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マイルで参る!in台北。オストド&メストド1号のぶらり旅 ④ [2011 台北の旅]

第4章 コーヒーの香りに釣り上げられるトド・・2頭

神旺商務酒店のスタッフはきびきびとしていて、気持ちがいい。

エレベーターを降りると、日本語で挨拶されるので、一瞬、狐にでも騙され日本に居る錯覚さえ、

陥ちいるほどだ。

ドアマンはオストド&メストド1号の姿を見ると、すぐ通りへ出るドアを開けようとする。

でも、まずは一服がなによりも優先事項である。タバコを吸う真似をして見せると、すぐに、

指定喫煙場所へと出るドアを解錠して開けてくれる。

「気に行ったわ!このホテル。」

「うん。さすがスモールラグジュアリーホテルズに名を連ねているだけはあるね。」

一服を終えると、すぐドアマンがドアを開けてくれ、一旦ホテルの中に戻る。

外へ出ると指で通りを指せば、すぐに通りへ出るドアが開かれる。

南京東路を右手に出てちょっと歩けば、新生高架道路。そこの下道を公園沿いに左へ曲がる。

「おかしいなぁ~たしか・・・この辺!」

「大丈夫なの?」

「あっ!あった・・・このスモーキングエリア見覚えあるし・・・」

「ったく・・スモーキングエリアしか記憶に残ってないの?」

「まあねえ~」

ここぞとばかりに一服をして、店内へ潜り込む。日系の旅行社のツアーなら、大体寄る店だ。

ツアー客が屯っている場所をすり抜け、地下の売り場へ向かう。

「おばちゃん・・糸切れちゃって・・・」

「持ってきた?」

「日本へ置いてきた!どこでその糸売っているのかな?」

「これ?日本製だよ!」

「うそぉ~どこにもないんだよねえ~金色の・・・」

「そうかい?」

「いん。金色じゃないとダメでしょう?」

「仕方ないね・・ホラ!サービスで持って行きな!」

「謝々。」

タダでせしめる。オストド。

「何か買っていくかい?」

「そうねえ~ちょっと見ようかな?」

「特別に安くしてあげるよ・・・お菓子でもお茶でも何でも・・・」

「謝々。」

試食を詰まんでは、ポイポイと口の中へ放りこむ。オストド。メストド1号は値段をチェックしている。

「たぶん・・スーパーの方が安いわよね・・・」

「当たり前じゃん!」

グルリと一回りをして、次のツアー客の波が押し寄せてくるのと同時に店を出る。

「えへへ・・何も買わないで貰っちゃった・・・」

「相変わず・・よね」

長春路をブラブラと南下する。途中、お菓子のお店があるので、覗いて見るとやはり安く売っている。

「やっぱりね・・バラ撒きは安いので充分でしょ?」

「うん。もっと安いのないかな・・・スーパーの方が安いかしら?」

「多分・・あっ!」

「えっ?」

「辰っあんだ・・・梅宮の・・・」

「あっ!ほんとう・・・」

「これって・・釣りかな?でも・・まだ、お腹空いてないしね・・・龍山寺へ行こうか?」

MRTの中山站へ向かうことにした。





「う~ん。こんな時間にお参りする人いるのかな?」

「毎日、日参している人もいるわよ!」

「そんなに・・良縁が転がっているとは・・・」

「だ・か・ら・・お参りするんでしょう!」

「なるほどね・・・ナンマンダブ・・・」

「あのね!」

冗談はこれぐらいにしておかねば、多分、オストドは飢え死にさせられるかもしれない。

夕暮れの中、MRTを乗継ぎ、龍山寺站へ辿りつく。(一人20NT)

「クンクン・・・良い匂いしない?」

「本当!コーヒー飲みたくなるわね・・・」

龍山寺方面と書かれた方へ歩いてゆくと、あたり一面コーヒーの匂いが立ち込めている。

「なんだ・・あれ?メロンパンみたいだけど・・・」

「さしずめ・・コーヒーパンかしら?美味しそうねえ~」

「買う?」

「あとでね・・・」

「売ってればいいけど・・・」

ブツクサと言いながらMRTの出口を登る。







龍山寺にお願いに行くのは、縁談ではない。メストド2号が留学に出発するので、それが正しい

選択なのか?文字通り・・・神様の言うとおり!とまあ、助言を求めに行ったわけだ。

我が娘である2号が生まれたのは、おっちょこちょい故なのか?良く解らないけど、台湾で

この世に生を受けた。従って、馬祖様に娘の無事と留学によって、彼女が何かを得られることを、

お願いに参上したわけだ。









「ええと・どういう風にお参りするんだっけ?」

「郷に入らずんば郷に従えでしょ?見よう見真似かなぁ~」

取りあえず、線香を買わねばと思ったのだが、いくら払っていいかわからない。

そうすると、心優しいおばさんが、オストド&メストド1号に線香の束をくれた。

「これもご利益?でいいのかな?」

「かもね・・・お金払えって言われなかったし・・・」

見よう見真似で一通りお参りをする。もちろん、その願いが正しいのか?ちゃんと占う。

半月状の木片を願いを込め投げる。裏表の組み合わせになればいいらしいのだが、

三度までしか投げることは出来ないらしい。

「まだ?」

「あんたは?」

「一発で出たけど?」

メストド1号は三度目の正直であった。

何を祈ったのか?あえて書かない。ただ、ひとつお願いしたのは、娘の身に何か災いが起こるので

あれば、それはオストドに与えたまえと祈っただけで、多分、その願いは聞き届けてもらえるので

あろう。

最後におみくじを引く。オストドとメストドの番号は一緒だった。

それを解説してもらうと、どうやら、留学が成功するもしないも本人の努力次第だと言う。

「まあ・・当たり前と言えば・当たり前だけど・・・」

「そうよねえ~お調子だから・・・」

参拝を終えて、外へ出て初めて気が付いた。

「あっ!線香代とお賽銭忘れた・・・・」

「あっ!ほんとう・・どうしよう?」

「仕方ない!無事留学から戻ってきたら・・お礼参りに来るよ!腹減ってきた・・・な」

「そうねえ~」

メストド1号はちょっと不満そうであった。全てギリギリだったせいなのか?

それとも何か他にも言われたのだろうか?オストドの脳みそのキャパから言えば、

中国語で判るのは、没有と謝々だけである。従って、解説されたこともメストド1号の通訳に

頼っていたわけだ。

「さてと・・・長春路あたりで食べる?晩飯・・・」

「そうねえ~さっきから探しているんだけど・・・潰れちゃったのかな・・・」

「かもねえ~」

「うっ・・・いい匂い!」

「買おうか?オヤツに・・・」

「一個30NTか・・4個で100NT」

「どういう計算しているの?」

「ここに書いてあるけど・・・」

種類が多くて迷ったのだが、チョコx1・ピーナッツx1・バニラx1・コーヒーx1の4種類を買う。

「良かった・・・」

「何が?」

「没有じゃなくて・・・あはは」

「台湾ではその言葉はないでしょ?」

「まあね・・・中国へ添乗で行った時はさんざん喰らったけどね・・・」

MRTのチケット(と言ってもICチップが埋め込まれたコイン)を買い、中山站へ戻る。

本来なら、メストド1号にしてみたら、20年以上ぶりの台湾。

美味いモノを食べさせたかったのだが、(自分が食べたかったせいもある)本人曰く、

「B級までね!フカヒレもアワビもロブスターもいらないから・・・」

そこで、“辰ぁんの写真が飾られている店”へ向かうことにしたのだ。


マイルで参る!in台北。オストド&メストド1号のぶらり旅 ⑤へ続く


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inacyan

さすがに寺院の写真は異国を感じますね(o^_’)b
by inacyan (2011-01-19 17:48) 

りりー

こんばんは^^!☆
by りりー (2011-01-19 20:02) 

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