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「僕たちの・・・・祭り・・・」第63話     [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

2足のわらじ・・・・4

美子ちゃんを乗せた車が鎮守の森を後に出て行くとき・・・・・僕はその走り去る車をいつまでも見送っていました。

「ねえ・・・優子・・・本当に・・・神様いるんだろうか?」
「えっ?・・・」
「だってそうでしょう・・・・あんないい子が・・・つらい思いしてるんだよ・・・・・」
「そうねえ・・・・神様はいる。いい子だから・・・多少苦労させても大丈夫!って思われているんじゃないかしら・・・・」
「そうかな?」
「楊ママが言ってたけど・・・・あなた・・・いい子だったそうよ・・・・だから・・・しなくていい苦労してるんだって・・・その苦労乗り越えたから・・・・神様にお仕え出来ているんだって・・・・」
「そう・・・・」
「うん・・・それより疲れたでしょう・・・・お昼ご飯・・食べて少し休んだら・・・・午後から慰問あるし・・・・」
「そうだね・・・病院にピアノがあれば・・・あの子たちに弾いて聞かせたいけどね・・・・あの子たちの好きな曲・・・・」
「そうねえ・・・・あっ・・・ある・・・あるよ!ピアノ・・・・・」
「えっ?・・・・オルガンは知っているけど・・・・ピアノあるの?」
「うん・・・総婦長に聞いてみるから・・・・・あなたは・・・休憩していて・・・・」

どうせ・・・・また・・・着なければいけませんから・・・ピンクのうさぎさんの着ぐるみを着たまま・・・・お昼ご飯・・・

「汚したら大変!」 

ミサが・・・・エプロン&涎かけを僕に・・・・・これ・・・陰謀のほか考えもつきません・・・だって・・・・美希・・・カメラで写真を撮りまくっています・・・・・勝手にしてくれ!の世界です。

「あなたぁ~・・・・ピアノあるって・・・・・どうする?やるでしょ・・・やるわよね・・・もう出してもらったからね・・・」
「それは・・・・決定事項なんでしょ?そういう時は・・・ピアノ用意した・・で・・・・意味通じるけど・・・・」
「それでね・・・・総婦長には・・・ネコ踏んじゃったレベルって言ったんだけど・・・・2ステージしてくれって・・・・」
「はぁ?」
「うん・・・子供向けと・・・大人向け・・・の2回だって・・・」
「へっ?」
「だから・・・2ステージ・・・・・」
「2ステージはきつい・・・・うさぎの着ぐるみの身としては・・・・・」
「大人の方は着替えればいいじゃない・・・タキシードあるんだから・・・・・」
「やだ・・・・・」
「部長・・・社会奉仕部の部長よねぇ~」
「み・・・美希・・センセーまで・・・・き・・・汚・・・・・・」
「いいのかな・・・中間・・・・部長と佐々木君は大丈夫そうだけど・・・・残りの三人・・・・・」
「わ・・・解りました・・・・やります・・・やらせていただきます・・・・」

Y・S・・・・白〇・・・・今度赤点喰らったら・・・・放校処分間違いなしなんだから・・・・・・仲間のためです・・・しょうがありません。あとで・・・・個別に・・・・ヒィヒィ言わせて・・・・ウサ晴らさせていただきます。

「寝る・・・・」

僕は・・居間にひっくり返り・・・寝ることに・・・・エプロンと涎掛けをかけたまま・・・・・・ZZZZZZZ

その頃・・・・佐々木君以下・・・稲刈り班は・・・・田んぼの畦道に座り・・・・・・お昼ご飯の真っ最中・・・・・おにぎり・・・から揚げ・・・ウィンナー・・・玉子焼き・・etc・・・・しっかり・・・燃料を詰め込んで午後の作業に備えています・・・・・
由香ちゃんママの手作りのお弁当らしいです。
彼らの仕事は・・・稲刈り班と言っても・・・稲刈りは機械作業・・・・束ねられた稲を干すのが彼らの仕事です。

「ねえ・・・そろそろ・・・時間なんだけど・・・・・」
「もう?」
「うん・・・少しは眠れた?」
「じゃあ・・・行こうか・・・・そうだ・・・神泉・・・・・」
「ちゃんと・・・汲んでおいたから・・・」
「OK!・・・じゃあ・・・それと・・・・タキシードはやっぱいらない・・・・」
「えっ・・・・大人の部やらない気?」
「ピンクのうさぎでいい・・・・着替えるの面倒だもん・・・・今夜もそうしよう・・・・・」
「それは・・・・駄目!お願いだから・・・・・」

僕の頭・・じゃなくて・・・ピンクのうさぎの頭は車に積み込まれています。僕は車の助手席に乗り込みます。
運転は優子・・・後部座席にミサと美希・・・・

「み・・美希・・・センセーも行くの?」
「当たり前でしょ・・・・部活動なんだから・・・・」
「そう・・・まさか・・・写真・・・」
「撮るけど・・・・何か?」
「俺・・・・学校じゃ絶対ピアノ弾かないからね・・・・」
「解ってる・・・・・」

鎮守の森を出た車は一路・・・・優子の勤める・・・カオリの家の病院へ向けてひた走ります・・・・・
美子ちゃん・・・喜んでくれるでしょうか?



「僕たちの・・・・祭り・・・」第64話へ・・・続く・・・・

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