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「僕たちの・・・・祭り・・・」第90話    [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

こっほん!

委員長でもあり部長でもあり・・・・エセ神主・エセピアニスト等々・・・・肩書きは一杯持っていますが、僕は僕です。
自他共に認める・・・学園のアイドルです。
ただ・・・悲しいことに・・・・学園には一部教職員を除き・・・・野郎ばっか・・・つまり・・・・むさ苦しい男たちの匂いの立ち込めた・・・ゴミタメ。そんなわけで・・・・アイドルと言っても・・・学園の有名人(良きにつれ悪しきにつれ・・・・僕の場合、悪しきでしょうか?)
最近では・・・学校側の配慮(陰謀とも言いますが・・・)表彰状1枚で進級させる・・・ただし・・・成績は赤点を取らないこと・・・その代わり・・・授業には出なくても良い(出てもらっては困る)。学校行事も参加しなくて良い(そんな暇があったら・・・・学校の名誉のために働け!)と言う・・・・ありがたい配慮をいただいております。
おかげで・・・・学校への出入りは自由。(他の生徒は外出願い及び許可証が必要)
こんな僕たちに逆らう奴は・・・いるはずもないのが・・・普通。
先生方も・・・僕たちに弱みを握られ(放課後のアルバイトとか)ていますので、何時・・景山二世にされるかで、腫れ物に触るみたいに・・・・避けて通ります。
まともに・・・僕たちを心配してくださる先生は・・・・担任のキー先生と兄さん・・学年主任、それに美希と保健室の保健婦さん・・・それに・・・一部の先生くらい・・・あとは・・・・ただ・・・時が過ぎるのを待っているみたいですが・・・・・
我が学園の校長先生は・・・狸親父です。進学校ではありながら・・・周りから「チンピラ養成学校」と言われるくらい、ケンカが大好き、悪さ大好きな生徒ばっかり・・集まってしまった普通科。そして・・・どうしようもないほど・・・馬鹿ばっかり集まってしまった・・・実業科・・・まあ・・・街工場の跡継ぎや職人の養成学校みたいなものなんですから、勉強に燃える生徒は一人もいません・・・体育祭とか、球技大会は・・・・普通科VS実業科の構図・・・
従いまして・・・・何故か・・ケガ人が多数でるのが・・・僕たちの学園の行事なんです。幸い・・まだ死人は出ていません。
そんな中でも・・・僕たち悪たれ連は好き勝手にやっていまして・・・・やっていないのは・・麻薬(但し、タバコを除く)、武器(一応・・銃刀法は守っていますけど・・・・靴に釘を仕込んだり・・・卵の殻に目潰しのコショウを仕込んだりはしています)あと・・・婦女暴行(無理やりは・・・今のところやってません。)くらいでしょうか・・・
まあ・・・そもそも・・・Tが僕たちに恨みを抱いたのは・・・・無理やり自転車に乗せて・・・先生の車に突っ込ませたことが発端と言えば発端。でも・・・男のくせに自転車に乗れない・・・その上・・・部活の後輩以外にも先輩風を吹かし、恐喝まがいのことを行っていたのは・・・T。どっちもどっちなんですけど・・・・やり方が汚い。
まあ・・・悪たれ連の中でも一番頭脳派ゆえ・・・ケンカの弱い僕でも・・・5人は最低やっつけることは出来ます。
佐々木くんは・・・10人くらいならなんとか・・・倒すことが出来ます。他の面々も同じくらいですから、仮にTたちが束になってきても・・・僕たちがやられるわけもなく・・・
ちなみに・・・学園の規則では、暴力はご法度・・・即刻処分と言う有名無実な規則がありますが、リクレーションであるちょん高のみなさんとのケンカは・・・見て見ぬふり・・・つまり・・・ガス抜きも必要ということになっているんです。
そのリクレーション中の出来事で・・・ポリ公を呼んだ・・3阿呆は・・・今や学園の嫌われ者になっています。
さて・・・・僕たち悪たれ連・・・益々ヒートアップ・・・どこまで・・・いくのでしょう。

おや・・・そろそろ・・・開演のベルが鳴り響いてきました・・・僕も出番の準備をしないと・・・それでは・・・特等席をご用意いたしましたので、ごゆっくり・・・・・ご覧ください。
では・・・・昭和50年代中ごろに・・・タイム・・・スリップ~

僕たちの復讐劇・・・10

大事な・・中間テスト前日なのに・・・・ご褒美の酒池肉林で・・・すっかり・・・やつれてしまった・・僕。

「遅刻しちゃう~」と言う美希を先に行かせて・・・駅前の薬局で・・・ユンケルと赤マムシ2本を買う僕・・・・・

「いつものセットかい?」
「ええ・・・」

学校の最寄駅の薬局のおばちゃん・・・・・「受験生は大変だねぇ~がんばるんだよぉ~」と特別価格・・・・お得意様価格で・・・・1割引・・・おまけに・・・ビタミン剤や滋養強壮の錠剤をサービスしてくれる。
まあ・・・僕たち悪たれ連こと社会関係奉仕部が清掃活動をしているときは・・・「いつもご苦労さん!」とリポビタンDを差し入れしてくれるおばちゃんで・・・僕たちの良き?理解者なんだけど・・・

「調子に乗って・・やりすぎちゃったかな・・・・ヒィ・フウ・ミィ・・・・げっ!・・・・4回でしょ・・・その前も2回ずつだから・・・8回はちょっと・・・・・」

ひとりごとをぶつぶつ言いながら・・・・・ユンケルと赤マムシを飲みながら・・・走る僕。
その頃・・・・正門の前から・・・ちょっと駅よりに集結する・・社会関係奉仕部面々・・・・・

「なあ・・・佐々木ぃ~今日もあいつ・・・コケると思うか?」
「そうだな・・・・コケるほうに・・・・・500円。おまえはどうだ・・S」
「誰も・・コケないほうにかける奴はいねえ・・・よ」
「あらぁ・・・・あたしは・・コケない方にかけても良いわよ?」
「えっ・・美希先生!・・・お・・お早うございます。」
「美希先生!おはようございます。」
「さっきの賭け・・あたしが受けるわ・・・お昼ご飯かけようか?キミたちが負けたら・・・・そうねえ・・・今日のテスト全科目60点以下なら・・・・・罰当番!でどう?」
「いいですねえ・・・・受けた!」

僕は・・・ちょうどその頃・・・問題の場所に差しかかろうとしていたんだけど・・・・美希が・・・・「危ない!」って叫んだので・・・・急停止。

「き・・・汚ねえ~・・・・」
「なんか言ったかしら?白〇くん!」
「こ・・声かけるのは・・・・卑怯だと・・・・」
「そお?隠れてみてて・・・仲間がコケるのを見てるほうがいかがなものかしら?」
「はあ・・・・」
「まあ・・・いいわ。副顧問に逆らったから・・・君達は60点以下じゃなくて・・・70点以下なら・・・・校舎内のトイレ掃除・・・を一科目につき・・・10日間」
「げっ!・・・・」
「なにかしら・・・S君・・・1ヶ月でもいいけどなぁ~」
「先生!・・・」
「はい・・・佐々木くん・・・」
「もうすぐ・・・門が閉まる時間ですけど・・・・」
「あれ・・・部長は?」
「とっくに・・・駆け込んでます・・・」
「ほらぁ・・・走りなさい~」

校門をドタドタと走りこんでくる・・・・美希とオオカミたち・・・・・不思議な光景である。

「あれ・・・美希先生!お早うございます。ずいぶんゆっくりだったんですねえ・・・・・」
「はぁはぁはぁ・・・・お早う・・・・・誰のせいだと思ってんのよ~
「お前らも・・たるんでるなあ・・・今日は大事な中間テストの日だぜ・・・・しっかりしてもらわないと・・・・部長として恥ずかしい。センセイ・・・今日も会議室ですね?」
「キ・・キミも同罪!罰当番してもらうからね!」

美希は・・・プリプリ・・・怒って行ってしまった・・・・・・

「なあ・・・一体どうなってんだ?」 僕は理由がわからなかった
「ああ・・・俺ら・・・お前がコケるほうに賭けたんだ・・・俺らが勝てば・・・昼飯のおごりで・・・・」
「それで?」
「美希先生がお前はコケない方に賭けて・・・・おまえに声をかけた・・・・そのせいで・・・お前はコケなかった」
「まあ・・・そうなるのか?それで・・・何で・・俺まで・・罰当番なんだ?」
「俺らのテスト結果、1科目でも70点以下があった場合・・・・トイレ掃除・・・一科目につき10日だとよ・・・・」
「だ・か・ら・・・何で俺まで・・・・」
「お前・・部長だからだろ・・・そろそろ行かねえと・・・遅刻者は受けれない決まりだぜ・・・」
「やば・・・不戦敗になるじゃん・・・・行くぞ・・・」
「おお!」

僕たちが会議室に駆け込んだのが・・・試験開始・・・3分前。どうやら・・・不戦敗だけは避けられましたけど。
学園内には試験を受けたくても教室に入れない・・・・・3人の阿呆が・・・・・
結局・・・後日、欠席者試験を受けることになるんですが・・・・因みに学園の欠席者試験は・・・大学入試より難しいんですけど・・・・
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