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「僕たちの・・・・祭り・・・」第115話      [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

僕たちの復讐劇・・・35

「じゃあな!明日ぁ~!」
「ああ・・・明日な!」

地区長が軽トラで迎えに来た。オオカミの着ぐるみのままトラックにダンボール箱・それぞれの荷物を載せ、地区長の家に帰ってゆく・・・オオカミたち。

「孝一君・・びっくりして泣かなきゃいいけどな・・・」
「もう・・寝てるわよ」
「そうか・・・」

美希はやれやれ・・・お役ゴメン・・とばかりに・・カオリたちと酒盛りを始めている。
ミサも引っ張り込まれている。未成年のミミまで・・・宴会の中だ。

「さて・・・お風呂・・・まったく・・あいつらのせいで・・汗だくだぁ~」
「うん・・・オオカミの争いってあんなものなの?」
「あれは・・・リクレーションだよ。リクレーション!試験で鬱憤が溜まっているからガス抜きが必要でしょ・・・」
「確かにそうよね[黒ハート]
「風呂入ってこよう・・・・」
「じゃあ・・・支度してすぐ行くから・・・先に入っていて・・・どうせちゃんと洗ってないでしょ?」
「バレてるよな・・・やっぱ・・・」

僕は・・浴室へ向かう途中・・居間を覗き込む・・・・浴衣を着ているんだから少しは・・・大人しく・・・と思っていたが、
どっちかと言うと・・体育会のノリ。捕まったら・・・地獄。
抜き足・・差し足・・・忍び足・・・浴室へそぉ~っと向かう。

「みっけ!」
「な・奈々子!」
「えへっ・・・どこ行くのかな?」
「お風呂だけど・・・・」
「そう・・・今夜・・部屋に来て!」
「行けたらじゃ・・ダメ?」
「来なきゃいいもん・・・・夜這いの件ばらしちゃうぞ・・・」
「解りました・・努力しますです。はい!」

浴室に飛び込んだ・・・僕。こうなれば・・・あっちの神様に頑張ってもらうしかない。
神泉を・・・たっぷり浴びる。特に僕自身には念入りに・・・・すっかり僕の身体にご降臨中のあっちの神様が目覚めるのがありありと解る。
身体中の血液が・・・一点目指して駆け巡る。そして・・・まるで天に届けとばかりに・・隆々と隆起する。僕自身。
準備万端とばかりにお風呂に飛び込む。

「えっとぉ~優子でしょ・・・奈々子のところいくと・・・洋子にも捕まりそうだし・・・・あとミサでしょ。俺・・・いつ寝るんだろう・・・・・多分・・・こんな生活してたら・・・死ぬよな・・・きっと・・・・」

身から出たサビだから・・・仕方ないだろと言われればそうかもしれません。

「そういや・・・俺ら悲しい受験生ってあったよな・・・・こんな生活誰がしたぁ~・・って俺じゃん!」

カラカラカラ~
脱衣所との引き戸を開けて入ってくる・・・・優子。

「何一人でぶつくさ言っているのぉ~[黒ハート]
「な・・・なんでもない。明日みんなのスケジュールどうなているんだっけ・・・・」
「えっとぉ~たしか・・・カオリと洋子はお休み。奈々子は夜勤・・・・」
「どおりで・・・宴会が始まっているわけだ・・・・くわばらくわばら・・・・」
「参加する?」
「じょ・・・冗談でしょ・・・試験で死ぬ思いだったんだから・・・・大人しく寝させていただきます。」
「それは・・・だめ!たっぷり甘えさせてもらうんだから・・・・」
「あひぃ~」
「何か言った?」[パスワード]
「い・・いや・・・また・・神様が・・・目覚めちゃったみたい・・・・」
「もう[fax to] しょうがないわね・・・・でも・・・お風呂の中は駄目だからね・・・あたし・・・もう倒れたくないもん・・・」
「だね。・・・・・それじゃあ・・・出ようかな・・・あったまったし・・・・・」
「駄目でしょ・・・身体洗わないとぉ~ほら・・・早く出て・・ここに座るの・・・」

当たり前のように・・・僕の身体の隅々まで洗い上げる・・・いや磨き上げる・・・優子。

「う~ん!綺麗になったから・・お返しに洗ってあげよう・・・えへへ・・・」
「け・・・結構です。」
「そう?」
「うん・・・」

僕が神泉で満たされている浴槽に沈んでいる間に手早く・・的確に身体を洗う優子。
身体を拭きあげてもらい・・・浴衣に袖を通す。
居間の前を足音を立てないように進み・・・社務所のドアから外に出て・・・一服。

見上げる空には今にも零れ落ちそうな星たちが煌いている。

「ふうっ!いよいよ・・明日だな・・・あいつらのカタキ・・必ず取らせてもらうからな・・・・」
「こらぁ~風邪引いちゃうでしょ[黒ハート]何してるの?」
「う・うん・・・星見てた。東京じゃこんなに見れないからね・・・」
「試験・・相当良かったみたいね・・・美希先輩が言ってたけど・・・」
「あんなもんでしょ・・・さて・・・一杯飲んで寝よう!」
「お神酒飲む?」
「そうだな・・・秋だし・・・お神酒のほうが神様もお喜びになるかな・・・」

鎮守の森の木立を秋の風が揺らしている。僕は先に別棟の寝室に向かい・・・優子は僕の為に寝酒を用意するべく台所へ向かった。


「僕たちの・・・・祭り・・・」第116話へ・・・続く・・・ 



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