「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第56話 [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]
はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
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高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。
高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。
「狂騒曲 第5番」(5)
小さい頃、ミーチャンに感化されたのか、育ての母親によってなのか?定かではないけど、僕はピアノを習い
そのうち反抗期に入ると、変曲に目醒めた。編曲ではなく・・・変曲。
そっちの方が僕には似合っていると思う。だから、恩師でもあるピアノの先生からも見限られたことになったのだが、どうも原曲どおりに弾かないのが、僕の悪いクセ・・まあ・・音楽の試験だけは原曲通り弾いたけど、虫酸が走る気がした。でも、絵はど下手だし、楽勝コースの芸術単位は、美術か音楽しかない。
音楽コースを選択したけど、これもギターかピアノしかなかった。だから僕はピアノコースに行くしかなかった。
何しろ・・・ギターのコードなんて3つくらいしか覚えてないし・・・・
「まいったな・・・やっぱり1音だけ外れるな・・・」
ぽつんとつぶやき、タバコを取り出し、火を点けようとした時に、お店の前に車が停まる音が響いた。それとほぼ同時にドアの音がバタンとドアを閉めるおとが聴こえた。
僕は咥えていたタバコを床に落とし、それが転がりピアノの下に転がっていったので、慌ててそれを拾おうとして、ピアノの下に潜り込んだ時・・・
♪カラ~ンカラ~ン♪
店のドアが開き・・・大事そうに胸に何やら包みを抱えた、横浜のママ。楊ママがお店に入ってきたのだ。
「Q・・・Q太郎・・何処に居るの?」
「マ・・ママ!ここ!」
僕はピアノの下に潜り込んでいたのを忘れ、立ち上がりかけ・・・・思い切り、頭をピアノにぶつけた。
濁った音が店内に響き渡るほどにぶつけた。おかげで目から火花が飛びだしたんじゃないか?と思うくらいだ。
「い・・痛ぇ~」
「Q・・相変わらず・・・かくれんぼが好きみたいねえ~」
「そ・・そんなんじゃなくて・・・ああ~痛かった」
僕は頭を擦りながらピアノの下から這い出た。
「昔と同じだわ・・・あの時もそうだったわ・・・」
「あの時?覚えてないんだ・・・断片的にしかね・・・」
「Q・・・着てくれたのね・・そのタキシード・・・」
「ああ・・・ママ・・ありがとう。わざわざ・・・作ってもらって・・・」
「上着は?」
「ああ・・・ちょっと待って!」
僕はカウンターの上に置いた上着を着こみ、その横に用意してあった花束を、楊ママに差し出した。
「ママ・・これ!ミーチャンに・・・」
「ありがとう!でも・・・ミーに渡してやってちょうだい。」
「えっ・・だ・・だって・・・」
ママは胸に大事に抱えていた包みをほどき、そこから小さな木箱を取りだすと、僕に手渡した。
「Q・・ミーよ!あなたの胸に抱いてやってちょうだい。あの時の様に・・・」
「ミ・・・ミーチャン?だ・・だってお墓の中じゃなかったの?」
「覚えてないの?Q・・あなた小さな身体でミーの骨壷をしっかり抱いてお墓に入れさせ様としなかったわ・・・」
「そうだっけ?」
「ええ・・あれからね・・私。ミーをお墓に納めなかったの・・・でも、今日で生きていれば20歳。」
「そうか・・・それで・・・ミーチャン!」
僕はミーチャンの小さな骨壷の収まったちいさな木箱を抱きしめた。
「ミーチャンごめん!ごめんね・・・お誕生日おめでとう・・・・」
「Q・・・ありがとう!明日お墓に納めるわ。」
「僕も行くよ!試験があるから・・午後になっちゃうけどね。ねえ・・・ママ。」
「なあに?」
「良く・・思い出せないんだけど・・・僕・・庭を壊しちゃったというか・・・・その・・・・」
「ああ・・・あなた・・お庭に咲いていた薔薇の花を全部捥いできちゃって・・・ミーの眠る棺にいれたの・・・」
「そ・・そんな事したの・・・」
「うん。あっちこっち傷だらけになりながらね・・・そうだ。明日貴方の手でお墓に納めて頂戴!」
「いいの?」
「ええ・・その方がミーも喜ぶでしょう・・・」
あとからママ・・横浜のママに聞いた話によれば、僕は庭に咲いていた薔薇を手当たり次第、もぎとり棺に納められたミーチャンにもぎ取って持ち切れなくなれば棺に入れ、またもぎ取っては、棺に詰め込んでいたらしいのだ。
そこのところは全く記憶に残っていなかったのだけれど・・・・・
僕は抱きしめていたミーチャンの骨壷が収められた小さな木箱を楊ママに促されて返した。
「Q・・・ありがとう。良く似合ってるわ・・そのタキシード・・・」「そう?あっ・・・もうひとつ聴きたかったんだ・・・このタキシード見たと言うより昔着たようなな・・・」
「そうね・・・あの時と同じデザインで作って貰ったんだもの・・・」
「えっ!」
丁度その時、2階から紗江子と美希が化粧直しを終え、階下に降りてくる。
「もう・・レン!ママがお越しになられたんだったら・・呼んでちょうだいって言わなかった?」
「そうだったっけ?」
「楊ママ・・・お越しいただきまして・・・・」
「いらっしゃいませ・・・」
「今日は無理を言ってごめんなさいね・・・用意大変だったでしょう?」
「いいえ・・とんでもごじません!」
僕・・ついに噴き出しちゃった・・だって楊ママと紗江子が米つきバッタみたいに頭を下げているんだもの。
その時、僕のお尻に激痛が走った・・
「痛い・・痛いってばぁ~」
美希が僕のお尻を思い切り、抓ったのだ。僕はその手から逃れると・・お尻を擦りながら、ミーチャンに話しかけた。
「ねえ~ミーチャン。酷いと思わない?ミーチャンはこんな酷いことしないよねえ~」
ミーチャンは当然答えるわけがない。ただ・・紗江子と美希が口を揃えて言った。
「するに決まってるわ!ねえ~ママ・・・」「そうねえ~Qじゃなかった・・このお店ではレンよね・・・レン!悪い子はお仕置きされて当然だからね!」
第57話 「狂騒曲 第5番」(6) へ続く・・・・
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「狂騒曲 第5番」(5)
小さい頃、ミーチャンに感化されたのか、育ての母親によってなのか?定かではないけど、僕はピアノを習い
そのうち反抗期に入ると、変曲に目醒めた。編曲ではなく・・・変曲。
そっちの方が僕には似合っていると思う。だから、恩師でもあるピアノの先生からも見限られたことになったのだが、どうも原曲どおりに弾かないのが、僕の悪いクセ・・まあ・・音楽の試験だけは原曲通り弾いたけど、虫酸が走る気がした。でも、絵はど下手だし、楽勝コースの芸術単位は、美術か音楽しかない。
音楽コースを選択したけど、これもギターかピアノしかなかった。だから僕はピアノコースに行くしかなかった。
何しろ・・・ギターのコードなんて3つくらいしか覚えてないし・・・・
「まいったな・・・やっぱり1音だけ外れるな・・・」
ぽつんとつぶやき、タバコを取り出し、火を点けようとした時に、お店の前に車が停まる音が響いた。それとほぼ同時にドアの音がバタンとドアを閉めるおとが聴こえた。
僕は咥えていたタバコを床に落とし、それが転がりピアノの下に転がっていったので、慌ててそれを拾おうとして、ピアノの下に潜り込んだ時・・・
♪カラ~ンカラ~ン♪
店のドアが開き・・・大事そうに胸に何やら包みを抱えた、横浜のママ。楊ママがお店に入ってきたのだ。
「Q・・・Q太郎・・何処に居るの?」
「マ・・ママ!ここ!」
僕はピアノの下に潜り込んでいたのを忘れ、立ち上がりかけ・・・・思い切り、頭をピアノにぶつけた。
濁った音が店内に響き渡るほどにぶつけた。おかげで目から火花が飛びだしたんじゃないか?と思うくらいだ。
「い・・痛ぇ~」
「Q・・相変わらず・・・かくれんぼが好きみたいねえ~」
「そ・・そんなんじゃなくて・・・ああ~痛かった」
僕は頭を擦りながらピアノの下から這い出た。
「昔と同じだわ・・・あの時もそうだったわ・・・」
「あの時?覚えてないんだ・・・断片的にしかね・・・」
「Q・・・着てくれたのね・・そのタキシード・・・」
「ああ・・・ママ・・ありがとう。わざわざ・・・作ってもらって・・・」
「上着は?」
「ああ・・・ちょっと待って!」
僕はカウンターの上に置いた上着を着こみ、その横に用意してあった花束を、楊ママに差し出した。
「ママ・・これ!ミーチャンに・・・」
「ありがとう!でも・・・ミーに渡してやってちょうだい。」
「えっ・・だ・・だって・・・」
ママは胸に大事に抱えていた包みをほどき、そこから小さな木箱を取りだすと、僕に手渡した。
「Q・・ミーよ!あなたの胸に抱いてやってちょうだい。あの時の様に・・・」
「ミ・・・ミーチャン?だ・・だってお墓の中じゃなかったの?」
「覚えてないの?Q・・あなた小さな身体でミーの骨壷をしっかり抱いてお墓に入れさせ様としなかったわ・・・」
「そうだっけ?」
「ええ・・あれからね・・私。ミーをお墓に納めなかったの・・・でも、今日で生きていれば20歳。」
「そうか・・・それで・・・ミーチャン!」
僕はミーチャンの小さな骨壷の収まったちいさな木箱を抱きしめた。
「ミーチャンごめん!ごめんね・・・お誕生日おめでとう・・・・」
「Q・・・ありがとう!明日お墓に納めるわ。」
「僕も行くよ!試験があるから・・午後になっちゃうけどね。ねえ・・・ママ。」
「なあに?」
「良く・・思い出せないんだけど・・・僕・・庭を壊しちゃったというか・・・・その・・・・」
「ああ・・・あなた・・お庭に咲いていた薔薇の花を全部捥いできちゃって・・・ミーの眠る棺にいれたの・・・」
「そ・・そんな事したの・・・」
「うん。あっちこっち傷だらけになりながらね・・・そうだ。明日貴方の手でお墓に納めて頂戴!」
「いいの?」
「ええ・・その方がミーも喜ぶでしょう・・・」
あとからママ・・横浜のママに聞いた話によれば、僕は庭に咲いていた薔薇を手当たり次第、もぎとり棺に納められたミーチャンにもぎ取って持ち切れなくなれば棺に入れ、またもぎ取っては、棺に詰め込んでいたらしいのだ。
そこのところは全く記憶に残っていなかったのだけれど・・・・・
僕は抱きしめていたミーチャンの骨壷が収められた小さな木箱を楊ママに促されて返した。
「Q・・・ありがとう。良く似合ってるわ・・そのタキシード・・・」「そう?あっ・・・もうひとつ聴きたかったんだ・・・このタキシード見たと言うより昔着たようなな・・・」
「そうね・・・あの時と同じデザインで作って貰ったんだもの・・・」
「えっ!」
丁度その時、2階から紗江子と美希が化粧直しを終え、階下に降りてくる。
「もう・・レン!ママがお越しになられたんだったら・・呼んでちょうだいって言わなかった?」
「そうだったっけ?」
「楊ママ・・・お越しいただきまして・・・・」
「いらっしゃいませ・・・」
「今日は無理を言ってごめんなさいね・・・用意大変だったでしょう?」
「いいえ・・とんでもごじません!」
僕・・ついに噴き出しちゃった・・だって楊ママと紗江子が米つきバッタみたいに頭を下げているんだもの。
その時、僕のお尻に激痛が走った・・
「痛い・・痛いってばぁ~」
美希が僕のお尻を思い切り、抓ったのだ。僕はその手から逃れると・・お尻を擦りながら、ミーチャンに話しかけた。
「ねえ~ミーチャン。酷いと思わない?ミーチャンはこんな酷いことしないよねえ~」
ミーチャンは当然答えるわけがない。ただ・・紗江子と美希が口を揃えて言った。
「するに決まってるわ!ねえ~ママ・・・」「そうねえ~Qじゃなかった・・このお店ではレンよね・・・レン!悪い子はお仕置きされて当然だからね!」
第57話 「狂騒曲 第5番」(6) へ続く・・・・
いつも訪問ありがとうございます^^
by shige (2009-11-12 00:06)
miopapa様
早速のそして、いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 07:46)
livly-cu様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 07:48)
多夢様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 07:50)
トメサン様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 07:51)
MERI様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 07:52)
外食様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 07:54)
わかって建築家様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 07:59)
ゆっくり読んでみますね^
☆
by pandan (2009-11-12 08:07)
dora様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 08:40)
shin様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 09:24)
shige様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 09:26)
竜眼寺 暁様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 09:28)
xml xsl様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 09:31)
kaoru様
いつもご訪問&Niceaありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 09:39)
pandan様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
やっと・・帰還してきましたので・・・(>_<)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 16:53)
yukio様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 17:13)
釣られクマ様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-12 17:21)
hamu5様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-13 08:41)
ku-san様
いつもご訪問&Niceありがとうございます!(●^o^●)
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-11-15 13:07)