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オストドのひとりごと。「戸惑いの中で・・・」 [ひとりごと]

「家を買おうかな・・・・」

結婚以来・・ず~っと賃貸か社宅に住み続けているオストドとその家族。

「ねえ・・15万円x12x30=いくらでしょう・・・」

「ええとぉ~5400万円。」

「はい・・正解!」

今・・・真剣に悩んでいるオストド。まあ・・・生命保険で残金を払えばいいとしても・・・ローンのためには

「働きたくな~い!」

オストドのお父様は・・・ある程度の資産を有している。

オストドの知っているだけでも・・・マンション1棟。それに・・・自己所有(地上権含む)だけでも・・・土地だけで・・

都内に200坪くらいはある。会社の全株式を所有しているので・・・会社を解散した場合でも・・・ウン億円。

さらに・・・伊豆にも別荘があるし・・・預金の金額は相当あるはず。

だって・・・・昔の会社の決算書みたら・・・株主配当金が年間5~6千万円あった。

そのお父様・・・ケチで有名。どちらかと言えばオストドもケチなほうだけど・・・それはハンパじゃない。

「ねえ~どこか土地貸してくれない・・・もちろん・・地代はタダ!」

オストドの収入では・・・地代まで払えない。上物だけで精一杯。

なんてたって・・・時給換算すると・・月々の給料だけなら・・・娘とどっこいどっこいかヘタすれば負けている。

派遣で銀行に行っている妻の足元にも及ばないような金額になってしまう。

まあ・・・ボーナスがあってやっと・・・年収ウン百万の世界。

「全く・・・お金で残せばいいのに・・・土地買うんだから・・・」 とは、親戚の弁。

「あなた・・大変よね・・・・莫大な相続税に・・固定資産税でしょ・・・・」

う・・うわぁ~そんな話聞きたくもない。

「全部・・・処分しちゃおうかな・・・・そうすれば・・・・世界一周のファーストクラス何回買えるかな?」

オストドは東京は住むところではないと思っている。東京生まれの東京育ちなんだが・・・

永年・・・薄い給料袋でやりくりしてくれた。妻への感謝を込めて、終の棲家くらいの希望をかなえよう。

「だから・・・お願いだから・・・・私に家を買えばいいのに」と言う・・・悪魔のささやきはやめて欲しいのだが・・・・

「でもさ・・・あなたは死ぬまで働いてもらいますから・・・」

「あ・・あのぉ~」

「まあ・・・息抜きはさせてあげるから・・・わたしの楽しい老後のために頑張ってね!」

「りょ・・了解!」

一体・・・オストドはあと・・・何年働けばいいのだろう。・・・・・多分・・・眼を閉じるその前日までだろうか・・・・
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