ!まさか・・お土産にって・・・」
「そこまで・・しないけどね・・・写真くらい・・」
隠し撮りをして・・その写真だけをお土産にすることにした。多分、いや・・絶対に
あいつらは大挙して行くかもしれないなぁ~と思いながらも・・・・
「ねえ!気のせいかな?ラウンジ内が空いてきてない?」
「まあねえ~そうだ!今のうちに歯を磨いて、ついでに髭を剃って・・おまけに顔洗って来る!」
「おや!めずらしいこと・・・」
「衛生士さんに怒られるしね・・・Dr.スランプのアラレちゃん似に・・・」
まあ、オストドに限らないと思うが、オスは痛みに弱い。特に歯医者は嫌いなはず。
しっかり言いつけを守り、歯ブラシを咥えていれば、優しくプニで済む。
しかし、衛生士の言いつけを守らなければ、グリグリのガギガギに・・下手をすれば・・・
チュィィィィ~ンと音が響く機械のお世話にならなければならない。
それだけは、避けねばならない親知らずが残り3本に虫歯になりかけもある。
一応、ド・ノーマルを自称するオストドは、どっちが99%でどっちが1%とは言えないけど、
そんな機械のお世話になるのもごめんだし、アラレちゃんにグリグリとやられたくもないし、
ついでに?悲しい顔をさせたくもない。まあ、本能が命じるわけだから、大人しく歯ブラシを咥える。
ラウンジ内のシャワールームへ向かう。洗面台の一部を占拠して、歯磨きを行い、髭を剃る。
おまけに顔をジャブジャブと洗い、男性スタッフが手渡してくれる肌触りのよいタオルで、
ゴシゴシと顔を拭った。出来れば、シャワーも浴びたかったのだが、生憎“渋滞”していたので、
断念して戻ることにした。
メストド1号がオストドと入れ違いにシャワールームに消えた。そこまでは知っていたのだが、
ラウンジで面白い光景を見つけた。エミレーツのグランドホステスだろうか?
制服姿で帽子を外しても判るのだが、友達がラウンジにいたのか?
一緒にタバコを吸いだしたのである。まあ、色々な国へ行くとスモーキングルームでその様なものを
見る機会が多いが、ここは一応、旅客専用のビジネスラウンジである。
「お国変わればと言うけど・・・レベルは低いな・・・教育水準は並みクラスか・・・」
ポツンとオストドが呟いた途端、メストド1号が遅めの朝食を皿に盛り付け、運んできた。
「ねえねえ・・あの人の洋服。どこかの制服みたいだけど・・・」
「エミレーツだよ・・・そこに座るまで帽子ちゃんと被って歩いていたしね・・・」
「そうなの?勤務中かしら?」
「でしょ!まあ・・関係ないし、それに、もう暫くは乗らないからね・・」
メストド1号が本人言うところの軽めであり、遅めの朝食を済ませ終えたのを確認して、少々早いが
ゲートに向かうことにして、いつもの儀式を行う。まあ、タバコの吸いたいだけなのだが・・・・
ゲートはF19。乗るのはエミレーツ123便。
「ハブ ア ナイス トリップ!」
この言葉はラウンジカウンターに居た職員により、オストド達に掛けられた言葉ではない。
ラウンジの清掃を行っていた人から、受けた言葉だ。
「ありがと!あんたにも幸運があることを・・・」
まあ、オストドの英会話のレベルはやはり、低い。どうもスラムイングリッシュが抜けない。
カウンターの職員は誰ひとり声を掛けてこない。
「やはり、レベル低いわ・・・」
ひとりごとをつぶやき、メストド1号を促して、階下の出発階に降りる。
ボーディングパスの半券をもぎ取られ、ゲート前の待合室に入ると、エコノミーとビジネスに椅子が、
分けられているのである。
まあ、正規に航空会社から直買したわけだから、勿論、ビジネスクラスエリアに座る。
「後は・・イスタンブールに飛ぶだけよね?」
「まあね!お疲れ様・・・」
「そちらこそ・・・ところで、空港からどう移動するの・・まさか・・・・地下鉄とトラム・・・」
「いいや・・予定通り、バスにするよ・・・10TLもするけど、さすが疲れた!」
おっちゃ~ん!荷物ちゃんと積んだ?
足元も広いし、モニターも大きい。
出ないかと思っていたウエルカムドリンク飲んで・・・靴は脱いでます。隠してあるでしょ?
14,AUG AM11:32(JPT PM4:32) プッシュバック。
オストドとメストド1号を乗せたB777-300はゆっくりとRUNWAY 30Rへ向かう。
ビジネスは空席だらけ・・・儲かるのかしらん?
AM11:50(JPTPM4:50) 亀さんは一瞬にしてフルパワーに叩きこまれ、駿馬のごとく
一路、イスタンブールに向け、その進路を取ったのだった。
第6章 飛んで飛んで飛んで飛んで・・やっと着いたに続く
「ありゃ・・・また飛んじゃった!」 どうも飛行機の中は良く眠れるのだろうか?
いつの間にかシートベルト着用のサインが消えている。
隣の席ではメストド1号が寝ているが、少々寝苦しいだろうと思い。シートをスリーピングモードにする。
誰も褒めてはくれないので、自分で「旦那の鏡だな・・」と褒めておくことにする。
お互いのシートに、“ドント・ディスターブ”つまり、起こすな!のシールを貼りつける。
そうしないと・・CAの職務なのか?嫌がらせなのか起こされるケースがある。
考えてみれば、もの好きな二人である。コロンボ発券のループから抜け出すために、
エミレーツ航空から、直買いで、ド・ノーマルのチケットを買った。
「お前等アホか?」 そう言った悪たれ連の連中の顔が浮かぶ。
「土産なんか買って来ないからな・・アホと言ったから・・・」
「そんなもんいらねえよ・・・ゆっくりしてこい!ドアホ!」
まあ、毎度おなじみの言葉が飛び交う。まあ、彼等の喜ぶ土産は持ち帰りが出来ない。
彼等だって・・そんなもん貰っても、カミサン連中に怒鳴られるか?離婚届を突きつけられるし、
オストドだってその後始末の紛争に巻き込まれるのはゴメンである。
いつの間にか夜が明けたらしい。自称、眠り姫ことメストド1号はぐっすりと眠っている。
「サーお食事をお持ちしましょうか?」
「ノーサンキュー。ラウンジで喰うからいいよ!」
どうも・・オストドの英語はいつも酷いものである。ブロークンイングリッシュのオンパレードだ。
「ったく・・これだから・・進化しないと言われるんだよなぁ~」
自らを諌めるのだが、最初にスピーキングを習った相手が悪いのか?
それとも・・単に化けの皮が剥がれかけているだけである。
最終着陸態勢に入ったとのアナウンス。まだ眠っているメストド1号を叩き起こす。
「夢見てた・・・」
「あっそう・・・もう・・着陸らしいよ!」
配られてあったミネラルウォーターを飲み干す。メストド1号は飲みかけをリュックにしまう。
「あのね!持ち込めないと思うけど・・・」
「判ってるわよ!飲んじゃうでしょ・・・いつも」
14,AUG AM5:52(JPT10:52) RUNWAY12Lに静かにランディングする。
オストド&メストド1号を乗せたB777-300ERは、もうひと踏ん張りとばかりに、B20ゲート目指す。
AM6:02(JPT11:02)ゲートに滑り込む様にスポットイン。
「さてと・・・乗継まで時間あるし・・・」
「どのくらい?」
「5時間ちょっとかな・・・」
乗継客が多いのは知っていた。ドバイで降りる人々には、ファーストトラックと言うカードが配られる。
優先入国扱いらしいのだが、運が悪いのか?いつもその恩恵に預かったことはない。
正確に言えば、途上国等で昔はやった事があるし、今でも“地獄の沙汰も金次第”とでも
言えばいいのか?それなりの手数料を払えば、並ばなくて済むところもある。
「んっぎゃ・・・乗継多いのは知っていたけど・・・ここにもファーストトラック欲しいな!」
「乗継時間がなかったら・・・どうなるのかな?」
「やったでしょ?お嬢(メストド2号)を連れてスリランカへ行った時・・・」
「ああ!バンコクでね・・・歩いた方が早かったと思うけど・・・」
「まあ・・正確に言えば、やられたと言えばいいのか・・・」
「やけに余裕あるわね?」
「まあね!さすがに疲れてきたのかな・・」
長蛇の手荷物検査を受け、ラウンジへ向かいながらも、お目当てのモノを探した。
「なにキョロキョロしているの?美人でもいたかな?」
「違うよ・・・エネルギー切れ・・・」
「ああ・・なるほど!ニコチン切れね・・・」
「いいや・・ニコチンはコレで補給していたけど・・強いて言えば、煙切れ・・・」
「ったく・・・」
探しても見つからない。お目当てを探すことが出来ないほど、疲れているらしい。
まあ、ラウンジで聴けば教えてくれるだろうと言う事になり、ラウンジへ向かうことにした。
(ラウンジ内の拠点!勿論・・・です。)
(サービス満点!2~3本吸うと取り替えてくれる・・・・)
「さてと・・・何か喰う?」
「今は・・いい」
「あっそ!俺は喰うよ!」
「どうぞご自由に・・・・」
ここで間違えてはいけないのである。まずはメストド1号のため、コーヒーとミネラルウォーターを運ぶ。
順番を間違えると、自称“眠り姫”が、時に怖~い存在になる。ふて寝なんぞされた日は、
飛行機に乗せるのに苦労する羽目になる。
ちゃんと順番を間違えることなく・・ついでに、メストド1号も食べれそうなモノを探す。
そして・・やっと自分が朝食にありつけるのだ。
(一皿め・・・都合、3皿分・・平らげた)
(座るところを探すのに苦労した・・スモーキングエリアがいつの間にか・・・)
(ラウンジからの眺め)
(結構・・広いラウンジ)
(お買い物する気力は残っておりません・・・)
(ドバイ・・初上陸かな?無煙タバコとオストドのタバコ・・・・)
「頭痛くなってきた・・・」
「寝不足かな・・・」 そう言いながらも、俺より寝てるじゃんと突っ込みたくなる衝動を抑える。
「何か食べなきゃ・・薬飲めないよ!各種ご用意してありますんで・・・」
オストドのオンボロになったレポーターバックには、ほとんど各種の薬が備えられている。
常備している喘息の咳止め、胃薬、ロキソニン、、喉用のスプレーに消炎剤クリーム。ついでにシップ。
その他あらゆるものが詰め込まれている。中にはこんなもんまだ必要かな?と思われる。
某三鳥ーのマカとか、いいかげんあきらめればいいものを、抜け毛予防の薬。
つぃでに・・・処方はされたけど、使い道に困る薬まで・・・幅広く備えられている。
「そうよねえ~バファリンある?」
「バファリンはないけど・・ロキソニンなら腐るほどある。何か食べて胃薬と一緒にどうぞ!」
「判ったわ!それに少しお腹も減ってきたし・・・」
メストド1号がビュッフェスタイル形式から、食べられそうなモノを選びに行った。
まあ、その前にスモークサーモンやら、パイを味見させてはいたのだが・・・・
「おっ!おしいなぁ~連れの男がいなきゃ・・・な」
別にオストドがどうのの話ではない。誰とは書くわけにはいかないけど、883会の一員の
某クンの好みを発見したのだ。
「こらぁ~何見とれてるの?」
「ああ・・お帰り!○の好み発見したんで・・・」
「どの人・・・」
「斜め・・右後方・・約5メートル」
「なるほどね・・あっ!まさか・・お土産にって・・・」
「そこまで・・しないけどね・・・写真くらい・・」
隠し撮りをして・・その写真だけをお土産にすることにした。多分、いや・・絶対に
あいつらは大挙して行くかもしれないなぁ~と思いながらも・・・・
「ねえ!気のせいかな?ラウンジ内が空いてきてない?」
「まあねえ~そうだ!今のうちに歯を磨いて、ついでに髭を剃って・・おまけに顔洗って来る!」
「おや!めずらしいこと・・・」
「衛生士さんに怒られるしね・・・Dr.スランプのアラレちゃん似に・・・」
まあ、オストドに限らないと思うが、オスは痛みに弱い。特に歯医者は嫌いなはず。
しっかり言いつけを守り、歯ブラシを咥えていれば、優しくプニで済む。
しかし、衛生士の言いつけを守らなければ、グリグリのガギガギに・・下手をすれば・・・
チュィィィィ~ンと音が響く機械のお世話にならなければならない。
それだけは、避けねばならない親知らずが残り3本に虫歯になりかけもある。
一応、ド・ノーマルを自称するオストドは、どっちが99%でどっちが1%とは言えないけど、
そんな機械のお世話になるのもごめんだし、アラレちゃんにグリグリとやられたくもないし、
ついでに?悲しい顔をさせたくもない。まあ、本能が命じるわけだから、大人しく歯ブラシを咥える。
ラウンジ内のシャワールームへ向かう。洗面台の一部を占拠して、歯磨きを行い、髭を剃る。
おまけに顔をジャブジャブと洗い、男性スタッフが手渡してくれる肌触りのよいタオルで、
ゴシゴシと顔を拭った。出来れば、シャワーも浴びたかったのだが、生憎“渋滞”していたので、
断念して戻ることにした。
メストド1号がオストドと入れ違いにシャワールームに消えた。そこまでは知っていたのだが、
ラウンジで面白い光景を見つけた。エミレーツのグランドホステスだろうか?
制服姿で帽子を外しても判るのだが、友達がラウンジにいたのか?
一緒にタバコを吸いだしたのである。まあ、色々な国へ行くとスモーキングルームでその様なものを
見る機会が多いが、ここは一応、旅客専用のビジネスラウンジである。
「お国変わればと言うけど・・・レベルは低いな・・・教育水準は並みクラスか・・・」
ポツンとオストドが呟いた途端、メストド1号が遅めの朝食を皿に盛り付け、運んできた。
「ねえねえ・・あの人の洋服。どこかの制服みたいだけど・・・」
「エミレーツだよ・・・そこに座るまで帽子ちゃんと被って歩いていたしね・・・」
「そうなの?勤務中かしら?」
「でしょ!まあ・・関係ないし、それに、もう暫くは乗らないからね・・」
メストド1号が本人言うところの軽めであり、遅めの朝食を済ませ終えたのを確認して、少々早いが
ゲートに向かうことにして、いつもの儀式を行う。まあ、タバコの吸いたいだけなのだが・・・・
ゲートはF19。乗るのはエミレーツ123便。
「ハブ ア ナイス トリップ!」
この言葉はラウンジカウンターに居た職員により、オストド達に掛けられた言葉ではない。
ラウンジの清掃を行っていた人から、受けた言葉だ。
「ありがと!あんたにも幸運があることを・・・」
まあ、オストドの英会話のレベルはやはり、低い。どうもスラムイングリッシュが抜けない。
カウンターの職員は誰ひとり声を掛けてこない。
「やはり、レベル低いわ・・・」
ひとりごとをつぶやき、メストド1号を促して、階下の出発階に降りる。
ボーディングパスの半券をもぎ取られ、ゲート前の待合室に入ると、エコノミーとビジネスに椅子が、
分けられているのである。
まあ、正規に航空会社から直買したわけだから、勿論、ビジネスクラスエリアに座る。
「後は・・イスタンブールに飛ぶだけよね?」
「まあね!お疲れ様・・・」
「そちらこそ・・・ところで、空港からどう移動するの・・まさか・・・・地下鉄とトラム・・・」
「いいや・・予定通り、バスにするよ・・・10TLもするけど、さすが疲れた!」
おっちゃ~ん!荷物ちゃんと積んだ?
足元も広いし、モニターも大きい。
出ないかと思っていたウエルカムドリンク飲んで・・・靴は脱いでます。隠してあるでしょ?
14,AUG AM11:32(JPT PM4:32) プッシュバック。
オストドとメストド1号を乗せたB777-300はゆっくりとRUNWAY 30Rへ向かう。
ビジネスは空席だらけ・・・儲かるのかしらん?
AM11:50(JPTPM4:50) 亀さんは一瞬にしてフルパワーに叩きこまれ、駿馬のごとく
一路、イスタンブールに向け、その進路を取ったのだった。
第6章 飛んで飛んで飛んで飛んで・・やっと着いたに続く
DXBは何回もトランジットしたので懐かしいです。
by Live (2010-09-10 21:24)
いよいよ イスタンブールですね!^^にゃはは
by ゆうのすけ (2010-09-10 23:59)
お疲れ様です(^^)
飛んでイスタンブ~ウル♪by庄野真代
楽しみです(o^_’)b
by inacyan (2010-09-11 09:15)