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オストド&メストド1号の旅「プラハ・・・そしてブッ飛ばされてイスタンブール」VOL1 [2018 旅日記]

ー まえがきに代えて -

人は、柄にもない事をやれば、トバッチリを受ける。

では、トド族はどうなるのか?

やっぱり・・トバッチリを喰う。

誰かが言っていた。「旅は何が起きるか?判らないところが面白い」とか・・・・

確かに、素敵な出会いもあるかもしれない。若い頃とは違い、何事もない。そんな旅で

終わるはずだった。

ただ、柄にもなく。いつもの横柄さはどこえやら、慣れないことをすると、

とんでもないことが起こるものだ。

「だから面白いんじゃないか・・・・」確かに心の奥底にいるもう一頭のオストドはほざく。

「冗談じゃねえ~」と喚くオストドもそこにはいる。

本来なら、今回は何もない旅だったはずだ。

昨年、マイル発券した残りの復路とプラハへ行くチケットと、日本へ戻るチケット。

そして、ヒルトンホテルのジュニアスィートの予約と空港送迎だけを手配し、

「何もない旅」のはずだったのだが・・・・

プラハから、ブリュッセルそして、成田へ戻るはずだったのだが、

気が付けば、イスタンブールの空港。喫煙所で立て続けにタバコをふかし、

「悪夢でも見ているのか?こんなはずはない!」とのたまうオストド。

挙句には、「誰の陰謀?それとも恨み?」と嘆く羽目になったのだ。

幸いにも、オストドの弛んだお腹と昔鍛えた脚だけは、確かに動いたので、

かろうじて、オストドは予定より4時間近く遅れ、成田へ戻ってきた。

ある賢者は、「もう行くの止めればいいじゃないか・・・ただ、それだけだ!」と言い、

ある愚者は、「やはりね。何にもない旅なんて柄じゃないじゃん!」とのたまう。

まあ、いずれにせよ・・・オストドはまた、旅にでるために旅をするのかもしれない。

VOL2へ続く。


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オストド&メストド1号の旅「プラハ・・・そしてブッ飛ばされてイスタンブール」VOL2 [2018 旅日記]

― 旅のスタートは、「空港集合!」 -

「そんじゃあ~明日!空港集合・・・ということで・・・・」

「はいよ!あっ・・・どこだっけ?北?南?」

「南!行ってきま~す。」

最近、オストドの旅立ちは慌ただしい。まあ、個人事業に毛が生えた程度なのだが、

特にこの時期はちょっとだけ忙しい。何故なら、GWの休みがあり、伸びてくる雑草は

待ってはくれない。

二頭分のスーツケースは既に、納車されて1か月余りの車に昨夜積んでいる。

機内持ち込み用のキャリーと「ずた袋」と呼んでいるレポーターバックに、愛用のキャノンを

押し込み、自分のパスポートとEチケット。そして、わずか数百ドルと千ちょっとあるユーロ。

勿論、それなりの厚みの札入れだけは忘れてはならない。

「あっ・・・ゴミ!」

ゴミ袋と「ずた袋」そして、キャリーを引き摺る姿は滑稽なのだが、仕方がない。

出発日を決めたのは、オストド自身であり、かつ、会社のスケジュール都合もある。

ゴミを出し、駐車場に向かい、新しい車を少しだけ前に移動させる。

何故なら、駐車している状態で、リアゲートを開けるスペースがない。

動かない様にカーゴネットを固定して会社へ向かう。

いつもなら、家を出る1時間前に起きるオストドだが、今日だけは2時間前に起きてしまった。

やはり、もうすぐ飛行機に乗れるこの瞬間は、いつも楽しいひと時だからだ。

会社へ車を走らせながら、電子タバコを咥える。ヘビースモカーであるオストドなのだが、

「この車では煙はNG!」と言われているので、マルボロ系にケント系そしてJT系と3種類

計4個の電子タバコの本体を持っている。車の中では、ケント系の「グロー」に統一している。

但し、飛行機の中では咥えるわけにはいかないので、大量ストックしてあるJTのゼロスタイルを

二箱「ずた袋」に押し込まなければ、喜劇である旅が悲劇になりかねないので、忘れない様に

音声メモを起動させる。

「ええと・・・今日やることは・・・・・」と独り言を言いながら、車を走らせる。

「給料でしょ・・支払い。後は・・・・・」

毎年の様に5月は給料を先に支払い、他社さんからの請求も支払っておく。

何故なら、帰国予定日に帰国できないと困るからだ。

会社は如何なるりゆうがあろうとも、給料の支払いは、前払いのみ許され、後払いは許されない。

他社への支払いも同様に前払いしておかねば、築いた信用を失いかねないからだ。

「ええと・・・・支払はネットバンク。給料は銀行へ行くか・・・・」また独り言を呟く。

会社への途中にあるコンビニに立ち寄り、朝食代わりのアメリカンドックと缶コーヒーを仕入れれば、

残すところあと数分後には、頭を仕事モードに切り替える必要がある。

出発前の仕事を全てこなし終えると、夕方からの顔になる。

週3日オストドは自宅へ戻れない。いや、正確に言えば、戻らない。

夜にセミナーの講師を引き受けて以来、戻らない生活になっている。

「今日はええと・・・」

オストドが旅に出るときは、出席者のご厚意に甘え、空港まで1時間圏内のところで、セミナーを

行える会場とホテルを手配してくれている。

今日のホテルはとあるゴルフ場そばのホテルで会場と宿泊を用意していただいているので、

そこに泊まり、オストドはまっすぐに空港へ向かい、メストド1号と合流することになっているのだ。

「ちょっと・・・時間・・・あるな・・・」

ユーロ圏に属していながら、東欧諸国は自国通貨があるところがある。今回の目的地チェコもその

ひとつになるので、余った時間を利用して、空港でチェココルナを調達しておくことにした。

何故なら、プラハ空港に深夜到着のため、空港内の両替所はやっていないし、専用車の利用料金を

コルナで支払うことになっている。第一ターミナルの京成線乗り場前にある両替所へ向かう。

オストドはANAカードのスターフライヤーカードホルダーなので、幾分レートが良いし、マイルも貯まる。

8000コルナ¥47600円で、400円をほど交換レート優遇を受け、セミナーへ向かった。

VOL3へ続く
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オストド&メストド1号の旅「プラハ・・・そしてブッ飛ばされてイスタンブール」VOL3 [2018 旅日記]

ー 変えられぬ旅の始まりー

オストドとメストド1号の旅。いや、旅以外でもそうなのだが、オストドは「せっかち」

それに比べてメストド1号は、マイペース。

オストドの「せっかち」のクセは、日常でもあるけれど、常に15分前行動どころか、

ヘタをすれば、30分前は当たり前で、1時間前には、所定の場所には現れる。

このクセは、添乗員時代に培われたものだろう。

例えば、海外ツアーの場合、お客様の集合時間は、大体3時間前に設定されていた。

国内線なら、2時間前。添乗員のスタンバイはと言えば、集合時間の1時間前。

何故なら、集合時間の1時間前には、せっかちなお客様は、空港へ現れる。

例え、センダーと呼ばれる空港係員が、配置されていても、オストドは大体1時間前は

当たり前に受付を開始する時間であって、その30分いや1時間前には、集合場所にいる。

添乗員時代、唯一遅れそうになった時は、東北地方の北山崎でバスガイドと一緒に

コーヒーブレイクをしており、出発5分前には、バスに戻ったが、お客様は全員揃っており、

散々からかわれたのだが、それはどうでもいいお話で、この時以来、オストドのこのクセは、

抜けない。

例えば、自宅から成田空港へ向かう場合、本来なら1時間あれば充分だが、あえて、

予備時間を1時間ないしは2時間見て出発する。

まあ、お陰様でと言えばいいのか、飛行機に乗り遅れるみじめな体験は、未だ嘗て無い。

今日も、集合時刻は8時50分と設定しておいたが、オストドが空港の集合場所に着いたのは、

モーニングを食べても、8時には集合場所をウロウロしていた。

10時50分に出発するANA便でブリュッセルに向かい、フランクフルト経由プラハ。

因みに到着予定時間は、23時15分。プラハと日本の間には、時差があるので、プラハ到着は

日本時間の明日。5月20日朝6時15分に到着.多分、ホテルでベッドに入るまでには、およそ

24時間くらい後の話になる。

メストド1号が、定刻で現れたので、早速チェックインをする。メストド1号の席は2列目B席。

オストドは、その後ろの3列目A席を既にリザーブしてある。

一般の方とチェックインカウンターで違うのは、復路分のE-チケットは別に発行されている。

復路分は、プラハーブリュッセルー成田。そして、成田ーブリュッセルーリスボンを発券している。

つまり、メストド1号は常にオストドに乗り換えを強いられる旅を続ける羽目にされている。

今回の往路も3フライト。復路は2フライト。「偶には直行便だけの・・・」と文句が出ても、

オストドの耳は自動でシャッターが閉まる。

チェックインを終え、メストド1号の足は、本屋へ向かいパズル誌を買うのは、ここ最近当たり前の

事になっている。そして、当たり前にオストドのお支払という図式も出来上がっている。

出国審査を終え、本日の1便目NH231は、ゲート41.つまり、右へ行くのだが、オストドの足は

反対側へ向かいANAの免税店へ行き、タバコを2カートン仕入れ、ラウンジへ向かう。

この辺になってくると、朝食を抜いているはずのメストド1号が空腹を訴えてくるのも、当たり前の

時間で、ラウンジへ向かい。軽くメストド1号は1食目。オストドは、2回目の朝ごはんとなる。

VOL4へ続く。




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オストド&メストド1号の旅「プラハ・・・そしてブッ飛ばされてイスタンブール」VOL4 [2018 旅日記]

ー 慣れないことは後の祭り? -

ラウンジで、本日2度目の朝食を腹に収めたオストドは、いつもの儀式となっている

「もしかしたら・・・最後の一服」を終えると、ゲート41に向かった。

これから、予定では、12時間のフライトで、ヘビースモーカーであるオストドを支えるのは

電子タバコのアイコスでもグローでもプルームテックでもない。

機中で唯一、ニkチン供給できるのは、煙もなければ匂いもほとんどない「JTのゼロスタイル」

ただ、難点なのは、販売されている所が限られているので、見つけると、大体10個は買い、

机の中にストックしている。女性の机の中に、お菓子がストックされているみたいなものかも

知れない。今回の旅には、2箱持ってきている。

NH231便に乗り込み、キャリーから、いつもの様に機内用としているパ^-カーを取り出し、

ジャケットはCAさんに預け、着替えてしまい。離陸前には、靴は既に脱ぎ捨ててあり、

カメラを納めた「ずた袋」は、前席の下にある収納へ押し込んである。

そこへ毎度のことなのだが、CAが挨拶にくる。

多分、ここから歯車が狂いブッ飛ばされてイスタンブールに行く羽目になった一つの要因

だったのかもしれない。

何故なら、いつもは「よろしく!」ぐらいしか挨拶をしないオストドが、珍しい振る舞いに出て

しまったからかもしれない。

NH231便は、ONTIMEでゲートを後にし、ランウエイ34Lで離陸してゆく、そういえば、

前回、デュッセルドルフへ向かうときも、34Lで離陸し、眼下にオストドの会社が所有する

店舗やマンションを見ながら新潟方面へ抜けていったのだが、生憎今回の席からは、

見えそうにない。シャツのポケットには、予めセットしてある「ゼロスタイル」をお供に、

旅の空が始まった。

VOL5 ブリュッセルの空港を彷徨うに続く。
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オストド&メストド1号の旅「プラハ・・・そしてブッ飛ばされてイスタンブール」VOL5 [2018 旅日記]

ー ブリュッセルの空港を彷徨う -

「寝れんっ・・・というか、今眠ると後が・・・・」オストドはぼそっと呟く。

何しろ、ここで眠剤を飲んで寝てしまうとプラハのホテルで眠る自信がない。

「御飲み物はいかがされますか?」CAさんの一言で、我に返る。

出発前はドタバタと仕事を片付け、自分は本当に旅に出たのか?半信半疑だった。

「コーラをください。アイスとレモンで・・・・」

つい、外国系のエアラインのつもりで言ってしまう。

これまで幾度となく「ウィズアイスアンドレモン」を言い忘れて、ぬるいコーラを飲んで

「しまったぁ~」と嘆いてきたのだ。

でも、日系ならその心配は皆無だ。何故なら、「氷は入れますか?」と聞いてくれるし、

カートにはレモンが用意されている。

一回目の機内食を腹に詰め込みながら、果たして今日は何回食べるのか?と計算する。

食べさせられるのではなく、食べられる。オストドの計算では、最低5食の予定だ。

エコノミーの食事は、エサとしか認識していないが、ビジネスの楽しみは空飛ぶレストラン。

まあ、高級レストランとはお世辞にも言えないが、ここが地上からウン千メートルの空の上、

しかも、一度乗ってしまえば、9469kmの距離を11時間程度で飛んでくれるので、

贅沢を言ってはキリがない。まして、今回はマイル発券の身。

食事と一緒に貰った梅酒の水割りを飲み干すと、少し眠気が襲ってkるので、仮眠。

「どうせ・・1~2時間だろうけど・・・・」そうつぶやき、眠る。

周りが静まり返ったころ・・・起きだすオストド。ドクターヘリのサードシーズンを一気に見る。

途中、コーラのお代わりを2回に、あられときつねうどんを食す。

うどんを啜っていると・・・メストド1号にバレてしまった。現行犯である。

着陸前に軽食として、和食を頂く。おかげで、ブリュッセル空港到着時には、オストドの胃袋は

少々、悲鳴を上げている。

ブリュッセル空港で、EUへの入国審査を受け、そのままEU方面へのフライトが出発する

ターミナルへ移動する。

「ない・・・ない・・・・」鼻をクンクン鳴らし、何かを探し回るオストド。

探しているのは、乗り継ぎの搭乗券でもE-チケットでも、パスポートでもサイフでもない。

探しているのは、「喫煙所」。ヘビースモーカーノオストドは、喫煙所を探している。

このあと、フランクフルトそしてプラハへ飛ぶには、やはり・・・煙を伴うアレがなければ、

理性が保てるかどうかは保証がない。

「おかしいよなぁ~このターミナル確かアメリカ便が出るはず・・・・」

清掃スタッフに訪ねると・・・「あっちだ・・・・」

つまり、EUへのフライトが出るターミナルの奥。アメリカ便の時は、ゲート名称が変わるであろう

無人状態の出国ゲートをすり抜けていくと、小部屋がちゃんと用意されていた。

「た・・・助かった」本音を漏らす。立て続けに数本吸い終わり、一旦、ラウンジへいき、水分補給。

そしてまた・・・延々と歩き、またスモーキングタイム。

いつの間にか、到着時は悲鳴を上げるほどだったお腹は、次の機内食を受け入れる用意が

出来上がっていたのだった。

VOL6「フランクフルトでまた彷徨いそして、プラハへ」続く。
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