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オストド&メストド1号「再び・・・のエーゲ海クルーズの旅」VOL1 [2014 エーゲ海クルーズ]

― まえがきに代えて ―

人は何故?旅をするのだろう。

まあ、その人に連れられて、ネコやイヌその他の動物たちでさえ、旅に出ることもある。

だから、トドである。オストドとメストド1号が旅に出ても不思議ではない。

ましてや、韓国ループ、シンガポールループ。スリランカループを抜け、トルコループを

「カッパドキア?俺が気球に乗ったら堕ちてしまう!」 等、相変わらず言いたい放題のオストド。

「飽きてきたしなあ~」と大量に使い残してあるトルコ・リラ(数万円ほどだが・・・)紙幣と

コインの山をその他の外貨と共に押し込みながら、次の発券地を探していたオストド。

それが、記憶によれば、2012年エーゲ海クルーズになった。

完全に“自由業”を気取り(節税対策で会社なんぞを経営している)

「さあ!これで行きたいときに、行きたい場所へ!」とのたまうオストドにメストド1号は、

「あたしゃ仕事だ!バカヤロウ!」そんなやりとりもあった旅でもあった。

ただ、この時今回の旅を誰が想像していたであろう。オストドでさえ、「もう・・・ない!」と

思っていたのではなかったか・・・・

「あのとき・・・一番いい船室だったら・・・」

「たら・・・れば・・・」は、後悔の時に使う。本来なら、昨年の夏にでも、スカッドミサイルじゃなく

スカット終わらせるべきだったのかもしれないが、昨年はわざわざ・・・・

そう・・・何の因果か知らない。強いて挙げるならば、度重なる偶然の産物のため、

わざわざ・・そう、人から見れば、「わざわざ」なのだ。

わざわざ・・・アフリカ大陸にあるエジプト・カイロを経由して、ギリシャ・アテネに舞い戻り

(これが・・ループと言われる所以らしいが・・)、アテネからドイツを経由して大西洋を

夢の中で飛び越してゆき、着いたところが、カナダ・モントリオールだった。

まあ、何をしに行ったのかはさておき、そこに2泊するとまた、同じルートで日本へ舞い戻った。

そして、今回の旅のメインであるクルーズ船のスケジュールを調べ、航空券を手配した。

だが、順調な手配ではなかった。

まずは、成田/カイロ/アテネと復路が残っているエジプト航空の運航休止。

まあ、前にも喰らったことがあるので、慌てず騒がず、お情けにすがればよい。

今回も前回銅様。成田/バンコクを全日空のビジネスクラスで飛び、そのままエジプト航空の

カイロ/アテネと乗り継いで行けばよい。

日本へ舞い戻るには、エジプト航空が安かったのだが、運航休止で売っているわけもなく、

アテネ/イスタンブール/成田のトルコ航空のビジネスクラスを予算オーバーで購入。

まあ、旅にトラブルはつきものだし、ふだから旅は面白いのかもしれない。

クルーズ船を運航する船会社の日本の代理店に連絡をいれると、オストドの希望どおり、

「5月某日出航。ルイス・オリンピア号のグランドスィートが確保できました」とのこと。

ルイスクルーズは、カジュアルクラス。つまり、オストドが苦手とするアレがない。

まあ、その苦手を克服しなければ、それ以上のラグジュアリー船とかの乗船はないらしい。

「いいんだよ!そんなもんできなくたって・・・紳士じゃないしな!」

そう言い放っている苦手なもの。つまり、ダンスとかいうものだ。

それがどうやら、メストド1号にはご不満らしいが、やる気がないものを習いに行くだけ、

労力と気疲れとそしてなによりも出費が嵩むはずだ。

まあ、今回の旅の目的はもうひとつ。よく、「クルーズ中に・・・」というアレだ。

だ・か・ら・・・と言うのは、ヘンな話。ただ単に言えば、偶然の副産物と言い訳なのだが、

クルーズ中にメストド1号は、本人曰く、「メデタクない!」とのことだが、バースデーなのだ。

更に、今回は偶然がおうひとつ重なり、「メストド1号無事・・・ご退職記念!」も兼ねる事になった。

そんなわけでと言うより、ただ単にバルコニー付の部屋なら、寝る前の一服とか、朝起きての一服に

わざわざ喫煙スペースまで行かなくてもすむかもしれないという淡い期待もある。

そして、多分、最後になるであろうクルーズ船の旅を、一番贅沢な(と言っても数百ドル程度)の船室

それで、このアテネループを抜け出し、さらなる発券地をも求めて彷徨うことになるのだ。

今度はどの様な旅になるのか?それとも、オストドがベランダから(ベランダ毎かもしれないが)

転落して、海の藻屑となるのか?それは神のみぞ知ることなのだが・・・・

VOL2 -旅立ちはいつもどおり―に多分・・・続く。



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オストド&メストド1号「再び・・・のエーゲ海クルーズの旅」VOL2 [2014 エーゲ海クルーズ]

― 第一章 旅立はいつもどおりに? ―

旅立まであと一週間を切った。準備というほどではないが、前回のエーゲ海クルーズに

お供させていたキャリーバックが、ルイスクルーズのとある船に乗り込む前に、

「じゃあな!酷使しやがって・・せいせいすらあ~」と言ったかどうかは、定かではないが、

シンガポールで仕入れてきて以来、南半球のとある国にも、北欧と呼ばれる国の北極圏を超え

マイナスうん十何度の世界にも黙って、お供をしてきたキャリーバック。

時には、(いつもながら・・・だと書いていいのか?)メストド1号が、ラウンジで優雅な?一時を

過ごしているときには、メストド1号の足載せ台となり、デコボコな石畳の上を、無慈悲な

オストドによって、引きずられ、時には、放り出されたりとさぞかし大変だったろう。

このキャリーバックはその後、どうなったのだろう。

「悪いけど・・・コレ捨ててくれる?」

そう言い放ったのは、オストドだった。美しいエーゲ海に沈めてやろうかと思ったが、

無慈悲にもきっとクルーズ船のゴミ箱に投げ込まれ、どこかの島で降ろされたのだろう。

長年の相棒を失ったのは、精神的にも懐的にも痛かった。

免税店でとりあえず間に合わせたモノは、「この役立たず!」と何度罵られたことだろう。

まあ、余生は我が家の物置の片隅で静かにしていればよい。

まあ、役立たずとは言ったものの、アレはアレでよいのだが、やはり、酷使に耐え、メストド1号の

足載せ台を兼ねるからには、今流行りのチャック式では、すぐ寿命が尽きてしまう。

そこで、オストドとメストド1号はカバン屋をめぐり、やっと探し求めていたモノを見つけた。

「うんうん・・・これなら耐えられるでしょ・・・」

「なにが言いたいのかな?」

「い・・・いいや別に」

オストドは、そそくさとレジへそのキャリーを抱き、向かったのは言うまでもない。

「あとは・・・・」

「はい?」

そうなのである。いつまでも若いつもりでいたが、白いモノがちらちらではなく、それなりの

そう!それなりの面積を占めてきたので、白髪染めが必要なのだ。

髪の毛をメストド1号に染めてもらい、ついでに言わせてもらうと、メストド1号の髪染めは

「母の日」と称し、メストド2号が染め上げたのだが、まさかの・・・「足りな~い!」コール。

洗面所へ向かうと、そこには恐るべき光景が・・・・

「はあ?もう1セットあったでしょ・・・げっ!高い方でやるかぁ~」

「だって、染めてもらうんだよ・・・泡なら自分で出来るじゃん!」

「まだ・・・やっているかな?」

仕方なく、近所のドラッグストアーに向かったのは、夜9時すぎ。

「ええと・・・何だったっけ?ああ・・・そうだ・・・」

くれぐれも間違えるなとメストド1号と2号に言われていた品番を探し出し、今月のお買い得品に

なっていたので、「メンドーだからな・・・また足りなくなったと言われるのは・・・」

そう呟きながら、店頭に並んでいたものを買い占めた。

まあ、買い占めたというのは、オーバーな話。たった3セットだが・・・・

「じゃあ!言ってくる!」

そう言い放って、いつものセミナーに向かう。

それが、旅立ちの前日でも関係ない。ひんしゅくを買おうが、それが決まり事なら、

決まりを守る。まあ、オストドは荷物の梱包はしない。

必要なモノを出しておけば、メストド1号が詰めるはず・・・だった。

もう、定期便になっている。決まり事を終え、翌朝帰宅する。

「もう!荷物詰め込んであるんだろう・・・多分」

その考え自体がまさか・・・持っていくスーツケースを指定しなかったため、

「だって・・・仕方ないじゃん!」

「はあ?」

「どのスーツケース持っていくか言わなかったでしょ!」

確かにそうだ。我が家には、大型、中型を合わせて6個ものスーツケースが、たいして広くもない

我が家の床を占拠し、キャリーだけでも別に3個もあるのだ。

「青!色々混ぜるとピックアップで混乱するから・・・・」

最近、いや、睡眠薬を服用しだしてからか?いや、そもそもオストドは忘れっぽい。

忘れっぽいのなら、全て忘れてしまえば、ラクなのだが、そうなると、認知症と呼ばれる。

キャリーも青なら、スーツケースの中型・大型全て青なら、忘れようがない。

とりあえず、スーツケースを引っ張り出し、荷物を詰め込むメストド1号を尻目にしながら、

オストドは燃料を詰め込みだした。車や飛行機同様、オストドも燃料が切れると、

動けなくなるからだ。

燃料を詰め込み終わると、メストド1号のショーアップを待ち、愛車のCX-5の後部座席に

スーツケース等を積み終えると、一路、成田空港へ向けて車を走らせる。

現在のオストドの住まいからなら、32キロほど。一般道でおおよそ1時間で着く。

― 第二章 全てはアラーの神のおぼしめしのままに ― へ続く

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オストド&メストド1号「再び・・・のエーゲ海クルーズの旅」VOL3 [2014 エーゲ海クルーズ]

― 第二章 全てはアラーの神のおぼしめしのままに ―

本来の出発は、エジプト航空だった。

ある日のこと。「やっぱりなぁ~来ると思っていた。」との第一声で電話を受けた。

しかも、その電話は東京オフィスではなく、大阪オフィスからだった。

「関空経由でご出発・・・」

「やだ。」

別に、関空が嫌いなわけではない。更に事態の悪化が懸念されていたからだ。

「自宅・・・成田の方が便利なんだよね。」

その一言で事が済んだ。

そして、既に経験しているANAへの振り替えが決まった。

でも、振り替えでもこちらの思惑は通らない。あくまでも、最短距離を振り替えてもらうのが、

第一前提で、予定通り最終目的地には、エジプト航空の予定通りの便で到着する。

これは、どのエアーでも変わらないと思う。

以前、コロンボ発券でカタール航空のファーストを買っていたが、FCY運航から、CY運航になり、

エミレーツ航空の個室スイートで、ドバイへ飛び、カタール航空のファーストクラスで、ドーハ、

そして、最終目的地のコロンボへ予約していた便で到着した。

「そういえば・・何回目だったっけ?」メストド1号が僕に聞いた。

「ええと・・・完全にキャンセルされた分を含めると、4発券中3発券。いい確率だわ・・・あはは」

本来なら、成田-カイロを眠りながら飛べた。フルフラットの機体になるか別にしても・・・・

今回は、最新シートでないビジネスシートで、バンコクへ飛び、そこから、カイロへ飛ぶ。

まあ、この区間はオストドの思惑どおりなら、フルフラットになる。そして、エジプト航空の

スモーキングラウンジで、4時間ほど予定通り過ごし、アテネへ向かうのだ。

CX-5を、空港内駐車場に置き、カートを押しながらターミナルへ向かう。

「あっ!そうだ・・・」

「何?」

「今回も24時間オーバーなんで・・・・」

「覚悟してましたとも・・・スケジュール表貰ったし・・・・」

「まあ・・・そういうわけで・・・」

「一体、いつになったら・・・」

「だよねえ~寄港地こそ少ないけど、昔のJAL南廻りみたいなもんだし・・・」

「私は乗ったもん!」

「乗りたかった・・・・ジャンボ好きなんだよな~」

「ねえ!何か忘れてない?」

「へっ?ああ~」

もうすぐターミナルビルに入る寸前で、重い出させてくれた。どうやら、健忘症いや認知症に

近い症状が出始めている。

まずは、ターミナルビルに入る前に一服。チェックイン等を済ませ、必需品であるタバコを

免税店で購入したら、ラウンジへ入る。

これが、オストドの定番なのだ。

ターミナルビルへ入り、まずは「おしゃぶり」を買う。

おしゃぶり・・・つまり、JTで売っている。「ZEROSTYLE」。

スモークレスタバコ。つまり、煙はゼロ。周りには迷惑のかからないタバコ。

もちろん、それなりにニコチンも摂取できるらしいものだ。これは、長時間吸い続けると

ある程度本数を吸ったのと同じくらい目が回る。

次は、本屋へ向かう。旅のお供に文庫本を2冊ずつ買う。

オストドは大体、空港や飛行機関係モノだ。今回は新野剛士氏著「あぽやん」

「恋する空港 あぽやん2」の2冊。これは、テレビドラマ化されたものだ。



“おしゃぶり”と“本”を買えば、もう用がない。用がなければチェックインカウンターへ向かう。

勿論、オストド&メストド1号はANAの“なんちゃって☆G”

優先カウンターでさっさとチェックインする。3枚ずつボーディングカードを受け取る。

「ラウンジなんですが・・・ゲートに近いのは、ユナイテッドさんの・・・・」

「いや・・・ANAさんを利用するよ!おそば食べたいしね!」

もう、早くも燃料が切れかかっているオストドにメストド1号は呆れ顔だ。

優先検査場をすり抜け、ANA SHOPで4カートンタバコを購入する。ANAカードで10%OFF。

それだけで、もう免税品店には用がない。後はラウンジへ行き、ノンハイブリッドの身体に

燃料を計算して詰め込む。何しろ、満タンにすると余計燃費が悪い。

飛行機と同じなのだろうか?飛行機も目的地までの燃料やエクストラ等しか積んでいない。

「ねえ!」

「はい?」

「大丈夫よねえ~」

「何が?」

「乗り継ぎ!バンコク・・・・」

「あ~あ!そういえば、最近スタアラで飛んでなかった。」

「そうじゃなくて・・・・エジプト航空ちゃんと飛ぶかな?」

「飛ぶでしょ!その前にANAだな。多少の遅れは大丈夫だけど・・・」

不安はなと言えば嘘になる。バンコクの空港もバカみたいに広い。

「まあ~なんとかなるっしょ!すべてはアラーの神のおぼしめしのままに・・・さ!」

わざわざ遠いラウンジへ来たのは、理由がある。

オストドはここから見る景色(と・・・言っても、飛行機だが・・・)が好きなのだ。

それにここにはこれがある。



「機内食食べないわよねえ~」

「はあ?何言ってんの!食うよ!もしかしたら、サメのエサになって・・・・」

「はいはい・・・最後の和食になるかもでしょ!」

「まあね。」

品行方正とは口が曲がっても、富士山が爆発しても、南極の氷が解けだして、日本沈没に

なろうとも、天変地異が起こっても、ついでに、口が裂けても言う気はないが、

もしかしたら・・・大勢を巻き添えにするか、船室のバルコニーから誤って転落するとか、

もしかしたら・・・もしかしてなのである。

「はいはい・・・判ったわよ!苦労がムダになったわけね!」

「はい?ああ~コレか・・・」

オストドは、出発直前の成人病検診と会社(一応、経営者なので)健康診断を兼ねて、

先日検診を受けてきたのだ。そのために、ダイエットをして少し引っ込んだハズの、腹の肉を

つまんでみせたのだ。

「全ては神のみぞ知る!だな。さしずめ、今回はアラーの神かな・・・」

「ところでさ、そっちも喰っているじゃん!」

「あたしは機内食食べないで、寝させてもらいます。」

「何で?」

「一睡もしないで準備してたんです!」

これ以上、藪をつついてヘビを出すか、さもなきゃ寝ている赤子を起こすことになる。

「そろそろ・・・一服していかないと・・・・」

「はいはい・・・儀式でしょ!」

「そう!大事・・・なね!そういえば・・シート何番?」

「あれ?2のHKだったわよね。予約では・・・」

「うん。」

「1のAとCになっているけど?」

「早速、ご利益かな・・・」

こうして、オストド&mストド1号は41番ゲートへ向かった。

まずは、第一回目の乗り継ぎ地である。タイ・バンコクへ向かうために・・・・

第3章 スリル に続く。


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オストド&メストド1号「再び・・・のエーゲ海クルーズの旅」VOL4 [2014 エーゲ海クルーズ]

第3章 スリル

「う~ん!スリル満点だったな!」

「ぶつかると思った!」

アテネ・ピレウスのSAVOYホテルの前。正確には道路を挟んだ反対側でタクシーを降り、

スーツケース大型x1・中型x1をオストドは引きずり、メストドはキャリーを引きずっていた。

勿論、互いにそれぞれバッグを背負っていたり、肩にかけている。

ここにたどり着くまでに、都合3便の飛行機を乗り継ぎ、自宅を出発してからは、おおよそ

30時間を超えている。

全日空で成田からバンコクへ飛び、予定より遅れたのと、ターミナルCのほぼ端にあるC9

ゲートに到着。勿論、機内食は食べてきたが、その量の少なさに、「よく外人は満足できるな!」

と、憤慨し、つくづく燃料補給をしてきてよかったと再認識したのだ。


(ウエルカムドリンク)


(アペタイザー)


(ちょっと・・ピンボケ。前菜?)


(メインらしいが・・・・)

「やはり・・あそこは、主菜選択ではなく、きつねうどんとハンバーガーだったな!」

メストド1号は、機内食のメニューを放棄した。ノンハイブリッドじゃなかった燃費の悪いオストド

その反面、メストド1号は燃費がいいので、ラウンジで少々燃料補給しただけで、

機内食の時間には、食欲より睡魔の方が、一枚上だった。

しかし、CAからオストドが、「デザートは如何ですか?」の問いに、

「いらない」とオストドが言うのと同時に「あたし!いる!」とデザートだけを押し込んだ。

ラウンジに寄る時間はあるかな?と思っていたのだが、出発混雑の遅れと向かい風に

定刻より遅れたのと、「エジプト航空のお迎えあるかしらん!」と思っていたが、

そんなモノは一切なく、搭乗口を掲示板で探し、延々とターミナルCのほぼ端から、

ターミナルF8まで、延々と歩き(と・・・言っても1キロほど。)途中、喫煙所に立ち寄り

タバコを2本x2か所(到着で1回、出発階で1回)寄ったら、ゲートオープンだったので、

そのままエジプト航空B777-300ERに乗り込んだ。

機内では、やはり機内食を食べるのは当たり前で、満腹感と睡眠薬で眠りにつき、


(ウエルカムドリンク)


(前菜)


(メイン)

次に目を覚ましたのが、朝食の時間。


(お目覚めドリンク)


(ここまでで・・・胃がギブアップしだした・・・・)

「ハードはいいけど・・ソフト(サービス等)はねえ~」と嘆き、カイロでは覚悟していたバス到着から

ボーディングブリッジF3での降機に戸惑いを覚え、エコノミークラスのトランスファー客を押しのけ、

ビジネスクラス用のトランスファーカウンターへ赴き、バンコクの搭乗口カウンターで新たに発券

されたボーディングカード2枚ずつのうち、残り1区間になったボーディングカードに、

スタンプを押してもらい、やはり、「エクスキューズミー」と怒鳴ってもどかないエコノミー客を、

また、掻き分け係員に一回呼び止められたが、「プリーズサー」の言葉と共に、出発階へ行き、

スモーキング専用ラウンジへ行き、4時間あまりラウンジの一画を占拠して、床に座り込み

羨ましそうにタバコを吸う人々を尻目に優雅にイスにふんぞり返り、G4ゲートから再び

最終目的地へ向かうエジプト航空のB737-800に乗り込み、ギブアップ寸前の胃袋に

更に機内食を流し込んだ。


(ウエルカムドリンク)


(ワントレー 短時間フライトなので・・・・)

アテネ空港では、ビジネスクラスのお客だけ詰め込まれたバスで到着口に向かい、

「ノンユーロ」の声に従い、ユーロ圏の人々より早く入国をし、無事に成田で預け、

バンコクのカウンターで引き渡し確認をした荷物2個と再会を果たし、両替はする必要も

ない(ユーロもトルコリラも残っている)ので、タバコを2本。完全にギブアップ宣言した胃袋を

撫でつつ、メストド1号の「あらまぁ~完全に腹廻り戻ったわねえ~」の声を聴き、撮んでみたら

その通りだと判ったので、素直に(内心は別としても)頷きながら、タクシーに乗り込んだのだ。

そのタクシーが時速140キロプラスノロノロ運転をする車を完全に横を向き睨み、もう少しで

前の車に接触しそうになりながら、ここにいることすら、スリル以外の何者でもない。

「えっ!ココ?」

「うん!ちょっと・・・予算がね・・・・」

ステイ型なら、無理してもヒルトンクラスに泊まる。今回の宿はその1/3以下で取ってある。

だが、入れ物とは裏腹に感じの良いホテルマンに迎え入れられ、希望通りのスモーキングルーム

そして、明朝のタクシーの手配をしてくれた。

あとは、清潔なシーツと毛布があれば言うことはないが、美味しい朝食まで付いていたのだ。

― 第4章 ピレウス散策と懐かしい再会?― に続く。

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オストド&メストド1号「再び・・・エーゲ海クルーズの旅」VOL5 [2014 エーゲ海クルーズ]

第4章 ピレウス散策と懐かしい再会?」-

SAVOYホテルにチェックインしたオストド&メストド1号は、その部屋の狭さそして、廊下に聞こえる

他の部屋の話し声。

身体は疲れ切っているはずなのだが、ここで寝てしまっては、時差ボケが辛くなる。

まあ、メストド1号は道中、成田ーバンコク間とバンコク―カイロ間はほとんど寝ていたし、

オストドも“燃料補給”以外、ウトウトしたり、爆睡していたので、人のことは言えない。

それに、部屋にいれば、ヘビーを通り越して、チェーンスモーカーになる危険性もあった。

厳に言えば、チェックインからチェックアウトまでの17時間余りで、部屋だけで吸ったタバコは、

1箱を軽く超えていたのもまた、事実だ。

「さてと・・・散策にでも行きますか?ついでに・・・晩御飯」

「そうねえ~でも、場所判る?」

オストドはどうやら、物忘れが一層激しくなったようだ。

年々、旅先で話すオストドの“ブロークンイングリッシュ・オア・リトル”は、更にその程度が低下。

従って、少々怪しくなってきているが、まだ・・多少は・・・通じるらしい。

やはり、語学は毎日使わなければ怪しくなるとメストド2号が言っていたことを、思い出す。

だが、その前にそれが純粋なのか不純物が圧倒的に占めるのか?

つまり、ピュアな方ではなく、ノン・ピュアで覚えたのだがら、こうなる事は当然落ちてくる。

「もっと・・真剣にやっておけばよかった。」と後悔しても遅いだろう。

まあ、その程度でも、ホテルのフロントマン氏によれば、ルイス・クルーズのターミナルまで

およそ700メートルとのこと。これなら、そんなに早起きしないでも済むから、チェックイン開始の

30分前にタクシーを頼んである。

それぞれ、機内に持ち込んだカバンを背負ったり、肩から引っかけて、ホテルを後に散策に

出かけた。

「あ・・・アレ!お・・・オレンジ?」

「えっ?そ・・そうみたい。」

ピレウスの街の街路樹としてオレンジの木には、オレンジの実がなっている。



「いいよねえ~コレ!食えるかな?」

「あのね!」

地元の人に尋ねたい気持ちはあるのだが、ギリシャ語は、オストドの耳に入ると、音速の域を超え、

脳みそはソレをシャットアウトし、もう片方の耳から排出される。

つまり、全然わからない。



ターミナルへ行くつもりが、方向感覚すらなくなってきた。いよいよ老化現象が現れてきたみたいだ。

ヨットハーバー沿いのレストランがある所へ着く。完全に間違っている。



「あそこを曲がれば・・・・」

「はあ?あてにならない!」

どうやら、メストド1号は歩き疲れたみたいだ。

新調したハイキングシューズは、“慣らし”の工程を経ていない。新品の登山靴でいきなりエベレスト

いや、富士山登頂に無謀に挑むのと、同じくらいだと思う。

「どうしようか?食事には腹はあまり・・」

「混んでいるしね!」

そうなのだ。今日は日曜日。つまり、ギリシャ正教の信者であろう人々は、ミサを終え、

家族・友人達と食事をする人々で賑わっている。

また、元来た道を戻ることにした。これ以上、迷子になると“紛争”が勃発しかねない。

「どこかで何か飲まないとね!」

メストド1号の様子は軽い脱水症状状態になっているのだ。本人は平気だと言うが、

“危険”は回避するに越したことはない。

カフェで休憩する。メストド1号は何やらザクロ等が入っているらしいドリンクを選択し、

オストドはグリーンティと書かれたドリンクを選択。これはレモンが効きすぎていたし、

メストド1号のは、味がぼやけている。

歩道に置かれたテーブル席だから、灰皿が置いてある。遠慮なく、タバコを吸える。

「あそこでパン買って、ポテチ(ポテトチップス)くらいでいいかな・・・晩飯!」

「そうね・・・お腹減りそうもないし!」

パン・・・確かにそう見えた。しかし・・

オストドは、ピザ風のモノをひとつ。そして、チョコレートロングドーナツ風のもの。

メストド1号は小さいウインナーが入ったパンと丸いチョコレートドーナツ風のもの。

しかし、店を出た時、小さなケーキ箱を2個とパンを入れた紙袋が入った袋をぶら下げていた。

「結構・・・あるよこれ!」

その後、道端の売店で缶コーラ・ポテトチップス・ミネラルウォーター2リッターを3ユーロで買った。

「おかしくない?計算では4ユーロだと思うけど・・・・」

「いいんじゃない!お店の人が言ったんだから・・・」

ホテルに戻り、交代でバスルームを使う。最初はオストドが入った。

「シャンプー取ってくれる!やはり・・・ダメダコレ!」と叫んだ。

アメニティーのシャンプーでは、オストドの繊細?な髪の毛はとんでもないことになったのだ。

もう一度、洗い直しバスタブを出た。

「狭い!気を付けないとケガするよ!」

「あんたが・・・太り過ぎなだけでしょ・・・・」

確かにそうかもしれないが、欧米人の肥満体型なら絶対に無事では済まない代物だった。

「さてと・・食べるか・・・コレ!」

オストドが選んだモノは、長さ10数センチ幅5センチ高さ3センチほどの巨大なエクレアで、

中にはぎっしりと生チョコクリームが鎮座していたし、メストドのチョコドーナツ風は、

生地がシロップ漬でチョコレートコーティングされたモノだった。

だ・か・ら重かったのだ。

無理やり?胃袋にポテとチップスと一緒に流し込む。塩分が無ければ、完食は無理だったろう。

「そう・・・言えばさ!前回のエリザベスは迫力あったね。」

「そういえばそうね。今回も一緒だったりして・・・・」

「前回はクリスタル号だったでしょ!今回はオリンピア号だから・・・・」

「でも・・予感がするんだけど・・・・」

「それより・・・そろそろ寝ないと!」


SAVOY HOTEL 室内

翌朝、モーニングコール1回、携帯電話の目覚ましで2回。

清潔なシーツに包まれ、目覚めは快適だった。朝食も生のオレンジを自分でスイッチを入れて絞り、

それが何よりも充実した朝食を演出していた。

予約していたタクシーでターミナルへ向かう。6.5ユーロの請求だったが、10ユーロ渡す。

何しろ、ここからは、最上級キャビンの乗客になるのだ。

チェックインを済ませ、免税店でメストド1号の誕生日プレゼントとして、スワロフスキーの

ネックレスを二つ、ギリシャのフォトDVDをひとつ買い、船に向かう。

船室は10時からだが、荷物はとっくにタッグを付けて流してある。

キャリーを引きずり、プールデッキのある9階に向かう。

プールデッキのテーブル席で、10時になるのを待っていると・・・

聞こえてきたのは、懐かしいエリザベスの声だった。

「ま・・・まさか・・・エリザベスと言うことは、ワカナさんも居るとか?」

「ま・・・ま・・さか・・・」

でも、後刻、その予感があたり、ワカナさんとも再会することになるのだ。

第5章 出航っ!に続く。






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オストド&メストド1号「再びの・・・エーゲ海クルーズの旅」VOL6 [2014 エーゲ海クルーズ]

― 第5章 出航っ! ―

旅に出るとまずは、邪魔になるのが、スーツケースだ。

普段の旅なら、極力、荷物は最低限にする。するのだが、船旅の場合、やれドレスコードが・・・とか、

少々、厄介な代物である。代物であるが、ドレスアップも船旅のひとつだし、不自由な旅を楽しむ。

これもオストドの余暇の過ごし方のひとつである。不自由が嫌なら、言葉が確実に通じる国へ、

大勢の召使いやポーターを引き連れてゆき、王侯貴族の振る舞いをすればいいわけだし、

そんな余裕がなにのなら、ツアコンの付く旅におとなしく参加すればよい。

オストドのもう一つの流儀。いや、慣習となっているのが、最低2時間前のチェックインだ。

だから、今回の旅も出航2時間半に始まるチェックインもさっさと済ませ、バッゲージタッグを

受け取るや否や、さっさと荷物に張り付けると、ベルトコンベアーに載せてしまった。

後は、船がその荷物を積み込み、キャビンまで届けてくれる。

オストド&メストド1号が乗り込む船は、4泊5日なのだが、4DAYSクルーズの、ルイス・クルーズ

所属ルイス・オリンピア号。キャビンは、この船に2部屋しかないグランド・スィート。9002号室だ。

元々、この船は嘗て「ソング・オブ・アメリカ号」として、7つの海を航海していた船だ。

ターミナルに横付けされた船体は、姥桜じゃなくて、華麗に年齢を重ねた貴婦人らしく、

常に、念入りな化粧(塗装)が施され、新たな海路の旅に旅立つ前に、前回乗り込んだクリスタル号

よりも大きな船体が係留されている。

今回のコースは、出航11:00。16時にミコノス島へ入港し、少々割高感のあるバス(8ユーロ)に、

一時下船した客を押し込み(属するグループ毎に乗る)ミコノス・タウンへ行く。

21時に出港する時には、既にユーロ圏から出国を強制的に主国させられ(船ですべて行われる)

翌朝7時には、トルコ・クサダシに入国・上陸する。そして、12時には出航(出国)し、パトモス島で

また、ユーロ圏へ入国し、翌朝には、ロードス島に一日。そして、その翌日にはクレタ島そして、

サントリーニ島へ行き、最終下船はアテネ・ピレウス港へ戻るのだ。

オン・ボードの身になっても、結構忙しい。船室の貸金庫の鍵を借りたり、クレジットカードの登録

そして、もし、このクルーズに参加を希望する人なら、ドリンク・パッケージへ登録が必要だ。

ソフトドリンクで言えば、1日あたり、ノン・アルコールカクテルでおおよそ6~7杯飲まねば、

元は取れない。更に、船室ごとにその登録はどちらかしか選べないらしい。

らしいと言うのは、オストドは大酒のみで一生分を二回りくらい飲んだせいで、身体を壊し、

その静養期間で、酒をほとんど飲めなくなったから、ノン・アルコールだし、必然的にメストド1号も

オストドにノン・アルコール登録されてしまうからだ。

キャビンは10時オープン。つまり、部屋は10時からしか使えない。従って、この時間に全てを

済ませておけばよい。

ここで、簡単に船内を紹介しておくと、1階が乗船・下船口になる。喫水の高さで言えば、7メートルと

表示が、船体に刻まれた喫水ラインから読める。客室は、2階から7階及び9階になる。

8階は、操舵室等がある。4階がフロント・キャッシャー・売店・アラカルト・レストラン。

9階には、プールデッキ・レストラン。10階にあたる場所にはラウンジがあり、5階には集合のかかる

ラウンジ2か所・カジノ等がある。

因みに、オストド&メストド1号の船室は、9階のデッキだが、プールからの直結ではなく、右舷側の

階段を半分ほど下りて、専用の(但し、開けっ放しだが・・・)ドアを抜け、階段を上がり、延々と

感じられる曲がりくねった通路の一番奥のドアを潜り抜け、やっとたどり着く。

まあ、操舵室の真上で、接岸・離岸時に使用される屋外操舵場所を真上から眺められる場所。

そこに、専用ウォークインクローゼットにバスタブ・シャワーブースまで兼ね備えられ、ちょっとした

ソファーにテーブル。ベランダには、専用デッキチェアーに窓の下には各種引出しが備えられている





船室に入ると、専属ハウスキーパー氏より、早口な説明を受ける。

何故なら、国際海洋法とかで出航前に、乗船時の避難訓練に参加せねばならないからだ。

船室にある。どう考えても発砲スチロールを加工した救命胴衣を身に着け、指定されたデッキへ行く。

オストド&メストド1号の船室で言えば、7階右舷前方6号艇になる。

まあ、韓国で起きた痛ましい人災事故も記憶に新しいらしく、前回よりピリピリムード感は否めない。

女性・子供は前。ヤロウ・・つまり、男は後方に並ぶ。

何かあっても、メストド1号はモーター付のボートに収容され、オストドはきっとゴムボートもしくは、

サメの餌食になる可能性はある。何しろ、巨漢がうようよしているので、定員すら乗れないのでは?

そう考えねば、やってられない訓練だ。昔みたいに紙テープが投げられという光景は、もう見ることは

出来ないのだろうか?

訓練をしているうちにもう出航となる。

「これで・・・・」

「ゆっくりは出来ない。また行ってこなきゃ!鍵もらってないしね・・・金庫!」

オストドは鍵を取りに行き、メストドは二人分の救命胴衣を持って、部屋へ行く。

そろおろ荷物が船室に運ばれている頃である。

ついでにいえば、5階ラウンジへ行き、乗船説明会(に参加して、昼メシへと走らねばならない。

結構、タイトなスケジュールだが、仕方がない。何しろ、エーゲ海クルーズは少々いや世界一周等の

船旅とは縁が遠く、ゆっくりした船旅ではない。

各寄港地では様々なエクスカッション(オプショナルツアー)が用意され、安くて8ユーロ。

高ければ55ユーロ徴収されるのだ。

― 第6章 ミコノス島散策― に続く。
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オストド&メストド1号 「エーゲ海クルーズ再び・・・・」 [2014 エーゲ海クルーズ]

―第6章 ミコノス島散策 ―

クルーズと船旅は忙しさが違う。確かにクルーズは短時間に効率よく見どころを廻る。

そして、寄港地でエクスカッションなるオプショナルツアーを売り、その近辺に存在する

観光地へとバス等を走らせ、いくばくかの利益を得る。

例えば、ミコノス島。観光地巡りのバスこそないが、入港するのはそれなりに隔てられた

埠頭に到着する。確かに、ここから出航するときは、もうユーロ圏からの出国スタンプが、

預けてある(取り上げられているが正しい気がするが・・・・)パスポートに、出国印が押される。

だから、柵で区切られセキュリティーが、一応居る場所へ入港する。

ここで上陸して、街に行くにはどうするのか?

選択肢は勝手に行動する(但し・・・保証はない)か、予め購入しておいたバスチケットで、

グループ毎に観光バスに押し込められ、町はずれのバス亭まで行き、そこからは自由を選ぶか?

そんなところだろう。バス代は、8ユーロ(往復/人)だが、高いか安いかは人それぞれだと思う。

アテネ・ピレウス港を出航して様々な義務を果たし、荷物を片づけ。バルコニーでノンアルコールの

カクテルを飲んでいたら、もうミコノス島への入港が迫ってきた頃になる。

何やら、前の船の出航が遅れているらしく、入港待ちになっている。

オストド&メストド1号の船室は、左舷最前方。ブリッジ(操舵室)の真上だから、その様子は見える。

「さてと・・・そろそろラウンジに行かなきゃ・・・な!」

「そうねえ~」

もう、バスのチケットは買ってある。お財布とカメラを詰め込んだショルダーバックを掛け、ボーディング

パスをそれぞれ確認して部屋を出る。

因みにクリスタル号のときは、先着順だったと記憶しているけど、今回はグループ行動になる。

オストド&メストド1号の属するグループは、「イングリッシュ・・・・」である。

グループ毎に下船が案内され、バスへと詰め込まれる。

バスを降りたら、灰皿のある場所の記憶を引っ張り出す。

「確か・・・あっ!あった!」

ニコチンを供給してミコノス・タウンを歩くのだが、狭い道にレストランのテーブルやイスが並ぶ

ちょっとした雑踏になってしまっているので、野生の感で抜け、上の道へ出る。

アキウ通りだ。

「こっちで・・・いいと思うけど・・・・」

目指すは、風車が並んでいる場所。カト・ミリの風車へ出たい。

「おっかしいなあ~」

「ま・さ・か・・・とは、思うけど。道・・・」

「間違えるわけないでしょ・・あっ!多分、こっち・・・」

オストドの野生の感は、持っているガイドブックには載っていない道を選ばせた。

「結構・・・眺めがいいな!嵐じゃなくてよかった・・・」

「そうねえ~」

何しろ、海沿いの逃げ場がない小道を歩いている。多分、波にさらわれたら・・・・

オストドは海の藻屑になるか?その辺に打ち上げられることになる。

ミコノスへ到着前に、サントリーニ島ノボルケーノツアーに申し込んである。

市販されておるガイドブックには、セーリングと火山島観光と書かれているやつだ。

「出発は保証できないけど・・・」

そう、レセプションで言われたツアー。そして、その日メストド1号はお誕生日を迎える。

バースデープレゼントは、先渡しで出航前に免税店で、ネックレスを2つプレゼントしてある。

音楽が好きなメストド1号が選んだのは、音符の形をしたものと、ハートがふたつくっついている

そんな代物だ。クルーズ中何かの記念日には、ケーキがプレゼントされる。

それが、美味しいのかそうでないのか?まあ、あまり期待はさせないほうが、賢明かもしれない。

「あ・・・あった。」

カト・ミリの風車の裏側からのアプローチ。写真だけ手早く撮影すると、さっさと船を目指す。

「持つ・・・かな?」

「どーでしょ?」

オストドは急な腹痛じゃなくて・・便意が来ている。

たらふくと、オリーブオイルにバターを飲んでいる?いや、食べたせいなのだろう。

ミトロポレオス教会や、ローマ・カトリック教会を眺めながら進む。

「う~ん!この腹痛が収まるのなら、どんな神にもすがるけど・・・無理だな・・・あてて」

「食べ過ぎるから・・・・ペリカン居るかしら?」

リトルヴェニスを抜け、パラボルティア教会を過ぎる。この辺になると、ますます・・・なのだ。

ペリカンんは、今回会えなかったけど、必死に歩き。バスターミナルへ行く。

帰りには、バスのところにチケット回収係が居る。係員にチケットを2枚渡し、船へと戻る。

もう限界寸前になりかけているオストドを各階にご丁寧に止まってくれたエレベーターと、

「レディーファースト!」とメストド1号が先にバスルームへ消えた。

部屋の中にはのたうちまう・・・オストドが確かにグランド・スイートの船室に居たのだ。

第7章 ディナーは偶然の産物に続く。






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