オストドの「正直な不動産」のお話ＶＯＬ5

－　夏なので心霊？特集の話　－

空飛ぶ食欲魔人ことオストドでございます。

かれこれ１０年。不動産でご飯を食べています。

１０年もご飯を食べていると色々あるものでございます。

では、まず最初に・・・・律儀な幽霊さんのお話をしましょう。

それは、オストドの一言から始まりました。

「やっぱり。事務所には狭い。」自宅の一室では、コピー機すら置けない。

そこで、とあるニュータウン群。とある団地の1室。３LDKを

評価額相当額よりお安く購入させていただきました。

ここに事務所を移すと、問題は社員さんの出勤です。

オストドの会社は、日本一高い鉄道と呼び声の高い場所にあるので、

「社宅用意するから引っ越しませんか？」に始まりました。

昔の３Kを２LDKに間取り変更。ついでにキッチン・洗面・お風呂

トイレに給湯器を交換するリフォーム込みで・・・・

課税評価額の30％くらい。

実は、ここ・・・心理的瑕疵物件。

でも、「ちょっと大げさじゃん。」と思っていたのです。

前の持ち主さんは、女性で会社員の方。

その方が、会社へ連絡もなしに休んだので、同僚と上司が訪ねたそうです。

部屋の片隅で倒れていたその方は・・・・・・

病院で死亡されたそうです。因みにご近所はその事を知りません。

お値段は、破格の・・・400万円。同じ団地では650万くらいで

リフォームなし現況渡しなので、半値以下で買ったわけです。

社員さんを引っ越しさせ、事務所を移転して・・・数日。

社員さんは、フルネームで呼ばれたそうです。

ワンピースを着た女性の方で、傍らには男性が・・・・

「このたびはありがとうございました。」と深々頭を下げたそうです。

「誰だろ？」と考えていると、仲良く手を繋ぎ、霧の様に消えたとか

そこで目が醒めた社員さん。そうです。夢の中だったそうで・・・・

次のお話は・・・・「ツバメの巣」。

オストドが郊外に所有する３階建てのRCマンションでのお話。

毎年。ツバメが子育てにやってきます。

「頭上からの落とし物」にさえ気を付ければ、「益鳥」。

廊下の照明器具に集まる虫を狙って巣を作る「厄介者」を

食べてくれます。

ある日のことでした。

いつも通り・・・巡回していると・・・

「アレ！ここにあった巣が無い。確か…チビいたよね？」

実はそこ。あるお部屋の入口の所。

居住者さんがどうやら・・・「始末」してしまったそうです。

勿論、鳥獣保護の観点からもあってはいけないことです。

「今度。注意しないといけないね・・・」

こちらは、とある「調味料」を作る会社さんの借り上げ社宅。

そんな話をしていると・・・・

ある一報が入りました。

そこのご主人様が、お亡くなりになったのです。

奥様と中学生のお子様は、会社のご厚意で中学終了までの条件で

住んでいらっしゃいましたが、奥様の実家へお引越しされました。

「ツバメの祟りかな・・・」とポツンと・・・

次の年。ツバメさんがやってくる前。新しい住人さんが決まりました。

「ツバメが来たら大切に・・・」

そこの奥さんもご主人も優しい方でした。

ツバメを大切にされていたので、その翌年。男の子の赤ちゃんを授かりました。

まだまだ・・・あります。

この業界は不思議なことばかり・・・

そうそう・・・・オストドが住んでいるお部屋の話が未だでした。

オストドが住んでいる某UR団地。４LDKのお部屋です。

オストドの棟は、１１階建て２２世帯。１フロアーに２軒のペンシルタイプ。

オストドは、ここを「DIY」で借りました。

でも・・・気になるのは、台所の黒焦げ。

「ここボヤ出しているよね？」

「いいえ・・・出てません。」UR特約代理店の女性営業。

「おかしいな・・・まあいいか・・・」

オストドは数か月にわたり、リニュアルを自分で行いました。

殆どの部屋と押し入れ、クローゼットには、漆喰を施工して・・・

住み始めて、数年が経った頃・・・・

すっかり仲良くなった他の階の住人さんが、教えてくれました。

オストドが住んでいる部屋の住人だった人が、ボヤを出したこと。

その後、階段室で焼身自殺を図ったこと・・・・

「どおりで・・・焦げてますよねあそこ・・・」

「怖くないの？」

「ええ・・・実はここへ引っ越してくる前に住んでいた所・・」

「えっ？」

「もう壊されましたけど・・・出るんです。」

「えっ・・・」

「社員寮だったんですけど・・・・ね。」

そこは、トライアングルの真ん中だったんです。

宗教施設の・・・・

おばあさんの霊だったそうです。

あまり・・・怖くありませんでしたね。

一番怖いのは・・・

それでは・・・またのお越しお待ちしております。