飛んで!飛んで!飛んで!飛んで!イスタンブール! ⑮ [2010 夏 イスタンブールの旅]
― イスタンブールの夜は激しく ②-
「お行儀よくね!解っているわよねえ~」
「あのね・・・」
「何か仰いました?日本まで空腹で帰る?」
「ご・・ご冗談はヨシコさん。」
わざわざ・・ナイトクラブへやってきて、2ドリンクセット。メニューから勝手に頼めば良いのだが、
自制心を働かさねばならないらしい。それでなくても、散々?プールで目の保養?をし、
ついでに言えば、溺れるか?と言うほど、息継ぎに失敗して大量の水を飲んでいるのである。
まあ、ここは羽目を外したい部分もあるが、同行者はメストド1号である。
「一生・・言われるよな・・・」
「あれ?何か仰いました?」
「ううん・・何も、何飲もうかな・・・面倒だし、明日帰るんだし・・コーラでいいか・・」
「それがいいかもね・・・」
バンドが演奏をしているので、多少小声なら悪態をついても大丈夫そうである。
「ヤローはいいから・・・」
「あのね・・・あの方たちもお仕事なんだから・・・」
「もうちょっと・・上手ければねえ~」
「まあ・・それは・・・一理あるかしら」
「でしょ?」
カットされたフルーツとオーダー通りのドリンクが運ばれてくる。
「おっ!」
「えっ?」
メストド1号はフォークでカットされたフルーツを調べていた。その時、ステージがせり上がり始めた。
「ノンフラッシュだよなあ~妨げになるといけないし・・・」
いつの間にかバンドは演奏を終えている。
「だ・か・ら・・ヤローは要らないって・・・」
ボソっと言うオストド。それに頷くメストド1号。ベリーダンスを観にきたのであって、
ヤローのダンスなんぞどうでもよい。まあ・・カメラテストのためと言われれば、頷くしかない。
「もしかして・・・延々と・・・」
「ツアコン時代も観たでしょ?」
「観ない!」
「何で?」
「メンドーだったから・・・バスの中で寝てた!」
「遊覧船とかは結構乗ったでしょ?」
「最初の一回は乗るけど・・あとは、乗らない!」
「何してたの?」
「寝てた!それか確認作業だわな・・あとは・・ひ・み・つ!」
「えっ?」
「おっ!いよいよだぁ~」
ここで誤魔化しておかなければ話がややっこしくなる。口が裂けてもお客様と一緒にずぶ濡れ
覚悟で霧の乙女号に乗るより、ガイド嬢を口説いていたとは言えない。
ついでに、もっと言えば、唯一の自由時間でもあるわけで、暗ちょこを眺めたり、どうやって
リベートを稼ぐか?とかも考えねばならないし、おまけと言ってはなんではあるが、
ファミリーやらカップルのお守より、一時くらいゆっくりする時間が欲しかったのである。
「う~ん!期待は・・・・・あっ!ヤバ・・・」
「えっ?」
こちらにリズムに乗りながらやってくるダンサー。つまり、チップのおねだりと、記念写真である。
「細かいのないんだよなあ~チクショー」
チップをあげる。つまり、衣装の好きな所に挟めると言うべきか、ドサクサに触れるのである。
オストド&メストド1号の間に立つダンサー。手を伸ばすことも出来ないわけではないが、
最悪の場合、日本にたどりつくまで、絶食を言い渡される恐れもある。
それでは、空飛ぶ食欲魔人のメンボクが丸潰れとなる。
一緒に記念写真に収まる。これは出口で販売される寸法になっている。
10TLもしくは、日本円なら1000円である。
10TLで鼻を伸ばしている写真を消滅させることが出来るのなら、安いものである。
だが、そうは問屋が降ろさないのが、我が家のルールなのを忘却の彼方に置き忘れていた。
「顔のリフトアップしたら?」
「あん?」
「鼻の下伸びてますけど・・・」
「えっ?」
顔は笑っているけど・・その途端思い切りオストドの横腹には、メストド1号の爪が突き刺さっていた。
ダンサーが別の客席に行った途端。オストドを激痛が襲ってきたことになる。
「たっくもう・・・」
「えへへ・・・」
ステージでは、ベリーダンサーが引っ込む。次はどうやら・・・民族舞踊とでも言うのだろうか?
「おや?」
「どうしたの?」
「記憶によれば・・・誰かが生贄になるはずだったような・・・」
「えっ?」
「そう!記憶によれば、観客がステージに上げられるの!」
「へえ~」
するとダンサーがオストド&メストド1号のテーブルにやってきた。勿論、拉致されるのはメストド1号だ。
オストドは牙をむき出し、如何にも「暴れるぞぉ~」とか「良い子にしているわけないじゃん!」と
テレパシーを送っていたのだ。
「あ・・あたし?」
「みたいだね!ホレ行って来い!」
「ああ・・面白かった!」
「何で私が引っ張り上げられるのかな?」
「テrパシー送っておいたからかな?」
「スカポンタン!」
「記念にはなったでしょ・・あはは面白かった!」
「もしかして企んで・・・いないわよね?」
「その件につきましては、ノーコメントとさせていただきます。」
メストド1号にはナイショなのだが、観客が踊らされる?と言うコーナーがあるのは、知っていた。
知っていたとなれば・・・「旅の記念だよねえ~」と企むのが、トラブルコンダクターである。
さっき、予約を入れに店に訪れた際、小声でマネジャー氏に頼んであったかどうかは、ここで
明かすわけにはいかない。何故ならば、秘密の一個くらい墓場まで持って行ったほうがよさそうだからだ。
「何か企んだわね?」
「いいえ・・滅相もございません。」
「そんで・・そんなに撮りまくっているけどどうするわけ?」
「だよねえ~考えてみれば・・・もう800枚近く撮っているもんね・・この旅行でさ・・・」
「またyoutubeとか?」
「いいねえ~その案いただき!ヤローは省くけど・・・」
「また・・旅行記?」
「まあねえ~書く?代わりに・・・」
「ヒマないもん!」
「でしょ?」
「で・・タイトルは?」
「飛んで!飛んで!飛んで!飛んで!イスタンブール」
「何それ?」
「数えてみなよ!成田~シンガポール~コロンボ~ドバイ~イスタンブールでしょ?」
「あっ!4回も乗ったんだよね・・・」
「まあね。あっ!曲は飛んでイスタンブールにしよう・・・」
ヤロー関係は時間の関係で省かせていただきましたが・・・・
どうやら、もう終わりらしい。後は・・おっさんのショーに付き合ってはいられない。
これから、部屋に戻り大量に買い込んだ土産の山と洗濯物の山を収納するのを眺めねばならない。
ついでに・・お風呂に入って睡眠を取らねばならない。
明日はもう・・日本へ向けて、出稼ぎの旅を始めねばならないからだ。
飛んで!飛んで!飛んで!飛んで!イスタンブール! ⑯へ続く
予約投稿で・・・
「お行儀よくね!解っているわよねえ~」
「あのね・・・」
「何か仰いました?日本まで空腹で帰る?」
「ご・・ご冗談はヨシコさん。」
わざわざ・・ナイトクラブへやってきて、2ドリンクセット。メニューから勝手に頼めば良いのだが、
自制心を働かさねばならないらしい。それでなくても、散々?プールで目の保養?をし、
ついでに言えば、溺れるか?と言うほど、息継ぎに失敗して大量の水を飲んでいるのである。
まあ、ここは羽目を外したい部分もあるが、同行者はメストド1号である。
「一生・・言われるよな・・・」
「あれ?何か仰いました?」
「ううん・・何も、何飲もうかな・・・面倒だし、明日帰るんだし・・コーラでいいか・・」
「それがいいかもね・・・」
バンドが演奏をしているので、多少小声なら悪態をついても大丈夫そうである。
「ヤローはいいから・・・」
「あのね・・・あの方たちもお仕事なんだから・・・」
「もうちょっと・・上手ければねえ~」
「まあ・・それは・・・一理あるかしら」
「でしょ?」
カットされたフルーツとオーダー通りのドリンクが運ばれてくる。
「おっ!」
「えっ?」
メストド1号はフォークでカットされたフルーツを調べていた。その時、ステージがせり上がり始めた。
「ノンフラッシュだよなあ~妨げになるといけないし・・・」
いつの間にかバンドは演奏を終えている。
「だ・か・ら・・ヤローは要らないって・・・」
ボソっと言うオストド。それに頷くメストド1号。ベリーダンスを観にきたのであって、
ヤローのダンスなんぞどうでもよい。まあ・・カメラテストのためと言われれば、頷くしかない。
「もしかして・・・延々と・・・」
「ツアコン時代も観たでしょ?」
「観ない!」
「何で?」
「メンドーだったから・・・バスの中で寝てた!」
「遊覧船とかは結構乗ったでしょ?」
「最初の一回は乗るけど・・あとは、乗らない!」
「何してたの?」
「寝てた!それか確認作業だわな・・あとは・・ひ・み・つ!」
「えっ?」
「おっ!いよいよだぁ~」
ここで誤魔化しておかなければ話がややっこしくなる。口が裂けてもお客様と一緒にずぶ濡れ
覚悟で霧の乙女号に乗るより、ガイド嬢を口説いていたとは言えない。
ついでに、もっと言えば、唯一の自由時間でもあるわけで、暗ちょこを眺めたり、どうやって
リベートを稼ぐか?とかも考えねばならないし、おまけと言ってはなんではあるが、
ファミリーやらカップルのお守より、一時くらいゆっくりする時間が欲しかったのである。
「う~ん!期待は・・・・・あっ!ヤバ・・・」
「えっ?」
こちらにリズムに乗りながらやってくるダンサー。つまり、チップのおねだりと、記念写真である。
「細かいのないんだよなあ~チクショー」
チップをあげる。つまり、衣装の好きな所に挟めると言うべきか、ドサクサに触れるのである。
オストド&メストド1号の間に立つダンサー。手を伸ばすことも出来ないわけではないが、
最悪の場合、日本にたどりつくまで、絶食を言い渡される恐れもある。
それでは、空飛ぶ食欲魔人のメンボクが丸潰れとなる。
一緒に記念写真に収まる。これは出口で販売される寸法になっている。
10TLもしくは、日本円なら1000円である。
10TLで鼻を伸ばしている写真を消滅させることが出来るのなら、安いものである。
だが、そうは問屋が降ろさないのが、我が家のルールなのを忘却の彼方に置き忘れていた。
「顔のリフトアップしたら?」
「あん?」
「鼻の下伸びてますけど・・・」
「えっ?」
顔は笑っているけど・・その途端思い切りオストドの横腹には、メストド1号の爪が突き刺さっていた。
ダンサーが別の客席に行った途端。オストドを激痛が襲ってきたことになる。
「たっくもう・・・」
「えへへ・・・」
ステージでは、ベリーダンサーが引っ込む。次はどうやら・・・民族舞踊とでも言うのだろうか?
「おや?」
「どうしたの?」
「記憶によれば・・・誰かが生贄になるはずだったような・・・」
「えっ?」
「そう!記憶によれば、観客がステージに上げられるの!」
「へえ~」
するとダンサーがオストド&メストド1号のテーブルにやってきた。勿論、拉致されるのはメストド1号だ。
オストドは牙をむき出し、如何にも「暴れるぞぉ~」とか「良い子にしているわけないじゃん!」と
テレパシーを送っていたのだ。
「あ・・あたし?」
「みたいだね!ホレ行って来い!」
「ああ・・面白かった!」
「何で私が引っ張り上げられるのかな?」
「テrパシー送っておいたからかな?」
「スカポンタン!」
「記念にはなったでしょ・・あはは面白かった!」
「もしかして企んで・・・いないわよね?」
「その件につきましては、ノーコメントとさせていただきます。」
メストド1号にはナイショなのだが、観客が踊らされる?と言うコーナーがあるのは、知っていた。
知っていたとなれば・・・「旅の記念だよねえ~」と企むのが、トラブルコンダクターである。
さっき、予約を入れに店に訪れた際、小声でマネジャー氏に頼んであったかどうかは、ここで
明かすわけにはいかない。何故ならば、秘密の一個くらい墓場まで持って行ったほうがよさそうだからだ。
「何か企んだわね?」
「いいえ・・滅相もございません。」
「そんで・・そんなに撮りまくっているけどどうするわけ?」
「だよねえ~考えてみれば・・・もう800枚近く撮っているもんね・・この旅行でさ・・・」
「またyoutubeとか?」
「いいねえ~その案いただき!ヤローは省くけど・・・」
「また・・旅行記?」
「まあねえ~書く?代わりに・・・」
「ヒマないもん!」
「でしょ?」
「で・・タイトルは?」
「飛んで!飛んで!飛んで!飛んで!イスタンブール」
「何それ?」
「数えてみなよ!成田~シンガポール~コロンボ~ドバイ~イスタンブールでしょ?」
「あっ!4回も乗ったんだよね・・・」
「まあね。あっ!曲は飛んでイスタンブールにしよう・・・」
ヤロー関係は時間の関係で省かせていただきましたが・・・・
どうやら、もう終わりらしい。後は・・おっさんのショーに付き合ってはいられない。
これから、部屋に戻り大量に買い込んだ土産の山と洗濯物の山を収納するのを眺めねばならない。
ついでに・・お風呂に入って睡眠を取らねばならない。
明日はもう・・日本へ向けて、出稼ぎの旅を始めねばならないからだ。
飛んで!飛んで!飛んで!飛んで!イスタンブール! ⑯へ続く
予約投稿で・・・
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by nyankome (2010-12-19 00:32)