マイルで参る!in台北。オストド&メストド1号のぶらり旅 ① [2011 台北の旅]
― まえがきに代えて -
「ぎゃぁぁぁぁぁ~マイルが・・」
「どうしたの?」
「忘れてた・・・マイル失効しちゃうよぉぉぉぉぉ~」
「どうにかしなさい!」
「へっ?」
「どこかへ行けばいいんでしょう?」
「まあね・・・」
今回の旅は予定外の旅。まだ先だったよなと思っていたのだが、どうやらオストド。
1年ほど体内時計がずれていた様だ。
「さてと・・・どのくらい失効するんだろう?」
ANAマイレージで調べて見ると、1年で3万マイルを超えている。
「う~ん!休みか・・・問題は」
大手を振って休める日は空席がない。あっても、メストド1号は中国本土は嫌だと言う。
「大体・・・没有没有でしょ?あたし・・好きか嫌いかと言われれば・・・嫌い!」
「だよねえ~」
「香港は?」
「没有!」
「どこなら行けるの?」
「台北なら・・・おっ!松山で取れるぞ!」
桃園だったら考えていたかもしれない。でも、松山機場なら好都合だ。
「へえ~松山取れるの?」
「うん!ビジネスクラスで3万5千マイル消化出来る・・・」
「久しぶりの台湾かぁ~いいわね!」
「懐かしいでしょ?」
「まあね・・どこ行こうかな?」
「どうか・・お手柔らかに・・・通訳さん!」
「えっ!あたしが・・・」
「俺!覚える気なかったし・・・あんたは喋れたじゃん!」
こういう訳で急遽、昨年もあと2週間ほどで終わろうとしていた時に、旅立ちが決定したのだ。
「ホテルはどうするかな・・・」
「ヒルトンは?」
「没有!」
「どうしようか?」
「昌華(フォーモッサ)は?俺・・泊まってきたけどいいホテルだよ・・」
「高いんでしょう?」
「まあね・・特級クラスだから・・・・」
「安いところでいいわよ・・・どうせ寝るだけだし・・・」
「安いところねえ~最低でも星4つは欲しい・・・」
とりあえず、ホテルと航空券さえあれば、オストド&メストド1号の旅は勝手に始まる。
まあ、休みをどうもぎ取るのか?スケジュールを調整すれば済む話だ。
「ええと・・一日フライングで仕事を始めればなんとかなるな・・・」
そのため、とっくに亡くなっている人をもう一度死んだことにして、お土産はネットで手配。
これで、アリバイは完璧。会社の携帯は事務所にぶん投げ、自分の携帯の電源をぶち切っておく。
そうすれば、休みはもぎ取れるのだ。まあ、職人’sも長期休暇の際に冠婚葬祭を使うわけだから、
文句を言わない代わりに、こちらもその手を使わせてもらうことにしたのだ。
― 第一章 旅立ち ―
07,JAN AM4:30
目覚まし時計に叩き起こされる。寝たのは日付が変わってからだった。
自分で用意するモノを、某軽井沢のショッピングモールで、51%OFFで手に入れた、新しい相棒Ⅱに
放り込む。メストド1号にはそのお揃いのデザインで小ぶりなモノをプレゼントさせられた。
させられたと言うのは、メストド2号の巧みなセールストークに、店員さえもニガ笑いをした
某ブランドのバック。オストドの2か月分の小遣いがぶっ飛んだことになる。
「お嬢のことだから、たぶん・持っていく気だな・・・」
「たぶんね・・・」
「絶対に貸さない!」
「そうかしら・・・甘いというか・・極甘の親馬鹿のくせに・・・」
「んっぐ・・・」
言い返せないトドが1頭そこにいて、腹を抱えて笑っているトドが1頭そこにいる。
「用意できたの?」
「こっちはねえ~」
着替えの荷造りはメストド1号の担当だ。別にオストドだったら、“着たきり雀”でも一向に構わない。
したがって、この日はコレ!この日はそうねえ~と洋服の山が築かれる。
「まあ・・キャリー2個ってところかな?」
「何言っているのよ・・1個で行くわよ!ポーターさんが大変でしょ?」
ここで言うポーターさんとは、オストドのことである。
メストド1号に言わせると、最近は荷物ぐらいしか持てないんだからと言う。
まあ、そう言うことにしておくのが、無難。君子は危うきに近寄らないものだと、最近、学んだのだ。
寒空の中をベランダに一服しに起きてゆく。起きるついでにメストド1号を小突いてみたら、珍しく
そう・・珍しく、一発で起きた!と思ったら、また夢の中へ逆戻りである。
「もうちょっとだけ寝かせておくか・・・」
玄関に新聞を取りに行き、お茶を入れ、目は活字を彷徨いながらも、時折、テレビに映る時報をみる。
「さてと・・そろそろかな・・・」
メストド1号を叩き起こす。まあ、蓑虫みたいに布団に包まっているのを剥げば起きる。
「何時に家を出るの?」
「ええと・・5時50分発の電車だから・・・」
歩いてもいける気がするもだが、一駅だけ電車に乗り、駅前から羽田空港行のリムジンバスに乗る。
そのバスの出発時間は、6時10分発。その30分後のバスでもよさそうだが、混む恐れがある。
したがって、早目、早目に行動するクセは抜けそうにない。
「ほら・・行くわよ!」
「へっ?」
どう考えても少々早すぎる気がしたのだが、メストド1号がすでにスタンバイを終えている。
お互い、忘れ物を1個ずつ思い出して、家を出た。最近、物忘れが少し現れ始めたオストドは、
メストド1号に施錠の確認を求めたのは言うまでもない。
「ねえ・・ちゃんと・・バス予約してある?」
「もちろん、乗れないといやだからねえ~」
「乗れないことってあるのかな?」
「そうねえ~あるんじゃない?稀には・・・」
「どこで乗り換えるの?」
「今は国際線ターミナルまで行っているらしいよ・・・」
新しいターミナルビル。図面を眺めたことはある。エンジニアとしての血は騒いだのだけど、
提示された金額と職人’sの稼働状況にやむ得ず断念した場所だ。やはり、気にならないといえば、
それは嘘になる。
「やりたかったよなぁ~」
「そうなの?」
「まあねえ~成田の一タミはうちの施工だよ!羽田もやりたかったんだけど・・・」
リムジンバスが乗り場へ入ってくる。ドライバー氏に、「インター」と告げ、荷物を預ける。
料金一人当たり、1200円を二人分支払い、バスに乗り込む。
「ちゃんとシートベルトするのよ!」
「メンドーなんだけど・・・」
「道交法でしょ?」
渡されたベルトの長さが足りない。
「うっ!」
「どうしたの?」
「また太ったのかな・・・長さが足りない!」
「変ねえ~あっ!こっちがアンタのだった・・・」
「勘弁してくれる?冷や汗でてくるところだった・・・」
「まあ、少し御痩せになったほうがいいわね・・長生きしたければ・・・」
「考えておく?」
「おくんじゃなくて・・・ナイシトールでも飲んでみる?」
「痩せるかな?無駄な気もしないではないけど・・・」
「やってみないと解らないでしょ?」
「だねえ~」
最近、いや最初からかもしれないけどすっかり威厳の無くなったオストドと、吠えまくるメストド1号を
乗せたリムジンバスは一路、羽田空港を目指してゆく。
第二ターミナル・第一ターミナルを過ぎ、走ったことがあるトンネルを抜け、まばゆいばかりの国際線
ターミナルにバスは吸い込まれてゆく。
「と・・トイレ!」
ドライバー氏から荷物を受け取ると一目散にトイレに駆け込むオストド。
バスに乗る前から、トイレに行きたかったのだが、必死に我慢をしていたのだ。
トイレを済ませ、人心地がつくと目に入ってくるのは、スモーキングルーム。
「えへへ・・・」
「判ったわよ・・・おしゃぶりタイムね!」
この先、ラウンジまで禁煙しなければならない。そうなれば、吸い貯めが必要になる。
JALの機長とコーパイが入ってきた。JALの機長は目があったので、軽く会釈してくる。
「そういえば・・昔、なにかで読んだけど・・・」
「えっ?」
「機長がさぁ~タバコ吸いたくなって窓を開けた話・・・」
「ああ・・閉まらなくなったってやつ?」
「うん。あれで疑問が解けたんだよな・・・」
「何が?」
「ホラ!お偉いさんが乗った飛行機には国旗が飾られているでしょ?」
「ええ・・・」
「どうやって・・出したり、外したりするのか解らなかったんだけど・・・ね!」
たぶん、オストドがエアラインの機長だったら、こう言うのかもしれない。
「タバコを吸わないやつとは一緒に仕事出来ねえよ!」とほざいて、コックピットから叩きだす。
現に今でも、「7はあ?嫌煙権だぁ~?そんなもん糞くらえ!だ!」と・・・
従って、オストドの現場には喫煙者しか入場が許されない。やはり、暴君なのかもしれない。
「もうチェックインできるのかな?」
「出来る・・はず。」
チェックインカウンターに向かい。8820円と35000マイル吐き出して、受け取ったEチケットを出す。
「カードいる?」
「いいえ、結構4でございます。既にご登録いただいてますから・・・」
預け入れた手荷物には、ファーストクラスのタッグが付けられ、予約済みの搭乗券を受け取る。
「お気をつけていってらっしゃいませ!」
「ありがとう!」
「さてと・・どうする?出国する?」
「それより折角だからちょっと見学しない?」
「まあねえ~いいけど・・・」
ここにメストド1号の陰謀が隠されていたのだ。運動不足のオストド。
どうやら、1日1万歩歩かせる算段だったらしい。
階上にあがり、空港を見学する。ひととおり、見学を終え、ATMを探す。
「うちのは・・どこかな?」
「オタクの銀行ねえ~あるのかな?」
「あるでしょう・・ふつう・・・」
「あっ!あった・・・でもちゃっちい~」
「なんでかな?」
「推測すると・・・・」
「しなくて結構!言いたいこと解っているわよ!」
ATMで今回の旅の軍資金を降ろすメストド1号。お金ならオストドの財布にもそれなりの金額は
とりあえず、入れてあるのだけど、それはそれ、これはこれ。
「幾らあればいいかしら?」
「3日だから・・3万もあればいいんじゃない?ホテルはカード決済するし・・・」
どうやら、危ないと考えたメストド1号は、それなりの金額を引き出した様だ。
「さてと・・・出国税買わなきゃいけないし、行こうか?」
「ちゃんと聞いた?」
「うん・・ラ○コムとええと・・ナントカ・・ウエムラ・・・」
「やれやれ・・」
「大体さ・・毎回変えるなっての・・」
「ちゃんと知ってますよぉ~クリスマスプレゼントのほかに、バックも買ってあげたの・・・」
「バレ・・・」
「当たり前でしょ!あたしは何を買ってもらおうかな・・・」
「ま・・まだ買わせるの?そのバックだけでも・・・・」
「相当、積んでいるはずですけど?」
「お・・お好きなモン買えば?ただし・・自腹で・・・」
出国税の化粧品を買い、ついでに台北のガイドブックを買い終えると、オストドの足は必然と
ラウンジへ向かって歩き出す。もちろん言うまでもない。
朝ごはんを食べるのと、離陸前の神聖?な儀式という名を借りた、ニコチン補充のためである。
マイルで参る!in台北。オストド&メストド1号のぶらり旅 ②へ続く・・・
「ぎゃぁぁぁぁぁ~マイルが・・」
「どうしたの?」
「忘れてた・・・マイル失効しちゃうよぉぉぉぉぉ~」
「どうにかしなさい!」
「へっ?」
「どこかへ行けばいいんでしょう?」
「まあね・・・」
今回の旅は予定外の旅。まだ先だったよなと思っていたのだが、どうやらオストド。
1年ほど体内時計がずれていた様だ。
「さてと・・・どのくらい失効するんだろう?」
ANAマイレージで調べて見ると、1年で3万マイルを超えている。
「う~ん!休みか・・・問題は」
大手を振って休める日は空席がない。あっても、メストド1号は中国本土は嫌だと言う。
「大体・・・没有没有でしょ?あたし・・好きか嫌いかと言われれば・・・嫌い!」
「だよねえ~」
「香港は?」
「没有!」
「どこなら行けるの?」
「台北なら・・・おっ!松山で取れるぞ!」
桃園だったら考えていたかもしれない。でも、松山機場なら好都合だ。
「へえ~松山取れるの?」
「うん!ビジネスクラスで3万5千マイル消化出来る・・・」
「久しぶりの台湾かぁ~いいわね!」
「懐かしいでしょ?」
「まあね・・どこ行こうかな?」
「どうか・・お手柔らかに・・・通訳さん!」
「えっ!あたしが・・・」
「俺!覚える気なかったし・・・あんたは喋れたじゃん!」
こういう訳で急遽、昨年もあと2週間ほどで終わろうとしていた時に、旅立ちが決定したのだ。
「ホテルはどうするかな・・・」
「ヒルトンは?」
「没有!」
「どうしようか?」
「昌華(フォーモッサ)は?俺・・泊まってきたけどいいホテルだよ・・」
「高いんでしょう?」
「まあね・・特級クラスだから・・・・」
「安いところでいいわよ・・・どうせ寝るだけだし・・・」
「安いところねえ~最低でも星4つは欲しい・・・」
とりあえず、ホテルと航空券さえあれば、オストド&メストド1号の旅は勝手に始まる。
まあ、休みをどうもぎ取るのか?スケジュールを調整すれば済む話だ。
「ええと・・一日フライングで仕事を始めればなんとかなるな・・・」
そのため、とっくに亡くなっている人をもう一度死んだことにして、お土産はネットで手配。
これで、アリバイは完璧。会社の携帯は事務所にぶん投げ、自分の携帯の電源をぶち切っておく。
そうすれば、休みはもぎ取れるのだ。まあ、職人’sも長期休暇の際に冠婚葬祭を使うわけだから、
文句を言わない代わりに、こちらもその手を使わせてもらうことにしたのだ。
― 第一章 旅立ち ―
07,JAN AM4:30
目覚まし時計に叩き起こされる。寝たのは日付が変わってからだった。
自分で用意するモノを、某軽井沢のショッピングモールで、51%OFFで手に入れた、新しい相棒Ⅱに
放り込む。メストド1号にはそのお揃いのデザインで小ぶりなモノをプレゼントさせられた。
させられたと言うのは、メストド2号の巧みなセールストークに、店員さえもニガ笑いをした
某ブランドのバック。オストドの2か月分の小遣いがぶっ飛んだことになる。
「お嬢のことだから、たぶん・持っていく気だな・・・」
「たぶんね・・・」
「絶対に貸さない!」
「そうかしら・・・甘いというか・・極甘の親馬鹿のくせに・・・」
「んっぐ・・・」
言い返せないトドが1頭そこにいて、腹を抱えて笑っているトドが1頭そこにいる。
「用意できたの?」
「こっちはねえ~」
着替えの荷造りはメストド1号の担当だ。別にオストドだったら、“着たきり雀”でも一向に構わない。
したがって、この日はコレ!この日はそうねえ~と洋服の山が築かれる。
「まあ・・キャリー2個ってところかな?」
「何言っているのよ・・1個で行くわよ!ポーターさんが大変でしょ?」
ここで言うポーターさんとは、オストドのことである。
メストド1号に言わせると、最近は荷物ぐらいしか持てないんだからと言う。
まあ、そう言うことにしておくのが、無難。君子は危うきに近寄らないものだと、最近、学んだのだ。
寒空の中をベランダに一服しに起きてゆく。起きるついでにメストド1号を小突いてみたら、珍しく
そう・・珍しく、一発で起きた!と思ったら、また夢の中へ逆戻りである。
「もうちょっとだけ寝かせておくか・・・」
玄関に新聞を取りに行き、お茶を入れ、目は活字を彷徨いながらも、時折、テレビに映る時報をみる。
「さてと・・そろそろかな・・・」
メストド1号を叩き起こす。まあ、蓑虫みたいに布団に包まっているのを剥げば起きる。
「何時に家を出るの?」
「ええと・・5時50分発の電車だから・・・」
歩いてもいける気がするもだが、一駅だけ電車に乗り、駅前から羽田空港行のリムジンバスに乗る。
そのバスの出発時間は、6時10分発。その30分後のバスでもよさそうだが、混む恐れがある。
したがって、早目、早目に行動するクセは抜けそうにない。
「ほら・・行くわよ!」
「へっ?」
どう考えても少々早すぎる気がしたのだが、メストド1号がすでにスタンバイを終えている。
お互い、忘れ物を1個ずつ思い出して、家を出た。最近、物忘れが少し現れ始めたオストドは、
メストド1号に施錠の確認を求めたのは言うまでもない。
「ねえ・・ちゃんと・・バス予約してある?」
「もちろん、乗れないといやだからねえ~」
「乗れないことってあるのかな?」
「そうねえ~あるんじゃない?稀には・・・」
「どこで乗り換えるの?」
「今は国際線ターミナルまで行っているらしいよ・・・」
新しいターミナルビル。図面を眺めたことはある。エンジニアとしての血は騒いだのだけど、
提示された金額と職人’sの稼働状況にやむ得ず断念した場所だ。やはり、気にならないといえば、
それは嘘になる。
「やりたかったよなぁ~」
「そうなの?」
「まあねえ~成田の一タミはうちの施工だよ!羽田もやりたかったんだけど・・・」
リムジンバスが乗り場へ入ってくる。ドライバー氏に、「インター」と告げ、荷物を預ける。
料金一人当たり、1200円を二人分支払い、バスに乗り込む。
「ちゃんとシートベルトするのよ!」
「メンドーなんだけど・・・」
「道交法でしょ?」
渡されたベルトの長さが足りない。
「うっ!」
「どうしたの?」
「また太ったのかな・・・長さが足りない!」
「変ねえ~あっ!こっちがアンタのだった・・・」
「勘弁してくれる?冷や汗でてくるところだった・・・」
「まあ、少し御痩せになったほうがいいわね・・長生きしたければ・・・」
「考えておく?」
「おくんじゃなくて・・・ナイシトールでも飲んでみる?」
「痩せるかな?無駄な気もしないではないけど・・・」
「やってみないと解らないでしょ?」
「だねえ~」
最近、いや最初からかもしれないけどすっかり威厳の無くなったオストドと、吠えまくるメストド1号を
乗せたリムジンバスは一路、羽田空港を目指してゆく。
第二ターミナル・第一ターミナルを過ぎ、走ったことがあるトンネルを抜け、まばゆいばかりの国際線
ターミナルにバスは吸い込まれてゆく。
「と・・トイレ!」
ドライバー氏から荷物を受け取ると一目散にトイレに駆け込むオストド。
バスに乗る前から、トイレに行きたかったのだが、必死に我慢をしていたのだ。
トイレを済ませ、人心地がつくと目に入ってくるのは、スモーキングルーム。
「えへへ・・・」
「判ったわよ・・・おしゃぶりタイムね!」
この先、ラウンジまで禁煙しなければならない。そうなれば、吸い貯めが必要になる。
JALの機長とコーパイが入ってきた。JALの機長は目があったので、軽く会釈してくる。
「そういえば・・昔、なにかで読んだけど・・・」
「えっ?」
「機長がさぁ~タバコ吸いたくなって窓を開けた話・・・」
「ああ・・閉まらなくなったってやつ?」
「うん。あれで疑問が解けたんだよな・・・」
「何が?」
「ホラ!お偉いさんが乗った飛行機には国旗が飾られているでしょ?」
「ええ・・・」
「どうやって・・出したり、外したりするのか解らなかったんだけど・・・ね!」
たぶん、オストドがエアラインの機長だったら、こう言うのかもしれない。
「タバコを吸わないやつとは一緒に仕事出来ねえよ!」とほざいて、コックピットから叩きだす。
現に今でも、「7はあ?嫌煙権だぁ~?そんなもん糞くらえ!だ!」と・・・
従って、オストドの現場には喫煙者しか入場が許されない。やはり、暴君なのかもしれない。
「もうチェックインできるのかな?」
「出来る・・はず。」
チェックインカウンターに向かい。8820円と35000マイル吐き出して、受け取ったEチケットを出す。
「カードいる?」
「いいえ、結構4でございます。既にご登録いただいてますから・・・」
預け入れた手荷物には、ファーストクラスのタッグが付けられ、予約済みの搭乗券を受け取る。
「お気をつけていってらっしゃいませ!」
「ありがとう!」
「さてと・・どうする?出国する?」
「それより折角だからちょっと見学しない?」
「まあねえ~いいけど・・・」
ここにメストド1号の陰謀が隠されていたのだ。運動不足のオストド。
どうやら、1日1万歩歩かせる算段だったらしい。
階上にあがり、空港を見学する。ひととおり、見学を終え、ATMを探す。
「うちのは・・どこかな?」
「オタクの銀行ねえ~あるのかな?」
「あるでしょう・・ふつう・・・」
「あっ!あった・・・でもちゃっちい~」
「なんでかな?」
「推測すると・・・・」
「しなくて結構!言いたいこと解っているわよ!」
ATMで今回の旅の軍資金を降ろすメストド1号。お金ならオストドの財布にもそれなりの金額は
とりあえず、入れてあるのだけど、それはそれ、これはこれ。
「幾らあればいいかしら?」
「3日だから・・3万もあればいいんじゃない?ホテルはカード決済するし・・・」
どうやら、危ないと考えたメストド1号は、それなりの金額を引き出した様だ。
「さてと・・・出国税買わなきゃいけないし、行こうか?」
「ちゃんと聞いた?」
「うん・・ラ○コムとええと・・ナントカ・・ウエムラ・・・」
「やれやれ・・」
「大体さ・・毎回変えるなっての・・」
「ちゃんと知ってますよぉ~クリスマスプレゼントのほかに、バックも買ってあげたの・・・」
「バレ・・・」
「当たり前でしょ!あたしは何を買ってもらおうかな・・・」
「ま・・まだ買わせるの?そのバックだけでも・・・・」
「相当、積んでいるはずですけど?」
「お・・お好きなモン買えば?ただし・・自腹で・・・」
出国税の化粧品を買い、ついでに台北のガイドブックを買い終えると、オストドの足は必然と
ラウンジへ向かって歩き出す。もちろん言うまでもない。
朝ごはんを食べるのと、離陸前の神聖?な儀式という名を借りた、ニコチン補充のためである。
マイルで参る!in台北。オストド&メストド1号のぶらり旅 ②へ続く・・・
ううっ!05:00 or 05:30のバスかと たかをくくっていた 私は どうりでオストドさんを 捕まえられなかったわけですね!^^にゃはは 次回は・・・!^^
このところ寒い日が続いていますね。御無理なさらず お仕事頑張ってくださいね!^^☆
by ゆうのすけ (2011-01-11 21:29)
こんばんは!^^☆
by りりー (2011-01-11 21:36)
行ってらっしゃい~ですよね(^^)
by inacyan (2011-01-12 20:54)