飛んで!飛んで!飛んで!飛んで!イスタンブール! ⑱ [2010 夏 イスタンブールの旅]
第17章 “デレイしやがるんなら・・・もっとせんかい!”
通りかかた係員?にスモーキングラウンジを尋ね、ついでに鼻をヒクヒクさせながら、
スモーキングルームに飛び込む。
まずは、地中海の奥底に沈まないですんだことを感謝して、一服。
次に、砂漠で砂まみれにならないで済んだ事に対して、また一本。
やっと・・生きた心地になる。まあ、ノンベもそうだが、ヘビースモーカーであるオストドは、
何らかの理由を付け、せっせとニコチンとタールを供給する。
あきれ顔のメストド1号もまた始まったか!と言う顔をしながらも、そんなオストドに付き合わされる。
意外だったのは、スモーキングルームにおける。日本人の占有率の高さである。
さすがのオストドもスモーキングルームで喰いモノを口に運ぶことはない。
だが、オバチャマパワーは凄まじいものだ。
そこへ、やはり日本人カップルが中に入ってきて、オバチャマたちにデレイを告げたのだ。
どうもオバチャマたちのパワーは凄い。廻りの客の迷惑なんざ返り見ない大声でしゃべる。
同じ日本の地の隅っこに住むオストドとメストド1号は、その場を逃げだし、F5ゲートへ行ってみる。
一番信用してはいけないのが、他人の会話である。自分の目で確認し、係員をとっ捕まえて
デレイが本当なのか?確かめねばならない。
「どうやら・・本当みたいだな!」
「どうする?確か1時間25分の乗継時間だったわよねえ~」
「まあね!まあ、成田行きだし、乗り継ぐ必要もないし・・・乗り遅れだけ気を付ければ・・・」
「ラウンジにでも行く?」
「免税店はいい?」
「まあね・・欲しいモノはないし・・・」
そこでまた来た通路を戻ることにした。ラウンジで吸えないと嫌なので、もう一服したのは
もはや言わないでも先刻ご承知のこと。
ラウンジへ飛び込む。偶然と言うのだろうか?それとも、神の思し召しなのか知らないが、
スモーキングラウンジへ飛び込んだわけだ。
「へえ~ここは全面吸えるのね?」
「みたいだな・・エジプトバンザイ!」
「おおげさな・・・・」
「いいの・・・さてと・・腹ごしらえしようかな・・・」
「まだ・・・食べるの?まるで・・・」
「パブロフの犬で結構でございますよ!奥様・・・」
「さてと・・どれだけ遅れるのかな?聞いてくるわ!」
「うん!」
受付カウンターへ行き、尋ねて見る。あっちこっち電話を掛けていたが、帰ってきた答えは・・・
「今のところ判りません!アナウンスをお待ちになってください。」
「あっそう・・・」
ドリンクを飲みながら、読書をしているメストド1号のところへ戻る。
間違えても、カウンター嬢を口説いてはいない。世間話をしたくらいである。
「どうだって?」
「さあねえ~要領得ないな・・遅れるだけは確実だけど・・・・」
「ねえ!アレ使えない?」
「やってみるか・・・・」
備え付けのPCを使い、日本のエジプト航空のサイトに繋いでみることに・・・
「判ったよ・・・なんで出発地で判らないのか?良く判らないけど・・・」
「何時だった?19時半になってたな・・日本のサイトでは・・・・」
「何分遅れかしら・・ええと・・・」
「2時間45分。中途半端だよなあ~どうせなら翌朝までデレイしやがれ!」
「そうなると・・どうなるの?」
「そうねえ~天候のせいでもないし、紛争でもないし・・・ホテル提供あったんじゃない?」
「そうすると?」
「まあ・・思いがけない機中泊はなくなり、ホテルで寝て早朝出発かな・・・」
「そっちの方が良かった・・・」
「だねえ~寝不足は機中でも補えるし・・・」
「何か食べよう・・安心したら、腹へったぁ~」
「そうして・・・俺!ラウンジの中徘徊しているから・・・・」
また・・・遅れた・・・
コレなら・・判る!
「そろそろ・・ゲートオープンらしいよ!」
「そうなの?」
「うん。」
メストド1号が最後になるかもしれないコーヒーを飲み干し、オストドは紅茶を飲み干す。
「さてと・・行きますかねえ~」
「出発の儀式は?」
「散々・・吸ったけど、スモーキングルームで一服しておくか・・・長旅だし!」
「そうね・・そうして貰った方がいいわ!」
オストドはズタボロのダンヒルのレポーターバックを下げ、ポロのキャリーを引っ張り歩く。
その後ろからメストド1号が二人分のチケットやらパスポートを入れたリュックを背負って
後に続いた。
「思い切りデレイしてくれればよかったのに・・・」
「これも神様の思し召しよ!」
「だね・・・」
F5ゲートに入ると、自分が今エジプト・カイロの空港に居ることすら、信じられないくらい
日本人が多い。聴こえてくるのは、日本語の嵐だ・・・・
「ねえ・・・なんでこんあに日本人多いのかな?」
「それはね・・・クオリティーの割りには安いからじゃない?」
「そうなの?」
「うん。予約した時は130度だったかな・背もたれが倒れる角度・・・それがさ・・・」
「それが?」
「うん。フルフラットだってさ・・・ぐっすり眠って居ると、日本に着いているって計算かな・・・」
「エコじゃなくて良かった!」
「もう・・・無理だね・・・帰ったら来年の予約入れなきゃ・・・」
搭乗口では長い列ができている。勿論、オストド&メストド1号は優先搭乗。
係員がエジプトのビザをチェックしているらしい。オストドとメストド1号はビザを持っていない。
「ねえ・・・」
「あん?」
「ビザチェックらしいけど・・・」
「大丈夫!ボーディングパスにスタンプあるもん!」
「本当?アナタの勘外れっぱなしなんですけど・・・」
「インシャラー!全ては神の思し召しのままに・・さ・・・」
問題なく機中の人(トド)となる。ここから、成田までは、9604Km。11時間余りのフライトだ。
最終章 カイロ~成田のフライトとちょっと・・ムッとした話へ続く。
通りかかた係員?にスモーキングラウンジを尋ね、ついでに鼻をヒクヒクさせながら、
スモーキングルームに飛び込む。
まずは、地中海の奥底に沈まないですんだことを感謝して、一服。
次に、砂漠で砂まみれにならないで済んだ事に対して、また一本。
やっと・・生きた心地になる。まあ、ノンベもそうだが、ヘビースモーカーであるオストドは、
何らかの理由を付け、せっせとニコチンとタールを供給する。
あきれ顔のメストド1号もまた始まったか!と言う顔をしながらも、そんなオストドに付き合わされる。
意外だったのは、スモーキングルームにおける。日本人の占有率の高さである。
さすがのオストドもスモーキングルームで喰いモノを口に運ぶことはない。
だが、オバチャマパワーは凄まじいものだ。
そこへ、やはり日本人カップルが中に入ってきて、オバチャマたちにデレイを告げたのだ。
どうもオバチャマたちのパワーは凄い。廻りの客の迷惑なんざ返り見ない大声でしゃべる。
同じ日本の地の隅っこに住むオストドとメストド1号は、その場を逃げだし、F5ゲートへ行ってみる。
一番信用してはいけないのが、他人の会話である。自分の目で確認し、係員をとっ捕まえて
デレイが本当なのか?確かめねばならない。
「どうやら・・本当みたいだな!」
「どうする?確か1時間25分の乗継時間だったわよねえ~」
「まあね!まあ、成田行きだし、乗り継ぐ必要もないし・・・乗り遅れだけ気を付ければ・・・」
「ラウンジにでも行く?」
「免税店はいい?」
「まあね・・欲しいモノはないし・・・」
そこでまた来た通路を戻ることにした。ラウンジで吸えないと嫌なので、もう一服したのは
もはや言わないでも先刻ご承知のこと。
ラウンジへ飛び込む。偶然と言うのだろうか?それとも、神の思し召しなのか知らないが、
スモーキングラウンジへ飛び込んだわけだ。
「へえ~ここは全面吸えるのね?」
「みたいだな・・エジプトバンザイ!」
「おおげさな・・・・」
「いいの・・・さてと・・腹ごしらえしようかな・・・」
「まだ・・・食べるの?まるで・・・」
「パブロフの犬で結構でございますよ!奥様・・・」
「さてと・・どれだけ遅れるのかな?聞いてくるわ!」
「うん!」
受付カウンターへ行き、尋ねて見る。あっちこっち電話を掛けていたが、帰ってきた答えは・・・
「今のところ判りません!アナウンスをお待ちになってください。」
「あっそう・・・」
ドリンクを飲みながら、読書をしているメストド1号のところへ戻る。
間違えても、カウンター嬢を口説いてはいない。世間話をしたくらいである。
「どうだって?」
「さあねえ~要領得ないな・・遅れるだけは確実だけど・・・・」
「ねえ!アレ使えない?」
「やってみるか・・・・」
備え付けのPCを使い、日本のエジプト航空のサイトに繋いでみることに・・・
「判ったよ・・・なんで出発地で判らないのか?良く判らないけど・・・」
「何時だった?19時半になってたな・・日本のサイトでは・・・・」
「何分遅れかしら・・ええと・・・」
「2時間45分。中途半端だよなあ~どうせなら翌朝までデレイしやがれ!」
「そうなると・・どうなるの?」
「そうねえ~天候のせいでもないし、紛争でもないし・・・ホテル提供あったんじゃない?」
「そうすると?」
「まあ・・思いがけない機中泊はなくなり、ホテルで寝て早朝出発かな・・・」
「そっちの方が良かった・・・」
「だねえ~寝不足は機中でも補えるし・・・」
「何か食べよう・・安心したら、腹へったぁ~」
「そうして・・・俺!ラウンジの中徘徊しているから・・・・」
また・・・遅れた・・・
コレなら・・判る!
「そろそろ・・ゲートオープンらしいよ!」
「そうなの?」
「うん。」
メストド1号が最後になるかもしれないコーヒーを飲み干し、オストドは紅茶を飲み干す。
「さてと・・行きますかねえ~」
「出発の儀式は?」
「散々・・吸ったけど、スモーキングルームで一服しておくか・・・長旅だし!」
「そうね・・そうして貰った方がいいわ!」
オストドはズタボロのダンヒルのレポーターバックを下げ、ポロのキャリーを引っ張り歩く。
その後ろからメストド1号が二人分のチケットやらパスポートを入れたリュックを背負って
後に続いた。
「思い切りデレイしてくれればよかったのに・・・」
「これも神様の思し召しよ!」
「だね・・・」
F5ゲートに入ると、自分が今エジプト・カイロの空港に居ることすら、信じられないくらい
日本人が多い。聴こえてくるのは、日本語の嵐だ・・・・
「ねえ・・・なんでこんあに日本人多いのかな?」
「それはね・・・クオリティーの割りには安いからじゃない?」
「そうなの?」
「うん。予約した時は130度だったかな・背もたれが倒れる角度・・・それがさ・・・」
「それが?」
「うん。フルフラットだってさ・・・ぐっすり眠って居ると、日本に着いているって計算かな・・・」
「エコじゃなくて良かった!」
「もう・・・無理だね・・・帰ったら来年の予約入れなきゃ・・・」
搭乗口では長い列ができている。勿論、オストド&メストド1号は優先搭乗。
係員がエジプトのビザをチェックしているらしい。オストドとメストド1号はビザを持っていない。
「ねえ・・・」
「あん?」
「ビザチェックらしいけど・・・」
「大丈夫!ボーディングパスにスタンプあるもん!」
「本当?アナタの勘外れっぱなしなんですけど・・・」
「インシャラー!全ては神の思し召しのままに・・さ・・・」
問題なく機中の人(トド)となる。ここから、成田までは、9604Km。11時間余りのフライトだ。
最終章 カイロ~成田のフライトとちょっと・・ムッとした話へ続く。
いよいよ最終章ですね(^^)
by inacyan (2010-12-28 21:21)
こんばんは!
お越し頂きありがとうございます^^☆
by りりー (2010-12-28 23:35)
知っている限りで ソネブロのブロガーさんの中で 一番近くに住んでおられる!(多分!)空飛ぶ食欲魔神さ~ん 今年は途中からでしたが お世話になりました。
(もしかしたら もう1記事ありかもしれないけど・・・。)本年のブログ 一応書き納めしました。^^来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます!^^
来る年が オストドさんにとって 更に良い年になるよう願っております!
御家族みなさん 良い年をお迎えくださいね!^^にゃはは☆
お休みが取れましたら ゆっくり身体を休めてくださいね!^^
by ゆうのすけ (2010-12-30 03:21)