オストドの旅後始末「2019.プラハの旅」 [2019年プラハの旅]
VOL1 「バースデーは意外に楽しかった!」
10月5日(土)AM5:45 ベッドサイドに置いた携帯のアラームが鳴る。
一瞬、自宅でない事に気づくまで、数十秒かかった。
今回もオストドの旅は、成田のとあるホテルから始まる。
「昨日は忙しかったな」とぽつんとつぶやく。
何しろ、朝一で消防署の査察が、防災屋の点検に合わせて、行われた。
本当は朝一番で鍼灸に行き、体調を整えるつもりが、数日前に悪夢がはじまり、
体調を整えるどころか、いつも以上に多忙な一日が始まった。
「今、何人くらい居ますか?」ぶっきらぼうな質問だったが、
これは夜と昼間にこの建物に居る人数を把握するためのもので、
オストドの予想通りの質問。
「そうですねえ~一般のお宅が三軒。計8名ですね。昼間はと・・・」
オストドの所有するこの建物は、一階が歯科医院だったのだが、
最近、一般診療を止めて、訪問診療になっていたので、
消防法で言う「不特定多数」は、外すことができる。
普通のアパート等は、消防計画もいらないし、3年に一度だけ、
消防署へ報告する義務があるだけで、オストドの手間が変わる。
また、最大人数が29人を超えなければ、あんまりうるさく言われないでも
済む。まあ、消火器は法定耐用まで、まだ3年あるのだが、
一言くらい言いたかったのだろう。指摘面はゼロ。是正もゼロ。
当たり前の話なのだが、自動火災報知設備は丸ごと交換してあり、
ついでに、避難誘導灯は、最新式に交換してある。
一応、オストドは、東京消防庁のとある消防署の建設に参加した際には、
監理技術者だったので、その辺は抜かりない。
抜かりないはずなのだが、交換工事の検査を本署に申請してしまったため、
所轄のお怒りを買ってこうなっているのだ。
「まあ、いいでしょう。消防法も良くご存知ですし、ここまでやってあって・・」
無罪放免どころか、オストドの目論見どおりになったのだ。
近くのスーパーの駐車場に車を放り込んできたので、そこでランチを食べ、
慌てて、会社へ戻る。
金融機関さんの半期のご挨拶と言うものを受けねばならない。
何故なら、オストドの会社は、某地銀某支店で、ついに№1の借入額。
それも、運転資金ではない。設備投資金額なのだから、これも義務で、
いずれ、頭取にもお会いしないといけないらしい。
「社長・・どうも」
「いらっしゃい・・・」
応接にお通しして、お茶を勧めて、ご挨拶のお品を受け取る。
内心では、「こんなもの寄越すのなら、金利下げろ!」と言いたいが、
ずっしりと重いお菓子を受け取る。
まあ、これは、旅行後にお取引先不動産会社各部門の女性担当者への
差しいれに遠慮なく使わせてもらっている。
金融機関さんが帰れば、通帳記帳に近くのATMへ行き、諸雑用をこなすと
もう、事務所を出かける時間になる。
某ホテルのミーティングルームで、セミナーの講師を3時間ほど勤め、
昨夜は露天風呂から飛行機のエンジン音を聞き、眠りについたのだ。
AM6:30 チェックアウト。駐車場に止めたCX-8に乗り、一路、空港へ
オストドはP5駐車場によく車を止める。前もって予約料を払い、予約。
朝、8時前までに入庫が完了すれば、割引きになるので、専らここを
利用する。車から、スーツケースと自分のキャリーを引き摺り降ろし、
手には万が一用の「三本目の足」が今回もお供になる。
メストド1号とは、空港カウンター前の待ち合わせなので、とりあえず、
今日一食目を、お腹に収める。目玉焼きの洋風モーニングを突っ込む。
喫煙所で数本タバコを吸い、徘徊して、またタバコを吸えば、そろそろ
メストド1号が待ち合わせ場所へ向かうべく、電車に乗る頃で、
電話で乗車を確認して、また、タバコを吸い、待ち合わせ場所へ向かう。
自宅の最寄駅から、わずか38分で待ち合わせ場所へ到着する。
今回のフライトは、強行軍は復路にあるけど、往路は楽だ。
今日のANA便で、成田/ブリュッセル間およそ12時間ほどで、ブリュッセル
いつもなら、乗り継いでさっさと向かうが、今回は違う。
メストド1号の到着を待って、チェックイン。成田/ブリュッセル/プラハ間の
ボーディングパスを入手する。勿論、重いスーツケースはプラハ直行だ。
搭乗ゲート38番へ向かう前にやることは、タバコを4カートン入手することと
ラウンジへ行き、また本日2回目の朝食。そして、いつもの儀式である。
この儀式は、常に行われる。「もしかしたら、これが最後のタバコになるかも」と
それが、何回か繰り返され、オストドとメストド1号は、「機中のトド」になる。
ラウンジでは、オストドは、天ぷらそばにおにぎり2個サンドイッチ4個をウーロン茶で
流し込んだ等と偉そうに言う必要もない。
定刻10:50を若干遅れ、ランプアウトしたが、出発ラッシュにいつもの様に巻き込まれ、
オストドが、うたた寝の間に機体は、ランウエイ34Lのショート・オブ・ランウエイで
オストドの目覚めを待ってかどうか知らないが、目覚めと同時にランウエイに入り、
相当重いはずの機体は、脱兎のごとく駆けてゆき、成田の空へ舞い上がった。
VOL2へ続く
10月5日(土)AM5:45 ベッドサイドに置いた携帯のアラームが鳴る。
一瞬、自宅でない事に気づくまで、数十秒かかった。
今回もオストドの旅は、成田のとあるホテルから始まる。
「昨日は忙しかったな」とぽつんとつぶやく。
何しろ、朝一で消防署の査察が、防災屋の点検に合わせて、行われた。
本当は朝一番で鍼灸に行き、体調を整えるつもりが、数日前に悪夢がはじまり、
体調を整えるどころか、いつも以上に多忙な一日が始まった。
「今、何人くらい居ますか?」ぶっきらぼうな質問だったが、
これは夜と昼間にこの建物に居る人数を把握するためのもので、
オストドの予想通りの質問。
「そうですねえ~一般のお宅が三軒。計8名ですね。昼間はと・・・」
オストドの所有するこの建物は、一階が歯科医院だったのだが、
最近、一般診療を止めて、訪問診療になっていたので、
消防法で言う「不特定多数」は、外すことができる。
普通のアパート等は、消防計画もいらないし、3年に一度だけ、
消防署へ報告する義務があるだけで、オストドの手間が変わる。
また、最大人数が29人を超えなければ、あんまりうるさく言われないでも
済む。まあ、消火器は法定耐用まで、まだ3年あるのだが、
一言くらい言いたかったのだろう。指摘面はゼロ。是正もゼロ。
当たり前の話なのだが、自動火災報知設備は丸ごと交換してあり、
ついでに、避難誘導灯は、最新式に交換してある。
一応、オストドは、東京消防庁のとある消防署の建設に参加した際には、
監理技術者だったので、その辺は抜かりない。
抜かりないはずなのだが、交換工事の検査を本署に申請してしまったため、
所轄のお怒りを買ってこうなっているのだ。
「まあ、いいでしょう。消防法も良くご存知ですし、ここまでやってあって・・」
無罪放免どころか、オストドの目論見どおりになったのだ。
近くのスーパーの駐車場に車を放り込んできたので、そこでランチを食べ、
慌てて、会社へ戻る。
金融機関さんの半期のご挨拶と言うものを受けねばならない。
何故なら、オストドの会社は、某地銀某支店で、ついに№1の借入額。
それも、運転資金ではない。設備投資金額なのだから、これも義務で、
いずれ、頭取にもお会いしないといけないらしい。
「社長・・どうも」
「いらっしゃい・・・」
応接にお通しして、お茶を勧めて、ご挨拶のお品を受け取る。
内心では、「こんなもの寄越すのなら、金利下げろ!」と言いたいが、
ずっしりと重いお菓子を受け取る。
まあ、これは、旅行後にお取引先不動産会社各部門の女性担当者への
差しいれに遠慮なく使わせてもらっている。
金融機関さんが帰れば、通帳記帳に近くのATMへ行き、諸雑用をこなすと
もう、事務所を出かける時間になる。
某ホテルのミーティングルームで、セミナーの講師を3時間ほど勤め、
昨夜は露天風呂から飛行機のエンジン音を聞き、眠りについたのだ。
AM6:30 チェックアウト。駐車場に止めたCX-8に乗り、一路、空港へ
オストドはP5駐車場によく車を止める。前もって予約料を払い、予約。
朝、8時前までに入庫が完了すれば、割引きになるので、専らここを
利用する。車から、スーツケースと自分のキャリーを引き摺り降ろし、
手には万が一用の「三本目の足」が今回もお供になる。
メストド1号とは、空港カウンター前の待ち合わせなので、とりあえず、
今日一食目を、お腹に収める。目玉焼きの洋風モーニングを突っ込む。
喫煙所で数本タバコを吸い、徘徊して、またタバコを吸えば、そろそろ
メストド1号が待ち合わせ場所へ向かうべく、電車に乗る頃で、
電話で乗車を確認して、また、タバコを吸い、待ち合わせ場所へ向かう。
自宅の最寄駅から、わずか38分で待ち合わせ場所へ到着する。
今回のフライトは、強行軍は復路にあるけど、往路は楽だ。
今日のANA便で、成田/ブリュッセル間およそ12時間ほどで、ブリュッセル
いつもなら、乗り継いでさっさと向かうが、今回は違う。
メストド1号の到着を待って、チェックイン。成田/ブリュッセル/プラハ間の
ボーディングパスを入手する。勿論、重いスーツケースはプラハ直行だ。
搭乗ゲート38番へ向かう前にやることは、タバコを4カートン入手することと
ラウンジへ行き、また本日2回目の朝食。そして、いつもの儀式である。
この儀式は、常に行われる。「もしかしたら、これが最後のタバコになるかも」と
それが、何回か繰り返され、オストドとメストド1号は、「機中のトド」になる。
ラウンジでは、オストドは、天ぷらそばにおにぎり2個サンドイッチ4個をウーロン茶で
流し込んだ等と偉そうに言う必要もない。
定刻10:50を若干遅れ、ランプアウトしたが、出発ラッシュにいつもの様に巻き込まれ、
オストドが、うたた寝の間に機体は、ランウエイ34Lのショート・オブ・ランウエイで
オストドの目覚めを待ってかどうか知らないが、目覚めと同時にランウエイに入り、
相当重いはずの機体は、脱兎のごとく駆けてゆき、成田の空へ舞い上がった。
VOL2へ続く
コメント 0