オストドのひとりごと。「監理技術者なんですが・・・」 [ひとりごと]
空飛ぶ食欲魔人ことオストドでございます。
建設業界の片隅・・・それも端っこもいいところで、何故か“エンジニア”の資格を持っています・・・(*^^)v
因みに・・この資格試験。年間に1回しか受験資格ありません。
まあ・・1次試験は学科。理論なんか百数十ページも参考書に細かい字でぎっしり書いてあるんです。
これとまともに付き合っていたら・・・2年続けて・・・1点~2点に泣いちゃいまして・・・不合格。
何せ・・・大体60%が合格の目安。運が悪けりゃ70%の正答率でやっと合格なんて年もあったとか・・・
3年目・・つまり3回目の資格試験の時、気が付いたんです。
「いっその事・・理論なんか捨てちまえ・・・」
そりゃそうです・・・理論なんざ読むだけで眠くなる。そこで、過去問題を分析してみると・・・・
理論で出るのは、12問。全部で60問(選択する問題もありますが・・・)
そこで、更に分析を進めて行くと・・・午後の試験30問はほぼ暗記問題。(午前30問)
過去問題を5年分・・30回以上解きました・・・つまり、丸暗記。
おかげで・・・これで、50%の正答率。
あとは、30問中12問正答すればいいわけで・・・・
必ず、出題される所・・参考書にすれば、3ページほどで1問ないし2問でる所を押さえれば、受かる!
何しろ・・・42点取ればいいことですから・・・・
「そうかぁ~学科試験は、“調べる能力”さえあれば・・・いいんだ!」
お陰さまでルンルン気分。勿論・・・合格発表の中には、しっかりオストドの受験番号がありました。
次は、実地試験。論文とネットワーク工程とか、この道具は何に使うか?(知る訳がない!)の試験。
ここで大事なのは、論文。長文を書いたら、化けの皮が剥がれちゃうので、短いセンテンスを羅列。
そして大事なのは、「その結果無事竣工した!」の一文。
無事竣工したのだから、間違いではありません。それも出題範囲は、3つのセンテンス。
安全・工程管理・品質管理が順繰り(時に入れ替えられることも・・・)に出題されます。
つまり、前もって3つのセンテンスの論文を作成しておいて、覚えちゃえばいいこと。
次にネットワーク工程という問題。これは、何日必要とするか?と言う日数を弾き出す問題。
例えば、Aは3日かかる。Bは2日かかる・・・・・・と言う設定が与えられ、
AとBは同時に着工出来るとかそんな内容が一杯書かれています。
これを図式に書いて計算するわけです。そうすると・・・最短工期の計算が出来るわけで・・・
これさえ押さえておけば合格です。勿論、誤字、脱字には気をつけねば・・減点されます。
道具の使い方についても設問がありますが、使った事のないもの等知りません。
また、覚えるのも面倒くさい・・・・
因みに、この実地試験は、1回学科試験に受かると2年続けて受験出来るんです。
運悪く2年続けて落ちると、一からやり直しになります。(ちゃんと1回で受かりました!・・・(●^o^●))
そうすると・・・1級○○施工管理技士の称号が与えられます。
こうなれば・・・怖いものはありません。次に監理技術者講習を受けると・・・・
国土交通大臣認定の“監理技術者”様になれるわけで・・・・(5年ごとに講習を受けます)
そうなると・・・天下です。何しろ“お国が認めた技術者”・・エンジニアの誕生です。
そうなると・・どうなるのでしょう。まず・・・現場で一番偉い人(責任者ですから責任は重い)、
現場総指揮者になれるわけです。まあ・・オストドの場合、雑用係が多いので、あんまりやりません。
ヘルメットにランクを表す線が引かれます。(ブラブラしていても、誰も文句を言えません!)
それから・・設計事務所の先生をいじめられます!(特に・・・最近よくやります!設計ミスが多いので・・)
でも・・いいことばかりじゃありません。突貫現場に配置されると・・・休みが取れません。
職人’sが帰宅しても、延々と工程打ち合わせ、設計変更による図面修正とかもあります。
ついでに、出来上がっているところを壊して造り直しをする時は、職人’sにヤキを入れられるか、
貢物(大体・・・ビールとか食事)をしなければ、なりません。
利益が会社目標を上回っても、「よくやった!」の一言でお終い。金一封ももらえません。
それどころか、利益がゼロに近くなると・・・社長にボロクソに怒鳴られます。
それから・・・職人’sの使い走りもします。
「アレ!がねえと出来ねえよ・・馬鹿!」と言われると・・その資材や道具を調達に走ります。
でも・・それは序の口です。
一番大変なのは、お役人様への対応です。
クソ忙しい時ほど現場へ来るケースが多いんです。「あの書類すぐ頂戴!」とか・・・・
勿論、現場の工事写真を撮影したり、現場へご案内をするのも、お仕事です。
辛くなったり、悲しくなったりするのはしょっちゅうですが、「コレ!ランドマークになるんだよな!」とか
「楽しげに一般の方に使っていただいている姿」とか・・・いろいろ・・考えます。
オストドのポリシーは「造るからには、最高の技術と材料で安心して使って貰えるモノ造り」です。
色々な建物や鉄道、空港等至る所に“エンジニア”としての誇り・・そして技術を注入してます。
羽田・成田の空港・首都高速・新交通システム・コンサートホールやホテル・図書館・学校・・・・
完成した暁には、そこで一日佇んでいることがあります。
もし・・・ボォ~っと見上げている変なおっさんが居たら・・・多分。オストドです・・・
建設業界の片隅・・・それも端っこもいいところで、何故か“エンジニア”の資格を持っています・・・(*^^)v
因みに・・この資格試験。年間に1回しか受験資格ありません。
まあ・・1次試験は学科。理論なんか百数十ページも参考書に細かい字でぎっしり書いてあるんです。
これとまともに付き合っていたら・・・2年続けて・・・1点~2点に泣いちゃいまして・・・不合格。
何せ・・・大体60%が合格の目安。運が悪けりゃ70%の正答率でやっと合格なんて年もあったとか・・・
3年目・・つまり3回目の資格試験の時、気が付いたんです。
「いっその事・・理論なんか捨てちまえ・・・」
そりゃそうです・・・理論なんざ読むだけで眠くなる。そこで、過去問題を分析してみると・・・・
理論で出るのは、12問。全部で60問(選択する問題もありますが・・・)
そこで、更に分析を進めて行くと・・・午後の試験30問はほぼ暗記問題。(午前30問)
過去問題を5年分・・30回以上解きました・・・つまり、丸暗記。
おかげで・・・これで、50%の正答率。
あとは、30問中12問正答すればいいわけで・・・・
必ず、出題される所・・参考書にすれば、3ページほどで1問ないし2問でる所を押さえれば、受かる!
何しろ・・・42点取ればいいことですから・・・・
「そうかぁ~学科試験は、“調べる能力”さえあれば・・・いいんだ!」
お陰さまでルンルン気分。勿論・・・合格発表の中には、しっかりオストドの受験番号がありました。
次は、実地試験。論文とネットワーク工程とか、この道具は何に使うか?(知る訳がない!)の試験。
ここで大事なのは、論文。長文を書いたら、化けの皮が剥がれちゃうので、短いセンテンスを羅列。
そして大事なのは、「その結果無事竣工した!」の一文。
無事竣工したのだから、間違いではありません。それも出題範囲は、3つのセンテンス。
安全・工程管理・品質管理が順繰り(時に入れ替えられることも・・・)に出題されます。
つまり、前もって3つのセンテンスの論文を作成しておいて、覚えちゃえばいいこと。
次にネットワーク工程という問題。これは、何日必要とするか?と言う日数を弾き出す問題。
例えば、Aは3日かかる。Bは2日かかる・・・・・・と言う設定が与えられ、
AとBは同時に着工出来るとかそんな内容が一杯書かれています。
これを図式に書いて計算するわけです。そうすると・・・最短工期の計算が出来るわけで・・・
これさえ押さえておけば合格です。勿論、誤字、脱字には気をつけねば・・減点されます。
道具の使い方についても設問がありますが、使った事のないもの等知りません。
また、覚えるのも面倒くさい・・・・
因みに、この実地試験は、1回学科試験に受かると2年続けて受験出来るんです。
運悪く2年続けて落ちると、一からやり直しになります。(ちゃんと1回で受かりました!・・・(●^o^●))
そうすると・・・1級○○施工管理技士の称号が与えられます。
こうなれば・・・怖いものはありません。次に監理技術者講習を受けると・・・・
国土交通大臣認定の“監理技術者”様になれるわけで・・・・(5年ごとに講習を受けます)
そうなると・・・天下です。何しろ“お国が認めた技術者”・・エンジニアの誕生です。
そうなると・・どうなるのでしょう。まず・・・現場で一番偉い人(責任者ですから責任は重い)、
現場総指揮者になれるわけです。まあ・・オストドの場合、雑用係が多いので、あんまりやりません。
ヘルメットにランクを表す線が引かれます。(ブラブラしていても、誰も文句を言えません!)
それから・・設計事務所の先生をいじめられます!(特に・・・最近よくやります!設計ミスが多いので・・)
でも・・いいことばかりじゃありません。突貫現場に配置されると・・・休みが取れません。
職人’sが帰宅しても、延々と工程打ち合わせ、設計変更による図面修正とかもあります。
ついでに、出来上がっているところを壊して造り直しをする時は、職人’sにヤキを入れられるか、
貢物(大体・・・ビールとか食事)をしなければ、なりません。
利益が会社目標を上回っても、「よくやった!」の一言でお終い。金一封ももらえません。
それどころか、利益がゼロに近くなると・・・社長にボロクソに怒鳴られます。
それから・・・職人’sの使い走りもします。
「アレ!がねえと出来ねえよ・・馬鹿!」と言われると・・その資材や道具を調達に走ります。
でも・・それは序の口です。
一番大変なのは、お役人様への対応です。
クソ忙しい時ほど現場へ来るケースが多いんです。「あの書類すぐ頂戴!」とか・・・・
勿論、現場の工事写真を撮影したり、現場へご案内をするのも、お仕事です。
辛くなったり、悲しくなったりするのはしょっちゅうですが、「コレ!ランドマークになるんだよな!」とか
「楽しげに一般の方に使っていただいている姿」とか・・・いろいろ・・考えます。
オストドのポリシーは「造るからには、最高の技術と材料で安心して使って貰えるモノ造り」です。
色々な建物や鉄道、空港等至る所に“エンジニア”としての誇り・・そして技術を注入してます。
羽田・成田の空港・首都高速・新交通システム・コンサートホールやホテル・図書館・学校・・・・
完成した暁には、そこで一日佇んでいることがあります。
もし・・・ボォ~っと見上げている変なおっさんが居たら・・・多分。オストドです・・・
ku-san様
早速のご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-26 09:42)
釣られクマ様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-26 12:50)
竜眼寺 暁様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-26 12:55)
xml xsl様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-26 13:21)
将に究極のリゾート・・・・ですね ♪
浦山氏っ!
by 雨漏り書斎主人 (2009-10-26 23:03)
こんばんは。
凄いですね。分析力で合格率を上げる。
私には、出来そうにない^^
エンジニアとしての誇り。。。尊敬します。
自分が手懸け、完成したモノを見る気持ち、とっても理解できます♪
規模は違いますが、
私は手作り作品を、今でも大事に取っておいてます(^◇^)
by livly-cu (2009-10-26 23:39)
雨漏り書斎主人様
いつもご訪問ありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-27 07:55)
hamu5様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-27 08:05)
livly-cu様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!
オストドが初めて現場へ赴くとそこには何もない空き地が・・・
それから、完成。そしてお引き渡しまで・・・
まるで我が子の様に可愛いんです。オストドの我がままがタ~ップリ詰まった建物など・・そして底を楽しげに歩く人々を拝見すると、携わって良かったぁ~と思います。施主さんに引き渡すときは、まるで我が子を社会に送り出すそんな感じです。いつまでも手元に置いておきたいけど・・・(*^^)v
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-27 08:11)
こんにちは、意夢僧・華衣(いむそう・けい)と申します。
「監理技術者」というキーワードで検索してこちらに来ました。
いやぁ~この記事、リアルで面白いですね。
あ、失礼!「笑える」という意味ではなく、とても興味深いということです。
実は私も同じ土木技術者でして、この記事なんかはとても他人事ではありませんでした。
>一番大変なのは、お役人様への対応です
よくわかりますよ、この気持ち。あと、隣接者や関係者への対応も大変ですよね。
大変なのもよくわかりますが、私の現場も似たようなことがあります。
お互い「前向き」で頑張りましょう。
ところで最近、私も現場のブログを始めてみました。
よろしかったらご訪問してみてください。
by 意夢僧・華衣 (2009-11-01 11:33)
意夢僧・華衣様
ご訪問ありがとうございます!
早速ご訪問させていただきます!
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-01 12:07)