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我が家の合言葉! [エッセイ]

昨夜、久しぶりに夢をみた。モノクロではなくフルカラーの夢。-笑-
私は「予知夢」をみることがしばしある。
あの阪神大震災に被災したときもそうだ。
ほんの数日前に「震災」にあった夢をみていた。
「疲れているんだからしょうがない」と思いつつ、笑われるのが嫌で誰にも話さなかった。
昔から、「良い夢は黙っておく、悪い夢は人に話すといい。」と言われる。
私の「勝手な解釈」によれば、
「良い夢」・・・他人に邪魔されないよう。また、運気を逃がさないよう黙っておく。
「悪い夢」・・・悪い運気を逃がすようにする。自分の身体から出す=話す。
つまり、いい運気は逃がさないよう、しっかりしまい。悪い運気は追い出せばいい。
先日のことだ。愛娘(目の中に入れたら痛いけど・・・)が、私に1冊の小冊子を渡し、
「お父さん。これ読んでみて」という。
五日市 剛氏の講演筆録 「ツキを呼ぶ魔法の言葉」である。
内心、「どうせ何処かの宗教関係が出している本だろう・・・・」と思いながら、本を開く前に「で、これを読んで変わったかい?」と聞いてみたところ、彼女の今までの人生において一番「ツキ」があると感じているらしいく、「もちろん。だから、お父さんにも読んでもらいたいんだよ。」「今夜中に読んで!」と言われ読破した。
この小冊子の内容は敢えて書くわけにはいかないが、昨夜の夢の話を少し話そう。

- 夢の中へ -
外回りの最中、具合が悪くなった私はかかりつけの病院へ救急車で運ばれた。
いつも持ち歩いている「診察券」を、救急隊員に提示し意識を失ったらしい。
医師団による精密検査の結果、「ガン」が思わぬところに転移されているのが見つかったのである。最初のガンによる闘病生活から、ちょうど8年の月日が流れての
転移発見である。
医師の説明によれば、「倒れた主原因は熱中症。但しガンが再発しています。」
言葉を失う。私と妻に医師は続けて言う。「不幸中の幸いと言うか、ツキがあると言うか・・・・・こんな初期段階で、それも解りづらい場所にも係らず・・・奇跡です。」
摘出手術を終え、病室に戻る途中、麻酔で意識の朦朧とする私に、「お父さん。ついてたね!」と娘がささやく。
カーテンも閉めきられ、エアコンも停まっている病室で、目覚めた私は「ついている」
と最初に口から出てきたのだ・・・・・・・・

- 「ついている」「感謝します。」「有難う」の意味。-
私は「運」について人一倍強い「モノ」を持っているらしい。
まず、私の「生命力」。気管支肺炎で死にかけた際も、偶然かかりつけの医師が、その権威であったし、自転車で道を横断しているときの「交通事故」でも、自動車に跳ね飛ばされた私は、周りが「死んだ」と思ったらしいのだが、跳ね飛ばされた瞬間に、
無意識に頭を抱えまるで柔道の受身を取るようにゴロゴロ転がり、ドブに嵌った。
このときは「右足複雑骨折」全治6ヶ月で済んだし、セミノーマ(右睾丸悪性腫瘍)に
罹った際も、早期発見・早期摘出(私の従兄弟がこの病で亡くなっている)し、主治医の紹介で転院した先では、日本一と言われる「放射線専門医」の治療を受ける事ができた。
「運も実力のうち」と言うが、私の場合もそうだ。
1回止めた「ガン保険」を、病気になる数年前に契約。それも3口加入していたので、
診断給付金(300万円)・入院給付金(一日4万5千円x31日)、退院一時金(60万円)、通院給付金(30万円)を受領。(医療費総額は100万円にも満たなかった)
また、所得保障保険60万円。勿論給料も全額支給。おかげで、生活の心配もなく、個室で最新の治療を受けられたし、阪神大震災でも私をはじめ家族誰一人欠ける事なく、また、かすり傷一つ負わず・・・・また、知人などから多額のお見舞いをいただいたり、私の運気は「最強」であることを思い出したのである。
「そうか、感謝の心・ついていると言う心、有難うと言う心が足りないのか・・・・」
この講演筆録にも書いてあるのだが、「おかげさまで・・・・・・・感謝します。」
「ついている。だから・・・・・・・」とか、「有難う。」を口癖にしてみようかな?と思う。
例えば、
「ついている」のでガン保険に入っていた「お蔭」で、治療に専念することができた。」
「毎日健康で働けるのは妻のお陰、有難う」
嫌なことがあっても、
「ついている。だから、・・・・・で済んだ。」
腹がたつことだって、
「ついている。もしかしたら、もっと悪い方向に進んでいたかも・・・」
と思えばいいのだろう・・・・・・・・。

五日市 剛氏著書紹介


ツキを呼ぶ「魔法の言葉」―幸せになる!お金が舞い込む!病気も治ると大評判 (マキノ出版ムック)

ツキを呼ぶ「魔法の言葉」―幸せになる!お金が舞い込む!病気も治ると大評判 (マキノ出版ムック)

  • 作者: 矢山 利彦, 五日市 剛
  • 出版社/メーカー: マキノ出版
  • 発売日: 2006/05
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ツキを呼ぶ「魔法の言葉」 2 (2)

ツキを呼ぶ「魔法の言葉」 2 (2)

  • 作者: 五日市 剛
  • 出版社/メーカー: マキノ出版
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運命が変わる未来を変える―五日市剛・矢山利彦の 検証ツキを呼ぶ魔法の言葉

運命が変わる未来を変える―五日市剛・矢山利彦の 検証ツキを呼ぶ魔法の言葉

  • 作者: 五日市 剛, 矢山 利彦
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
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  • メディア: 単行本

ツキを呼ぶ魔法の言葉―魔法使いのプレゼント

ツキを呼ぶ魔法の言葉―魔法使いのプレゼント

  • 作者: 五日市 剛, ほしの ひかり
  • 出版社/メーカー: マキノ出版
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五日市剛の人間訪問 運命を変える言葉―世界一のエステティシャン今野華都子さんに聞く

五日市剛の人間訪問 運命を変える言葉―世界一のエステティシャン今野華都子さんに聞く

  • 作者: 五日市 剛, 今野 華都子
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2006/11
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ツキを呼ぶ魔法の手帳

ツキを呼ぶ魔法の手帳

  • 作者: 五日市 剛
  • 出版社/メーカー: 評言社
  • 発売日: 2006/03
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ツキを呼ぶ魔法の手帳<ゴールド>

ツキを呼ぶ魔法の手帳<ゴールド>

  • 作者: 五日市 剛
  • 出版社/メーカー: 評言社
  • 発売日: 2006/03
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ツキを呼ぶ魔法の言葉ノート〈イエロー〉

ツキを呼ぶ魔法の言葉ノート〈イエロー〉

  • 作者: 五日市 剛
  • 出版社/メーカー: 評言社
  • 発売日: 2007/05
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ツキを呼ぶ魔法の言葉ノート〈レッド〉

ツキを呼ぶ魔法の言葉ノート〈レッド〉

  • 作者: 五日市 剛
  • 出版社/メーカー: 評言社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本


ツキを呼ぶ魔法の言葉ノート〈ブルー〉

ツキを呼ぶ魔法の言葉ノート〈ブルー〉

  • 作者: 五日市 剛
  • 出版社/メーカー: 評言社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本



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準備は・・・・・万端??? [エッセイ]

~「本当に出発出来るのかしら・・・???」~
オストドのメインのお仕事は・・・・・覆面いや、暴露したから「ただの調査員」に格下げ。
生活の糧を稼いでいる「副業」は、某中小企業の「取締役・営業部長」(こっほん!)
本来なら、「この時期」は乱雑化した「ディスク周り」を「保存しなければいけない書類や資料」もその他のゴミと一緒に処分し、お客様廻りをしなければいけない時期。
しかし、今年初頭から追っかけていた「お仕事」。入札がこの時期になろうとは・・・・。
オストドは昔から「器用貧乏」と言われるほど、「チームワークが嫌い」つまり、自分で1~10まで全てこなさなければ気が済まない。特にここ数年で『その病』はピークに達している。しかし、オストドは「肉体労働」は大嫌いなので、「美味しい部分」だけつまみ食いする厄介な生き物。偶に「気が向けば」現場に出掛け、「作業監督もどき」を行うのだが、「乗り物」が絡まなければ行く気にすらならない。
まあ、「二代目のバカ息子」を自他共に認めているので、廻り(従業員)も「また、気まぐれが始まったのか・・・・」と半ば諦め顔。
とある空港の作業所に顔を出した。と思ったら、「モグラ生活」(地下鉄)しかも、夜這い(夜業)を行い、地上に顔を出したら「新交通」の高架の上を歩いている。と言った具合。「今回のお仕事」も受注準備・受注・各調整と「こまねずみ」のごとく、動き回る。特に今回の『お仕事』は1作業で会社の約半年分の売り上げを最短で行うのだから、「目の前にニンジンをぶら下げられた馬」のごとく、休暇も取らず朝から晩まで動きまわる日々。
妻であるメストド1号も変わった生き物である。まあ、「割れ鍋に綴じ蓋」と言う言葉があるように、似たもの夫婦。メストド1号に言わせると「アンタの稼ぎが悪いから・・・」
「アンタに感化された」とかブツブツ言いながら、「お仕事」(某銀行)で働いている。
最近では、「ねえ。本当に出発出来るのかしら・・・・」と聞く。
オストドに聞かれても解らない。もしかしたら、「過労」で明日にも死ぬかもしれないし、交通事故とか・・・・・まあ、ないと思うが核戦争も想定できる。まさしく、「神のみぞ知る」の境地である。

~「星に願いを・・・・」~
空に浮かぶ「真っ白な雲」を見上げて、「夢」見た少年時代。
「鳥のように自由に空を羽ばたいてみたい。」少年なら誰しも夢みたことだろう。
そして、その「夢」が破れそれぞれの世界へ散ってゆく。
私もその一員であるに違いないのだが、始末に負えないほど「重傷」なので、「ライセンス取っていい?」と妻に聞く始末。
「そうねぇ。75キロまで体重落としたらいいよ。」
「ライセンス取ったら乗るかい?」
「死にたくないから・・・・・遠慮しとく。」
「・・・・・・」
「その時は生命保険。5億くらい入っておいてね。それだったら、月でも火星でも何処にでも行っていいからさ」
「・・・・・・」
月なんぞ行きたくもない。まして火星になんか・・・・いや、待てよ「スペースシャトル」を操縦させてもらえるなら・・・・それも悪くない。
「今に見てろ~ォ!あとで、ほえ面かかせてやるから・・・」と、言葉にならない言葉を胸に溜め込み、真っ白な雲に「夢」を預け、煌く星たちに「男の願い」を祈り、人ごみの雑踏の中を走り回る。

~「空を飛んだ男の子」のはなし。~
私は「幸か不幸」か定かではないのだが、「両親の離婚」と言う「ドロ沼」を見ずに済んだ。本当の両親の時は、生まれてすぐの頃だったので、記憶にもない。
また、養父母の時には小学校高学年(いつ、正式な離婚したのかは知らないし、知りたくもない)の多感期の頃。幸い養父は会社経営者で多少の余裕があったので、
私を「少年・少女キャンプ」に参加させ、その間に「話し合い」をしていたみたいだ。
まあ、そのお陰で30年以上も前に「海外旅行」も経験出来た。
その頃は、今と違い「お餞別」も貰った時代。羽田空港からチャーター便のパンナム航空のB707に乗り、グァムへ出かけたのである。
そのとき、飛行中にも係らず「コックピット」に迎え入れられ、機長席に座り「操縦桿」を握らして貰ったことがある。ほんの「僅かな時間」だが、旅客機を「操縦」したのである。(今では、コックピットすら入れない時代なのだが・・・・)
セスナも操縦したことがある。と、言ってもほんの10分ほど・・・。
アメリカに住む友人(ライセンス所持・教官ライセンスも所持)と共に、大空に舞い上がり、(離陸~巡航・着陸は辞退した)友人の指示で右にバンクを切ったり、左に旋回したりと楽しませてもらった。
それまでは、ただの「食欲魔人」だったオストドが、「空飛ぶ食欲魔人」になった瞬間でもあるのだ。

~「お墓について考える」~
私は常日頃から、妻に頼んでいることがある。
「もし、父より先に死んだら、骨は絶対に父の墓にはいれないで欲しい。」
親より先立つ不幸は許されない。しかし、それは誰にも解らないこと。
「あの世」でも説教されるのはゴメンである。
先日のことなのだが、「従兄弟の奥さん」が亡くなり、その納骨の際に父の後妻(母と呼ぶ気にはなれない。)が、私にこう言った「オストド。アンタもここにお墓買えば?」
本人は何気ない一言だったつもりらしいが、そのウワサは親戚中を駆け巡り、従兄弟連中からは、「ウチの墓に一緒に入ればいいよ」と言われる始末。
でも、心配はご無用である。妻には、「実家の菩提寺のロッカー(お墓)買おうか?せめてもの、罪滅ぼし・・・」と言ってあるし、娘には骨の一部を太平洋に散骨を頼んである。
その灰は空を永遠に飛び続け、骨の一部は海の底に眠る。そして、残りの骨は愛する妻と共に妻の出身地で眠るのも悪くないだろう。
ある時、娘が「お父さん。お母さん。もし、生まれ変わったらまた一緒になる?」と聞いたことがある。
妻は「今度は私が男。オストドは女」と言う。しかし、私はもう人間はいいと思っている。もし、輪廻の世界が存在するなら、誰からも愛される「愛玩動物」が望みである。
それが叶わないのなら、永遠に自由に「空」を駆け巡っていたいと思う。
それを聞いた娘は「困ったな。私どこに生まれればいいんだろう」と言う。
まあ、もう一度「家族」になれるなら人間も悪くないだろう。でも、男はオストド。やはり妻はメストドは譲れない路線なのだが・・・・・・。



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「空に憧れて・・・・・」 第1話 少年の夢 [エッセイ]

少年の夢
「子供は地上に舞い降りた天使である。」と誰かが言っていた。
また、「人は何かを探す為に旅に出る」とも誰かが言っていた。
多分、「地上に舞い降りた天使」は、母親の胎内に「置き忘れた翼」を求め、旅に出るのだろう。
「巣立ち」の時期を迎え、人々はそれぞれの「翼」を追い求め、温かい父母の元をはなれ、飛び立ってゆく。
私もその一員であったに違いない。
「失った翼」を求め、時の流れに流され、時には立ち向かい「その瞬間」を微力ながら生きていたのだろう。
「私」は子供の頃から変な少年だったに違いない。無理もない話しなのだが、「本当の両親の愛」を知らず、ただ「不憫に思った」養父母の「愛」を時には、重く感じ、時には逆らい、時には逃げようともがき続けていたのである。
子供の頃は友達と遊ぶことが苦手だったので、土手の斜面に腰掛けては「川面を渡る風」を肌に感じ、
空を流れる雲をただひたすら見続けているのが好きだった。
「いつかあの空を自由に飛べたらいいなぁ~」これが少年だった私の夢だったのである。
「ひこうきのうんてんしゅになりたい」小学校に上がるかどうかぐらいの頃だったろうか?
「ばかだなぁ~。うんてんしゅじゃなくて、パイロットって言うんだぜ!」と親戚のお兄ちゃんに笑われたこともある。
「ぱいろっと・・ってなあに?」
「そうだな・・・・うんてんしゅじゃカッコわるいからかな?」
「ふ~んそうなんだ。」
「おまえ、どこのひこうきがすきなんだ?」
「あのね。つるのとこ。」
「ああ、つる・・・か」
「うん。だってかっこいいもんね。」
月日の流れは恐ろしいものである。時には雲ひとつない晴天。ときには、その幼い心を切り裂くような
雷鳴や、荒天の日々を過ごした少年期。
生まれて初めて「操縦桿」に触ったのが小学校4年生。
ボーイング707のコックピットに飛行中入れてもらい。機長席に座らせてもらって操縦桿を握る。
今でこそ考えられない話なのだが、精一杯の航空会社のサービスだったのだろう。
この一件が「端を発して」憧れが、空キチになったのだろうか・・・・。

泣きながら諦めたエアーラインへの道
自暴自棄になっていたのは、自分の責。
「信じ続けた大人」の裏切りにより、誰も信じられなくなった少年。
その頃から「夢」は少しずつ握り締めた手のひらからこぼれていたのだろう。
「涙が涸れる頃には、嫌な只の大人になる」と誰かが言っていた。
この「嫌な只の大人」の自分勝手な意見。少年の夢を奪い去る発言により、
無力な少年は握り締めた「夢」を全て手放すことになったのである。
先日のこと。娘が私に問いかけてくる。
「お父さんの夢ってなあに?」単純なようで、一番難しい質問だ。
「夢ねぇ~。世界平和とか?」少々いらだちを覚える。私のウィークポイントなのだ。
「そんなんじゃなくて、こうしたいとかないの?」娘も少々いらだっているようだ。
「別にないねぇ~。」少々突き放す。
「あのさ、人間誰しも夢はあるわけでしょ?」
「別に何もないねぇ。こうして立派に育ってくれたし・・・・・いつ死んでもいいかな?」
「ふざけないで、ちゃんと答えてよ!」
「そうだなぁ~。この歳になると・・・なかなか・・・・・自分の生きた証はあるしね・・・・そうだなぁ~」
「お父さんって夢もなくて生きてきたの?」
「夢を見る時代は終ったさ。夢は喰えないからね。」
「もういい!」とうとう娘は怒り出してしまった。この後3日ほど口を利いて貰えなかったが・・・・
誰にも言えない「夢」はある。
あのとき、エアーラインパイロットになる「夢」は涙と共に捨て去ってしまったのだが、少年の頃の夢。「いつかあの空を自由に飛べたらなぁ~」は捨ててはいない。
妻に話すと一笑に付される。
「そうねえぇ。飛びたかったら・・・・体重15キロは落として・・・・あと3億は生命保険に入っても貰って・・・」
「ライセンス取ったら一緒に飛ぶ?」と聞くと、
「嫌!まだ死にたくないモン。」これでは、墜落することが前提のようである。
「あのさ。セスナはジェット機と違って、なかなか落ちないんだけど・・・・」
「でも、落ちない保証はないでしょ?」
「そこは・・・・信用して貰ってだな・・・」
「無理!飛びたきゃ勝手にどうぞ!」

「いつの日かきっと・・・・」と思いながら、今日も空を眺める一日のようだ。
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「愛・・・について考える」 [エッセイ]

女は子宮で考え・・・男は胃袋で考える

愛の形にもいろいろあるようだ。
僕と妻の場合・・・付き合ってまもなく・・・・一粒種である娘が・・・妻の胎内に宿った。
僕はまだ・・・学生だったのだが・・・・「産んでくれないか?君が嫌だったら・・・僕が1人で育てる・・・」
なんとも・・・早熟な18歳。妻も産んじゃうのだから・・・これまた・・・事実は小説より奇妙である。

僕の廻りもそうだが・・・妻の職場でも・・・熱々のカップルとの評判。
まあ・・・休みでも・・・偶に友人と出かけるくらいで・・・後は妻との行動が殆どの僕。
妻は・・・僕と出かける以外は・・・娘とのデートくらいで・・・後は・・眠ることが趣味みたいである。

そんなわけで・・・僕たちは熱々カップルらしいし・・・・中年になった今でも・・・一緒のベッドに眠っている
よく・・結婚前は両眼で・・相手をしっかり観察しなさい・・・そして・・結婚したら片眼を閉じなさいと言われるが・・・僕たちの場合は・・・結婚=いきおいだったに違いない・・・・
まあ・・・結婚前に恋愛するのが・・前提らしいのだが・・・結婚してからの恋愛も悪くはない・・・・

新婚当初は・・・記念日には・・・花束で済んだのだが・・・最近・・・贅沢になってきている。
そのくせ・・・僕には・・・誕生日・クリスマス・バレンタインチョコくらい・・・・
僕からは・・・誕生日・結婚記念日・母になったお祝い(娘の誕生日)・クリスマス・ホワイトデー・・・とあるのに・・・・

僕が結婚してよかったと思うのは・・・・忙しいながら・・・僕の好物を一生懸命手作りをして・・・食べさせてもらえる時・・・・どんな高級レストランより・・美味しい・・・このひと時が・・・僕が幸せに感じるとき
こんな・・安上がりな・・・ことで喜ぶのが・・・男の習性らしい。




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オストドのひとりごと。「家族のありがたみ・・・・」 [エッセイ]

当たり前の日々のありがたさ・・・

仕事に逃げる自分がいる。
子供の頃、「絶対・・あんな大人になんかならない。家族との時間を大切にしたい・・・・」
幼心に父の姿を見て決意したはずだった。
あの阪神大震災に被災したときでさえ、私は仕事より家族を選んで会社の一部の人間にヒンシュクを買った。
忘れもしない平成7年1月17日午前5時46分52秒。淡路島北部。北緯34度35.9分、東経135度2.1分 深さ16Km地点を震源とするマグネチュード7.3の揺れが阪神地方を襲った。
当時、兵庫県神戸市東灘区の御影という所の神社裏の賃貸マンション1階に居を構えていた私。
何故、そのとき私は神戸に住んでいたのだろうか?それは・・・平成5年の12月に遡ることになる。

「お父さんと一緒に毎日いたい。」 そんな娘の願いをサンタクロースが受け入れ・・・私のツアコン生活に終止符を打たせた。私は少しでも多く稼がなければならない。東京海上の研修生になり(当時の給料が確か初任給40万円)そして知り合いだった今は亡き人になってしまっている大恩人に拾われ・・・某健康食品会社のグループ企業である保険部に入社したのが、平成5年4月。そしてその年の12月に大阪支社営業主任の辞令を受け・・平成6年2月に家族を連れ
千葉県市川市から転居したのだ。
本当は単身赴任するつもりだった。だが、ある人の「家族は出来るだけ一緒にいなさい」の一言で単身ではなく、家族を連れ着任した。
平凡な・・当たり前とはちょと言えない(米不足で買えなかったことなど)けど、それなりに幸せな日々を過ごしていた。
そこを突然・・自然の猛威・・いや・・・慢心しすぎた人々を諌めるがごとく神様の与えた試練である阪神大震災。
私はその自然の猛威にただ恐れ慄き、頭から布団を被り・・・横に寝ていた妻を守るがごとく妻の上で盾になるしか出来なかった。やっと通じた電話で会社や妻の両親そして父の会社に電話をした。
後から聞いた話なんだが、次々と伝わる大きな惨状劇に、会社ノスタッフを始めとして多くの人々にご心配そして身に余るほどのご援助をいただいた。会社からは特別休暇をその週一杯頂いたのだが、電気も水道もガスもない。そして次々に伝わってくる娘の友達の死。
「西宮北口駅から電車が動いているらしいぞ」
その声を聞いた私は心を鬼にして嫌がる娘を強制的に妻の両親の元へ強制疎開させた。幼い心では受け入れがたい友達の死を、娘の耳に入れたくなかった。
私は更に・・残っていた有給休暇で3日間休暇を取った。いつ襲ってくるかもしれない余震に備え、愛する妻を守らなければならない。会社の顧問からは、「仕事に戻らない奴なんかクビにしてしまえ」と言われた。この顧問はとある日本でも最大級の加入者を誇る健康保険組合のトップだった人。だが他の顧問や社長の考えは違った。
「家族を守るために仕事を休んでなにが悪い。」
某大手都市銀行の海外拠点の支店長経験者や大恩人である社長は、私のクビを切る代わりにその顧問の解雇を決めたのだった。
私が仕事に復帰したのは余震が少なくなり、代行バスが運転されるようになってからだった。
京都営業所の所長に昇格していた私は、通勤に要する時間8時間。勤務2時間。ご近所に頼まれた買い物2時間が毎日のスケジュールだった。
電気が復旧したのは、確か一番最後だった。ガス管や上下水道の復旧は見通しすら立っていなかった。
そうして・・・私は妻を連れ・・・神戸の街の復旧に手を貸す事もせず・・・逃げ出したのは1月31日のことだった。
京都市内の外れに賃貸マンションの社宅を用意してもらい、壊れ果てた家電・家具を多くの方から頂いた温かい援助のおかげで買い揃え(各お店からもお見舞いと称して特別に仕入れ価格でお譲りいただいた)娘を迎えにいったのが、3月に入ってのことだった。

それから・・・月日は緩やかにそして時には激しく流れていった。
「お父さんなんか大嫌い!」 娘に何度か言われたこともある。
「他の家では許されるのに何でウチはダメなの?」 そう言われたことも何度もある。
「父と母で決めたルールだから、従え!」 何度口にしたことだろう。
「男に頼ることなく生きていけるなりなさい。それが本当の女性。強い女性。それが君をさらに磨き上げる」
「男は顔じゃない。そしてお金だけじゃない。心の底から優しく守ってくれる男。それこそが本当の男。だから、見たくれなんか気にせず・・・優しい男を見つけなさい。そして人生を共に歩いていける男を・・・」
最近、私が娘に口酸っぱくなるほど言っている言葉。娘はそのたびに・・・
「はいはい・・・お父さんみたいに優しい男でしょ・・・でもどこにいるのかなぁ~」
「焦る事はないよ・・・・居たければずっとここにいればいい。父が守っていてやるから・・それに必ずどこかにいるよ。」
「それが・・・外人だったら?」
「そうねえ~日本語喋ってくれなきゃ・・嫌だな・・・父もう英語殆ど忘れたからね」
「そういうもの?」
「そう・・・・いいか・・・顔じゃないぞ・・男は・・・」
「はいはい。父みたいな男探してきます。」

夢だったのだろうか・・・・妻も娘もいない自宅。いつもより多目に薬を服用して睡眠を取ったのだ。
妻が作ってくれたごはんが食べたい。
娘や妻の口喧嘩さえ・・・懐かしい。
妻と娘は今ごろ・・最後のレッスンを終え・・・ほっとしてまだ寝ているのだろうか・・・・

とにかく・・・家族のありがたみをしみじみ思い知らされた・・・・一時の自由という名の不自由な生活もいよいよ終焉を迎えるのだろう。
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オストドのひとりごと・・・「100%・・・・」 [エッセイ]

「100%について・・・・考えてみた。

この世の中、100%なんてあり得るのだろうか?

「君を・・・僕の生涯全てをかけて・・・守る!」 

私もそんな事を言った様な気がする。

「君を幸せにする自信はないけれど・・・・僕が幸せになる自信は100%保証する。だから・・・結婚してほしい。」

これは・・・私が妻の言ったプロポーズの言葉。まあ・・よく・・こんな歯の浮いたような言葉・・それも自分に都合のいい言葉を吐けたもの・・・恥ずかしい限り・・・・

そんな言葉に・・・「うっかりして・・・騙されちゃったぁ~」と嘆く妻。
まあ・・・元々おっちょこちょいの性格だった僕。そして・・・妻。ご近所でも・・・この間の香港/成田間に搭乗した際、チーフパーサの女性にも・・・・「あやかりたいわぁ~」とか良く冷やかされるのだけど・・・本当に100%の幸せ・・・なのだろうか?多分・・・・99.99999999%くらいかもしれない。
そうでなきゃ・・・街で見かける綺麗な女性を目で追いかけるわけなどないし・・・風俗産業に心が揺れ動くことがないはずだ。

100%ジュースなんかも・・・本当に100%なんだろうか?
農薬が使われてれば・・・それを洗った水滴とか・・・・残留農薬とか・・・いくら・・・人体に無害とはいえ・・・100%ではないはず・・・・殆ど100%ジュースとして売れば・・買うほうだって納得できる。

乗り物だってそうだ・・・自分で運転する車・・・完璧に点検と部品交換を終え・・・その3日後・・・・こともあろうに・・・・高速道路を走行中・・・クラッッチ板が損傷したこともある・・・

「100%なんて・・・本当にあるのかな?今・・飲んだ睡眠薬だって・・・100%効く保証はないわけだし・・・・」
「そうねえ・・・・100%なんて・・・ないわよねえ~。いや・・・あるわ!」
「はぁ?何・・・・」
「あたし・・・・あなたと別れない限り・・・あなたのモノは私のモノ・・私のモノは私のモノ・・・・」
「でも・・・限りって付くじゃない・・・厳密に言えば・・・・99%くらいだよ・・・・」

100%・・・・この言葉を追い求め・・・・流れてゆく時間。そして・・重ねてゆく年齢。それすら・・・100%ではない。
後悔したこと悔やまれたりしたこと・・・沢山の経験の積み重ねが人生・・・・・そして・・・死

「そうだ・・・1つだけあった・・・・人間誰しもいつかは死ぬ!これは避けられない現実。これだ・・・100%」

神様から与えられた・・・それぞれの試練や運命を終え・・・・100%の世界に旅立ってゆくのだ。
その日を迎えるまで・・・1歩また1歩・・・その歩みを進めていけば・・・いつか100%の世界に足を踏み入れることになる。


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オストドのひとりごと。「鋏と親馬鹿は使いよう!?・・・・」 [エッセイ]

鋏の話・・・

みなさんはどの様に鋏を使うだろうか?

オストドは・・・偶に・・・ドライバー(ゴルフの道具ではない・・)つまり、マイナス(平たい奴・・・)ドライバー代わりにする。

定規代わり(線を引くのに便利・・)にも使うし、色鉛筆を削るのにも使う。

「大人のくせに色鉛筆?」とお思いの方もいるだろうが、大事な商売道具。

設計図からその所要数量を求め・・・・「もう・・ここはやったから・・やるんじゃないぞ!」と解るように色づけ・・・・・

(線をなぞったり・・・各種図形に色を塗る)のに使う。そうすれば・・・明日・・代わりの人間でも図面を見れば、私の代わ

りを勤められるようにしておく。

その色鉛筆の先を削るのに使うことがあるわけだ。

こんな便利な道具は他にはない・・・・・・

親馬鹿は使いよう・・・・

確か・・・父親を辞めたと宣言したはず。

だから・・・今は単なる同居人としかみていない。

今日は・・・町会対抗の運動会。町会の婦人部を押し付けられているメストド1号。

朝7時から・・・会場設営などのために・・・ご出動!

そういえば・・・出かけると宣言していた・・・・メストド2号。起きてこない・・・・

「もしも~し・・・・もうすぐ・・・10時になりますが・・・・起きなくて宜しいのでしょうか?」
「げっ・・・・」

慌てて飛び起きる・・メストド2号。風呂場へ飛んでゆく・・・・

「あのさぁ~12時に表参道だったら・・・どうするの?」

11時に支度を終えた・・・メストド2号。

「ほい・・いってらっしゃいまし・・・」

「何してるのよ・・父行くよ・・・・」

「はぁ?・・・何で・・・・・」

「送ってくれないと・・間に合わない・・・」

「バスで行けばぁ?」

「やだ・・・行くよ・・・父・・・」

自分が困ったときだけ頼りにされる・・・オストド。やっぱり・・・超親馬鹿なんだろう・・・


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オストドのひとりごと。「P.S I LOVE YOU・・・・・」 [エッセイ]

1/4世紀を超えた・・・

ふと・・・考えさせられることがある。

夫婦って一体なんなんだろう・・・・

「ねえ・・・なんで・・・お父さんとお母さんは結婚したわけ?」

唐突の質問を娘に浴びせられることがある。

「そうねえ~若さと勢いって奴だったかな・・・・」

「はぁ?じゃあ・・・わたしは・・勢いの産物?」 呆れる娘。

「まあ・・・そうとも言うんじゃないの・・・・」 妻もそして・・私も必死にテレ隠しをするしかない。

私は10代で父親になった。妻は姉さん女房だから・・・そのときは20代。

毎日が手探り状態で一歩ずつ・・・共に歩き・・・そして・・・二人の間には娘がいつも手を繋いでいた。

「そういえば・・・・いつから・・・花束を買わなくなったのかな・・・・」

妻への誕生日だったり・・・結婚記念日・・・・クリスマス・・・・私は馬鹿の一つ覚えのように・・・

赤いバラの花束を大事に抱え・・・家路についていた。

その数は・・・一の位と十の位にある数字を足して・・さらに・・・一桁になるまで・・・計算した本数。

「いつか・・・年齢の数だけの花束用意するから・・・・」 そう言ったこともある。

花束を抱え・・駐車場からの道すがら・・・・よくからかわれることがある。

「おじさ~ん!カッコイイ!」 中学生の女の子。

「ありがとう!君も可愛いよ・・・」 軽口を叩きながら・・・家路に着く・・私。

「はい・・・これ・・・」 私はいつもぶっきらぼうにしか・・渡せない。

妻はどちらかと言うと・・「花を殺す名人」と自称している。

あの・・・サボテンでさえ・・殺してしまう。

「ねえ・・・わたしには花が似合わないのかな?」

「そうかもしれないね・・・」

花束には・・・いつも小さなメッセージカードをつける。

それを・・花屋の店先や仕事中にこっそり・・書く。私。

「いつも・・・ありがとう。これからも・・宜しく・・・」と書くのが精一杯。

「愛している」の一言もなかなか・・言えないけど・・・・

カードの隅っこに・・・・「P・S I LOVE YOU・・・・・」と小さくなぐり書きをしていたっけ・・・・・

よくも・・・こんな・・・駄目亭主に黙って付いてきた妻。

最近は・・・・デパートのアクセサリー売り場とかで・・・赤面をしながら・・・・女性店員に・・

「ああでもない・・・こうでもない・・・・」と言いながら・・・・ちょっとしたアクセサリーを買っている。

「しかし・・・父センスないわよねえ~」 娘が嘆く。

「はあ・・・・すいませんねえ~センスがなくてさ・・・・」

「あたしだったら・・・母に似合いそうなもの選べるけど・・・・・」 娘の悪魔の囁き。

もちろん・・彼女の狙いは・・・私とのショッピングではない。

私のサイフの中身を狙っているらしい・・・・

あわよくば・・・・自分も何かおねだりしよう・・・・まあ・・・そんなところだろう。

若い頃の私は「おっちょこちょい」だったのかもしれない。

何故なら・・・愛しているを連発していたのだから・・・

妻への愛は、毎年マリアナ海溝より深く、エベレストよりも高く、そして銀河より拡くなっている。

「私に・・あなたの愛を見せてくれない?」 偶に・・・妻が私に言う。

「この胸を引き裂いて・・・見せられるもののならね・・・」と答えるけど・・・

本音を言えば・・・「見せられるのは愛じゃない。そんなもので見せられるものなら・・・愛など信じたくない」

いつの日にか・・・私もその命を終える日が来る。せめて・・・最後の景色は妻の瞳であって欲しいと思う。

もうすぐ・・・クリスマスが足早にやってきそうだ。今年のプレゼントは何を買おう?

そして・・・今年も・・・・永遠の愛を込めて・・・小さなカードに・・・・P・S I LOVE YOU.と書くのだ・・きっと・・・





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「夜間飛行・・・」 PART1 [エッセイ]

夜・・・タバコを吸うために外へ出る。

ベランダからは、離陸して飛んでいく飛行機や長旅を終え、着陸態勢にはいった飛行機が見える。

大空へ飛んでゆく飛行機に向かって「気をつけて飛んでいけよ!」といい。

着陸態勢に入った飛行機には、「お疲れさま!」と声をかけたくなる。

私が一番好きなフライトは夜間飛行だ。

仕事に疲れたとき、そして・・全てに疲れたとき・・・見上げる空にライトを煌かせ上がって行く

そんな機体をみると無性に乗りたくなるのは、何故なのだろうか?

昔・・旅行社のツアコンをしているときに・・・「夜這い便」と呼んでいた。夜間飛行。

「お~い!気をつけて飛んでゆけ~」

今日も・・・ベランダに出て煌くライトを追いかける。


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遠方の小さかった友へ・・・「負けないで!!」 [エッセイ]



ふいになった携帯電話

着信表示された番号は、遠い記憶を蘇らせてくれた

小さかった友よ

君に出会ったのは、まだ君が生まれてすぐの事だった。

僕の手の中に抱かれて、不思議そうな顔で僕を見ていたね。

その次に君にであった時は、僕が贈った三輪車に乗っていたよね。

そして月日が流れ、その次に君に逢いに行った時、

帰る僕を載せた車を、その小さな足で必死に泣きながら、自転車のペダルを漕いでいたっけ・・・

君が初めて僕の住む国へ来た時のことを覚えているかい?

一緒に歩き続けたアルプスの山々を・・・・

小さかった友が逞しい青年になっていたよね。

足を滑らして落ちかけた僕を、君は笑いながら助けてくれたんだよね。

君やご両親が人種差別を受けていたのは僕も知っていた。

でも、君ならその壁を壊せることも僕は知っていたんだよ。

君のお父さんやお母さんがそうしてきたように・・・・

小さかった友よ

君のお父さんとお母さんが、突然、この世を去ったニュースを伝えてきた時もそうだったね。

慌てて駆けつけた僕に強がりを言っていたティンエイジャーだった君。

昨日の君の電話は一体何を言いたかったのだろうか?

頑張っている人に頑張ってと言うのは、酷な事も僕は知っている。

だから、君にも言ったけど、あえてもう一度だけ・・君に告げよう

負けないで!!

どんなに辛い事も、悲しい事も、君ならきっと乗り越えて見せるはず。

もしも、乗り越えられそうもない壁が、今、君の前にあるのなら

僕はすぐにでも旅の支度を始めるだろう。

いいかい!忘れないで欲しい。小さかった友よ。

決して、君はひとりぼっちじゃないことを・・・・

あの日、槍の上で誓った約束を覚えているかい。

今度は僕が君を助ける番なんだから・・・・

いつでも駆けつけるさ・・・海を越えて山を越えても・・・・

遠方に住む小さかった友へ

遠方に住む友より・・・











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オストドの想い出・・・「空を飛んだ男の話・・・・」 [エッセイ]

「・・・・ランウェイ24・・・クリアード・・テイクオフ」

「ラジャークリアード テイクオフ。ランウエイ24・・・」 そう答えるのが、コーパイ席に座る友人。

僕は高校時代、トコトン殴り合い、お互いにこれでフィニッシュだ!そう叫びあいながら、

互いに思い切りクロスパンチを浴びせ、心底、笑い合った友人から、誘われて出かけて行った。

「なあ!ケイ。一緒に“空の散歩”をしないか?」

「はぁ?俺・・・ライセンスねえぞ!」

「いいんだよ・・俺が持っているからさ・・・」

唐突の電話であった。アメリカ海軍の戦闘機乗りであった彼。Jrからの誘いだった。

僕の名前は日本人でも呼びづらい。ましてや彼は沖縄生まれのアメリカ人。

そして彼の名前も呼びづらいので、彼は僕のイニシャルで“ケイ”と呼び、僕は彼の事を、“Jr”と呼ぶ。

「ほら・・さっさと行けよ!」

「いいのか?本当に・・・・」

「ああ・・お前の夢だったんだろ?」

颯爽と言いたいところだが、エプロンからヨタヨタとまるで産まれた赤ん坊のごとく、

そう彼は笑いながら、講評してくれた。

「なんだよ・・ベイビーじゃないんだから・・・思い切り行けよ!」

少し、戸惑う僕の背中を押す声。僕は教えられた通りに、少々エンジンの出力を上げる。

「そうだ・・その調子。いいかい!操縦桿はお前の好きなテニスのラケットを握る様にな・・・」

「ああ・・・どこまで行けばいいんだ?」

「そうだな・・・燃料満載だし、まっすぐ行けよ!」

「まっすぐ行くと・・サボテンの群れに突っ込む気がするんだが・・・・」

「いいか!そこにセンターラインがあるだろう?それに沿って進め・・・そうだ・・その調子だ」

いつの間にか、気が付けばランウェイ24に正対しようとしていた。

そこまでの“道中”だって・・・まるで“蛇が這うが如く”、”蛇行”を繰り返していたのだ。

「なあ・・本当に大丈夫だと思うか?」

「ああ・・俺が、最初に飛んだ時よりは、成績は悪いけどな!」

僕はJからプレゼントされた“グローブ”を嵌め、その中はすでに汗でグッショリだったし、

身体中かに流れる冷や汗を感じ取っていたのだ。

「どうした・・ケイ。思い切り行けよ!いい事を教えてやる。」

「今頃かよ?」

「いいから聞けよ!今、俺達がいるランウェイは、ジャンボだって着陸しようとすれば出来るんだぜ!」

「なるほど・・じゃあ・・ちょっとぐらいなら・・・」

「そう言う事!さあ~ケイ。行こうぜ!俺達の世界へ・・スロットル全開。ブレーキ外せ!」

「ああ・・・こうなりゃ・・クソ度胸をみせてやるよ!スロットル全開。フラップ10・・・行くぞ!」

「そうこなくちゃ・・・」

Jrは僕の“指示”通りにフラップを操作し、スロットルを全開に叩き込んだ。

「OK!ケイ・・・」

「ラジャー」

僕はじれったそうに今にも飛び上がりたくてうずうずしている機体のブレーキを緩めた。

それをまるで恋人を待ち焦がれている様に、胸を膨らませていた機体はグングンスピードを上げる。

「V1・・」 Jが叫ぶ。

僕は計器類をさっと見渡し、叫んだ。

「コンティニュー!」

「ローテーション!」 Jが叫ぶのと同時に僕はほんの少しだけ操縦桿を引く。

「V2・・・行けぇ~ケイ!」

そのとき、僕が初めて空へ自ら操縦して舞い上がる瞬間がやってきた。

「VR・・・」

「ラジャーギヤーアップ。フラップスアップ!スピードエイティー!」

本当ならもう少し格好良く離陸したかったのだけれど、何はともあれ僕は空に浮かんでいる。

「セスナ・・ライトヘッティング160・・・コンタクト・・・・」

僕が装着しているヘッドフォンから流れる訛りの早口。僕にはこれぐらいしか聴こえない。

「ラジャー。セスナ・・・ライトヘッティング160・・・フライトレベルスリーーサウザン・・・コンタクト・・・VOR」

僕は飛行前のブリフィングを思い出していた。無意識に右旋回するべくペダルを踏み、操縦桿を倒す。

「いいぞ!ケイ・・初めてにしては上出来だ!洋上訓練にいくぞ!」

「ああ・・折角だからな・・・・こんな機会滅多にねえだろうし・・・・」

「そうさ・・ケイ!フライトレベルをスリーサウザンまで上げるぞ!スロットルに注意しろよ!」

「俺がやるのかよ!」

「ああ・・いい機会だろ?ケイ!」

僕は・・Jrに言われる様に何とか機体をコントロールしながら、洋上訓練エリアに入って行った。

様々な訓練の後、Jrが切り出した言葉。

そこで僕は“とんでもない事になったな?”と思たのだ。

「いいかい。ケイ?」

「あん?」 僕は空から見る太陽の光が輝く海を見ていたときだった。

「パイロットはその瞬間まで諦めちゃいけないんだ。」

「らしいな・・・」

「そこで・・これから、エンジンを切る!」

「切る?馬鹿かJr.墜落するだろうが・・・・」

「いや・・・こいつはグライダーと同じ、いやそれ以上の性能がある。」

「それでどうするんだ?」

「いいかい緩やかなバンクで硬化するのはさっきやったよな?」

「ああ・・・」

「それの応用さ・・・エンジンのかけ方は覚えているだろ?」

「まあな・・・だけど・・・俺・・・」

「なんだ・・ケイ?」

「サメのいる海だけは、降りたくないけどな・・・」

「大丈夫だよ・・・行くぞ!」

こうしてエンンを止められたセスナは“風前の灯”一歩手前だった。

勿論、僕の寿命もあわや一歩手前まで行っていたに違いない。

唸りを止めたエンジンが息を吹き返し、僕は訓練空域を一杯に使いながら、

何とか高度ツーサウザンまで、高度を戻していたのだ。

「OK!ケイ・・・疲れただろ?」

「まあな!これ以上何かやらせ様とすると保証はねえぞ・・・」

「ああ・・解っている。帰ろうか?アイハブ・・・」

「ラジャー・ユーハブ・・・」

こうして・・・僕の最初で最後のフライト体験が終った瞬間でもあった。





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君を忘れない! [エッセイ]



僕が初めて君を見たのは

まだヨチヨチ歩きの君だった。

君はその小さな身体で僕に抱きつき、僕を見上げて微笑んだのを覚えているよ。

それから、君は僕のところへよく通って来たものさ。

やんちゃ盛りだった君は、僕をよじ登り、僕が精一杯拡げた腕の中で、

よく遊んでいたのを、昨日の事のように覚えているよ!

君はいつだって僕によじ登り、楽しかった事、悔しかった事を一杯僕に話してくれた。

あれはいつのことだったんだろうね?

しばらくぶりに僕の元を尋ねてきた君は、いつもの様に僕によじ登り、

声を殺して泣いていたね。

泣きつかれて眠ってしまった君を僕は、落とさない様にするのが精一杯だったよ。

その次に君が僕の所へやってきた時、僕はちょっとびっくりしたよ。

君のその手の中には、小さな命が大事そうに抱かれていたんだからね。

君はまるで僕に見せる様に、そっとその小さな命を高々と掲げて見せてくれた。

今度、君に会うのはいつだろう。

もう、昔みたいに君は僕をよじ登れないだろうけど、いつだっていいさ。

雨が降れば僕は君の傘になるし、

どんなに風が吹いたって、僕は君をあの時の様に守ってあげる。

照りつける暑い日差しだって、僕は君に安らぎを上げよう。

忘れないよ!君のことは・・・

いつでも・・僕のところへ駆けておいで・・・

あの幼かった日々の様に・・・・・


(お詫び)

メストド1号でございます。

いつも、主人の拙いブログにご訪問賜わり、誠にありがとうございます。

只今、オストドは緊急メンテナンス中(本人がそうほざいております)でございます。

いつまでも、若いつもりで“爆走”しているもので、車に例えると、オーバーヒートか、エンスト寸前。

本人の大好きな飛行機(ネクタイまで飛行機の柄ですので・・・)に例えると、翼はボロボロ。

燃費の悪いエンジンも、とうとう悲鳴をあげた様でございます。

まだまだ、飛び続けて貰わねばなりませんので、半ば強制で格納庫と言えばいいのでしょうか?

ドックとでも言えばいいのでしょうか?

人様には、安全がどうの、健康がどうのと申しあげているそうでございますが、

自分が倒れてどうする気なのだと・・・

まあ、落ち着きのない性格でございますから、今頃もウロウロしているかもしれません。

何しろ、点滴をぶら下げられても、それを持ったまま病院の外へ逃亡を企てたこともございますし、

以前、長期に渡って、本人が言うところの、改造手術を受けた際も、呆れるほど元気でございました。

どうぞ、皆様もお身体にはご自愛下さいませ。
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