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オストド&メストド1号「再び・・・エーゲ海クルーズの旅」VOL5 [2014 エーゲ海クルーズ]

第4章 ピレウス散策と懐かしい再会?」-

SAVOYホテルにチェックインしたオストド&メストド1号は、その部屋の狭さそして、廊下に聞こえる

他の部屋の話し声。

身体は疲れ切っているはずなのだが、ここで寝てしまっては、時差ボケが辛くなる。

まあ、メストド1号は道中、成田ーバンコク間とバンコク―カイロ間はほとんど寝ていたし、

オストドも“燃料補給”以外、ウトウトしたり、爆睡していたので、人のことは言えない。

それに、部屋にいれば、ヘビーを通り越して、チェーンスモーカーになる危険性もあった。

厳に言えば、チェックインからチェックアウトまでの17時間余りで、部屋だけで吸ったタバコは、

1箱を軽く超えていたのもまた、事実だ。

「さてと・・・散策にでも行きますか?ついでに・・・晩御飯」

「そうねえ~でも、場所判る?」

オストドはどうやら、物忘れが一層激しくなったようだ。

年々、旅先で話すオストドの“ブロークンイングリッシュ・オア・リトル”は、更にその程度が低下。

従って、少々怪しくなってきているが、まだ・・多少は・・・通じるらしい。

やはり、語学は毎日使わなければ怪しくなるとメストド2号が言っていたことを、思い出す。

だが、その前にそれが純粋なのか不純物が圧倒的に占めるのか?

つまり、ピュアな方ではなく、ノン・ピュアで覚えたのだがら、こうなる事は当然落ちてくる。

「もっと・・真剣にやっておけばよかった。」と後悔しても遅いだろう。

まあ、その程度でも、ホテルのフロントマン氏によれば、ルイス・クルーズのターミナルまで

およそ700メートルとのこと。これなら、そんなに早起きしないでも済むから、チェックイン開始の

30分前にタクシーを頼んである。

それぞれ、機内に持ち込んだカバンを背負ったり、肩から引っかけて、ホテルを後に散策に

出かけた。

「あ・・・アレ!お・・・オレンジ?」

「えっ?そ・・そうみたい。」

ピレウスの街の街路樹としてオレンジの木には、オレンジの実がなっている。



「いいよねえ~コレ!食えるかな?」

「あのね!」

地元の人に尋ねたい気持ちはあるのだが、ギリシャ語は、オストドの耳に入ると、音速の域を超え、

脳みそはソレをシャットアウトし、もう片方の耳から排出される。

つまり、全然わからない。



ターミナルへ行くつもりが、方向感覚すらなくなってきた。いよいよ老化現象が現れてきたみたいだ。

ヨットハーバー沿いのレストランがある所へ着く。完全に間違っている。



「あそこを曲がれば・・・・」

「はあ?あてにならない!」

どうやら、メストド1号は歩き疲れたみたいだ。

新調したハイキングシューズは、“慣らし”の工程を経ていない。新品の登山靴でいきなりエベレスト

いや、富士山登頂に無謀に挑むのと、同じくらいだと思う。

「どうしようか?食事には腹はあまり・・」

「混んでいるしね!」

そうなのだ。今日は日曜日。つまり、ギリシャ正教の信者であろう人々は、ミサを終え、

家族・友人達と食事をする人々で賑わっている。

また、元来た道を戻ることにした。これ以上、迷子になると“紛争”が勃発しかねない。

「どこかで何か飲まないとね!」

メストド1号の様子は軽い脱水症状状態になっているのだ。本人は平気だと言うが、

“危険”は回避するに越したことはない。

カフェで休憩する。メストド1号は何やらザクロ等が入っているらしいドリンクを選択し、

オストドはグリーンティと書かれたドリンクを選択。これはレモンが効きすぎていたし、

メストド1号のは、味がぼやけている。

歩道に置かれたテーブル席だから、灰皿が置いてある。遠慮なく、タバコを吸える。

「あそこでパン買って、ポテチ(ポテトチップス)くらいでいいかな・・・晩飯!」

「そうね・・・お腹減りそうもないし!」

パン・・・確かにそう見えた。しかし・・

オストドは、ピザ風のモノをひとつ。そして、チョコレートロングドーナツ風のもの。

メストド1号は小さいウインナーが入ったパンと丸いチョコレートドーナツ風のもの。

しかし、店を出た時、小さなケーキ箱を2個とパンを入れた紙袋が入った袋をぶら下げていた。

「結構・・・あるよこれ!」

その後、道端の売店で缶コーラ・ポテトチップス・ミネラルウォーター2リッターを3ユーロで買った。

「おかしくない?計算では4ユーロだと思うけど・・・・」

「いいんじゃない!お店の人が言ったんだから・・・」

ホテルに戻り、交代でバスルームを使う。最初はオストドが入った。

「シャンプー取ってくれる!やはり・・・ダメダコレ!」と叫んだ。

アメニティーのシャンプーでは、オストドの繊細?な髪の毛はとんでもないことになったのだ。

もう一度、洗い直しバスタブを出た。

「狭い!気を付けないとケガするよ!」

「あんたが・・・太り過ぎなだけでしょ・・・・」

確かにそうかもしれないが、欧米人の肥満体型なら絶対に無事では済まない代物だった。

「さてと・・食べるか・・・コレ!」

オストドが選んだモノは、長さ10数センチ幅5センチ高さ3センチほどの巨大なエクレアで、

中にはぎっしりと生チョコクリームが鎮座していたし、メストドのチョコドーナツ風は、

生地がシロップ漬でチョコレートコーティングされたモノだった。

だ・か・ら重かったのだ。

無理やり?胃袋にポテとチップスと一緒に流し込む。塩分が無ければ、完食は無理だったろう。

「そう・・・言えばさ!前回のエリザベスは迫力あったね。」

「そういえばそうね。今回も一緒だったりして・・・・」

「前回はクリスタル号だったでしょ!今回はオリンピア号だから・・・・」

「でも・・予感がするんだけど・・・・」

「それより・・・そろそろ寝ないと!」


SAVOY HOTEL 室内

翌朝、モーニングコール1回、携帯電話の目覚ましで2回。

清潔なシーツに包まれ、目覚めは快適だった。朝食も生のオレンジを自分でスイッチを入れて絞り、

それが何よりも充実した朝食を演出していた。

予約していたタクシーでターミナルへ向かう。6.5ユーロの請求だったが、10ユーロ渡す。

何しろ、ここからは、最上級キャビンの乗客になるのだ。

チェックインを済ませ、免税店でメストド1号の誕生日プレゼントとして、スワロフスキーの

ネックレスを二つ、ギリシャのフォトDVDをひとつ買い、船に向かう。

船室は10時からだが、荷物はとっくにタッグを付けて流してある。

キャリーを引きずり、プールデッキのある9階に向かう。

プールデッキのテーブル席で、10時になるのを待っていると・・・

聞こえてきたのは、懐かしいエリザベスの声だった。

「ま・・・まさか・・・エリザベスと言うことは、ワカナさんも居るとか?」

「ま・・・ま・・さか・・・」

でも、後刻、その予感があたり、ワカナさんとも再会することになるのだ。

第5章 出航っ!に続く。






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