「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第50話 [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]
はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・
高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。
高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。
生徒通用門と呼ばれる正門が閉じられている。まあ・・こんな時間まで残っているのは、僕くらいだから仕方がない。こうなれば、事務員室横の門を抜けるしかない。
ここを通るときには、生徒手帳を出す決まりがある。まあ・・遅刻すれば、ここで生徒手帳を没収されたりして、
担任である。キー先生からお小言を喰らうわけだ。
まあ・・きょうは、校長の狸じゃなかった・・校長先生に校長室に呼ばれたわけだから、すんなり通れるハズだが・・
「失礼いたします。」 僕は事務員室の小窓を開けながら言った。
「高等部1年B組委員長・・・下校のために通過させていただきます。」
僕は生徒手帳とそれにくっつけてあるクラス委員長のバッジを見せた。
「キミは何のために今まで校内におったのだ・・・」
「はい。校長先生に校長室に呼ばれてご指導いただきましたので・・・」
「ちょっと待ってなさい!確認しなければならない。生徒手帳をこちらへ・・・」
仕方がない僕は生徒手帳を窓口に差し出す。
「ははん・・キミが噂の・・・」
「はい?」
「いや・・・何でもない。ちょっと待ってなさい!」
「はい・・・」
どうやら校長室に電話を掛けているようだが、電話には出ない。トイレにでも行ったのだろうか?
「本当に校長先生にご指導受けたのか?」
事務員は僕を疑り深く見る。そんな事を言われても事実は事実なんだから仕方がない。
「校長先生お出にならないのですか?それなら学年主任先生と中等部の佐山先生も同席されましたが・・」
「本当かね?何で・・高等部のキミに・・・待てよ・・・キミは社会関係奉仕部の部長だったな・・・」
「はぁ・・・そのようですね・・・いつの間にか、部長にされていたので、自覚はありませんが・・・」
「ちょっと・・待ちなさい。ちゃんと通行許可書を貰って来なければ通行させれない決まりだからね・・・」
僕たちの学園はくだらない決まりが一杯ある。こんなことなら、裏門に廻ってそこを乗り越えるか、塀をよじ登ったほうが早かったにちがいないが、後の祭りだ・・・・
「・・・はあ・・お願いしますよ・・・じゃあ・・・」
電話を切る事務員。こいつはキツネ顔をしている。ペイペイのくせに上司には、ゴマをすり、僕たち生徒にはいばり散らかしている嫌な奴だ。
「今・・佐山先生が通行許可書を持ってくるから待ってなさい!」
「はぁ・・・」
そこへ美希が紙切れを一枚持って走ってやってきた。
「お待たせ・・部長。私忘れちゃって・・・ハァハァハァ・・・」
美希が窓口に差し出した通行許可書は、美希でも学年主任でもなく、校長先生が書いたモノだった。
事務員が慌てふためく姿がそこにはあった。
「け・・結構です。今後、このせ・生徒じゃなく、部長クンは、この門を教職員と同じ様に通過していいと・・」
「へっ?な・・なんて言いました?」
「あのね!校長先生が特例を出したの。自由に通行出来る許可証をキミは手に入れたわけ・・・・」
「そうなんですか?」
僕は窓口の事務員にニヤリと笑いながら聞いた。
「う・・うむ。ちょっちょっと待ってなさい。と・・特記事項に書いておく!」
「はい・・汗掻いておられる様ですが、お身体の具合でも悪いんですか?」
「う・・うるさい。とにかく待ってなさい!」
事務員は僕の生徒手帳の特記事項に教職員用門の通行許可の文面を写し、学校長である校長先生の印を押して、僕に投げ返してきた。
「こ・・今度から見せなくてよろしいからな・・えっへん!」
精一杯僕に向かって威張る事務員は滑稽でおかしかったけど、ここで笑う訳にはいかない。
何せ・・礼儀だけはうるさい学園なのだ。
「はい。ありがとうございました。」
深々と一礼した。きっと、あの狸校長先生は、まだ他に僕たちに何かさせようとしているのだろう。
そうでなきゃ・・・こんな水戸黄門の印籠みたいな特権を僕に与えるはずはない。
何しろ・・・早退届はもちろん、遅刻も何も付かないなんて信じられない特権だからだ。
「ねえ・・部長!」
「はい?」
「みんな集まっているのよね・・打ち合わせに・・・」
事務員に見えない様に僕に合図を送ってくる美希・・・・
「はい・・まだ居ると思いますが・・・」
「じゃあ・・あたしも一緒に行くから待っててくれる?」
「あ・・あのう・・・その後レッスンが・・・」
レッスン・・まあ確かにレッスンだが・・・ピアノではないけど・・・
「今日はお休み!いいわね・・・」
「はぁ・・・」
「それとも、レッスンしなきゃいけない理由でもあるの?」
「あ・・ありません!」
本当のことを言うわけにも行きません。だって美希や紗江子は僕を奥さんである優子から正式にレンタルしてますけど・・・静香はレンタルの許可を得てませんので・・・・
「でしょ・・・じゃあ・・ちょっと待ってて・・・」
「ここでですか?」
「決まってるでしょ!すぐ来るから・・・・」
多分・・いや絶対にバレている・・・僕はそう直感した。まあ・・バレたらバレた時だ。何せ九尾の女狐との約束だし、多分・・なんとかしてくれるのだろう。
「お待たせ・・さあみんな待ちくたびれているわよ・・行きましょう」
「い・・行くって・・どこへですか?」
「キミタチの食堂兼第二部室でしょ?」
「はぁ・・・・」
「それにね・・・校長先生から伝言も預かってるのよ・・・」
「まだ・・・他に・・・」
「いいから・・行くわよ・・・」
僕は腕を引き摺られ静香へ歩いてゆく。まあ・・知らない人が見れば、万引き犯が婦人警官に捕まった図かそんなところにしか見られないだろうけど・・・・・
「こんちわぁ~」
「あら・・・部長遅かったわね・・ってさ・佐山先生もご一緒でしたか・・・」
「ええ!いつもうちの生徒がお世話になりまして・・・まだおります?」
「ええ・・・いつものテーブルに・・・部長クンはいつものね・・・」
「はい・・・」
「佐山先生は何を差し上げましょうか?」
「本日のランチをお願いいたしますわ・・・」
「はい。ではお席の方でお待ちください。」
「あのぉ~」
「ほら・・そっちは後・・・作戦会議始めるわよ・・・・」
「はぁ・・・」
僕はまた・・腕を掴まれ仲間たちの居るテーブルに引っ張って行かれた・・・・・
「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第51話へ続く・・・・
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生徒通用門と呼ばれる正門が閉じられている。まあ・・こんな時間まで残っているのは、僕くらいだから仕方がない。こうなれば、事務員室横の門を抜けるしかない。
ここを通るときには、生徒手帳を出す決まりがある。まあ・・遅刻すれば、ここで生徒手帳を没収されたりして、
担任である。キー先生からお小言を喰らうわけだ。
まあ・・きょうは、校長の狸じゃなかった・・校長先生に校長室に呼ばれたわけだから、すんなり通れるハズだが・・
「失礼いたします。」 僕は事務員室の小窓を開けながら言った。
「高等部1年B組委員長・・・下校のために通過させていただきます。」
僕は生徒手帳とそれにくっつけてあるクラス委員長のバッジを見せた。
「キミは何のために今まで校内におったのだ・・・」
「はい。校長先生に校長室に呼ばれてご指導いただきましたので・・・」
「ちょっと待ってなさい!確認しなければならない。生徒手帳をこちらへ・・・」
仕方がない僕は生徒手帳を窓口に差し出す。
「ははん・・キミが噂の・・・」
「はい?」
「いや・・・何でもない。ちょっと待ってなさい!」
「はい・・・」
どうやら校長室に電話を掛けているようだが、電話には出ない。トイレにでも行ったのだろうか?
「本当に校長先生にご指導受けたのか?」
事務員は僕を疑り深く見る。そんな事を言われても事実は事実なんだから仕方がない。
「校長先生お出にならないのですか?それなら学年主任先生と中等部の佐山先生も同席されましたが・・」
「本当かね?何で・・高等部のキミに・・・待てよ・・・キミは社会関係奉仕部の部長だったな・・・」
「はぁ・・・そのようですね・・・いつの間にか、部長にされていたので、自覚はありませんが・・・」
「ちょっと・・待ちなさい。ちゃんと通行許可書を貰って来なければ通行させれない決まりだからね・・・」
僕たちの学園はくだらない決まりが一杯ある。こんなことなら、裏門に廻ってそこを乗り越えるか、塀をよじ登ったほうが早かったにちがいないが、後の祭りだ・・・・
「・・・はあ・・お願いしますよ・・・じゃあ・・・」
電話を切る事務員。こいつはキツネ顔をしている。ペイペイのくせに上司には、ゴマをすり、僕たち生徒にはいばり散らかしている嫌な奴だ。
「今・・佐山先生が通行許可書を持ってくるから待ってなさい!」
「はぁ・・・」
そこへ美希が紙切れを一枚持って走ってやってきた。
「お待たせ・・部長。私忘れちゃって・・・ハァハァハァ・・・」
美希が窓口に差し出した通行許可書は、美希でも学年主任でもなく、校長先生が書いたモノだった。
事務員が慌てふためく姿がそこにはあった。
「け・・結構です。今後、このせ・生徒じゃなく、部長クンは、この門を教職員と同じ様に通過していいと・・」
「へっ?な・・なんて言いました?」
「あのね!校長先生が特例を出したの。自由に通行出来る許可証をキミは手に入れたわけ・・・・」
「そうなんですか?」
僕は窓口の事務員にニヤリと笑いながら聞いた。
「う・・うむ。ちょっちょっと待ってなさい。と・・特記事項に書いておく!」
「はい・・汗掻いておられる様ですが、お身体の具合でも悪いんですか?」
「う・・うるさい。とにかく待ってなさい!」
事務員は僕の生徒手帳の特記事項に教職員用門の通行許可の文面を写し、学校長である校長先生の印を押して、僕に投げ返してきた。
「こ・・今度から見せなくてよろしいからな・・えっへん!」
精一杯僕に向かって威張る事務員は滑稽でおかしかったけど、ここで笑う訳にはいかない。
何せ・・礼儀だけはうるさい学園なのだ。
「はい。ありがとうございました。」
深々と一礼した。きっと、あの狸校長先生は、まだ他に僕たちに何かさせようとしているのだろう。
そうでなきゃ・・・こんな水戸黄門の印籠みたいな特権を僕に与えるはずはない。
何しろ・・・早退届はもちろん、遅刻も何も付かないなんて信じられない特権だからだ。
「ねえ・・部長!」
「はい?」
「みんな集まっているのよね・・打ち合わせに・・・」
事務員に見えない様に僕に合図を送ってくる美希・・・・
「はい・・まだ居ると思いますが・・・」
「じゃあ・・あたしも一緒に行くから待っててくれる?」
「あ・・あのう・・・その後レッスンが・・・」
レッスン・・まあ確かにレッスンだが・・・ピアノではないけど・・・
「今日はお休み!いいわね・・・」
「はぁ・・・」
「それとも、レッスンしなきゃいけない理由でもあるの?」
「あ・・ありません!」
本当のことを言うわけにも行きません。だって美希や紗江子は僕を奥さんである優子から正式にレンタルしてますけど・・・静香はレンタルの許可を得てませんので・・・・
「でしょ・・・じゃあ・・ちょっと待ってて・・・」
「ここでですか?」
「決まってるでしょ!すぐ来るから・・・・」
多分・・いや絶対にバレている・・・僕はそう直感した。まあ・・バレたらバレた時だ。何せ九尾の女狐との約束だし、多分・・なんとかしてくれるのだろう。
「お待たせ・・さあみんな待ちくたびれているわよ・・行きましょう」
「い・・行くって・・どこへですか?」
「キミタチの食堂兼第二部室でしょ?」
「はぁ・・・・」
「それにね・・・校長先生から伝言も預かってるのよ・・・」
「まだ・・・他に・・・」
「いいから・・行くわよ・・・」
僕は腕を引き摺られ静香へ歩いてゆく。まあ・・知らない人が見れば、万引き犯が婦人警官に捕まった図かそんなところにしか見られないだろうけど・・・・・
「こんちわぁ~」
「あら・・・部長遅かったわね・・ってさ・佐山先生もご一緒でしたか・・・」
「ええ!いつもうちの生徒がお世話になりまして・・・まだおります?」
「ええ・・・いつものテーブルに・・・部長クンはいつものね・・・」
「はい・・・」
「佐山先生は何を差し上げましょうか?」
「本日のランチをお願いいたしますわ・・・」
「はい。ではお席の方でお待ちください。」
「あのぉ~」
「ほら・・そっちは後・・・作戦会議始めるわよ・・・・」
「はぁ・・・」
僕はまた・・腕を掴まれ仲間たちの居るテーブルに引っ張って行かれた・・・・・
「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第51話へ続く・・・・
2009-10-24 17:21
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takemovies様
早速のご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-24 18:48)
トメサン様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-24 20:38)
hamu5様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-24 23:17)
ぼんぼちぼちぼち様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-24 23:30)
ほりけん様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-24 23:38)
livly-cu様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-24 23:47)
外食様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-25 00:25)
xml xsl様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-25 13:11)
miopapa様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-25 18:50)