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「僕たちの・・・正義の戦い」 第52話 [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

「夢の中へ・・・」 VOL4

奈々子はお風呂場から上がってくるのを、布団の中に潜り込み・・・仰向けに寝転がりながら・・・奈々子が用意しておいたお盆の上に手を伸ばす。
お盆の上には・・・灰皿とタバコ・ライター(一応・・僕・・・未成年なんですけど・・・まあ・・・ここ治外法権みたいなもの・・駐在さんも滅多にやってくることのない・・・魔女の巣窟。)
それに・・・水差し。水差しにはもちろん・・「神泉」。
一応・・・水道はあるんだけど・・・最近は洗濯くらいにしか使っていないらしい・・・・
それに・・・ユンケルと赤まむし。それも・・・2本ずつ・・・

「大丈夫なんかな・・・・関戸のおばちゃんの薬・・それでなくても・・・神泉と相性ばっちりなのに・・・知らないからな・・・」

理性の僕はすっかりお休みモード。止める暇などあるわけがなく・・・

「ええ~い!なるようになれ!」

ユンケルを箱から取り出し・・慣れた手つきで・・・パキッ!とアンプルを開ける。細いストローを差込み・・・吸い込むように飲む。これなら・・・切り口で口を切ることがない・・・
それから・・・当たり前のように・・赤マムシのキャップを開ける。口に咥えたままのストローでそれも・・チュウチュウ・・・飲み干す。そして・・・タバコに手を伸ばし・・・一服!と火を点けようとしたところ・・・

ガラッ!・・・引き戸が開き・・・それと同時に・・・・

「こらぁ[揺れるハート]タバコは・・駄目でしょ・・・未成年なんだから・・・」
「えっ!・・あっ!・・・・・・」

あわてて・・・振り向く・・僕。その口調が・・・中学時代の英語の先生・・S女史そっくりだったからだ・・・。
体育館の裏で・・・同級生の所謂・・・不良グループに混ざって・・・JPSを吸っていたときを思い出されたからだ・・・・
僕たちが中学2年の頃・・・僕が通っていた公立中学。「腐ったりんごはひとつの箱にいれてしまえ」とばかりに・・・他校から放り出された生徒の・・姥捨て山みたいな学校。補修してもすぐ・・抜け穴を作る僕たちに・・・教育委員会は塀の修理をあきらめた学校。・・・何せ・・・授業中は「キャロル」とかがガンガン・・校内放送で流れていたほど。
そういえば・・・・S女史の姿が見えなくなったのは先輩たちが卒業する頃・・・僕たちが3年に進級するころだった・・・
噂にしか過ぎないけど・・・体育館の倉庫で・・・先輩たちに廻されたとか流れてた・・・
まあ・・・今の僕があるのはその後、過半数の先生が入れ替わり・・・(みんな・・・空手・柔道・剣道・合気道などの有段者ばかり・・・)おかげで・・・まあ・・チンピラ養成学校だけど・・・今の学校に進学することが出来て・・・ココにこうしていられるわけだが・・・・

僕は・・・口に咥えたタバコを落としてしまった。まだ・・火が点いてなくてよかったけど・・・
慌てて・・・振り返ったその先には・・・・レース地のカーテンから入ってくる月明かりに照らされた・・・奈々子。
そこに立っている奈々子は腰に手を当てた・・・超ミニというより・・・上着だけのナースルック。

ごっくん!

僕がつばを飲み込む音が部屋中に響き渡ります。

「どお[揺れるハート]こんなの・・・」
「どおって言ったって・・・まさか・・そんな姿で・・看護しているわけじゃ・・・」
「当たり前でしょ[揺れるハート]・・・普段はちゃんとズボン履くし・・・・」
「だよねぇ~そんな格好で・・看護されたら・・・おじいちゃんは大往生しちゃうし・・・俺等だったら・・・やっぱり逝っちゃうか・・・」
「なぁにそれ~」
「いや・・・オカズ・・・いいんだよ・・知らなくて」
「それより・・・あたし・・いつまで立っていればいいのかしら[揺れるハート]
「えっ!ああ・・・そうでした・・・」

僕は起き上がり・・・奈々子をお姫様抱っこ・・・奈々子は束ねていた髪を解き・・・僕の首にその細い腕を絡ませてくる。

「ねえ・・・キスしてくれないの[揺れるハート]

まだ・・何かいいたげだったけど・・・奈々子の口をキスで塞ぎ・・・そのまま・・・布団に横たわらせ・・・・僕たちの二つの影はひとつになる。
そして・・・二人の息遣いだけが響き・・・窓辺を揺らすレースのカーテンからは・・・淡い月灯りだけがそっと差し込んでい。


「僕たちの・・・正義の戦い」 第53話へ・・・続く・・・・








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