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「僕たちの・・・正義の戦い」 第86話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

僕達のメニメニ大作戦・・・9

鶏は「三歩歩くと物事を忘れる」と言うけれど・・・うちの鶏たちは違うみたいだ。
僕の顔を見ると・・・「エサをくれとばかりに喚くように鳴く」。どうやら・・・僕を「エサをくれる人」とは認識はあるみたい。
鶏の優子と委員長・それにカオリ・洋子・奈々子・ミサ・それに・・・美希・紗江子と名づけた鶏たちは・・・僕の周りを固めている。と言うより・・・他の鶏たちが僕を蹴っ飛ばそうとしようものなら・・・僕を守ってくれている。

「おまえら・・・もうすぐ・・・新しい小屋作ってやるからな・・・もうちょっとの辛抱だぞ!」
「コケッ!」 返事をするのは・・唯一のオスの委員長だ。
そこへ・・・同じように作業服に実を包んだ奈々子がやってきた。

「手伝おうか?」
「いや・・もうすぐ終わりだからいいよ」
「そう!あのね・・・さっき・・地区長から電話があって・・・後で来るって」
「解ったぁ~さてと・・・終わり。」

僕はミミズを入れたバケツとタマゴを入れた籠を持って小屋を後にする。

「ねえ~そのミミズどうするわけ?」
「サカナ達のエサ。特に・・奈々子は大好物だけどね・・・コイも鶏も・・・」
「だから・・なんであたしの名前が付いているのよ・・・ベティーとかエリザベスでもいいじゃない。」
「やだ・・・せっかくあいつらも自分の名前覚えたのに・・・呼んでみようか?お~い!奈々子ぉ~

そのとき・・・偶然なのかどうかは知らないけど・・・鶏の奈々子が鳴きながらやってきた。

「ほらね・・・覚えているんだから・・もうしょうがないじゃない・・・」
「もう!」
「それよりさ・・・地区長さぁ~何時に来るのかな?」
「何で?」
「何でって・・その・・・時間があればさ・・・・食べたいなって・・・」
「何を?」
「何をね・・・もういいや・・・もう奈々子のところにはいかないからね・・・」
「冗談!冗談だってばぁ~。地区長には電話することになってるの・・・」
「そう・・・じゃあ・・・さっさと電話してこようかな・・・」
「駄目![揺れるハート]
「何で?」
「あたしの時間だもの・・・・あたしの[揺れるハート]・・・」
「はぁ・・・・」

無理やり部屋に引っ張り込まれ、奈々子は燃えに燃えちゃって・・・2回も精気を吸い取られ・・・やっぱり吸血鬼の一員に違いない。ただ・・・この森に棲む吸血鬼は、僕のために赤まむしとユンケルを常備してくれているようになったけど・・
でも・・・この鎮守の森にいる間は平気なんだよな・・・「神泉」があるもの・・・

地区長がガタガタになったトラックではなく、僕が安全祈願をした車でやってきた。
もちろん・・・奈々子が地区長に電話をしたから・・・来たのだけれど・・・。

「お~い。神主!おるかね?」

「おるかね」もない話。居るから奈々子が電話をしたのだけれど・・・・

「地区長!ご無沙汰でして・・・」
「どうだ?悪たれまだやっているのか?」
「ええ・・・」
「それはいいことだ。」 (どこがだ・・・悪さしまくりのどこがいいと言うのだろう?」
「それで・・・今日のご用件は?」
「鶏の小屋と祭りの件だろうが・・・」
「ああ・・・そうでした。」
「そうでしたとは・・・もう物忘れが激しくなったのか?仲間たちはいつ来るんだっけ?」
「ええとぉ~全員・・・朝8時にT市駅ですから・・・9時くらいですかね。」
「まあ・・・全員で掛かれば・・1週間で終わるだろ・・・ほれ・・図面・・・」

拡げられた図面を見てびっくり。こんな鶏小屋みたことがない。

「い・・いいんですか?こんな立派なの・・・」
「良いんだ・・・うちの離れと一緒に材木買わせたから・・・安く上がった・・・」
「そうですか?ありがとうございます。」
「しかし・・なんだ・・・その衣装は・・・優子ちゃん・・じゃなかった・・・奥さんのオヤジの・・・」
「ええ。そうですけど・・・それが何か?」
「いや・・一瞬。オヤジを思い出してな・・・うんうん・・良く似合っているぞ・・・」
「いやあ・・・まだまだじゃないですか?」
「そんなことはない・・あの腐れ神主よりよっぽどいい!」
「あのぉ~それって・・・」
「ああ・・・あの街の神主。あいつだけは好かん!」
「そ・・そんなことより・・・また・・・あいつらご厄介になってもいいんですか?」
「ああ・・・由香が怒るからな・・・」
「そうですね・・・由香ちゃんはこの村に遣わされた神様のお使いですから・・・・」
「解っている・・・」

そこへ・・・バゥン!バゥン!・・エンジンを轟かせながら・・・・優子がカオリと共に帰ってくるr。そして・・・買い物に出ていたミサと洋子・・それにミミまでもが全員勢ぞろいだ。

「じゃあ・・・お邪魔しちゃ悪いからそろそろ・・・帰るわ・・・」
「はあ・・・わざわざ・・ありがとうございます。」
「ただいまぁ~あなた!・・・あら・・・地区長!いらっしゃい・・・」
「うん。しかし・・・神主が帰ってくると・・明るい顔をしているなぁ~まあ・・・新婚さんだからしょうがないか・・・じゃあ」

地区長が帰ってゆく。僕は帰宅した優子と一緒にお墓参り。もちろん・・・お墓の前での、「ただいまノキス」は当たり前になっているけど・・・

「ねえ・・・ピアノ見た?」
「あっ!まだだった・・・届いたんだっけ?」
「うん[揺れるハート]
「じゃあ・・・夕食後に少し弾こうかな?」
「みんな・・楽しみにしているの[揺れるハート]ちゃんと・・・正装してね[揺れるハート]
「了解!それよりさ・・・宝くじの換金なんだけど・・・どうしようかな?」
「そうねえ~神社の口座にいれる?」
「うん。そのほうがいいでしょ・・・」
「でも、良く当たったわよね?」
「不思議だよね。・・・きっと優子のお父さんとお母さんが助けてくれたんだよ・・・」
「そうかな?あなたが一生懸命祈願したんだから[揺れるハート]
「まあ・・・とりあえず・・・良かったよね。今夜は・・・そのお祝いも兼ねてパ~っとやろうか?」
「うん[揺れるハート]

夕食後・・・巫女’sの大打ち合わせ会議兼パーティーを開く。もちろん・・・みんなうれしそうだ。
決戦当日の人員配置は、切り込み隊長は・・・もちろん僕。ミサは幾重にも、T女と悪たれ連こと社会関係奉仕部の面々が、守ることになっている。
まあ・・・僕がやられたら・・・多分・・・ヤクザたちに明日はない。当日は・・・OG連も参加するという。
もちろん・・・僕は討ち死にする気はないけど・・・

僕の奏でるピアノの音色に合わせて・・・鎮守の森の木立が揺れている。決戦はもう・・すぐだ。


「僕たちの・・・正義の戦い」 第87話へ・・・続く・・・








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