飛んで!飛んで!飛んで!飛んで!イスタンブール! ⑯ [2010 夏 イスタンブールの旅]
第15章 出稼ぎへの旅立ち・・・
17,AUG,AM07:00 ベッドサイドにあるテーブルにおいた。携帯の目覚ましが鳴る。
毎度おなじみの光景ではあるけど、メストド1号を叩き起すオストドがそこには居る。
多分、オストドが叩き起されることはまずない。あるとすれば、くたばりかけている時ぐらいだろう。
それか、この世とオサラバしている時しかねえだろうなと思いながらも、叩き起こす。
ほんのわずかな滞在時間であったが、やはりイスタンブールはオストドが子供の時に抱いた
イメージ通りの街である。ゆったりとした時間の流れがそこにはある。
まあ、しばらくは毎年訪れることになる。残された時間、自由になる時間の制約はあるのだけど、
来年の夏もまたこの地に帰ってくることになる。
「ホレ!いいかげんに起きろ!」
うだうだしているメストド1号をベッドから引っ張り降ろすのもいつもの光景そのままだ。
「ねえ!空港までどれくらい?」
「そうねえ~バスで1時間見ておけばいいんんじゃないかな・・・」
朝・夕は混むかもしれないと事前の情報は入手していた。
「何時のフライトだっけ?」
「14時だけど・・・そうだな・・遅くても11時。出来れば10時半発のバスに乗りたいな・・・」
1時間と言ったけど、空港への移動ほど神経を使うものはない。
昔のことが昨日の様に脳裏に浮かぶ。
その昔、オストドがまだジャニーズ系だった頃、ツアーコンの駆けだしの頃だった。
群馬県のとある農協の団体さんを金毘羅様参拝に連れて行くときだった。
朝、群馬を出発して、羽田までバス移動をして飛行機に百数十名の団体を押しこむ。
この行程が問題だったのだ。
「間に合いますかねえ~」
「ひよっこが偉そうな事言うな!」
「都内混みますよぉ~」
オストドの悪い予想は的中したのだ。まあ、この時は航空会社の計らいで約1時間ほど遅らせて
貰った苦い過去がある。
「あの時は団体だったから,待ってくれたけどねえ~」
これがオストドの口癖にもなったし、空港へ移動する際の教訓にもなったのだ。
「まあ・・いずれにせよ!日本へ予定通り出稼ぎに行くには、これが最終便ってか・・・」
メストド1号は休みを多めに取っているのだが、オストドは日程分しかお休みを入れていない。
つまり、やむを得ない事情。例えば天災とか紛争とかがあれば別なのだが、一日出稼ぎに
遅れれば、それだけ割を喰うヒトが発生することもある。
だから、国際線での出発なら3時間前。国内線なら2時間前には、空港の中をウロウロしている。
最初の頃は散々文句を言われ続けたけど、最近は文句を言うのが面倒になったみたいだ。
「朝ごはんはゆっくり食べれるのよねえ~」
「奥様の仕度次第でございますが・・・」
さっさと着替え終わったオストドはベランダでタバコを咥えていた。
「閉めだしてやろうかしら・・・」
「やれるもんならやってみな!乗り遅れても知らないからな・・・」
「ホラ!早く!朝食に行くわよ!」
オストドの胃袋にはもうリンゴは収まっていたのだが、この先を考えると喰っておいたほうが良さそうだ。
これ以上、からかうと取って喰われそうだから、この辺でやめておいて、一緒にエグゼクティブラウンジへ
向かい朝食を摂る。
「相変わらずの食欲ですこと・・・・」
「喰えるときに喰っておかないと・・・日本へ帰ったら、ダイエットでしょ?」
「そうなるわねえ~」
ボスフォラス海峡を眺める窓際の席で朝食を摂りながら、外の景色を眺める。
「ここでいいかな?来年も・・・」
「そうね・・・いいんじゃない。気にいったし・・・」
朝食を終え、部屋に戻る。
「ええとぉ~計算によれば、丁度24時間後かな・・家に着くの!」
「うわぁ~遠くまで来たものねえ~」
「まあね!直行便は手が出る金額じゃないし・・・ロンドン経由も面白かったけど・・・」
「値段は?」
「チケットだけならねぇ~ロンドン経由が安かったけど・・空港使用税がね・・・」
「まあ・・いずれやる気でしょ?」
「かも・・・当分はやらない。と思うよ!アライアンスの問題もあるし・・・」
「ったく・・・油断しない様にしないと・・気が付いたらココはドコ?になりかねないわ」
「そこまではしないけどね・・・アフリカとか南米は出没するけどね!」
「さてと・・準備出来たわよ!」
「おや?早い・・・まあ・・いいか!早く行っちゃえ~」
オストドの記憶によれば、ベルボーイは居るのかもしれないけど、到着時も運んで貰えなかった。
従って、ベルボーイなんぞに頼む必要性はない。どうせタクシム広場までは、自力で運ぶのだ。
チェックアウトを済ませると、当初予約していたレートより安い。
まあ、部屋の冷蔵庫なんぞ手は付けていないのだから、サインをして終わりである。
スーツケースをオストドが引き摺り、キャリーをメストド1号が引き摺っていると、タクシードライバーが
声を掛けてくるのだが、ノーサンクスと答える。石畳の上をガラガラと引っ張って歩けばいいだけだ。
「この分だと・・10時半発に乗れるね!」
「ねえ・・このバスかな?」
「どうやらそうみたい。」
オストドがたむろしているドライバーに聞くと、閉めていたトランクを開ける。
車内で料金を徴収される。
「へえ・・早く出てきて良かったね。10時半発で・・・うわっ!」
「なんで動くわけ?」
「あはは・・判った!10時のバスに乗れちゃったみたい。」
バスは順調に空港に向かって走る。よく考えて見れば通勤ラッシュは終っているのだ。
順調に飛ばしてきたバス。最初に停まるのは国内線ターミナル。まあ、いずれ利用する機会もある。
しっかり場所を把握だけしておく。
「出発に着くのかな?」
「どうだろ?ありゃ・・デッパチには着かないみたい。アライバルに行くもの・・・」
バスはアライバル・・つまり、到着客が出てくる階下に着く。まあ、オストドにしてみれば、
神の思し召しである。屋外の灰皿に向かって、荷物をカートに放り込み、歩きだした。
第16章 国内線並みのチェックイン時間と貸し切り?へ続く・・・・
17,AUG,AM07:00 ベッドサイドにあるテーブルにおいた。携帯の目覚ましが鳴る。
毎度おなじみの光景ではあるけど、メストド1号を叩き起すオストドがそこには居る。
多分、オストドが叩き起されることはまずない。あるとすれば、くたばりかけている時ぐらいだろう。
それか、この世とオサラバしている時しかねえだろうなと思いながらも、叩き起こす。
ほんのわずかな滞在時間であったが、やはりイスタンブールはオストドが子供の時に抱いた
イメージ通りの街である。ゆったりとした時間の流れがそこにはある。
まあ、しばらくは毎年訪れることになる。残された時間、自由になる時間の制約はあるのだけど、
来年の夏もまたこの地に帰ってくることになる。
「ホレ!いいかげんに起きろ!」
うだうだしているメストド1号をベッドから引っ張り降ろすのもいつもの光景そのままだ。
「ねえ!空港までどれくらい?」
「そうねえ~バスで1時間見ておけばいいんんじゃないかな・・・」
朝・夕は混むかもしれないと事前の情報は入手していた。
「何時のフライトだっけ?」
「14時だけど・・・そうだな・・遅くても11時。出来れば10時半発のバスに乗りたいな・・・」
1時間と言ったけど、空港への移動ほど神経を使うものはない。
昔のことが昨日の様に脳裏に浮かぶ。
その昔、オストドがまだジャニーズ系だった頃、ツアーコンの駆けだしの頃だった。
群馬県のとある農協の団体さんを金毘羅様参拝に連れて行くときだった。
朝、群馬を出発して、羽田までバス移動をして飛行機に百数十名の団体を押しこむ。
この行程が問題だったのだ。
「間に合いますかねえ~」
「ひよっこが偉そうな事言うな!」
「都内混みますよぉ~」
オストドの悪い予想は的中したのだ。まあ、この時は航空会社の計らいで約1時間ほど遅らせて
貰った苦い過去がある。
「あの時は団体だったから,待ってくれたけどねえ~」
これがオストドの口癖にもなったし、空港へ移動する際の教訓にもなったのだ。
「まあ・・いずれにせよ!日本へ予定通り出稼ぎに行くには、これが最終便ってか・・・」
メストド1号は休みを多めに取っているのだが、オストドは日程分しかお休みを入れていない。
つまり、やむを得ない事情。例えば天災とか紛争とかがあれば別なのだが、一日出稼ぎに
遅れれば、それだけ割を喰うヒトが発生することもある。
だから、国際線での出発なら3時間前。国内線なら2時間前には、空港の中をウロウロしている。
最初の頃は散々文句を言われ続けたけど、最近は文句を言うのが面倒になったみたいだ。
「朝ごはんはゆっくり食べれるのよねえ~」
「奥様の仕度次第でございますが・・・」
さっさと着替え終わったオストドはベランダでタバコを咥えていた。
「閉めだしてやろうかしら・・・」
「やれるもんならやってみな!乗り遅れても知らないからな・・・」
「ホラ!早く!朝食に行くわよ!」
オストドの胃袋にはもうリンゴは収まっていたのだが、この先を考えると喰っておいたほうが良さそうだ。
これ以上、からかうと取って喰われそうだから、この辺でやめておいて、一緒にエグゼクティブラウンジへ
向かい朝食を摂る。
「相変わらずの食欲ですこと・・・・」
「喰えるときに喰っておかないと・・・日本へ帰ったら、ダイエットでしょ?」
「そうなるわねえ~」
ボスフォラス海峡を眺める窓際の席で朝食を摂りながら、外の景色を眺める。
「ここでいいかな?来年も・・・」
「そうね・・・いいんじゃない。気にいったし・・・」
朝食を終え、部屋に戻る。
「ええとぉ~計算によれば、丁度24時間後かな・・家に着くの!」
「うわぁ~遠くまで来たものねえ~」
「まあね!直行便は手が出る金額じゃないし・・・ロンドン経由も面白かったけど・・・」
「値段は?」
「チケットだけならねぇ~ロンドン経由が安かったけど・・空港使用税がね・・・」
「まあ・・いずれやる気でしょ?」
「かも・・・当分はやらない。と思うよ!アライアンスの問題もあるし・・・」
「ったく・・・油断しない様にしないと・・気が付いたらココはドコ?になりかねないわ」
「そこまではしないけどね・・・アフリカとか南米は出没するけどね!」
「さてと・・準備出来たわよ!」
「おや?早い・・・まあ・・いいか!早く行っちゃえ~」
オストドの記憶によれば、ベルボーイは居るのかもしれないけど、到着時も運んで貰えなかった。
従って、ベルボーイなんぞに頼む必要性はない。どうせタクシム広場までは、自力で運ぶのだ。
チェックアウトを済ませると、当初予約していたレートより安い。
まあ、部屋の冷蔵庫なんぞ手は付けていないのだから、サインをして終わりである。
スーツケースをオストドが引き摺り、キャリーをメストド1号が引き摺っていると、タクシードライバーが
声を掛けてくるのだが、ノーサンクスと答える。石畳の上をガラガラと引っ張って歩けばいいだけだ。
「この分だと・・10時半発に乗れるね!」
「ねえ・・このバスかな?」
「どうやらそうみたい。」
オストドがたむろしているドライバーに聞くと、閉めていたトランクを開ける。
車内で料金を徴収される。
「へえ・・早く出てきて良かったね。10時半発で・・・うわっ!」
「なんで動くわけ?」
「あはは・・判った!10時のバスに乗れちゃったみたい。」
バスは順調に空港に向かって走る。よく考えて見れば通勤ラッシュは終っているのだ。
順調に飛ばしてきたバス。最初に停まるのは国内線ターミナル。まあ、いずれ利用する機会もある。
しっかり場所を把握だけしておく。
「出発に着くのかな?」
「どうだろ?ありゃ・・デッパチには着かないみたい。アライバルに行くもの・・・」
バスはアライバル・・つまり、到着客が出てくる階下に着く。まあ、オストドにしてみれば、
神の思し召しである。屋外の灰皿に向かって、荷物をカートに放り込み、歩きだした。
第16章 国内線並みのチェックイン時間と貸し切り?へ続く・・・・
我が群馬の農協さん、ちゃんと良い子にしてましたか?(^^)
いよいよ帰国の途に着くようですね(o^_’)b
by inacyan (2010-12-25 17:42)
こんばんは!☆
by りりー (2010-12-25 18:40)
こんばんは^^
今日も来ちゃいました☆
by りりー (2010-12-26 19:19)