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「僕たちの・・・正義の戦い」 第81話     [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

はじめての・・・お越しのかたは・・・こちらからお入りください。
途中からでは、話がご理解できないと思いますので・・・・

僕達のメニメニ大作戦・・・5

部室に集合した僕達。集合したと言うより・・・全員揃っていて・・ダッシュして校舎の階段を駆け上がったわけ・・・
エレベーターはあるのだけど・・・教職員や来客用ということで僕達は使わせてもらえない。
必然的に・・・校舎の階段をよじ登るか・・・駆け上がったり・・駆け下りたりする。
特に・・・体育の授業が中途半端な時間割に設定されていたりすると・・・大変。
カップラーメンじゃないけど・・・着替え3分。ダッシュ2分で体育館か校庭に集合しないと・・・連帯責任でケツバットならぬ・・竹刀の洗礼を浴びることになる。
郊外にある専用グラウンドで・・・一日中走らされることもあるし・・・先生の気分が良ければ(滅多に無い)だけど
ソフトボールや野球。サッカーテニスに一日興じるときもある。
まあ・・・一度・・・ネットを敷き詰めて・・・滑車で体育の教師を宙吊り状態にして・・・バレーボールと称して・・・
宙吊りで喚き叫ぶ・・体育教師めがけて・・・散々スパイクを打ち付けてやったときからは・・・竹刀の洗礼は僕達にはなくなったけど・・・・まあ・・・一日中吊って置こうかとも思ったけど・・・ロープを解いたら・・・そのまま落ちちゃった。
まあ・・・下には一応・・・体操部の奴がマットを敷いて置いたから・・・ケガはなかったけど。

さて・・・階段を駆け上った僕達。何せ・・・高等部普通科の職員室の前にある元生活指導室で・・僕達の部室は
鉄格子が填っているので・・・別名・・・監獄。
何でも・・・昔退学処分を言い渡された奴が飛び降り自殺を図ったとか図らなかったとかで・・・填っている。
まあ・・・僕達どうせロクな大人になるわけでもないし・・・良くてもヤクザくらい。だから・・・将来経験するはずの拘置所や刑務所生活を少しでも体験させてやろうという・・・学校の配慮?かもしれませんが・・・・
その・・監獄も今ではすごい・・豪華版。何せ・・・校長室に敷いてある絨毯より立派な絨毯が敷き詰められています。
そこに・・・ゲロ台と呼んでいた・・・会議用テーブルや移動式黒板。折りたたみ椅子。書棚まで揃っています。
さらに・・・反対側の壁には・・・全部で8体のオオカミさんの着ぐるみが掛けられています。

「ゼェゼェ・・・・」
「ああ・・・しんどい・・・」

部室のカギを開けていると・・美希がやってきます。・・・・一瞬・・・合った目が・・・「後で覚えておきなさい!」という目つき。ちょっと・・・ヤバイでしょうか?

「みんなぁ~おはよう!」
「お早うございます!佐山先生!」 僕達は口を揃えて礼儀正しく・・・
一応・・・何故か挨拶だけは・・・礼儀正しくする僕達。

「ヒィフゥミィ・・・みんな・・・いるわね?」
「数数えて・・いるのは解っているのにな・・・」

やっぱり空気の読めない・・Y。ボウフラみたい・・・つまり掬いようのない(救いようのない)奴。

「よせよ・・・やばそうだ・・・」 僕は小声で注意する。
「あら?何か言ったかしら?ぶ・ちょ・う!」
「いいえ・・・何も・・・」
「そう・・・佐々木クン・・・昨日は何の活動したのかしら?」
「ハイ!・・・清掃活動を円滑にするために・・・・携帯用掃除セットを作成しましたが・・・」
「よろしい・・・じゃあ・・・みんな・・・教室に行きなさい。部長は残りなさい・・・良いわね・・・」
「は~い!・・・でも・・・壊さないでくださいね・・・こんなのでも・・・俺らの部長っすから・・・」
「わ・・・解ってるわよ!ほら・・・さっさと教室に行きなさい。それから・・・ヤバイモノは・・・ここに置いていきなさい。持ち物検査あるから・・・・」「は~い!」

まあ・・・よくこれだけ・・・出てくるもの・・・特製タマゴ爆弾とか現代版手裏剣とか・・・メリケンサック・・・まで・・・

「まったく・・・キミタチは・・・しょうがないわね。」
「護身用ですけど・・・」 佐々木クンが代弁・・・
「まあ・・・いいわ・・・部長。カバンに入れて・・・どうせ・・・ここにも・・・検査が来るはず。地学準備室にでも隠しましょう」
「ありがとうございま~す。じゃあ・・・教室に行きます!」

僕以外のオオカミたちはペコリと頭を下げ・・・教室へ・・・部室には・・僕と美希が残され・・・

「美希・・ありがとう!」
「バカじゃないの・・・こんなの持ち込んだら・・・生活指導のカバの思いのつぼになるでしょ・・ホラ!行くわよ・・・そのカバン持ってきて・・・・」

このカバ・・・まだ・・・ネットで吊るしたこと恨んでいるみたいです。まあ・・当然かもしれませんが・・・

美希に連れられ・・・廊下を歩く僕。途中・・やはり・・・カバじゃなかった・・・生活指導部長先生に遭遇。

「おや・・・佐山先生と・・・おお!有名人の社会関係奉仕部部長かあ~どちらへ?」
「ええ・・・地学準備室ですわ・・・ちょっと荷物が重いもので・・・運んでもらうんですけど?」
「そうですか・・・じゃあ・・・私は・・・検査がありますんで・・・・おい!部長・・まずお前のポケットの中見せてみろ!」

ポケットを丹念に調べる・・・バカじゃなかった・・・カバ。

「ちっ!尻尾は出さなかったようだな・・・よし!合格!」 毒々しく吐くように言い・・・足早に去ってゆく・・・カバ。

地学準備室に逃げ込み・・・そこの部屋にあるロッカーにカバンをしまい込む。まあ・・美希のカバンだったので・・・
そのカバンまで調べる権限は・・・カバにはない。

「ね!危なかったでしょう・・・」
「また・・・何で?」
「決まってるでしょ・・・あなたたちが狙いなの・・・あのカバ!」
「しょうがねえな・・・・まだ・・・的にしたの根に持ってるのか・・・・」
「気をつけなきゃ駄目よ・・・いい?」
「ありがとう・・美希!」

ぺこりと・・美希に向かって頭を下げる僕。

「それより・・・よくも騙してくれたわね・・・時間。おかげで・・・校門前で守衛さんが開けてくれるのを待っていたのよ!」
「ああ・・・あれね・・・言おうと思ったのに・・美希が勝手に飛び出して行ったわけで・・・」
「あのね・・・だから・・・何で・・・1時間も早く目覚ましをセットしたわけ?」
「だって・・・ゆっくりコーヒーも飲めないでしょ・・・美希!。いつも・・・お寝坊さんだもの・・・」
「それで・・時間を?」
「そう・・・まあ・・・愛情って奴。」
「じゃあ・・・許す・・許すけど・・・・」
「けど?」
「仲直りはどうするのかしら・・うふっ[揺れるハート]

まあ・・・地学準備室では・・・恒例?になりつつある・・・ことが行われているわけで・・・
カバ・・・の方はどうなったんでしょうか?

もちろん・・狙いは僕達なわけですから・・・1-Bから・・・です。早速カバが来る前に伝令が各クラス各学年に伝わり・・・・

「人権蹂躙だぁ~」とかの騒ぎを・・・起こすオオカミ軍団。
「うるさい・・・お前rには人権なんかない。落ちこぼれ共め!」
「じゃあ・・・何一つ出なければ・・・頭丸めろ!いや・・・学校辞めてもらうからな!」
「解った!ただし・・全学年全クラスでだ・・いいか!」
「おう!何か出てきたら・・・すぐこんな学校辞めてやるぅ~」 更に挑発する佐々木クン。

結局・・・何一つ出てくるわけありません。全て・・・掃除道具ロッカー等に保管されているわけで・・・

「なあ・・他のクラス大丈夫だよな?」
「ああ・・・伝令は飛んでいるもの・・・それに・・他のクラス担任もバカじゃないだろ・・・」
「まあな・・・ザマアミロだ!」
「ああ・・・でも・・あいつ学校辞めるかな?」
「辞めないね・・・男じゃねえもん!あいつ・・・」
「しかし、危なかったよな!」

僕が教室に戻ったのが三時間目。それまで・・何をしてたのかと言えば・・・ナニをしていたわけで・・・

「おう!どうだった?」 訊ねる・・僕。
「ああ・・・全員無事だわ・・・全学年全クラスな・・・」 佐々木クン・・得意げな顔。
「アイツ・・締めるか?」 白〇クン・・どうやら小突かれたようです。
「いや・・・坊主にしよう!なあ・・・坊主・・じゃなかった・・・青〇」 僕は答えました。
「そうか・・・俺らもやられてる・・公開処刑にするか・・・」

僕達の学園では頭髪検査とか持ち物検査で何か違反をすると・・・丸刈りの刑が待っているんです。
それも・・・校庭に引きずりだされ・・・公開処刑。
バリカンで・・・否応なしに丸刈りにされるわけで・・・・

「同じ思い味わってもらいましょうか・・・そうだ・・・おい!青・・・」
「何だ?部長!」
「お前さ・・・カミソリ持ってこい!頭・・綺麗に剃ってやろう!」

自分はパーマやらアイロン・・・パンチを掛けているクセに・・・僕達には・・・やれ耳に被っているだとか・・・後ろが刈り上げになっていないとかで・・・散々やってくれたわけで・・・
後日・・・・全校生徒の嘲笑の中・・・PTA会長(佐々木クンのお父さん)立会いの下・・・見事に坊主にされたカバ。
まあ・・・武士の情けで・・・在職は許すことに・・・ただし・・・二度と持ち物検査はなくなりましたが・・・・
ますます・・・僕達・・・自習の授業が増えたのは言うまでもありません。
ふと・・・窓の外を見ると・・・もうミサが車を停めて待っています。

「じゃあ・・・ちょっくら・・言ってくる。来週な!」
「おう!じゃあ・・・気をつけろよ!」
「解っている!」

午後2時。まだ・・1時間授業は残っているのですけど・・・早帰り。
ミサの車に飛び乗り・・・一路横浜の楊ママのところへ向かいます。


「僕たちの・・・正義の戦い」 第82話へ・・・続く・・・ 



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