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オストド&メストド1号・・・飛んでイスタンブール再び・・・① [2011・夏 イスタンブールの旅]

まえがきに代えて・・・・

どうもオストドはつくづく・・・トラブルコンダクターがふさわしいみたいだ。

「来年の夏は優雅に行けるよ!」とのたまった。

まさか、自分が社長に就任するとも99・9%は思わず、思ったとしても、

「また・・フェニックスのごとく蘇るよなきっと・・・」と

楽観視していたのもまた事実である。

早々にイスタンブールから、出稼ぎ?のため日本へ帰ってくるチケットをエジプト航空から、

直買いをし・・・・「後はホテルだけだな!」とのたまっていたのである。

まさか・・・エジプトで政変が起ころうとは思わなかったし、ま・さ・か自分が乗るべきフライトが、

殆どフライトキャンセルを喰らうことになるとは思わなかった。

「ねえ!大丈夫かな?」

「何が?飛ぶんじゃない・・きっと・・・」

と・こ・ろ・が・・・そのかすかな希望も打ち砕かれることになった。

「オストド様・・フライトがキャンセルになりまして・・・」

「あっそう?」(アンタから電話貰う前から知っているわ!)

「そこで・・・」

エジプト航空からの提案は、復路を使用しない払い戻しであった。

「やだ!イスタンブールまで責任を持って戻してよね!」

交渉はすべて強気で行かねばならない。復路のチケットなら考えたくもないが、

ヨーロッパ経由も東南アジア経由もある。お金に余裕があれば、直行便も買うことができる。

「ご出発は予定通りで?」

「ええ・・・」(ちゃんと取れよなぁ~)

「そうなりますと・・・バンコク発の当社便で・・・・」

「えっ?飛んでいるの?」

「ええ・・日本便だけは・・・・」

「ツアーが組まれないから・・・キャンセルね?」

「左様でございます。」

「あちゃあ~」

「でも、イスタンブール到着は予定通りの便にお乗りいただけますし・・・」

「あっそう・・・」(どうとでもして・・・)

「それではそれでスケジュール・・・」

「ちょ・・・ちょっと待って!バンコクまでは?」

「スターアライアンスでお取りすることになるかと・・・・」

「どこ?」

「全日空さんかタイ航空さんになるかと・・・」

「あっそう・・・ならいいや!」

「で・・お帰りの・・・」

「ああ!勝手にするから・・・」

「ご出発までには・・・」

「決まっているでしょ?普通・・・・」

「ですよねえ~」

ここでオストドはどうするべきか悩んだが、H○Sの海外発券ディスクに電話してみた。

エジプト航空から買ったチケットに比べれば、割高での手配になる。

だから、フライトキャンセルが始まった時に、確認をしたのだ。あの時は、GW明けには運行再開と

予約係はそうほざいていたし、それを信じたオストドも悪い。イスタンブールまでの復路を約束させ、

さっさとキャンセルをしてもらい他のエアーに切り替えれば良かったのだ。

「ええと・・・復路の予約変更がお一人100ユーロになりますが・・・」

「いいよ!それで・・・」

購入したのは、オーストリア航空のビジネスクラス。

イスタンブールからは、コードシェア便でウィーンへ飛び、ウィーンから、成田へ飛ぶことになる。

「あ~あ!行きは南廻りで、帰りはシベリアンルートだ・・・あはは・・・」

「あははじゃないわよ!差額は・・・・」

「俺の社長就任祝いじゃ駄目かな?」

「えっ?なったの?」

「みたい・・・・辞令は相変わらずないけどね・・・ウチの会社・・・」

「それはそれで・・・おめでとうかな?」

「ボーナスないけど?」

「えっ?」

「給料は多少上がるらしいけど・・・ボーナスはないんだって・・・ケチだよな・・・」

「はぁぁぁぁぁぁ・・・・いくらなの?」

「何が?」

「お給料!」

「さあねえ~どのくらいいただけるんでしょ・・・」

「聴いてないの?」

「聴いても・・貰うまでは判らないのが・・ウチの会社でしょ?」

「まあね・・・それで今度は何回?」

何回とは飛行機を何度乗ればいいのかを聞いている。去年の夏は、SQでシンガポール

そして、スリランカへ飛び、エミレーツに乗り換えてドバイを経由してイスタンブールへたどり着いた。

復路は、カイロ経由だけだったので計6回だったのだ。

「5回!去年より少ないよ・・・ところで、ホテルは?」

「任せるわよ・・・」

「じゃあ・・ヒルトンでいいか・・メンドーだし・・・」

一応、”なんちゃってゴールド”メンバーなので、それなりに遇してくれるヒルトンは真っ先に候補に

上がる。早速、ヒルトンの公式ページを覗いてみると・・またもや、「クソったれ!」とほざかずには

いられなかった。

「ヒルトンごときで・・・あ~あ!こんなに高くなっちゃったのか・・・ん?」

よく見ると、3軒しかなかったはずなのに、5軒に増えている。

「ええと・・ヒルトン・イスタンブールにコンラッドにSAだったよな・・」

ダブルツリーバイヒルトンが2軒もオープンさせていた。

「ええと・・・おや、こっちは使い勝手が良さそうだけど・・シャワーのみか・・・ええと・・・」

オストドの目を釘付けにしたのは、モダにオープンしたダブルツリー・モダ。

「ふう~ん。アクセスは何とかなるとして・・・おっ!安い!ジュニアスィートでこの値段かぁ~」

迷う暇はなかった。後はモダが一体どうやっていけば良いのか?調べればすむ。

3泊をジュニアスィートで予約をし、日本への出稼ぎ便出発が早いので、ワオ・イスタンブール

エグゼクティブルームを1泊予約した。

「と・・ところでモダってどこだ?あ・・・あった・・・カドゥキョイの近くか・・・・」

昨年滞在したのは、ヨーロッパサイド。今回はアジアサイドの滞在になる。

「ふんふん・・面白そうかも・・・」

ところが、メストド1号に話をしてみると・・・

「どこが面白いわけ?」

日本を出発して30時間以上、ベッドに横たわることはできない。つまり、自称"眠り姫”であり、

オストド言うところの、ナマケモノ目メストド科にとっては、睡眠は重要な要素なわけだ。

空港から1時間に一本のシャトルバスかもしくは、タクシーを飛ばし、休むことなく。1時間に1本の

フェリーに飛び乗り、わずか20分足らずで着いてしまい、終点でないので起こしてもらえない

途中下船をし、ホテルまでテクシー。つまり10分"も”歩くのだ。

「何の因果かしら?」

「ツアーよりよっぽどいいと思うけどね。」

営業妨害になるので、敢えて書かないけど、ツアコン出身のオストドでさえ、「めちゃくちゃだぁ~」と喚く。

ツアーには自由はほとんどないけど、せめてもの救いは、"他人に干渉されることはない”ことだ。

だ・か・ら・・他人によく聞かれるのが・・・・

「どこをご覧になりました?」とか「アクティビティーは?」とか聞かれるのだが、

「別に!ブラブラして・・・プールサイドで水着の美女を眺めて・・・・・後は昼寝かな?」と

毎回答える様にしている。

これこそが、究極の贅沢。時間を無駄に使い、公園で優しい風に包まれ、チャイを飲む。

火照った身体を冷やすべく、プールに飛び込めば、息が続く限り沈んでいるのは、別に言いとして、

時間本来の流れを取り戻すためにだけ、旅に出る。

「それで?今度の目的は?」

「いつも通りかな?今年はサバサンド喰って、一日に一箇所だけどこか観るか?メンドーだけど・・・」

さて、今度の旅はどうなるのだろう?

問題はただひとつ。社長に就任してしまったので、休みが取れるかどうか?

何しろ、「休みくれなきゃ!辞めてやる!」はもう通用しないのだから・・・・・




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