飛んで!飛んで!飛んで!飛んで!イスタンブール! ⑫ [2010 夏 イスタンブールの旅]
第11章イスタンブールの街を歩く。ショートトリップ気分で
カバタシュのフェリー乗り場を出港した船。
オストドの読みが正しければ、左舷にドルマバフチェジャミイや宮殿が見えるはず。
「どうかな?」
「あんたの読みは外れてるからねえ~」
「んっぐ・・・」
でも、オストドの読み通りであった。
「どう?乗って良かったでしょ?観光船に乗るより安いし・・・」
「まあね・・・きれい・・・」
メストド1号は少しずつ遠ざかっていくドルマバフチェ宮殿をいつまでも眺めている。
オストド&メストド1号を乗せたフェリーは、速度を落とす。
乗船してわずか、数分。先行で着岸するフェリーや離岸するフェリーの合間を抜ける様に岸を目指す。
さっき乗ったカバタシュの乗り場はヨーロッパサイド。こちらウスキュダルは、アジアサイドだ。
「う~ん!何か違う街にショートトリップしてきた気分・・」
「よねえ~」
ウスキュダルのカバタシュ行きフェリー乗り場。
ヨーロッパサイドとは違う一面が見える気が・・・
エミノミュ行きのフェリー乗り場
ヒルトンから眺めていた海峡の対岸にある建物群・・・
フェリー乗り場から、各地へ向かう路線バス。
滞在時間はグルリと見渡しただけだから、大した時間ではない。
「SUIは・・・売ってないな」
スタンドを覗いてもそれらしきものはない。チャイの出来そうなところも見当たらない。
「うっ・・SUI補充しておけば良かった・・・」
「だから言ったでしょ!それなのにさっさと乗りこんじゃうだもの・・・」
「探しているときに売ってないんだよな・・・」
とっくに飲み干したペットボトルを恨めし気に眺めるオストド。
しかし、いくら眺めていても湧き出る気配はない。
「くそぉ~こんな思いは、モヘンジョダロの遺跡で頭をフル回転させた時か、槍に登った時以来・・・」
「しょうがになぁ~あと・・コレだけなんだからね!」
メストド1号が差し出すペットボトルんは、半分以下に減ったSUIが・・・
「全部飲んじゃだめだからね!次売っているところ探すまでは・・・」
「ういっす・・・」
持っていると飲み干してしまいそうだったので、一口だけ飲んで返す。
「カラキョイとエミノミュどっちがいいかな?」
新市街側にするか旧市街へ渡るか?次に目指すべきは旧市街に位置している。
「そうねえ~時間的にはどう?」
「エミノミュに渡って、オープンカフェでお茶して、買い物かな・・・」
「プールも入りたいしね!でも、喉渇いたからってプールの水飲まないでよ・・・」
「判ってるって・・・あんなに飲めません!あっ!出港しそうだ・・」
慌ててジュトンを購入して、改札機をすり抜ける様にして船に駆けこむ。
もやい綱が今にも外されそうになったのだが、オストド&メストド1号の後からも数名乗りこむ。
「間に合った・・・」
「ねえ!これどこ行き?」
「エミノニュじゃなかった・・エミノミュだと思うけど・・・」
まあ、エミノミュ行きの改札を抜けたのだから、行き先に間違いはないと思う。
乗り間違えても、ガラタ橋を渡れば済む。
ヨーロッパサイド・・・
外を眺めつづけている・・・少女?
いつの日か?ゆっくりとクルージング出来る日が来るのかな?
海上から眺めるガラタ塔。一際目立つ・・・
フェリーは間違いなくエミノミュに着岸する。歩道橋を人波に紛れこんで上がる。
「さてと・・・」
「場所判っているのよね?」
「あのねえ~少々壊れかけているけどね。昔取った杵柄はそう簡単には・・・」
そう言いながらも写真を撮りながら、ランドマークを確認する。
幾ら昔取った杵柄と言う奴で、方向感覚は狂いがないし、一度歩いた道は忘れないはずとはいえ、
少々、健忘気味のオストド。偶に通勤のために車を走らせ、ふと考えることがある。
「アレ?ここまでどうやって運転してきた?」
記憶がすっぽりと抜ける事が、時たま発生する。まあ、これはオストドが飲んでいる薬の副作用の
一種らしいけど、家の鍵掛けたかな?とかパスポートどうしたっけ?とか・・・
こうなれば確認、確認また確認の日々を過ごさねばならない。
特に、異国の地では命取りにもなりかねない。
ガラタ橋方面・・・・
シルケジ駅方面・・・
「さてと・・行きますか?場所判ったし・・・」
「その前にお水飲んでいいよ・・・あと・・どれくらい?」
「そうねえ~5分ってところかな?昨日のところでいいでしょ?チャイタイム!」
「うん。」
そう言いながら、オストドの腹の肉を掴むメストド1号。言わんとしていることは判っている。
あんまり、砂糖を入れるな!いや・・入れない方が好ましいと無言の圧力を込めている。
「言っておくけど・・1個は入れるからね!迷子になったら困るでしょ?」
「何で?」
「だって言うでしょ?砂糖は脳みそのごはん。ホテルの場所忘れたらどうする?」
「もう!」
半分以上脅しである。いくらボケが始まりかけたとはいえ、ちゃんと地図も持っているし、
尋ねることも出来る。更に、オストドのオンボロバックは、まるでドラエモンのポケットみたいに、
必要な、いや、必要と思われるモノ。不必要なモノ等が各種取り揃えている。
メストド1号を促して、“オアシス”目指して歩いてゆく。日陰を歩くと当たる風も心地良いが、
相変わらず、日陰から出れば、直接及び、照り返しの日差しと当たる風も暑い。
「ホイ!オアシス到着!昨日のところだよ・・・」
カフェから見たエミノミュのトラム乗り場
カフェ・・・外は喫煙OK・・・
「ツーチャイ!プリーズ!」
熱々の紅茶が、ガラス製のチャイグラスに入れられ運ばれてくる。
せわしなくここまで歩いてきたが、時折休憩するカフェには、まるで、そこだけが異次元空間の様。
何しろ、ゆったりとした時間の流れがそこには感じられる。
会計を済ませ、イェニ・ジャミイを抜けて、エジプシャンバザールへ向かう。
「SUIは?」
「帰りでいいじゃん!温くなるし・・・」
昨日、歩いたエジプシャンバザールへ再び闖入することにした。
「う~ん!何にしようかな?」
「石鹸でいいじゃん・・」
「誰が持って帰るのかしら?」
「あっ!俺だ・・・やっぱり・・軽くて嵩張らないものがいいな・・・」
色々なお店を見て回る。メストド1号のバラ撒き用のお土産は、数が重要となる。
「いいじゃん!当たらない人が居たって・・・」
「そう言う訳には行かないのよ・・女性が多いでしょ?コレ何ピース入っているのかな?」
オストドが拙い英語で尋ねてみるが、意味が通じないのか?英語を理解しないのか?
お店の人は困った顔をしているのもいれば、全員に一箱ずつ配れ!と言うおっさんもいる。
持って帰るのはオストドである。全員分と言えば、ダンボール箱を担いで帰る羽目になる。
「困ったなぁ~」
「そうね!」
「スパイスは?軽いけど・・・」
「貰っても困る人がいるでしょ?」
「そりゃそうだ・・う~ん・・・じゃあ!面倒だからスカーフにする?」
「一体、いくつ必要だと思っているのよ・・・」
そんな時、何げなく通り過ぎた店の前を再び通り過ぎ様としていた時に、ふいに日本語が聴こえた。
「試食してみませんかぁ~美味しいよ!」
その声に吊られて、オストド&メストド1号の足は、立ち止まり振りかえったのであった。
第12章 イスタンブールの街を歩く。空腹に勝るおやつなし!・・・に続く。
カバタシュのフェリー乗り場を出港した船。
オストドの読みが正しければ、左舷にドルマバフチェジャミイや宮殿が見えるはず。
「どうかな?」
「あんたの読みは外れてるからねえ~」
「んっぐ・・・」
でも、オストドの読み通りであった。
「どう?乗って良かったでしょ?観光船に乗るより安いし・・・」
「まあね・・・きれい・・・」
メストド1号は少しずつ遠ざかっていくドルマバフチェ宮殿をいつまでも眺めている。
オストド&メストド1号を乗せたフェリーは、速度を落とす。
乗船してわずか、数分。先行で着岸するフェリーや離岸するフェリーの合間を抜ける様に岸を目指す。
さっき乗ったカバタシュの乗り場はヨーロッパサイド。こちらウスキュダルは、アジアサイドだ。
「う~ん!何か違う街にショートトリップしてきた気分・・」
「よねえ~」
ウスキュダルのカバタシュ行きフェリー乗り場。
ヨーロッパサイドとは違う一面が見える気が・・・
エミノミュ行きのフェリー乗り場
ヒルトンから眺めていた海峡の対岸にある建物群・・・
フェリー乗り場から、各地へ向かう路線バス。
滞在時間はグルリと見渡しただけだから、大した時間ではない。
「SUIは・・・売ってないな」
スタンドを覗いてもそれらしきものはない。チャイの出来そうなところも見当たらない。
「うっ・・SUI補充しておけば良かった・・・」
「だから言ったでしょ!それなのにさっさと乗りこんじゃうだもの・・・」
「探しているときに売ってないんだよな・・・」
とっくに飲み干したペットボトルを恨めし気に眺めるオストド。
しかし、いくら眺めていても湧き出る気配はない。
「くそぉ~こんな思いは、モヘンジョダロの遺跡で頭をフル回転させた時か、槍に登った時以来・・・」
「しょうがになぁ~あと・・コレだけなんだからね!」
メストド1号が差し出すペットボトルんは、半分以下に減ったSUIが・・・
「全部飲んじゃだめだからね!次売っているところ探すまでは・・・」
「ういっす・・・」
持っていると飲み干してしまいそうだったので、一口だけ飲んで返す。
「カラキョイとエミノミュどっちがいいかな?」
新市街側にするか旧市街へ渡るか?次に目指すべきは旧市街に位置している。
「そうねえ~時間的にはどう?」
「エミノミュに渡って、オープンカフェでお茶して、買い物かな・・・」
「プールも入りたいしね!でも、喉渇いたからってプールの水飲まないでよ・・・」
「判ってるって・・・あんなに飲めません!あっ!出港しそうだ・・」
慌ててジュトンを購入して、改札機をすり抜ける様にして船に駆けこむ。
もやい綱が今にも外されそうになったのだが、オストド&メストド1号の後からも数名乗りこむ。
「間に合った・・・」
「ねえ!これどこ行き?」
「エミノニュじゃなかった・・エミノミュだと思うけど・・・」
まあ、エミノミュ行きの改札を抜けたのだから、行き先に間違いはないと思う。
乗り間違えても、ガラタ橋を渡れば済む。
ヨーロッパサイド・・・
外を眺めつづけている・・・少女?
いつの日か?ゆっくりとクルージング出来る日が来るのかな?
海上から眺めるガラタ塔。一際目立つ・・・
フェリーは間違いなくエミノミュに着岸する。歩道橋を人波に紛れこんで上がる。
「さてと・・・」
「場所判っているのよね?」
「あのねえ~少々壊れかけているけどね。昔取った杵柄はそう簡単には・・・」
そう言いながらも写真を撮りながら、ランドマークを確認する。
幾ら昔取った杵柄と言う奴で、方向感覚は狂いがないし、一度歩いた道は忘れないはずとはいえ、
少々、健忘気味のオストド。偶に通勤のために車を走らせ、ふと考えることがある。
「アレ?ここまでどうやって運転してきた?」
記憶がすっぽりと抜ける事が、時たま発生する。まあ、これはオストドが飲んでいる薬の副作用の
一種らしいけど、家の鍵掛けたかな?とかパスポートどうしたっけ?とか・・・
こうなれば確認、確認また確認の日々を過ごさねばならない。
特に、異国の地では命取りにもなりかねない。
ガラタ橋方面・・・・
シルケジ駅方面・・・
「さてと・・行きますか?場所判ったし・・・」
「その前にお水飲んでいいよ・・・あと・・どれくらい?」
「そうねえ~5分ってところかな?昨日のところでいいでしょ?チャイタイム!」
「うん。」
そう言いながら、オストドの腹の肉を掴むメストド1号。言わんとしていることは判っている。
あんまり、砂糖を入れるな!いや・・入れない方が好ましいと無言の圧力を込めている。
「言っておくけど・・1個は入れるからね!迷子になったら困るでしょ?」
「何で?」
「だって言うでしょ?砂糖は脳みそのごはん。ホテルの場所忘れたらどうする?」
「もう!」
半分以上脅しである。いくらボケが始まりかけたとはいえ、ちゃんと地図も持っているし、
尋ねることも出来る。更に、オストドのオンボロバックは、まるでドラエモンのポケットみたいに、
必要な、いや、必要と思われるモノ。不必要なモノ等が各種取り揃えている。
メストド1号を促して、“オアシス”目指して歩いてゆく。日陰を歩くと当たる風も心地良いが、
相変わらず、日陰から出れば、直接及び、照り返しの日差しと当たる風も暑い。
「ホイ!オアシス到着!昨日のところだよ・・・」
カフェから見たエミノミュのトラム乗り場
カフェ・・・外は喫煙OK・・・
「ツーチャイ!プリーズ!」
熱々の紅茶が、ガラス製のチャイグラスに入れられ運ばれてくる。
せわしなくここまで歩いてきたが、時折休憩するカフェには、まるで、そこだけが異次元空間の様。
何しろ、ゆったりとした時間の流れがそこには感じられる。
会計を済ませ、イェニ・ジャミイを抜けて、エジプシャンバザールへ向かう。
「SUIは?」
「帰りでいいじゃん!温くなるし・・・」
昨日、歩いたエジプシャンバザールへ再び闖入することにした。
「う~ん!何にしようかな?」
「石鹸でいいじゃん・・」
「誰が持って帰るのかしら?」
「あっ!俺だ・・・やっぱり・・軽くて嵩張らないものがいいな・・・」
色々なお店を見て回る。メストド1号のバラ撒き用のお土産は、数が重要となる。
「いいじゃん!当たらない人が居たって・・・」
「そう言う訳には行かないのよ・・女性が多いでしょ?コレ何ピース入っているのかな?」
オストドが拙い英語で尋ねてみるが、意味が通じないのか?英語を理解しないのか?
お店の人は困った顔をしているのもいれば、全員に一箱ずつ配れ!と言うおっさんもいる。
持って帰るのはオストドである。全員分と言えば、ダンボール箱を担いで帰る羽目になる。
「困ったなぁ~」
「そうね!」
「スパイスは?軽いけど・・・」
「貰っても困る人がいるでしょ?」
「そりゃそうだ・・う~ん・・・じゃあ!面倒だからスカーフにする?」
「一体、いくつ必要だと思っているのよ・・・」
そんな時、何げなく通り過ぎた店の前を再び通り過ぎ様としていた時に、ふいに日本語が聴こえた。
「試食してみませんかぁ~美味しいよ!」
その声に吊られて、オストド&メストド1号の足は、立ち止まり振りかえったのであった。
第12章 イスタンブールの街を歩く。空腹に勝るおやつなし!・・・に続く。
お土産ってどれくらい買えばよいのか、いつも迷います。
足りなくなって自分へのお土産までなくなることも。(^^;)
by nyankome (2010-10-07 21:51)
綺麗な少女?ですね~\(´▽`)/
建物も異国情緒たっぷりで、いいです(o^_’)b
刺さりそうな塔も日本には無いですから(^^)
by inacyan (2010-10-08 09:02)
いいコンビ(漫才じゃにですけどw)といつも思います。
異国だから当然ですが異国情緒たっぷりですね。
遅くなりましたが
もう一度
お誕生日おめでとう♪(o´∀`b)b♪ございます。
by デルフィニウム (2010-10-08 21:43)