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旅の後始末。「三本目の足で・・・・」VOL1 [2019年リスボンの旅]

空飛ぶ食欲魔人ことオストドでございます。

すっかり、三本目の足になった杖と、怪我をして少し?やさしくなったと

思われる。メストド1号とポルトガル・リスボン市内のベレンへ行ってきました。

往路(航空券上は復路ですが・・)は、成田からSAS・スカンジナビア航空で、

コペンハーゲンへ飛び、EU入国。その後、ちょっとヘロヘロになって、

ストックホルムに飛び、クラリオンホテルに一泊。

まあ、ヘロヘロになっていたのは、オストドより3本目の杖とメストド1号。

翌日。ゆっくり目に午後のフライトで、リスボン到着。

気が付いて計算してみると、定刻でゲートアウトしたものの、実際の離陸時間から

計算しても、おおよそ36時間。まあ、途中の一泊で17時間ほどホテルで休憩して

いたので、オストドは元気ですが、折れてくっつきかけている右足と三本目の足兼

すっかり右手の延長になっている杖と、左足は少々悲鳴を上げており・・・・

「専用車手配していて良かったぁ~」と心底思いましたが・・・

今回の旅の目的は、敢えて絞り込みベレンオンリー。

「発見のモニュメントとベレンの塔が見たい」と言うメストド1号。

でも、出発の1か月前には、「別にいいよ・・・旅行キャンセルでも・・・」という

オストドの巨体ゆえのケガがあったので、あきらめていたメストド1号にとって、

毎年恒例のメストド1号のお誕生日旅行。

オストドは、「行く!」と宣言し、ドクターを半ば脅し、半ば懇願し、手術を勧める

ドクターに、手術もギブスも拒否。副木もほぼ3週間で取れる脅威の回復力。

まあ、松葉杖は完全に無視して、歩き回る暴挙と言う名の自己流リハビリを行い

三本目の足も無くても歩けることは、歩けますが、「横G」には不安があるので、

「車いすかな?」と思いながらも旅立ちの朝を迎えたのでございます。

リスボンの空港の税関は、関係ないとスルー通過。(国内線扱いですから・・・)

税関を出た真正面に、「オストド様」と記載された紙を持ったドライバーさん。

昨年のクリスマスには、ちょっとケチった所で手配したので、30分以上ウロウロと

していたのが、うその様。さすが・・・「ようこそ!ポルトガル」さん。

しっかり、手配していてくださいました。

空港から平均時速およそ100キロでぶっ飛ぶベンツ。流れる景色には、青い空と青い海

そして・・・黒煙。火事の様でしたが、一向に構うことなく、走るベンツ。

「腐っても、おベンツ様だけど、これ・・ほぼ新車。」とくだらない冗談。

右手にベレンの塔。そしてヨットハーバー。ヨットハーバーに隣接するホテル。

ホテルを見たメストド1号曰く、「小っちゃぁ~」と出るのは、自然の流れ。

今までとは違う。「スモールラグジュアリーホテル」を隠し通していたオストド。

ブッキングドットコムで手配した。平均評価9.1のホテル。3泊でお値段は、9万円ほど。

ドライバーさんには、ちょっと多めのチップを奮発させていただきました。

何しろ、オストドの三本目の足を見て、気を使っていただいたからです。

着いたホテルは、「アルティス・ベレンホテル&スパ」

案内された部屋を見て、「うわぁ~」と驚嘆するメストド1号。そして思わぬある物に

喜ぶオストド。

ベッドルームとバスルームの間にこじんまりとしたテラスからは、メストド1号が

見たがっていた「発見ノモニュメント」が目の前。そしてその奥には、「4月25日橋」

絶好のロケーションに位置するお部屋。

「こんなの・・・初めてかな。リゾートのヴィラ除いても・・」とメストド1号。

「でしょうねえ~驚かそうと思って」とオストド。

「お誕生日のディナーはいらないからね。これで充分。」

「へっ?車で行けますけど・・・ハードロックカフェ。」

「いい!これで充分。」

目の前には、夕日に輝く。「発見のモニュメント」が見えるからでしょう。

「んっ?」テラスにある足載せ台兼用のテーブルには、なんと「灰皿」

「最高だわ!このホテル」

これでいちいちタバコを吸いに外へ行かなくて済むわけです。

ストックホルムでは、空港にあるスカイシティ1階を出た所。そして

ホテルフロント前を通り、スカイシティーとは反対方向へ歩き、エスカレーターか

リフト(エレベーター)で降り、重いドアを開けるか、回転ドアに挟まれる危険すら

感じ、屋外で吸っていたのに比べると、月とスッポン状態。

「一服したら散歩行くかな・・あそこまで」

ホテルから500メートルほど歩けば、「発見のモニュメント」まで、お散歩。

閉館時間を過ぎたので、人影まばらなモニュメントまで、ゆっくりと歩く。

オストドとメストド1号の姿がそこにありました。

「晩御飯どうしようか?」

「そうねえ~今日何食食べた?」

「ええとぉ~朝。大量にビュッフェ食べたでしょ。約2食いや3食分。」

「はいはい・・3皿食べたもの。」

「ラウンジでポテチにクッキー・・ええと・・・」

「機内食も食べたよね?ウエルカムお菓子のエッグタルトに・・・」

「うん。足を考えると・・・少し控えないと。悲鳴上げている」

部屋に戻ると、ターンダウンサービスが施され、ベッドにはクッキーが2枚。

「これ食って寝よう!いや・・シャワー浴びて」

シャワーを浴びて、ちょっと一服とテラスに出ると、すっかり周りは暗くなりかけ

ライトアップされた。「発見のモニュメント」の姿。

「これこそ泊まった者の特権。いやトドだからトド権」

ベッドに潜り込み、22時前(日本時間午前6時)には、スヤスヤと夢の世界へ。

翌朝。午前6時過ぎ。トイレに起きだし、ついでにテラスへ出ると、そこには

朝日が昇りだした頃、キラキラと輝く「発見のモニュメント」とリスボン港へ入港する

客船を眺めながら、一服をしてもう一度ベッドへ潜り込む。

オストドは、空きっ腹が何よりも優先するので、9時前にまた起きだす。

メストド1号を叩き起こし、ホテルのカフェテリアに朝食に向かう。

カフェテリアでルームナンバーを告げ、ビュッフェの朝食。

小朝食のビュッフェの品数は、日本のホテルの高額なビュッフェとは

全然比べ物にならない。

1皿目には、ベーコンを山盛りにスクランブルエッグとサラダ。

ポテトのオーブン焼き、スモークサーモンにはライムを添え、

ちょっぴりサラダには、トマトをたっぷりと載せスモークしたチーズを載せる。

テーブルに置くと、もう一皿には、チョコクロワッサンにクロワッサン。

固めのパンを1個と白パンを1個。それらをミネラルウォーター1杯と

2杯の搾りたてオレンジジュースとセイロンティーで流し込む。

「よく食べるわねえ~」と言われつつも、当たり前とばかりにストロベリーヨーグルトに

はちみつを削り取り、ブルーベリーソースを掛けて、完食。

「も・・・もう。無理!」

「でしょうねえ~ところで今日のご予定は?」

「お散歩で一周。ついでにスーパーマーケットかな・・・」

朝食を済ませ、部屋に戻りつつ、外で1服。

「暑くなりそう」

メストド1号は万全の体制。オストドは相変わらずの恰好で出発。

何しろ、三本目の足があるので、気取っても仕方がない。

いつもと違うのは、スラックスを履き、靴を履いているところ。

右足には、ドクターから処方されているサポーターを付けているし、

左足には、万一に備え、予防目的のサポーターを装着している。

更に保護を目的に購入した靴。中敷きで調整をかけているので、歩きやすい。

ホテルを出て、玄関前で一服して、発見のモニュメントまでリハビリウォーク。

「日差しが強い!」一旦部屋に戻り、パーカーを羽織る。

再び、リハビリウォークと名付けた。散歩へ出かける。

道路沿いを歩き、発見のモニュメント近くから、地下道の階段を降り、

道路と国鉄の線路を超える。超えたら、また階段をよじ登る。

階段には車イス用リフトはあるけど、使ってしまっては、

リハビリにはならないので、強気を装い昇る。

世界遺産の修道院前の公園を横切り、歩く。

ベレンの塔と修道院のチケット売り場の列は想像を絶するほど長い。

オストドもメストド1号も並ぶのは嫌いなので、そのまま住宅街を目指す。

「あるとすれば・・・この辺」

すれ違うご高齢の住民の手に提げているミネラルウォーターや野菜の袋。

オストドの嗅覚は相変わらず健在の様で一安心。

スーパーでトイレを借り、お買い物タイム。

ミネラルウォーター1.5L一本にお土産類を購入する。

街路樹が特にこの辺は美しい紫の花が咲いている。

花に興味のないオストドの目にも、鮮やかで心を和ませてくれる。

「こっちへ行けば・・多分」

今度は地下道ではなく、高架橋をよじ登り、道路と線路をまとめて超える。

目の前にベレンの塔が現れるが、メストド1号が持っている荷物は重い。

ホテルの部屋に一旦置きに帰ることにした。

不思議なことに、今回の旅行はここまで喧嘩も何も起こっていない。

オストドは、燃料切れ。珍しくメストド1号も、「お腹がすいた」と言う。

ルームサービスでも良かったけど、「38°41’」と言うホテル内のバーに行く。

メストド1号は、「スモークサーモンのクラブサンド」とコーヒー。

オストドは、「マグロステーキサンド」とブラックティーを注文する。

オストドは完食。と言うより、メストド1号のサンドも半分胃袋に、

追加注文したコカコーラで流し込む。これで33ユーロほど。

マグロステーキは、ミディアムの仕上がりで美味しかったし、

スモークサーモンのサンドは、この日限りなのかイクラまで入っていたので、

絶妙な塩加減で、付け合わせのポテトフライは、少々赤みがかり美味しい。

部屋に戻り、オストドはお昼寝。寝る子は育つと人間界では言うらしいが、

それはトドでも同じことで、オストドの場合、お腹が育つ。

昼寝を終え、また、発見の塔へお散歩。途中にあったアスレチックではない

無料のジムと言えばいいのか、各種鍛えられる様になっている。

オストドは、面白がり、メストド1号にやらせることにした。

そのあとで、自分にとばっちりが来ることを、「ど忘れ」していた。

「ほら・・もっと速く。」オストドは、傍からみれば、杖をついた鬼コーチ。

でも、最後のマシーンは、足が使えなくても、上半身を鍛えられるものだった。

「はい!交代!」

「あの・・・ドクターに・・・・」

「上半身鍛えるだけでしょ・・・ドクターの禁止は足だけ・・・」

ぶつぶつ言いながら、オストドは大人しく従うことにした。

まあ、自分でもどのくらい腕力が残っているか知りたかったのもある。

無理をしない範囲で、30秒で20回なら、今の状態なら出来すぎ。

「まあ、こんなもんでしょ・・・草刈り機振り回しているから・・・」

前より、腕力は上がっている。きっと三本目の足を使うために、

腕が鍛えられているらしい。

暮れかかった道をホテルへ戻る。オストドの首には、カメラ類を放り込んだ

ショルダーバックとお財布を入れたショルダーバックがかかっている。

「さてと…夕食か・・・」

「そういえば、お腹すいた」

珍しいこともあるもので、また、メストド1号から思いがけない言葉を

一日に、二度聞いた。

ホテル併設レストランのディナーでも良いが、コース料理は要らない。

メストド1号もそうらしい。

VOL2に続く。













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