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オストド&メストド1号「再びの・・・エーゲ海クルーズの旅」VOL6 [2014 エーゲ海クルーズ]

― 第5章 出航っ! ―

旅に出るとまずは、邪魔になるのが、スーツケースだ。

普段の旅なら、極力、荷物は最低限にする。するのだが、船旅の場合、やれドレスコードが・・・とか、

少々、厄介な代物である。代物であるが、ドレスアップも船旅のひとつだし、不自由な旅を楽しむ。

これもオストドの余暇の過ごし方のひとつである。不自由が嫌なら、言葉が確実に通じる国へ、

大勢の召使いやポーターを引き連れてゆき、王侯貴族の振る舞いをすればいいわけだし、

そんな余裕がなにのなら、ツアコンの付く旅におとなしく参加すればよい。

オストドのもう一つの流儀。いや、慣習となっているのが、最低2時間前のチェックインだ。

だから、今回の旅も出航2時間半に始まるチェックインもさっさと済ませ、バッゲージタッグを

受け取るや否や、さっさと荷物に張り付けると、ベルトコンベアーに載せてしまった。

後は、船がその荷物を積み込み、キャビンまで届けてくれる。

オストド&メストド1号が乗り込む船は、4泊5日なのだが、4DAYSクルーズの、ルイス・クルーズ

所属ルイス・オリンピア号。キャビンは、この船に2部屋しかないグランド・スィート。9002号室だ。

元々、この船は嘗て「ソング・オブ・アメリカ号」として、7つの海を航海していた船だ。

ターミナルに横付けされた船体は、姥桜じゃなくて、華麗に年齢を重ねた貴婦人らしく、

常に、念入りな化粧(塗装)が施され、新たな海路の旅に旅立つ前に、前回乗り込んだクリスタル号

よりも大きな船体が係留されている。

今回のコースは、出航11:00。16時にミコノス島へ入港し、少々割高感のあるバス(8ユーロ)に、

一時下船した客を押し込み(属するグループ毎に乗る)ミコノス・タウンへ行く。

21時に出港する時には、既にユーロ圏から出国を強制的に主国させられ(船ですべて行われる)

翌朝7時には、トルコ・クサダシに入国・上陸する。そして、12時には出航(出国)し、パトモス島で

また、ユーロ圏へ入国し、翌朝には、ロードス島に一日。そして、その翌日にはクレタ島そして、

サントリーニ島へ行き、最終下船はアテネ・ピレウス港へ戻るのだ。

オン・ボードの身になっても、結構忙しい。船室の貸金庫の鍵を借りたり、クレジットカードの登録

そして、もし、このクルーズに参加を希望する人なら、ドリンク・パッケージへ登録が必要だ。

ソフトドリンクで言えば、1日あたり、ノン・アルコールカクテルでおおよそ6~7杯飲まねば、

元は取れない。更に、船室ごとにその登録はどちらかしか選べないらしい。

らしいと言うのは、オストドは大酒のみで一生分を二回りくらい飲んだせいで、身体を壊し、

その静養期間で、酒をほとんど飲めなくなったから、ノン・アルコールだし、必然的にメストド1号も

オストドにノン・アルコール登録されてしまうからだ。

キャビンは10時オープン。つまり、部屋は10時からしか使えない。従って、この時間に全てを

済ませておけばよい。

ここで、簡単に船内を紹介しておくと、1階が乗船・下船口になる。喫水の高さで言えば、7メートルと

表示が、船体に刻まれた喫水ラインから読める。客室は、2階から7階及び9階になる。

8階は、操舵室等がある。4階がフロント・キャッシャー・売店・アラカルト・レストラン。

9階には、プールデッキ・レストラン。10階にあたる場所にはラウンジがあり、5階には集合のかかる

ラウンジ2か所・カジノ等がある。

因みに、オストド&メストド1号の船室は、9階のデッキだが、プールからの直結ではなく、右舷側の

階段を半分ほど下りて、専用の(但し、開けっ放しだが・・・)ドアを抜け、階段を上がり、延々と

感じられる曲がりくねった通路の一番奥のドアを潜り抜け、やっとたどり着く。

まあ、操舵室の真上で、接岸・離岸時に使用される屋外操舵場所を真上から眺められる場所。

そこに、専用ウォークインクローゼットにバスタブ・シャワーブースまで兼ね備えられ、ちょっとした

ソファーにテーブル。ベランダには、専用デッキチェアーに窓の下には各種引出しが備えられている





船室に入ると、専属ハウスキーパー氏より、早口な説明を受ける。

何故なら、国際海洋法とかで出航前に、乗船時の避難訓練に参加せねばならないからだ。

船室にある。どう考えても発砲スチロールを加工した救命胴衣を身に着け、指定されたデッキへ行く。

オストド&メストド1号の船室で言えば、7階右舷前方6号艇になる。

まあ、韓国で起きた痛ましい人災事故も記憶に新しいらしく、前回よりピリピリムード感は否めない。

女性・子供は前。ヤロウ・・つまり、男は後方に並ぶ。

何かあっても、メストド1号はモーター付のボートに収容され、オストドはきっとゴムボートもしくは、

サメの餌食になる可能性はある。何しろ、巨漢がうようよしているので、定員すら乗れないのでは?

そう考えねば、やってられない訓練だ。昔みたいに紙テープが投げられという光景は、もう見ることは

出来ないのだろうか?

訓練をしているうちにもう出航となる。

「これで・・・・」

「ゆっくりは出来ない。また行ってこなきゃ!鍵もらってないしね・・・金庫!」

オストドは鍵を取りに行き、メストドは二人分の救命胴衣を持って、部屋へ行く。

そろおろ荷物が船室に運ばれている頃である。

ついでにいえば、5階ラウンジへ行き、乗船説明会(に参加して、昼メシへと走らねばならない。

結構、タイトなスケジュールだが、仕方がない。何しろ、エーゲ海クルーズは少々いや世界一周等の

船旅とは縁が遠く、ゆっくりした船旅ではない。

各寄港地では様々なエクスカッション(オプショナルツアー)が用意され、安くて8ユーロ。

高ければ55ユーロ徴収されるのだ。

― 第6章 ミコノス島散策― に続く。
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