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僕たちのクリスマスパーティー大作戦! 第11話  [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

-はじめのご挨拶-
このお話は連載シリーズになっております。
はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

空飛ぶ食欲魔人ことオストドでございます。只今、爆走モード&メビウスの輪状態でございます。 来月早々には、通常モードに戻る予定えございます。しばらく、皆様のところへご答礼訪問が出来ていない状態でございますが、何卒、お忘れなき様お願い申し上げる次第でございます。なお、通常モードに移行しても、しばらくは・・熊さんやらカモシカさんを追いかけまわしたり・・(つまり、山の中のお仕事)に行ったり、演習場を這いつくばりながら・・・現場調査したり(的にされるのは・・もうコリゴリです。[もうやだ~(悲しい顔)])、今・・どこかの空港で作っている滑走路付近に上陸したり・・・どこかの航空会社の格納庫の屋根にしがみついているか、這いつくばるお仕事が・・・・はっきり言わせて頂くと・・・鬼が島や刑務所の方がラクだと思います。[もうやだ~(悲しい顔)]そう言えば、もう大分経ちますが、毎日とある・・拘置所へ出入りをして、お仕事をしていたときは、“未決囚”の方の方が、イイモン食べてましたけど・・あと・・クソ暑いさなか、お仕事も出来ず、延々安全大会を、灼熱地獄の中行っていた時もございました。(死刑執行だった様で・・立ち入り禁止だったんです。) それでは、皆様のご健勝とご多幸及び、諸願成就を祈念しつつ・・

こっほん!

僕です。皆様大変おまたせいたしました。未来の僕は相変わらずの様ですねえ~
そういえば・・暫くぶりに呼び出されたと思ったら、説教を喰らいました。
未来の僕に言わせると・・「お前の下半身の人格のなさに困っているんだわ!」とか・・・
嫌ですねえ~他人事みたいに言うんですよ?だって・・未来の僕は僕がおっさんになったわけですもんね。
さて、それでは、未来の僕に代わりまして、皆様にご挨拶しなきゃいけませんね!本当に世話のかかる奴ですが、皆さん!宜しくお願い致しますね!えっ?挨拶いらない?・・・そうですか、じゃあ・・僕と一緒に未来の僕が頭を抱えてウンウン唸っているのを笑いながら、先に時間旅行に行っちゃいましょう!
行き先は、僕と仲間たちが一番輝いていた時代。昭和50年代へ皆様をご案内いたしましょう。
ここで注意をひとつふたつ・・・
まずは、ちゃんと・・僕と一緒に行動してくださいね!勝手に何処かへ行っちゃうと・・置き去りになります。
それから、凶器に武器などは・・要りません。安全は・・そうですね・・多分、保証されると思いますが・・・
万一に備えて、家の戸締り、火の始末くらいはしておいてくださいね!
おや?そろそろ・・時間旅行の準備が整った様です。では・・ご一緒に・・・タ~イム・・スリップ・・・・・

-少年よ!大志を抱け ⑧-

「どお?」 

僕は楊ママが用意してくれた。真新しいタキシードに身を包んでいた。

「うん!いいわね!サイズもピッタリ・・・さすが私の息子なだけはあるわ・・・」

楊ママは僕の廻りをグルグルと廻り、ついでに持参したカメラで僕を撮り始めた。

「でしょ?高校生活終わったら・・ママのところで働くかな!あの黒服の代わりに・・・」
「駄目!ちゃんと・・大学くらい行きなさい!」
「冗談!神学部に行かなきゃね・・神主になるんだもん!」
「そうね!でも・・お父さんの会社はいいの?」
「ああ・・あの人の所かぁ~いいんじゃない?興味ないしね。今だってお金だけ貰ってるもん!」
「もしかして・・全然帰ってないの?」
「全然・・・」
僕は首を横に思い切りブンブン振ってママに見せた。
「もう・・随分経つけどね!帰ってくるな!って言われてるし・・居心地悪いから・・・」
「呆れた!あの人そんな事を言ったの?」
「いいんじゃない?洗濯だって自分でしてたしね。ごはんだって作って貰えなかったし、家のお風呂だって入れて貰えなかったしね・・・」
「あの人って・・そんな人だったの?」
「まあ、あの人は話題にしたら怒りだすし、でもどっちかと言うと・・家政婦と名が付く・・ブルドックかな・・・」
「Q・・ブルドックって・・・」
「ああ!あの人が引っ張りこんだ飲み屋のコレ!Yが名付けたんだよ!似てるって・・」 

僕は小指を立ててみせた・・・

「い・・一体いつからそんな生活・・・」
「そうねえ~小学校を卒業して・・・・中学1年で前の家政婦のおばさんが身体を壊して辞めたとき以降で・・・ああ!思いだした。中学2年くらいだったかな・・最初はね!あの人が居る時は出てきたんだけどね・・晩ご飯」

僕は洗いざらい・・但し。一部を除いて、楊ママに告げる事にした。まあ、ママを通じて僕の本当の母親や、男と駆け落ちした育ての母親にも流れるのを承知しているけど・・・

「それで?」
「何が?」
「それでどうやってたわけ?教えて頂戴!」
「教えてッて言われても・・・出てくる晩ご飯は冷凍食品かお惣菜だったけど・・・」
「そうじゃなくて・・その後!」
「ああ!その後ね!あの人が・・多分、唆されたんじゃない?お前は好き嫌いが多いからだ!とか言いだして・・・」
「それで?」
「うん。お金貰ってね!毎日・・近くの食堂とかマックとかで食べてさ・・」
「うんうん・・それから?」
「一旦、家に戻って・・洗濯物と参考書と着替え持って・・先ずは銭湯のコインランドリーに洗濯物入れるでしょ?」
「その後は?」
「うん!銭湯に入って・・そうだ!ママ・・ロッカー借りてたんだよ!個人用!ちゃんと石鹸とか置いておけるの!いいでしょう!そうだ!それから、洗い上がった洗濯物を乾燥機に入れるの・・そこで勉強してた!」
「ず~っとそうしてたわけ?」
「する訳ないでしょう?水は高いところから低いところに流れるんだよ!ママだって解るでしょ?」
「だ・・だいたいわね・・・」

楊ママは溢れてくる涙を拭こうともせず・・僕が母親に捨てられたあの日からの、僕がどう過ごしたのか全てを聴きだした。ミミはその場に蹲ると大粒の涙をボロボロ流していた

「Q!何で・・す・・すぐ来なかったの・・・」
「どこへ?」
「うちに!」
「忘れてたんだよ・・ママ!でも、もういいじゃん!今は・・・ねえ。ママ!涙拭いてくれる?そうしないと・・このおニューのタキシードが・・それに・・そこで泣いているミミもね!」
「そ・・そうね!」

楊ママがバックから慌ててハンカチを取り出し、涙を拭き、ついでにミミの涙も拭っていた。
その時・・柱に架かっている時計が、まるで・・

「もうすぐ出発しないと知らないぞ!」

そう聴こえるかの様に鳴りだした。

「いけねえ~ママ!今日さぁ~忙しいんだよ。病院でね・・・」
「うん知ってるわ!優子から電話があって聞いたわ!是非、宜しければいらして下さいって・・・」
「なるほどね・・それでか・・」
「それより・・Q!お昼はどうするの?」
「マックでも食べようかと・・・ママ食べた事ないでしょ?一緒に食べる?美味しいよぉ~中毒になるくらい。まあ、ママのチャーハンには勝てないけどね・・・」
「Q!チャーハン食べる?」
「食べたいけど・・時間ないからねえ~3時から出番だしね!2ステージやるの!後は夜もね・・聴いていくでしょ?」
「そうね!そうだ!パパから伝言!寂しがってるわよ!」
「楊パパ?」
「そう・・いつ来るんだって!」
「ええとねえ~クリスマス空けにはみんなで行く!それでいいでしょ?」

僕はミサとデートする約束があった。ミサだけ一日早く来てもらい、デートしてその翌日全員集合すればいい話だ。

「解ったわ!ついでに・・前日のホテル取っておいてあげるわ!デートあるんでしょ?」
「うっ!」
「大体ね!横浜で私の耳に入らないとでもまだ思っているのかしら・・この子は・・」
「でした・・以後、気を付けます!」
「そうね!お嬢さんを連れ込んでいいところじゃないわね・・・港の見える・・・」
「ママぁ!」
「ついでに・・お洋服も買ったのよねえ~元町・・・」「勘弁してよぉ!」
「いい?Q!」
「はい・・・・」
「これからは・・ちゃんとした所に泊まる。いいわね!」
「了解!これからは・・ママに取って貰います!面倒ないし・・・横浜以外にすれば良かった
「それがいいわね!んっ?何か最後に言わなかった?」
「いいえ・・・」
「そう・・・じゃあ行きましょうか?Qが中毒になっている。マックとやら食べてみましょうか・・・」

僕はタキシードを脱ぎに行き・・ブツブツ呟いた・・・

「だから!横浜DEデートは嫌だったんだよな!」と・・・・

窓の外を見ると鎮守の森の木々がまるで僕を笑うかの様に、風に揺れている。
脱いだタキシードをいつの間にかやってきたミミが、ハンガーに掛けてくれる。

「ねえ!衣装はコレにする?」
「そうだね・・2部と夜はね・・・」
「そうよねえ~ピンクのうさぎさんじゃ・・タキシード入らないものね!」

そう言いながミミは僕に抱きつき耳元で囁いた・・・

「ねえ!今度は私も横浜でデートね」

僕は頷くしかなかった・・窓の外の鎮守の森の殆ど葉っぱの落ちた木々は、ますます僕を嘲り笑うかの様に揺れていた。

僕たちのクリスマスパーティー大作戦! 第12話 へ続く・・・
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inacyan

ついついガン読みしている自分がいます(^^)
by inacyan (2010-06-22 19:48) 

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